Deckard's Movie Diary
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2003年03月28日(金)  ドラえもん“のび太とふしぎ風使い”/PA・PA・PA ザ・ムービー パーマン

 ドラえもんの映画を初めて映画館で観ました。だいたい嫌いなんですよ。のび太ってドラえもんばっかり頼ってるダメダメ人間だし、ジャイアンやすスネ夫はただただ嫌な奴らだし、しずかは調子のいい八方美人だし(苦笑)。「確かにTV版はそうなんだけど、映画版は違うんですよ」という声も何度か聞いてたので、最新作『のび太とふしぎ風使い』の元ネタがコミックでも人気の高い『風のフー子』ということで初体験して来ました。基本的にラストは同じなんですけど、映画ならではのスケールアップをしていました。まぁ、それが(スケールアップ)良かったのかどうかは微妙です。また、テンポが鈍くて何度も欠伸が出てしまいました。やはりドラえもんは自分にとっては鬼門のようです。話が清潔過ぎる上に、ドラえもんの存在意義なんて話に都合の良いアイテムを用意するだけでしょ?違うのかなぁ・・・。個人的には併映の『(@@σ パーマン』のが良かったです。楽しいツッコミどころがそれなりに用意されてましたし、何より話が面白い。須羽みつ夫の悩みは当然だし、最終的に「何故かわからないけど・・・」と曖昧に納得してしまうところなど実にリアルでした。子供はこうありたい(無理だけど(爆))それにしても、いい加減なCGとの安易な合成は閉口しました。


2003年03月26日(水)  棒たおし

 『棒たおし』城戸賞(脚本家の登竜門のひとつ。過去に『誘拐』『連弾』等)受賞脚本の映画化という事なので観に行きました。監督は一部の人にヤケに受けてた『パコダテ人』の前田哲。メチャメチャしょーもない映画でした(◎`ε´◎ )ブゥーー!はっきり言ってプロの仕事とは言えません。そのくらい程度が低い!別に男性アイドルの出演者に文句をつけるつもりはありません。そんなモンはハナッから期待していませんしね(苦笑)。何が許せないって、城戸賞受賞の脚本がこんな手垢がついたようなモンでいいのかよー!上手い脚本だなぁ・・・と思える部分が一箇所もない!新しいと言えるのは“棒たおし”ってだけ(苦笑)でもさ、内容は騎馬戦だって、アメフトだって団体競技なら何でもOK!なんだから(爆)いえね、別に新しくなくてもいいんですよ。城戸賞を取るような脚本なワケだから、何処かに魅力があると思いたいじゃないですか!脚本が良ければ、多少演技がヌルくてもなぁ・・・と、思っていたら、脚本どころか演技はもちろん、挙句の果てに演出までどーしようもなく下手!あまりに低レベル!こんな作品を作って良く平気で寝てられると思うよ!ああ、邦画の夜明けは遠い・・・(涙)。チビっとだけ良かったのはロング・ショットの使い方かなぁ・・・。


2003年03月25日(火)  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

 スピルバーグ新作は『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』。洒落た60年代風のタイトルバックで思いっきり期待したんですけど・・・う〜ん、ハッキリ言って長過ぎ!さらに、予告編のネタバレがあって、「まだ続くのかよー!」と、かなりの恐怖に見舞われました(笑)。映画としてもコメディなのかシリアスなのか、軽いのか重いのかハッキリしてくれー!と突っ込みを入れたくなるような中途半端な出来でした。スピルバーグらしいアイテムに溢れているのに、スピルバーグらしくない不出来な映画って感じでしょうか(笑)。スピルバーグはハンクスに、プリオ扮する主人公が未成年と知ってから彼の行く末を心配させたり、ハンクスに甘えるシーン等を挿入したりと、明らかにハンクスに父性を感じさせています。結局は父と子の話を描きたかったんでしょう。思い起こせば、スピルバーグのメジャー出世作である『ジョーズ』・・・パニック映画なのに、オヤ?っと思わせる場面があります。幼い息子がジョーズ対策で悩んでいる父親(ロイ・シャイダー)の形態模写をするシーン。父と息子のほのぼのとした関係が見受けられる場面はパニック映画には不釣合いでしたが、個人的には、そこにタダ者ではない監督の資質を感じたモノでした(遠い目)。それにしてもだ!今現在、そんなに恵まれちゃっていていいの?芸は身を助ける?好きこそ物の上手なれ?って、コトで・・・ま、いっか!(爆)。プリオは今までで一番の好感触!素軽い身のこなしが詐欺師という職業?にピッタリはまっています。また、エンドタイトルで何故か、先日他界したグウィネス・パルトロウの父親ブルース・パルトロウに敬意を捧げていました。おそらくTV界での重鎮への敬意なのかもしれません。『ペリー・メイスン』も『ドクター・キルディア』も米TVドラマの秀作ですからねぇ。だけんどもしかし!!!、オイラの隣で上映中2度も携帯をチェック(メールが来たとか、着信があったとかじゃなくて、単なるチェック)して、終わった直後(エンドロールが始まったばかり)に「ちょー良くない!?ちょー良くない!?ちょー面白くない!?」と友人に連発し、そのまま直ぐに携帯メールを打ち出したアホ女!オレが許すから人間の盾になってきてくれ!これだから、渋谷で映画観るの嫌なんだよなぁ・・・・。


2003年03月24日(月)  鯨神

 映画好きの友人達と待ち合わせして、銀座シネパトスのレイト・ショーで開催されている“特撮・スペクタクル大特集”に突入してきました。映画は62年の大映作品『鯨神』。原作は宇能鴻一郎の芥川賞受賞作で、脚本は新藤兼人。音楽は伊福部昭という豪華スタッフ。この頃の邦画は押し並べて作品に迫力があるのですが、それは映画産業が肩で風を切って歩いていた時代の産物なんでしょう。役者陣も力が入ってますし、美術、衣装、メイク等も半端じゃありません。もちろん、解像度の悪い白黒仕上げがフィルターをかけているのも事実ですが・・・それでも、例えば、群衆シーンにおける群衆役者たちの群衆としてのオーラ(わっかんねー(苦笑))は海辺に立っているだけで、今では考えられないような静かな迫力に満ちています。やはり娯楽の王様であった“映画”作りに参加しているという皆の意識がそうさせたのかもしれません。出演は(ガメラでお馴染みの大映正統派2枚目)本郷功次郎、(当時、座頭市でブレイクしたばっかりだった)勝新太郎、(好みじゃないんだけど・・・)藤村志保、(いつも同じ演技&表情の)江波杏子、(懐かしいなぁ、いつでもヨッパの)上田吉事郎等。話しは男の身勝手やら、友情やら、女の意地やらが入り乱れてかなり荒削りですが、全編を貫く骨太なストーリーは“鯨”という題材と相まって大らかなスケールを感じさせてくれました。あ、一言だけ!藤村志保はこの頃の方がちょっとフックラしていて私好みです。4年後の『大魔神・怒る』の頃にはちょっと痩せ過ぎでした。ラストの横顔なんて美保純に似てたしなぁ・・・ボソ。


2003年03月20日(木)  ジェイ&サイレント・ボブ 赤い部屋の恋人

 ケヴィン・スミス監督作『チェイシング・エイミー』『ドグマ』等の映画で、いつも脇役で登場している“女好きのジェイ”と“無口なサイレント・ボブ(ケヴィン・スミス本人)”の二人を主人公にしたケヴィンの新作『ジェイ&サイレント・ボブ/帝国への逆襲』。彼の笑いはそれなりに寒いですから、それなりに期待値低めで行きました(苦笑)。思っていたよりは良かったですね(苦笑)全編ブラックでお下劣なパロディ満載!外しちゃったギャグも満載!豪華スターも満載(爆)とにかく、アメリカ人の映画オタクがメッチャ喜びそうな映画でした。まぁ、お暇ならどうぞ♪

 『スモーク』のウェイン・ワンの新作『赤い部屋の恋人』。監督自身は『ラスト・タンゴ・イン・パリ(この映画自体どうなのよ?)』のような芸術的ポルノを撮りたかったようです。ウェブ長者の男(オタク系)と、音楽で食えずストリッパーをやっている女。5つのルールを決め3日間の契約で二人はラスベガスへ。ドキュメンタリーのようなリアル感を出す為にデジタルビデオで撮影したのでしょうけれど、とにかく画が汚くて閉口しました。一見リアルなんですが、逆に言えばフィルターを1枚かけてるワケです。そこに制作者の安易なアプローチを感じてしまいました。内容は、不器用な恋愛というか愛の不毛というか、すれ違う男女の心模様なんですが、ツッコミが甘くヌルいです(苦笑)。ほとんど観客が思い描いているように話は展開していきます。男女の身体と心の奥底はもっと深いんじゃないのかなぁ。やはり、性的なものを踏まえた男女関係を描かせたら邦画が抜きん出ていますね・・・ボソ。密室での男女モノに限っても『赤い髪の女』『四畳半襖の裏張り』『実録・阿部定』等、簡単に傑作を上げるコトが出来ます。逆に深かったのは原題の“CENTER OF THE WORLD”。ウェブ長者の彼はPCひとつで世界の中心を感じるコトが出来るし、愛し合う二人にとっての濃密な時間もまた、世界の中心を感じさせてくれる。実に良く出来たタイトルでした。因みに、二人の愛の形を浮き彫りにする為に小生の大好きなハリウッド映画が会話に出てきました。その映画についてはいずれ『おつむてんてんフライド・ムービー』に書きたいと思っています。


2003年03月18日(火)  青の炎 卒業

 さて久々の邦画です。まずは『魔性の夏 四谷怪談より』でヘッポコ映画監督の烙印を押された演劇界の重鎮・蜷川幸雄の21年ぶりの灰皿の代わりにメガホンを取った『青の炎』。主演はジャニーズ・ジュニアの二宮和也、共演は松浦亜弥に鈴木杏。原作は『黒い家』等のホラー小説で名を上げた貴志祐介。演出は悪くないです。非常に分かり易く、緻密で的確。青いフットライトの中、殻に閉じ篭るように水槽に横たわる主人公、また、その水槽越しに二人の指が触れ合う場面等、さすがに演劇界のトップランナーだけあって印象的なシーンを作り上げるのが上手いようです。原作では「義父殺し−17才の少年の完全犯罪」という話なんだそうですが、映画からは“完全犯罪”というより少年の純粋な心模様にスポットが当てられていたようでした。どちらにせよ、途中から話の展開がそこら辺に転がっているサスペンス風になってしまうので、あらら〜となってしまうんですけどね(苦笑)前半部の主人公の心理変化などはけっこうイイ感じでしたし、もっとその辺りの脚本を練っていけば現代におけるひ弱な『青春の殺人者』として秀作が出来上がったような気がしてなりません。結局は“完全犯罪”という設定を棄て切れなかった為に(原作に忠実?)、中途半端な仕上がりになってしまいました。山本寛斎扮する義父の死に様が良かっただけに惜しまれます(苦笑)二宮は、セリフは下手ですが存在感はありました。松浦はTVドラマで観た時の透明感と全く一緒でしたが、今は貴重なオーラなのかもしれません。ラスト、風に押し出されるように消えていくシーンも印象的。ラストのラストは余計だけど(笑)

 続きましてぇ〜!予告編で鈴木博の『THE WAY WE ARE』が心地良かった『卒業』。監督は長澤雅彦。最近の邦画では珍しく“間”を活かした演出が出来る監督ですが、今回はただただ増長になってしまいました。その原因は、とにかく話が面白くない。別の言い方をすれば、興味がそそられない。結果、映画の中での二人(堤真一と内山理名)の描写に時間をかければかけるほど、映画内では描かれていないそれぞれの過去の時間(非常に大事な部分)が蔑ろになってしまい、深い人間関係が見えて来ない、とても中途半端な映画でした。また、予告編でもチラシでもやたらと「この19年間、決して交わることのなかった父と娘が・・・」なんて言ってるんですけど、これがどうしようもないネタバレになってます。だって映画の中では匂わせているだけで、ハッキリ言ってません。最初から「この二人は親子なんだ・・・」と思って観るのと、「この二人ってどういう関係なんだろう・・・」って観るのとは全く違いますから。そういう意味では予告編で評価を落とした珍しい例です。『ココニイルコト』で可能性を感じさせてくれた長澤雅彦・・・『ソウル』『13階段』、そして今作と観てきて化けの皮が剥がれてきたかも・・・好いところもあるんですけどねぇ・・・。


2003年03月14日(金)  ヘヴン

 映画好きの友人(女性)二人が二人とも「素晴らしい」と絶賛していたケイト・ブランシェット最新作『ヘヴン』。まぁ、オイラはブランシェットってだけで評価が甘くなりますが、これはマジに好感触!この映画は予告編から既に一風変わったオーラを発していたのですが、本編も、その時感じた不思議な透明感に満ち溢れ、現実味がほとんどありません。タメの利いたトム・ティクヴァの演出は研ぎ澄まされ、無駄に長くなることなく非常に高いレベルで結晶しています。主演二人の感情が観ている者の身体の中へゆっくりと染み入り、やがて訪れる天国への階段を上る時まで私たちを夢見ている気分にさせてくれます。彼らを見守るヘヴンズ・アイとして全編に配された俯瞰の画は、ストーリーの純度の高さを象徴しながら、地上から遠ざかるラストシーンを効果的に映し出していました。小生はそのラストシーンからエンドロールにかけて、フワ〜っととても良い気分に・・・。惜しむらくは、前半の緊張感溢れる濃密な時間に比べると(中盤の恋愛モードはヨシとしても)終盤の予定調和っぽいストーリーをもう少し工夫して欲しかったなぁ・・・と。では、どうすれば良かったのだろう?と考えても、今以上の描き方があるのかどうか・・・・かなり微妙です。だとすれば、この映画はコレで良かったのかもしれません。まぁ、何だかんだ言っても、オイラは前半のブランシェットの泣きのシーンで、既に胸が熱くなってしまいましたが(>_<)アチャ!


2003年03月13日(木)  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔

 ようやく意を決して観に来ました!『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』。前作が大して面白くなかったし、3時間だしねぇ・・・それで混んでるとか言われると、ちょっと二の足踏むでしょ。平日の昼間でしたけど、それなりに入ってました。なんてたって、上映中に携帯を鳴らしてる奴がいたくらいですから。映画は1作目に比べたら格段に面白かったです。大河なドラマとして十分楽しめました。で、結局この映画の欠点は長すぎるコト!どうしてこんなに長くするのか全く意味不明!無駄なシーンが多過ぎます。どう考えても後30分以上は短く出来ると思いますよ。だから、大仰な雰囲気ばかりが目立って、映画のテンポとしてはダルいんです。ひと昔前のベンツS600Lみたい。クルマなのに、戦車のような鈍重さです。それでもラストの合戦シーンは見応え十分ですし、ナンと言ってもゴラム!素晴らしい技術の結晶です。このキャラが居なかったら映画の深みは半減していたかもしれません。ゴラムの出来の良さに比べてエントがなぁ・・・。アップでは“それなり”でしたが、ロングはちゃっちかったなぁ。だいたい早く動けるのならサッサと歩けよ(苦笑)。それにしても、ローハンの王様は気分屋(爆)。ところで・・・何でサルマンのあの塔はダムの下なんて立地条件の悪いところに建ってるんですか?オマケにもうひとつ!映画の始まる前に広告してたんですけど、浜省のプレステゲームってナンなの(爆)


2003年03月12日(水)  ノー・グッド・シングス

 ナンだか久しぶりに映画館に来たような・・・まぁ、こんなペースで映画を観ていると、たかだか4日間開いただけで、そんな気分になるですねぇ(バカです)。で、行った映画館がニュー東宝シネマっつーんだからもの好きだよなぁ。あのホビットが座るような座席の映画館ですよ(爆)バカピンク隊員の報告では「油断して寝たりするとムチウチになります!」というコトです。げに恐ろしきニュー東宝シネマ1!って、今は“1”は付かない!っつーの(爆)え?「早く映画のコト書けよ!」ですって?はいはい、分かりました。観に行った映画はダシール・ハメット原作、ボブ・ラフェルソン監督作『ノー・グッド・シングス』。何て言ったらいいんでしょうか・・・・う〜ん・・・一言で言うと“コマッタちゃん!”(爆)本当に困った映画でした。ラフェルソンらしいフィルム・ノワールなシーンや官能的なシーンもそれなりにあって、それはそれでイイんですけど、コマッタちゃんな映画なんです。もちろん、撮影も素晴らしいです。だけんどもしかし!すっげぇ失笑!が、こぼれてしまうシーンも続出(>_<)アチャ!いかんせん脚本が穴だらけ!マジでボブ!ヤバイよ!(←これは褒め言葉ではありません。)いっそのこと、コメディだったら良かったのに・・・ボソ。ところであの行方不明の彼女は何処に行ったんですか?


2003年03月07日(金)  ストーカー

 友人との待ち合わせまで時間が空いてしまい、映画を観ることに(苦笑)・・・で、あんまり評判が宜しくないのでスルーを決め込んでいた3本『ストーカー』『ビロウ』『ダークネス』の中からチョイス!どうせなら少数派ではありますが、チビっと好印象も聞こえる『ストーカー』。まぁ、ロビン・ウイリアムズですから、上手い演技も見せてくれるでしょう!で、・・・・想像していたよりは悪くなかったです(笑)。脚本・監督のマーク・ロマネクという人を良く知らないのですが、演出は繊細で、しっかり細部まで考え抜かれています。全篇、清潔で簡素な空間。ひとコマに拘っているような編集や神経質までに研ぎ澄まされた芝居を要求されたようなロビン・ウイリアムズの演技。十分面白い話になりそうです!ところが・・・脚本がねぇ・・・つまんないんですよ。あまりに日常的過ぎて、っつーか、アタリマエ過ぎて!もうひと工夫欲しいんです。冴えない男のしょっぼい犯罪でもいいんですが、もうちょっと捻らないとただのしょっぱい映画になっちゃいます。演出が頑張っていたんで、それなりには見れましたが・・・。この監督は自分だけで脚本を書かない方がいいかもしれませんね。


2003年03月05日(水)  抱擁

 『抱擁』うーん・・・・何と申しましょうか・・・。悪くはないけど、ことさら良くもない。最初はちょっと面白いんですよ。サスペンスの要素まあるし、性的交錯の要素もあったりしますしね。だけんどもしかし!途中から実に他愛のない恋愛映画になっちゃいます。原作は英国文壇界最高峰、ブッカー賞受賞したベストセラーだそうですが、ハーレイクインロマンスみたいです。まぁ、キレイキレイに描き過ぎ!ってコトでしょう。その程度しか、特に感想はないなぁ・・・ボソ。2年後くらいの深夜オン・エアを待ってもナンの問題もないでしょう(苦笑)おそらく小生は、その頃にはほとんど憶えてないと思いますが・・・(自爆)しっかし、この男、手癖が悪すぎ!原題は『Possession』意味は「所有」「入手」「財産」「とりつかれること」等


2003年03月03日(月)  アザー・ファイナル

 当時「もうひとつの決勝戦」として様々なメディアで取り上げられたブータン(202位)とモントセラト(203位)のFIFAランキング最下位決定戦のドキュメンタリー映画『アザー・ファイナル』。題材が面白いので期待していたのですが、結局はソレだけの映画でした。「サッカーって面白いよね」「世界で一番多くの人がやってるしぃ!」「ボールひとつで出来るしね〜」「いやぁ、ホントに面白い!」「面白いよねぇ〜サッカーって!」ってそんな中身の無い会話だけでなりたっているような、上っ面をサラっとなぞっただけの映画でした。ナンと言っても題材に対しての取材が甘いのを広告的な編集テクニックで誤魔化しているのが気になります。ブータンにとってサッカーとは?モントセラトにとってサッカーとは?そんな素朴な疑問さえ答えてくれません。途中でモントセラトの監督が辞めちゃったのもサラっと流しちゃって・・・要するに臭い物、都合の悪い物にはフタなんです。「敗者はいない両者が勝者!」などと作り手が言うのは構いませんが、実際に戦ったイレブンにしてみれば勝てば嬉しいし、負ければ悔しいのがアタリマエ。だって、悔しさを感じなければ向上なんてしないでしょう!「真っ白いボールは非営利目的の意思表明」とか言ってますけど、しゃらくさいんだよなぁ・・・ボソ。そんなコトの前に、サッカーは勝敗のあるスポーツです!だから勝ちたい!負けたくない!それは1位だろうが203位だろうが関係ありません。この映画はその原点をすっかり忘れてしまって、やたら美談として煽ってます。お祭り騒ぎだけじゃ胸には何も響いて来ません!唯一、ブータンのキャプテンに勝敗に拘る面影が・・・・。


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