Deckard's Movie Diary
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2001年10月31日(水)  贅沢な骨

 名古屋から帰って来てそのままレイトの『贅沢な骨』に直行。『GO』の行定監督の前作です。う〜ん、コレは、この映画はイタかったなぁ・・・。『GO』の成功は、原作もしくは脚本が良かったというコトがハッキリしました。どうも、行定監督が描く男女関係は子供っぽくていけませんなぁ。永瀬と麻生を使って、こんな薄っぺらい映画を作っっちゃって、なんだか淋しくなってしまいました。


2001年10月29日(月)  少女

 連城三紀彦原作、奥田瑛二初監督作品『少女』。なんでも、亡き神代辰巳監督の意志を引き継いでの映画化らしいのですが、全く観る気がありませんでした。まず原作(何故か読んでました。)が嫌いだし、予告編を観る限り奥田が如何にも!って感じのオマワリ役だし、若い娘に刺青なんかしてるし、胡散臭そうで敬遠していました。ところがチャットでお世話になっている邦画好きのMGさんに「これ、けっこうイイよ^^」と言われたので、ドッコイショ!と行ってきたワケです。な〜るほど!この映画は只者ではありませんでしたなぁ・・・・!胡散臭さの裏づけはキッチリとなされていました。また、原作の一番いい部分だけを抜粋して、それが男と少女が深く関わっていく出だしとして最高のシーンになっているんです。そういう意味では、原作がありますが全く別の物語りです。この作品を見る限り奥田瑛二は神代の、イヤ、ひょっとしたらATG系エロス班の正当な後継者かもしれません!ただ、この手の映画を欲する層ってのが、今の映画ファンに存在するのでしょうか?答えは否!です。まさか男女のファンタジー物なんて捉えてくれないでしょうし、昔だったらキネ旬ベスト10には絶対入ったでしょうが、おそらく大した評価もされないでしょう。だからこの映画は古い映画です。もちろん古いからって、悪い映画ではありません。少なくとも日本人にしか描けない世界です。それにしても助演、夏木マリは凄まじいッス!少女役の小沢まゆも頑張ってましたねぇ。ちなみに美術は、出演もしています日比野克彦(たぶん地元P)。奥田瑛二の次回作が楽しみになりました。


2001年10月25日(木)  サイアム・サンセット ワイルド・スピード

本日までだった『サイアム・サンセット』。不思議な映画でした。空から降ってきた?冷蔵庫の下敷きになって妻を亡くした主人公ペリー。悲しみのどん底から抜け出す為、ビンゴで当たった豪旅行に参加。まぁ、この旅行が、いい加減の固まりを燃やして走っているようなバス・ツアーで、とんでもない事件が次から次へ!観ていて「なんだろ、この映画!」とあんまりイイ感じではなかったんですが、最後の最後で「ぶはははは!」と苦笑してしまい、一瞬にして「いいかも!好きかも!」と、妙な惚れ方をしてしまいました。プロデューサーは大好きな映画『プリシラ』のアル・クラーク。ペリーの職業が色作りのプロっていうのも面白いです。

 シネパトスを出たら、外は浮かれ気分のハナ金・銀座真っ盛り!晴海通りを日比谷方面へタッタカ歩いて、途中からガード下の飲み屋街へ。そこでもアフター5の女子社員が我が物顔で占領していて、ズズーッと奥まった辺りに心ならずも?マッタリしている中年オヤジ軍。何故か居心地良さそうにしていましたなぁ・・・。というワケで『ワイルド・スピード』。別に何も書くことないなぁ・・・。まぁ、アメリカ人が好きそうな映画です。チューンド・カー、カーチェイス&アクション、いい男&いい女、荒くれ男&暴力、でオマケにFBI! ̄― ̄)ノじゃ! あ゛、そうだ!この映画でFBIが借りていたロスの住宅って、別の映画で使っていた場所なんだけど、思い出せないんですよ。誰か気がついた人、教えてネ。


2001年10月24日(水)  忘れられぬ人々

 久々のテアトル水曜1000円狙いで「忘れられぬ人々」。この映画は困ってしまうパターンでした。どうしてあのようなラストになるのか、全く理解出来ません。地味〜なストーリーを、ゆっくりゆっくり進めていって、あの結末ですか!太平洋戦争で生き残った人たちの心の葛藤を描いているのかなぁ・・・と思っていたら、途中から老人を食い物にする怪しげな団体が絡んできて・・・・。今に生き残った意味があのラストではあまりに酷すぎる。この映画も後味の悪さばかり残りました。朴訥な語りのテンポは慣れるほどに味が出ていたのに、もったいない!


2001年10月23日(火)  ターン クィーン・コング

 東京在住47年、またまた初めて降ります東武練馬!マイカル系でしか上映していない映画『ターン』。『愛を乞う人』で一躍名を挙げた平山秀幸監督最新作です。実に丁寧に作っています。大根・牧瀬里穂の中性的なルックスは現実感がほどよく抜けていて、はは〜ん!こういう意味で起用したのか・・・と納得!まぁ、相変わらず喋ると滑りそうになりますが・・・。ストーリーは、事故がきっかけで毎日同じ時間にリセットされてしまう世界に迷い込んだ女性の話しです。明日が延々とやってきません。そしてそこは自分以外に誰もいない世界。で、結局何が言いたかったのでしょうか?ご都合主義の脚本が全てを中途半端にしてしまいました。北村一輝は何の為に出て来たんだろう・・・・。

 夜は「残りの人生を如何に無駄に過ごすか!の会」主催で『クィーン・コング』鑑賞会でした。うーん!無駄に過ごしすぎたかも・・・♪〜( ̄ε ̄;) あまりにさむい吹替えに風邪を引きそうになりました。


2001年10月22日(月)  トレーニング・レディ GO

 とにかく観たかった2本を観にいきました。まず、黒人の良心から、今やアメリカの良心にまで登りつめたと言っても過言ではないデンゼル・ワシントンが悪役を演じる『トレーニング・デイ』。ハッキリ言って後味が悪かったです。相手役のイーサン・ホークも良かったですよ。全体としても良く出来てはいるんですけどねぇ。この手の米映画はどうして、こうもワンパターンなんだろうか?

 そのまま雨の中を走って丸の内東映の『GO』にGO!(←さむいなぁ・・・) これは良かったですねぇ。窪塚洋介、柴咲コウ、山崎務、大竹しのぶ、その他、脇を固める役者陣。皆とても生き生きしていて、そのオーラが映画全体を包んでいます。とにかく爽やかで気持ちの良い勢いがある映画でした。若いスタッフが揃ったからなのかなぁ・・・。行定勲監督はどちらかというと、まとまりがなくなるクセがあるのですが、この作品は原作の良さ、ひいては脚本の良さに多分に救われています。だけんどもしかし!そんなにウブなのかー?と、ツッコミを入れたくなる場面も!


2001年10月21日(日)  さよなら、小津先生 最後の家族

 今期のドラマですが、どのドラマもあんまりそそられませんでしたなぁ・・・。その中でも見始めた1本は田村正和が高校教師役の「さよなら、小津先生」。まぁ、あの田村正和が問題児を扱うワケですから一筋縄ではいかないでしょう。で、脚本は君塚良一。初回はかなり期待を持たせる出だしでしたが2回目を見て、ちょっとありきたりの展開になりそうなので、チビっと不安かも・・・。もう1本は村上龍初脚本の「最後の家族」。かなり崩壊しつつある家族が舞台で、あの村上龍がどういう風に料理するのか楽しみです。そして最後にどういう形の救いを持ってくるのか興味ありますねぇ。


2001年10月19日(金)  カルテット ドラキュリア

 あの久石譲初監督作『カルテット』です。全く面白味のない映画でした。どうして初監督作で、こんな誰が撮っても同じような映画にしかならないんだろう。ホンマ日本人って、どうしようもなく器用ビンボーだなぁ・・・。テキトーな映画にしかならないんだったら、破綻している方が面白いんだけどなぁ・・・・。音楽はもちろんいいですし、画もキレイです。で、脚本はありきたり。だから「こんな映画かなぁ・・・」と思い描いた通りの映画です。

 続いて『ドラキュリア』。原題は「ドラキュラ2001」だそうです。ドラキュラの正体は○○だったというのは新しいんですが、なぜ○○がドラキュラになったのかは全く説明がありませんでした。まぁ、どうしようもない脚本でしたなぁ・・・・・( ・_・)ノ⌒●~* ポイ!この映画の宣伝コピーは「我が名は、裏切り」。まさにその通りの映画でした!・・・・トホホ


2001年10月18日(木)  GO!

 サンダンス・NHK国際映像作家賞 日本部門 ‘99 を受賞した脚本を映画化したらしい矢崎充彦監督の『GO!』。全く紛らわしい事に今週末から始まる行定勲監督、窪塚洋介主演の『GO』と「びっくりマーク」がアルかナイかの違いです。で、こっちはアル方!だから「!」に分だけいいのかなぁ・・・と期待したりして・・・・。ま、そんな戯言ぐらいしか云うコトがありません。どうしようもなくお粗末な映画でした。主人公の高校生が好きになった年上の女性に東京から長崎までピザを届ける話し。何の説得力もなかったです。良かったところは、美保純に会えたコトだけかなぁ・・・・。あ、そうそう!『殺し屋イチ』の予告編をやってました。これがけっこうアブない感じで、かなり期待しちゃいました。


2001年10月12日(金)  陰陽師

 未だに、何て読むの?って聞く人がいる『陰陽師』を観てきました。漫画や小説で話題の原作の映画化です。出来は可もなく不可もなく。監督が滝田洋二郎ですから。衣装やメインヴィジュアル担当に天野喜孝とかを抜擢して、けっこう頑張っていますけどネ。安部清明役の野村萬斎はなかなか魅力的でした。でも、もっと若い監督で映画化して欲しかったなぁ・・・・。あたりまえすぎちゃって・・・・トホホ。


2001年10月11日(木)  タイガーランド リリィ・シュシュのすべて

 昨日夕方に半分まで進んでいた仕事が、全部仕切り直しになっちゃって、この3週間やってきた事が全て水泡に帰してしまいました!もうホントにトホホな状態!夕方の打合せまで観るぞー!まず『タイガーランド』。『評決のとき』『バットマン&ロビン』『8mm』とか撮ってるハリウッドのジョエル・シューマッカーが『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラース・フォン・トリアーが主唱する[ドグマ95]に賛同して手持ち16ミリで撮った映画。ここまで聞いたら、小生としては「別に見なくてもいいや!」って思ったんですけど、友人のStephen Duck さんが「いいですよ〜」というので観てきました。観て良かったです。これはとってもイイ映画でした。どうしてこういう映画がなかったのか不思議です。コリン・ファレル演じる主人公・ボズのキャラクターがとっても新鮮でした。ボズは小生にとって、忘れられないキャラになりそうです。

 続いて邦画で今年最大の問題作と言われている岩井俊二の新作『リリィ・シュシュのすべて』。うーん、ナンなんでしょうか?この映画は・・・・。全くワカリマセン。どうも映画を上手く作ろうとしているだけで、言い方を変えれば、映画の中の出来事を観客にリアルに感じさせる為だけに、作ってるような気がしてならないんですが。もちろん、それはそれで大事な事なのですが、それだけでは何も感じません!ウソでもいいから、もっと感じさせて欲しい。というのが本音です。ハッキリ言って、腹立たしい映画でした。完璧なマスターベーションを見せられても、だからナンなの?と・・・・。

 もう少し歩み寄った見方をすると、この映画は、「観てワカラナイ人は初めから相手にしていない!」という、とても閉鎖的な空気で満たされています。その空気が当然、閉塞感も生み出していて、「映画の中だけのリアルな世界(表現が難しいなぁ・・・)」を支えています。そういう意味でも、限りなく薄くスライスされた一時期にスパっと収まる映画なのかもしれません。もちろんその時期というのは、人それぞれ違うモノだとは思いますが・・・・。登場人物である中学生達の心情は理解出来うる範囲ですし、最後に淡い想いを抱いていた彼女に声を掛けなければいけないシチュエーションは、ある意味希望のカケラなのかもしれません。しかし、南の島のエピソードにアレだけの時間を使うなら、アホ女子中学生の誰かに少しだけでもスポットを当てた方が良かったんじゃないのかなぁ・・・・。だって彼女達だけが、エクスキューズ無しだもんね!さすがの岩井俊二さえも描きたくない!それとも、描けない!必要ない!と感じていた。さぁ、どれなんでしょうか?(笑) いずれにしろ1800円の価値ある、ズッシリと重い2時間半!


2001年10月10日(水)  ロックユー

 始まってから暫くは「大丈夫か?この映画・・・キワモノかぁ・・・」と内心感じていたら、意外と楽しめちゃった『ロック・ユー』。最初は70年代に時々流行っていた「ロックとクラシックのコンサート」みたいな違和感があったのですが、物語りが進むにつれて、けっこうイケてるんちゃう!後でチェック入れたら、監督はブライアン・ヘルゲランドといい、あの『L.A.コンフィデンシャル』でアカデミー脚色賞をとった人なんですねぇ。なるほど!登場人物のキャラ設定が良く出来ているし、泣かせどころもあるし、アホみたいな恋愛ドラマもあります。様々な青春ドラマの要素を含みながら、甲冑に身を包んだ1対1の対決を見せ場にしたロックコンサート仕立ての、この映画は、アイデアの勝利!でも、どうせなら衣装にしてもメイクにしても美術にしても、もっとギンギンにパンク(古る!)しちゃえば良かったのに!そうすれば、かなり人気の高い?カルト・ムービーになったかも?それにしても甲冑ってかっこエエなぁ・・・・。そう言えば『猿の惑星』の甲冑も、けっこう見惚れちゃったなぁ・・・うーん、甲冑フェチなのかも・・・・・・じぶん!


2001年10月09日(火)  ロックスター トゥーム・レイダー 目の前でスピ〜ン!!

 3連休が終わり、すっかり秋の気配。まずは猿顔のマーク・ウォールバーグがロック・ミュージシャンを演じる『ロック・スター』。これは大好き!もう、のっけからノリノリ!若い時にロック・ミュージシャンに憧れた自分には、たまらなく可笑しかったし、面白かったし、愛すべき作品でした。コピー・バンドのヴォーカルだったマークが、本物のバンドのヴォーカルに抜擢されて、一夜にして大スター!そして・・・。みたいな話です。マークが初めて1万人の観衆の前に出て行くときには、ちょっと興奮してしまいました。『あの頃ペニー・レーンと』という70年代ロック・シーンを扱った映画がありましたけど、あんまり好きになれなかったんです。なんだかキレイ過ぎて!小生はこの映画や、架空の70年代人気バンドの再結成ストーリーを扱った『スティル・クレイジー』、KISSファンの奮闘ぶりを描いた『デトロイト・ロック・シティ』のが方が圧倒的に好きです。やっぱりロックってのは下世話で、汚くて、不健康で、アホじゃないと!

 続いてアンジェリーナ・ジョリーの話題作『トゥーム・レイダー』。別にどうでも良かったです(笑)。小生はアンジェリーナ・ジョリーが好きですから!関係ないですけど、前田日明が観に来ていました。アクションでも盗むのだろうか(笑)。

 仕事終わりで家路につく途中の出来事。クルマで第一京浜を新橋方面へ走っていくと、昭和通りに抜ける時に車道は地下へ入るのですが、それが2車線ギリギリの広さなんです。で、入ってすぐ右に急カーブになってるんですが、小生が内側の車線を走っていたら、外側の車線を物凄い勢いで走って来たランエボと、同時に地下道に入っちゃったんです。アブねえ奴!と思いながらハンドルを切っていたら、キキキキーっとタイヤが鳴ってるではあーりませんか!おんやぁ・・・と、不吉な空気を0・3秒で悟った小生はアクセルから足を離し、フワっとスピードを緩めたら、いきなり!!!目の前でランエボがスピ〜ン!ドカン!ビックリ!ガシャーン!なんだか映画の中のワンシーンを見ているようで、「マジかよ〜!すげぇー!迫力ある〜!」。と一瞬にして三つの言葉を発していた小生でした。ランエボは両側の壁に左フロント、右リアと激突!進行方向逆にストップしてました!あの狭さでのスピンは、どちらかというとアメリカというより、フランスの香りでしたね。『RONIN』に近かったッス!幸い乗ってたアベックには怪我は無かったようでした。生きてる事に感謝しろ!っつーの、このアホたれ!オレも昨年、事故ってるからネ!スピードの出し過ぎに、くれぐれも注意しましょう。


2001年10月05日(金)  APOCALYPSE :A REQUIEM for the SIXTIES

 渋谷の変な場所にあるアップリンク・ファクトリーという、かなりマニアックなシアターで、もちろんマニアックなドキュメンタリー映画を観てきました。60年代から70年代にかけてのサブカルチャー史を描いたピーター・ホワイトヘッドの『APOCALYPSE :A REQUIEM for the SIXTIES』です。かなり期待していました。自分の青春と重なる時代の話ですし、若かりしミック・ジャガーや故ブライアン・ジョーンズなども出演しているというコトだったので、ところがドッコイ!なんだかヘタクソなエセ・ドキュメンタリーみたいな作りでガッカリでした。まぁ、良かったところはアカデミー女優のグレンダ・ジャクソンのスピーチが迫力ありましたなぁ・・・・。以上!


2001年10月04日(木)  空の穴

 PFFスカラシップで制作された熊切和嘉監督の『空の穴』です。不器用な男の恋愛モノ。別にどうってコトなかったなぁ・・・。空気感を大事にしたいのはワカルけど、無駄に長いです。なんだかこういう邦画って多いなぁ。特に悪くもないし、良くもない。良かったのは北海道の空でしたね。雲といい、光りといい、これだけ気持ちのよい空は北海道だけですから!


2001年10月03日(水)  ザ・ミッション エド・ゲイン デュエット

 来週忙しそうだったのに1週ズレちゃって、なんだか気が抜けてしまいましたが、本日は映画の日。朝も早よから天気がいいぜぇ!まずは大森へ。高校生の時、オレをグーで殴った大森くーん!生きてるー?都心で生活するようになって35年!そんなコトを考えながら初めて降ります大森駅。『ザ・ミッション/非情の掟』。まず縦書きのオープニングタイトルがいいじゃん!でも、前半、音楽がでしゃばり過ぎかも・・・。同録でけっこういい音拾ってるシーンもあっただけに、もったいないかも。映画は結構良かったッスねぇ!アクションものだったら止めとこうと思ったんですけど、男の友情モノだと聞いて観にいきました。ただ、ラストはアレがいいんだろうか?ちょっと甘い感じがしました。オレ的には、そのまんまのが良かったです。最後に一言!親分のブンさんの家の天井低すぎ!(笑)

 夜はまず『エド・ゲイン』。猟奇殺人の実在人物を描いた映画です。真面目に作っているのは好感が持てるんですけど、それだけなんです。殺してしまった理由だけじゃなく、何故、あそこまで猟奇的なコトをしたのか?これが描かれてないんですよ!何の為に作ったんだろうか・・・・?

 最後はレイトショーで『デュエット』です。これは良かったです。かなり高得点!脚本も良く出来ているし、初めてカラオケに目覚めた頃を思い出しました(笑)。また出演者がまた上手いんですよ。もちろん歌が!ヒューイ・ルイスはともかく、グウィネス・パルトロウ、ポール・ジャマッティ、マリア・ベロの3人はスゴイ!まぁ、ちょっと後で電気的に直しているとは思いますが・・・・。ただ、監督のブルース・パルトロウがTVドラマ専門だからか、演出にタメがないんですねぇ。それが勿体ないんです。早い話しが良く出来た2時間ドラマみたいなんですよ。もっと間を大事にした演出をしていたら・・・、傑作になっていたでしょう!惜しい!TVドラマを長くやってると、間を生かす演出が出来なくなるんですよねぇ〜。


2001年10月02日(火)  夜になるまえに 回転寿司屋での出来事 コレリ大尉のマンドリン 不思議惑星キン・ザ・ザ

 来週は忙しそうなので本日は頑張りました。朝からひと仕事済ませて『夜になるまえに』。キューバの亡命作家であるレイナルド・アレナスの自伝「夜になるまえに」の映画化です。とてつもなく悲しく、何とも言葉がありません。全くその手の知識がない小生には良くわからない場面もありましたが・・・。主演のバビエル・バルデムは凄まじいリアルさで迫ってきます。改めて自分の恵まれた環境に感謝した次第です。

 次の映画まで約20分。全品100円で有名な回転寿司屋へ!ファーストフードでんがな!で、時間も無いし、せっせと食べてたら、いきなりお隣の女性から「すみません!エンガワ食べませんか?」。マジっすか?この店は一人7皿以上食べないといけないんです。彼女は6皿までは頑張ったんだけど、やっぱり無理みたい!ってコトで頼んだ「エンガワ」を譲ってくれたワケです。まぁ、こちらの開いた皿と交換ですな。最初、声のする方に目を向けたら、まず「メチャ、可愛いじゃん!」がファーストインプレッション!で、すぐに彼女の胸のウチを理解した小生でした。もちろんオッサンだったら断りました。もう一つもちろん、彼女の言葉に関西訛りがあったのは言うまでもない(笑) 

 妙な体験に首を捻りながら、『コレリ大尉のマンドリン』です。『恋におちたシェイクスピア』で名を上げたジョン・マッデン監督作品。出だしからいい感じで話は進みます。『恋におちた〜』に続いて、またまた傑作かぁ?・・・・で、後半!力尽きました。っつーか、最後の方がダラダラし過ぎ。いらないエピソードとかあるし!でも良いところもたくさんある映画でした。『生きている間は人生を楽しもう!』とするコレリ大尉の姿勢に共感出来ます。亡くなった人の分まで楽しまないと!アメリカでテロがありました。こんな時に野球だぁ?競馬だぁ?!ふざけんなぁー!と言う人がいます。もちろん悲しい出来事ですし、亡くなった方達の関係者に対して、かける言葉もありません。でもね、憎むべきはその事柄を起こした相手であり、人生を楽しんでいる人達ではありません!悪しからず。観て損は無い映画でした。

 『不思議惑星キン・ザ・ザ』。1986年、ソビエト製作のSF映画。それだけでも十分怪しいのに、映画はさらに輪をかけており、なんだかダウンタウンのまっちゃん(とんでもない例えです。( ̄▽ ̄;)が作ったような真にケッたいな映画でした。これはと〜っても可笑しくて面白い映画でした。それにしてもあのソ連で、こんなアホなことを考えている人がいる!ってだけで、嬉しくなってしまいますなぁ・・・・。クゥー!(笑)久々の3本。共通して言えるコトは、3本ともちょっと長いです!133分、129分、135分!( ´―`)フゥー・・・。


2001年10月01日(月)  スコア

 今日から10月、朝から雨がシトシト月曜日。ボクは一人で『スコア』を観ました。まぁ、今月の絵にブランドがいるからってワケじゃないけどネ!参っちゃったなぁ・・・・。なんなのこの映画!ブランド、デ・ニーロ、ノートン!すんごいメンバーで、このテイタラク!だいたいこんな脚本でヨク出演するよなぁ!全くもってベタなストーリーで、ラスト・シークエンスなんて「マジッすか?」ってツッコミ入れてしまいました。今年のワーストかも!


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