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225 未来〜2020年〜

昨日、NHKのスペシャルドラマ「幸福2020」をみた。2020年に日本はこうなっているだろうというデータをもとに再現された未来の話だ。今問題とされている少子高齢化が現実のものとなったとき、どのような問題を引き起こすのか、リアルに描かれていて考えさせられた。
今から15年して、団塊の世代と呼ばれる人々はみな定年を迎える。徐々に老人と呼ばれる年に差し掛かり、人によっては介護が必要になる。そうなったとき、少子化である現代の日本社会では、そんな人々を支えるだけのパワーがない。ドラマの中でも描かれていたけど、介護の面でロボットが取り入られていくことは必須だろう。それはそれで悪いことではないと思うけど、ロボットがどんどん取り入れられていく状況になったなかで、じゃあ人間は何をするのか?ってことが重要なんだと思う。人間にしかできないことは必ずあって、介護という面ではそれが一番大きい。必ず人が人と向き合って、笑って話しができる環境が保たれなければ、ロボットにフォローされて生きながらえる(という表現をあえてさせてもらう)意味がないと思う。
少子化という問題は、これまた深刻だ。ドラマ内では「独身税」というものがあり、名前のとおり、独身は税金をとられていた。正直これが実現することはありえないと思うけど(独身であることに理由はさまざまだ)、そうでもしなければ少子化に対して何も対抗策がないという切羽詰った状況はみえた。このドラマに限らずだけど、子どもを産まない理由は、産まれてくる子どもが幸せに暮らせる世の中じゃないから、ということがあるけど、実際にはそうだから産まないわけじゃない。昔と比べてって考えると、昔を知らないからなんとも言えないけど、みんな自分のために生きたいという思いが強いんだと思う。まずは自分の幸せありきで、そこに好きな人と一緒に生きたいという思いもあれば、好きな人との間に子どもが欲しいと思うかもしれない。でも子どもを何人も欲しいとまではならないんだよね。子どもを2人、3人産んで、子どものために金稼いで、家事をして、子どものために全ての労力を注ぐことに対しては抵抗があるんだと思う。それにこれまた昔と比べてどうかはわからないけど、子ども一人育てるのにかかるお金が半端じゃない。俺自身も子どもが欲しいという思いは特にないし、それ以前に結婚願望もない。子どもが欲しいと思ったとして、一人で十分と思うような気がする。少子化だね。深刻だ。
税金を搾り取るという発想ではなく、子どもを産めば産むほど裕福になれる世の中だったら、変わっていくのかもしれないね。

ドラマの中で、教師はだんだん居場所がなくなってきていた。親は一人の子どもに多くの力を注いで、塾に通わせ、留学させるのが当たり前。ゆとり教育は親にとってはいい迷惑で、そうなると教師の存在意義って?ってことになる。こんな風に教師だけじゃなく、社会全体が形を変え、歪んでくるんじゃないかな。今までこれでよかったものが、少子高齢化のバランス変化の波についていけなかったら、どんどん崩れていく気がする。

そう遠くない未来の話だ。
2005年06月26日(日)

224 怖さを求める人々

だんだん暑くなってきて、夏の気配がそろりそろりと。そうなってくると流行り始めるもののひとつが、怖い話。
ホラー映画だったり、怪談話だったり、心霊スポットや、お化け屋敷。おそらく今年も世の中の、特に若者に受けるんだろうな。

俺は基本的にそういったものが苦手で、とにかく敬遠している。一言言わさせてもらうと、「怖いから」というよりも、怖さが楽しいとか、怖いもの見たさ、とか、そういう感覚がわからないのさ。実際怖くもある。

さて、これが困ったことに、怖いものが嫌いだと言えば言うほど、周りの友だちは俺を怖いものに導こうとする。心霊スポットにいきたがったり、ホラー映画をみたがったり。まぁ確かに怖い体験をするなら、怖がり嫌がる人のほうが盛り上がるだろうし、そんな人を見てるのが楽しいってのはわかるんだけどね。ほんと困ってしまう。

怖がる人を見るのって楽しいんだ。高校生のころ、文化祭でお化け屋敷をやったことがある。高校生にしては結構凝ったつくりで、化学室を改造して、しっかりしたものができあがった。
いざ始まると本当に大盛況で、1日800人を超える人がやってきた。それが2日間、計1600人越え。高校の文化祭にしては結構なもんで、確かなんかの賞をもらった。

そこでの俺の役割は、入り口を入って、突き当りを右に曲がると壁にかかっている仮面の数々、それを人が近づいてきたら、がさがさと動かす役。こっちは小さな穴を開けて、ブラックライトで照らされる人をじっくり観察。当然向こうからこっちは見えない。
大体みんな気味悪そうに仮面を見る。じっくり見る。近づいてきたら、後ろで引っ張っている紐を動かす。ほぼ100発100中でいいリアクションをしてくれる。これは実に快感だった。人が驚く様を見るのは思った以上に気持ちいい。
その仮面で始まり、以降化学室の中は悲鳴でいっぱいに。泣き出す子もいた。
実際からくりを知ってしまえば、ほとんどのことはたいした怖さはない。でもそのたいしたことないことにそれだけ怖がれるのは、頭の中でどんどんイメージが膨らんで、妄想して、自分の中で怖いものにしていっちゃうからなんだろうな。

かなり話が飛んじゃったけど、まぁ何がいいたいかっていうと、怖いものもほどほどにってことさ。今年もまた怖いものが流行るんだと思う。みんなホントに好きだから。困ったもんだ。。
2005年06月19日(日)

223 新しい世界へ

明日から新しい仕事が始まる。昨年3月に卒業して以来、1年2ヶ月フリーターだった俺が、これからは社会人として生きていく。(まだ正確にはちょっと違うんだけど)
もうフリーターには戻らないと思う(戻りたくないなぁ)けど、今思い起こせばいろいろあった。ピザ屋でデリバリースタッフとして3年間働いてきたわけだけど、3年間はやっぱり長い。中学や高校がまるまるすっぽりおさまる。考えてみれば、そこで出会った仲間たちは、中学や高校で出会った友だちと同じだけの重みを持つんだね。寂しいな。とは言え、これで縁が切れるわけでもあるまいし、俺は俺で自分の世界で頑張って、結果だして、また遊びたいと思う。
フリーターというものを経験できたのは、これはこれでよかったと思う。フリーターにはフリーターなりの考えがあり、悩みがあり、苦しみがある。人生をひとつの大きな波だとしたら、この1年2ヶ月は沈んだ時期だったのかもしれないけど、それも捉え方次第だ。学ぶべきことはたくさんある。
さて、これからは新しい世界。不安はある。結構ある。でもたぶんそれ以上に楽しみな気持ちがある。新しい世界に飛び込むってことはそんなもんだよね。わくわくして嬉しい反面、まだ見たことのない世界に緊張するし、不安になる。これはなかなか悪くない精神状態だ。
仕事はモバイルコンテンツを企画・製作・運営すること。かなり大まかに、大雑把に、抽象的に言ってみた。自分としてはやりたいこと(のひとつ)だったから、望んだ仕事をできるのはうれしい。まだ仕事が始まってみないとわからないことが多いけど、こんなことしてみたいっていうなんとなくの野望というか、夢というか、そんなのはある。
会社が青山にあるから、これまでほとんど接点のなかった土地にわくわくしている。周りを取り巻くのは、赤坂、六本木、麻布といったところだ。う〜ん・・・無縁だ。六本木ヒルズまで歩いていけそうな場所。少し遠いかな?人が多くてゴミゴミしてる場所は嫌いだから、ここはよかった。
というわけで、更新頻度がちょっと落ちちゃうかもしれないけど、よろしく!頑張ります!
2005年06月05日(日)

222 ニート

とある番組でニートを減らすための方法が語られていた。国会議員が若者の前で法案を語り、議論を交わし、可決に導こうとするというスタイルのものだ。なかなか面白かった。多種多様の若者たちが、それぞれの意見を持ち寄って議員に反論なり賛成なりの意思表示をする姿勢をみていると、一括りで「最近の若者は・・・」と言われる若者について、大人たちももっと深く考えなきゃいけないんだなって感じた。
で、その議員が提案したのが、
「ニートは3年たったら課税を課す。免許やパスポートを停止する。」
といったもの。
結果を先に言ってしまうと、これは40人の若者のうち30人から支持を得て可決された。
ニートが増えることによる、社会全体の影響というものは、言うまでもなく深刻だ。これから団塊の世代と呼ばれる40代〜50代くらいの人々が、20〜30年後には老人になる。そうなったときに少子化が問題となる現代、支える人と支えられる人のバランスが崩れるのは必至だ。そこにきて、ただでさえ少ない支える側の若者の多くがニートになってしまっては、確かに日本はもたない。

歴史的観点からみたときに、戦後、明日を生きるために必死に働いた人々と比べたら、今の人は恵まれているわけだから、お前らは甘えてる!と言ってしまえば簡単だが、なかなかそうもいかない。
その当時を生き抜いてきた世代の人からしたら、なめるなって感じかもしれないけど、もしも今の我々の世代が同じような境遇に見舞われたとしたら、その中で生き抜く術は、うちらはもってると思う。そうでないから、そういう力が出ないのは、ひとつ言えることではある。今には今の社会的状況があり、明日を生きるための食べ物に困らない豊かさがある。

明日も生きられないことになったら、そのときはなんとかして生きる力を持っているんだったら、尻をたたかれなきゃならないってことなんだってことになる。そうなると、その議員が提案した法案には、ニートへの考慮も含まれた素晴らしい法案だと考えられる。

でも、これはこの現状を打破するためのひとつの案であり、それ以前の問題というものがある。何のためにうちらは生き、何のためにうちらは働き、何のために国や国家は存在するのかってこと。
これからニート問題はどう転ぶのか。幸いというべきか、俺の周りにはニートはいない。だからこそ言ってしまえることもあるけど、実際周りにいたらもっと噛み砕いて言うことになるだろう。人によっては事情があるし、考え方も違う。ものによっては正しいことが何かなんてわからなかったりするから。少なくともこれは、今後数年、数十年、日本で生きていく全ての人々にとって、他人事ではないんだね。
2005年06月02日(木)

VOICE / マッキー

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