回る世界の片隅にて垂れ流す思考の一欠片。 |
此処の主体は『走馬真人』であり 故に此処は言葉の掃き溜めなのだろう。
主体の違う彼方では上手く笑えるのに 幸せだというのに 満たされているというのに 此処がこんなにも暗いのは 何処かで七年前を覚えているからなのだろう。 何処かで 七年前であろうとしているからなのだろう。
笑わないと。 笑わないと。 笑わないと。
内側から聞こえる軋む音の原因は きっと噛み合わない思考。 彼方が此方を浸食していき ぐらぐらと世界が揺れる。
きっと彼方が正解で 此方は間違っているというのに 未だに此方を捨てられない。 七年前は過去であるのに 未だにそれを見つめようとする。 ほら今だって 彼方の思考体系が混じる。
気持ちが悪い。 このまま混ざり合って 彼方になるのか 此方になるのか 新しい何かになるのか
思考体系を一つにしないと 筋道は通らない。 矛盾が生じる。 説明が出来なくなる。
あのひとたち の ようになる。
それが酷く気持ち悪い。 現に彼方はあのひとたちに似てきた気がする。 気持ち悪い。 気持ち悪い。 この体に流れるあのひとたちの血が 組み込まれた遺伝子が 染み付いた習慣が 酷く 酷く 気持ちが悪い。 何時発現するのか分からない 私の中のあのひとたちが 酷く 酷く 気持ち悪い。
これは 純粋な嫌悪なのか 甘えの裏返しなのか
あの一年は何だったのか 誓いはこんなにも軽かったのか 最早答えを導けない。
変わりたくないとほざくなら 七年などと猶予を持たせず あの日あの時 橋から飛び降りれば良かったのだ 川に沈めば良かったのだ 首を切り裂けば良かったのだ
それを放棄したくせに 何かを口にする権利など 何一つ そう 何一つ無いと言うのに。
湧き出る言葉は何に由来しているのだろう 感情を説明出来なくなったのは何故なのだろう 明確に 明瞭に 定義しなければ 何も伝わらないというのに それすら恐れるこの名前の見つからない感情が 七年前を予兆させて 崩れていくような感覚に 太い指先が冷えていく。
いっそ彼方も此方も壊れてしまえば 私は この世界にとけ込めるのだろうか。 差違も誤差も感じずに ただ ただ 笑えるのだろうか。
秋晴れの空に溶けていきたい。 海は青を写すだけで酷く冷たいだけだから 成層圏の孕んだ空気に 指先から 溶けて 溶けて 無かったことになってしまいたい。
嗚呼 嗚呼 相変わらず 此処は今日も、
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2007年11月14日(水)
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