■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
■好きなのはハリウッドエンターテイメント。邦画は苦手。イケメン俳優に甘いです。美しい男を発掘するのがライフワークです。
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2005年03月31日(木) 「レーシング・ストライプス」

はじめまして僕ストライプス!なシマウマ映画です。観たのは公開直後のレディースデイでしたが映画館ガラガラ(笑)。丸の内プラゼール閑古鳥ですよ。まあ、確かに期待していたほど面白くはなかっ…や、でもファミリーでご覧になるにはよろしいんではないかと。動物大集合でカワイイカワイイ。

農場に拾われたシマウマのストライプス君が、競走馬になることを夢見て頑張るサクセスストーリー(サクセスストーリーって)です。ヤギやらポニーやらペリカンやら農場の愉快な仲間達も彼を支えて大奮闘。さらに飼い主である農場の一人娘もストライプスの才能に気づき、レースに出すべく調教しようと元調教師の父親に頼みます。お父さんは妻(=娘の母親)をレース事故で亡くした過去があるのではじめは反対するんだけど、そのうちストライプスの可能性を認めて真剣に訓練を始める。

これがまた、ライバルのサラブレッドは最新マシン使ってトレーニングしてる一方で、ストライプスは一生懸命畑とか耕して原始的に頑張ってるわけですよ。健気だ…スポ根…!ちなみにどうでもいい話ですが、そのシーンのBGMは何故かブライアン・アダムスでした。うわ青春!(しかもラストではスティングの歌まで流れ始めるし、これでロッド・スチュワートでも出てきたら完全に「三銃士」だと思いました。♪オール・フォー・ラ〜ヴ!古くてスミマセン)
そんな感じでいよいよ運命のレースの日を迎えるんだけど、この最後のレースのシーンはなかなか見応えあります!展開としては予想通りですが映像的に迫力があるというか。思わず手に汗握ったよ!頑張ったねストライプス!

キャラクター(動物たち)は無駄にたくさん出てきますが、私としてはやっぱ主役のストライプスが一番可愛かったかなあ。この子の何が可愛いってアナタ、かなり長い間自分がシマウマだということに気付いてないんです。やだ天然…! つまり途中までは、「シマウマだけどやればできる!」という姿勢ではなくて、あくまでちょっと変わった馬としてサラブレッドに挑戦しようとしてるわけ。だから後半、サラブレッドとの力の差を見せつけられると同時に自分がシマウマだと(やっと)気付いた時は踏んだり蹴ったりダブルパンチ状態。ほとんどアイデンティティーの危機ですね。いや、よく頑張ったよストライプス!

主演(人間サイド)の女の子は健康的でいい感じでした。お父さん役のブルース・グリーンウッドも渋いパパを好演。この人あちこちで見かける気がするなあ。あと声の出演ではウーピー・ゴールドバーグ(@ヤギ)やダスティン・ホフマン(@ポニー)なんかが出てます。



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レーシング・ストライプス 【RACING STRIPES】

2004年 アメリカ / 日本公開:2005年
監督:フレデリック・デュショー
出演:ヘイデン・パネッティーア、ブルース・グリーンウッド
声の出演:フランキー・ムニッズ、ウーピー・ゴールドバーグ、ダスティン・ホフマン、
マンディ・ムーア、マイケル・クラーク・ダンカン
(劇場鑑賞)


2005年03月30日(水) (雑記:さよなら“日比谷映画”、ありがとう“みゆき座”閉館記念名作上映会)

東京宝塚劇場の向かいにある日比谷映画と日比谷みゆき座がこのたび閉館するそうで、現在その記念で名作上映会という催しが開催されております。みゆき座の方で過去の名作をいくつか上映してくれるイベントなのですが、入場料金が何と300円。映画一本300円ですよ奥さん! これって1957年に開館した当時の料金なのだそうです。現在の6分の1だー。でもまあ当時の感覚からすれば、やはり決して安くはない値段だったんでしょうね。

イベント詳細については→こちら。入場者には先着順で特別プログラムがもらえます。…先着順とか言ってるけど結局みんなもらえるような気がします(笑)。
期間は今月いっぱい。(あとちょっと)


で、せっかくなので二本続けて観ました。美味しい盛りのブラピとレオ君、いやあ二人とも美しかった!やっぱイイ男は大画面に限るね!(強調)

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■ 「リバー・ランズ・スルー・イット」 ('92/米)

んも〜この映画のブラピは反則だよ〜〜〜美しすぎる!

なんていうの、カッコイイとカワイイを同量混ぜ合わせて隠し味でフェロモン使ってるみたいなこの魅力は一体何なんでしょうか?そりゃこの人は今だって可愛カッコイイ魅力の持ち主だけど、でもこの頃はそれに加えて若さ故のあどけなさがあるというか、もう川辺で魚釣ってキラキラ笑顔で振り向かれた日には無条件降伏だっつーの! イスに座ってるのに腰砕けるかと思いました。その笑顔が腰にクる!
そしてそんなブラピの魅力が、本作のポールという役のイメージにピッタリなんだなあ。あやうさとあどけなさと強い意志を兼ね備えて生き急ぐ、美しい弟。どこか神聖な。「完成された美を見た」(Byお兄ちゃん)とか「あの子は美しかった」(byお父さん)とか、そんなセリフがきちんとハマる。

あと、当時観た時はとにかくブラピブラピブラピブラピ!状態であんまり話の筋を追ってなかった気がするんだけど(今もそうじゃん!と言われれば否定はできないが)、今回よくよく観たらこれいい映画ですよね。グッジョブ、レッドフォード。フライフィッシングを縦糸にして描かれる家族、人生。変わるもの、変わらないもの。そして川は流れ続けるのだ。うん。(一人で納得)


■ 「ロミオ+ジュリエット」 ('96/米)

この映画のレオ様ロミオもまた私好みに美しいんだよなあ。細くて、弱くて、ついでにロマンチスト。公開当時は確か“ジュリエットよりも美しいロミオ!”とかいう煽り文句があったような。(でもクレア・デーンズもすごく可愛いと思うよ!)
それから内容はともかく、私もともとキレイな男が泣いたり叫んだりずぶ濡れになったり血だらけになったりしている姿を見るのが好きなので、本作はその時点で既に結構ツボだったりします。鬼畜でゴメン。てへ。

とりあえず今はデズリーの「キッシング・ユー」がアタマの中エンドレスですよー。懐かしー。あの水槽のシーンは初々しくてキレイで可愛いと思います。


2005年03月21日(月) 「ネバーランド」

まず結論から先に言ってしまうと、私はこの映画、巷で絶賛されているほどに感動はしませんでした。まあアカデミー賞にノミネートされてたりして若干期待しすぎていたところがあるかもしれないけど(一方で確かにそれに値する良い映画であるとも思ってはいるのですが)、何となく納得いかない感じが残った。心からの感動というのとはちょっと違うな、と。

お話は、劇作家ジェームズ・バリと彼と心を通わせた少年たち(およびその母親@未亡人)との交流、またそれによって名作「ピーター・パン」が生まれるに至った過程を事実を元にして描いた人間ドラマです。事実に着想を得たオリジナル脚本であって実話ではありません。念のため。
バリは散歩中に偶然出会った未亡人シルヴィア&その息子達とすっかり仲良くなりプラトニックな信頼関係を築くんだけど、実はシルヴィアは病に冒され死期が近づいている。それでバリは少年に創作の素晴らしさ・想像することの素晴らしさを教えるとともに、彼等との交流で得たインスピレーションを作品に投影して「ピーター・パン」を完成させ、結果それがシルヴィアと息子達の心を救うという流れ。

個人的に何が気に入らないかというと、ファンタジーの力、想像力の素晴らしさを訴えてはいても、結局この話は現実逃避の域を出ていないように思えるところです。いや「ピーター・パン」は現実逃避の代名詞なんだからそういう意味では間違ってないだろうと言われればその通りなんだけど、まあ、ややこしくなるのでそれはひとまず置いておくことにして。
終盤シルヴィアの自宅で劇が上演されて、いよいよ死期迫った彼女がゆっくりと物語の世界に足を踏み入れてゆく、そこは非常に象徴的で思わずウルッときてしまう感動シーンではあるのだけども、さあ何も心配することはないよシルヴィア、永遠のネバーランドだ、ほら、お母さんはそこに行くんだ、だから大丈夫、信じることが大切なんだ、お母さんは君たちの心の中に永遠に生き続けるんだよ、…とか言われても、なんだかなあー、目眩ましとまでは言いませんが、視点を変えて自己暗示をかけてるだけで根本的な解決にはなってないと思うのね。

つまり抗えない死というものがまず絶対的に存在していて、そこから逃れられないから想像力で自分(あるいは相手)を納得させるという、それはファンタジーの効用としては確かに美談だけれどもあくまで対症療法にすぎない気がするんです。どこか、虚しい。これに比べると暗鬱たる“死”そのものをそっくりファンタジーに転換してしまった「ビッグ・フィッシュ」の方が数倍上手(うわて)だったと思います。さすがティム・バートン。

あー話がそれた。

それでバリには奥さんもいるんだけどほとんど家庭内別居状態で、結果的に奥さんは別の男に走ってしまいます。まあ、それも当然だよね。私は公平に見て被害者は奥さんの方だと思うし、なぜなら彼女はもっと互いに分かり合って幸せになろうときちんと努力していたのだから。家庭を顧みなかったのは空想の世界にばかり逃避していたバリの方。

それでも、こんなこと言うと矛盾しているように聞こえるかもしれないけど、私はジェームズ・バリという人の行動原理もわかるんだ。作家というのはおそらく、多かれ少なかれ現実社会に適応できない面を持っている。それはもう、わかっていても自分の意志ではどうしようもないのね。だから例えば「めぐりあう時間たち」のヴァージニア・ウルフなんかは夫が理解ある人で幸せだったと思うなあ。ああいうのは稀だと思います。

あーまた話がそれた。(しかも相当長文になってきたな)

あの、さんざん書き殴っておいて今更アレですが、私この映画が嫌いだと言っているわけではないです。全体的には良かったと思ってます。わざとらしく感動を煽ったりしないし、衣装や風景はうっとりするくらい綺麗だし、犬がすっごい可愛かったし(結局犬かよ!)。何より主演のジョニデとケイトがとっても良かった。ジョニデの持ってるちょっと浮世離れした雰囲気はこの役に合ってたと思います。オスカーは残念だったけど、また次があるさー!




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ネバーランド 【FINDING NEVERLAND】

2004年 イギリス・アメリカ / 日本公開 2005年
監督:マーク・フォースター
声の出演:ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット
ラダ・ミッチェル、ジュリー・クリスティ、フレディ・ハイモア
(劇場鑑賞)




2005年03月19日(土) 「サスペクト・ゼロ」

んーこれはちょっとイマイチだったかなあ。イマイチというか、惜しい。アイデアとしては面白いのに演出が追いついてなくて勿体ない感じ。
主人公は、ニューメキシコの片田舎に左遷されてきたFBI捜査官(アーロン・エッカート)。彼が赴任したとたんに殺人事件が起こり、やがてそれは猟奇的な連続殺人へと発展します。そして捜査を進めるうちに元FBIプロファイラーの男の存在が浮上し、一方で過去に行われた政府の極秘プロジェクトが明らかになる。


あんまり言うとネタバレになってしまうんだけど、“犯人vs.捜査官”という単純な図式じゃない点が話としてなかなか斬新だと思うのです。単純に見えた事件が実は複雑に込み入っていて、裏があってまた裏があってそのうちだんだん背後にある驚愕の真実が明らかになる…と、多分そういう方向に持っていきたいんだろうなというのはわかるんだけど、勢いが良かったのは冒頭だけで以後は逆に失速してしまう印象でした。流れがぷつぷつ途切れる感じで展開がわかりにくいというか。開始直後はサスペンスなのか猟奇なのかホラーなのか…!とけっこう期待したんですが、これは結局どうカテゴライズすればいいのだろう、微妙にオカルト入ってますよね?(笑) ネタ的にこういうの「X-ファイル」スペシャルとかでありそうじゃないですか。それから真犯人が単なる脇役でまったく存在感がなかったのも残念だったなあ。もっと話に食い込んでくればまた違う緊張感も生まれたのではないかと。

キャスティングは良かったです。私、アーロン・エッカートって常に胃薬とか頭痛薬とか飲んでるような役が似合うイメージがあるので(笑)こういうのぴったりだったと思います。ベン・キングズレーも怪演熱演。この役ケヴィン・スペイシーなんかがやってもよさそうですね(どうでもいい)。それからアン姐さんが出てました。マト以来でお久しぶりでした。



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サスペクト・ゼロ 【SUSPECT ZERO】

2004年 アメリカ / 日本公開:2005年
監督:E・エリアス・マーヒッジ
出演:アーロン・エッカート、ベン・キングズレー、キャリー=アン・モス、
(劇場鑑賞)


2005年03月07日(月) 「ビフォア・サンセット」

ああリンクレイター監督ありがとう!大満足です!

まあ、前作「恋人までの距離(ディスタンス)」が大好きで、しかも10年前にリアルタイムに観ていて、この監督が好きで、イーサン・ホークも好きで、ジュリー・デルピーも好きで、映画の中の二人(ジェシー&セリーヌ)と同世代とくれば、私が本作を気に入らないはずがないんですが(笑)。だから逆に言うと、これらの条件に当てはまらない人にとってはたいして面白くない作品かもしれないです。二人の男女が80分延々喋ってるだけの映画ですので。とにかく、前作に思い入れがある人にほどオススメしたい続編。


※以下ストーリーに触れます!ネタバレに注意が必要なタイプの映画ではないかもしれませんが、これから鑑賞予定の方はなるべくお読みにならないことをおすすめします。



ストーリーは前作から9年後という設定ですが、映画の中だけでなく現実にも9年の時が流れています。主演の二人(+監督)は実際に9年分歳をとり、つまりそれは、観ているこちらも同様ということ。この、いわば“9年間の距離(ディスタンス)”を共有しているという事実、これが私のような前作ファンに一層深い感慨をもたらしているような気がします。上映が始まった直後、すっかり頬がこけ額にシワが刻まれた現在のイーサンとやはりもう若くはないジュリーの姿に軽くショックを受けていたら、その後ものすごく絶妙なタイミングで前作(9年前)のシーンが数カット挿入されるんです。それがほんと絶妙なの。で、ああそうそう、こんな場面あったなあ、二人とも若かったよなあ、と懐かしんでるうちに、それを観ていた9年前の自分の心持ちまでフッとよみがえってきてしまって、私もうその時点でノックアウト。すっかり心奪われました。え、センチメンタルにすぎますか(笑)。でも若かったんだ、私も。

前作において、一緒に列車を降りるのをためらうセリーヌをジェシーはこんな風に説得しました。「今から10年後、君は結婚生活に疲れ、夫に不満を感じているかもしれない。過去に出会った別の男性を選べば良かったと思うかもしれない。…たとえば僕とか。だからこれは、未来から過去へのタイムトラベルだと思えばいい。明日の朝まで僕と一緒に過ごして僕がつまらない男だったと確認し、そうしてまた未来の幸せな結婚生活に戻ればいいんだ」
けれども時が経った今、皮肉なことに結婚して家庭生活に疲れているのはジェシーの方でした。作家となった彼はあの一夜を小説に仕上げて出版し、そのプロモーションでパリを訪れてセリーヌと再会します。セリーヌは数々の辛い恋を経験し、現在も独身。そしてジェシーが飛行機に乗るまでの85分間、二人は夢中で喋り続けるわけです。その姿は9年前と何ら変わらないように見えますが、雰囲気はやっぱり微妙に違うのね。前作では目を合わせたいのに合わせられない、触れたいのに踏み出せない、そういう若さゆえの単純で初々しい緊張感だったのが、本音を隠して互いの出方をうかがうような複雑な空気に変わってる。そこにそれぞれが経験を重ねた9年間が垣間見えるんだな。お互い強く惹かれ合ってるとわかってるのに、今回はただ一度のキスもない。二人の間でたゆたう想いが痛いほどに感じられて、私は観ていてとても切なかった。

全編通してセリフの嵐、会話で攻めまくる手法はリンクレイター監督の十八番ですが、このあたりの小気味よいテンポは前作とまったく同じ。ファンには嬉しいところです。前作と違うのはリアルタイムに物語が進むこと。つまりジェシーが空港に行くまでの85分がそのまま上映時間となっているため、観ている側も二人と一緒に同じ時間を過ごすことになります。それから今回は、前作以上にジェシーとセリーヌ二人がメイン。前は占い師とか詩人とか何らかの形で二人に働きかける登場人物がいましたけど、本作ではそういう人が出てきません。ずっと二人。二人でずうっと喋ってる。
そしてラストがまたいいんだなー。余情溢れるというか。とにかく、最初から最後まで前作ファンのツボをくすぐる仕上がりです。

上手く言えないんだけど。
9年前は当時の気持ちで共感し、今はまた、現在の私が観て良い映画だなと思う、こういう作品に出会えた偶然をとても嬉しく思います。世代が違えば感じ方も違うだろうし、同世代でも前作観てない人はやっぱり違うだろうし、そもそもリンクレイター監督が嫌いな人は全然ダメだろうし。私はほんとにラッキーだ。


ところでジェシーよ、なんだかんだ言いつつ実はあのとき二回も…って下世話な話はやめておこう(笑)。このシリーズ、監督&イーサン&ジュリーが一体となって再度の続編も構想されてるようなので、ぜひぜひ期待したいと思います。10年後の私もまた共感できるといいなあ。



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ビフォア・サンセット 【BEFORE SUNSET】

2004年 アメリカ / 日本公開:2005年
監督:リチャード・リンクレイター
出演:イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー
(劇場鑑賞)


2005年03月05日(土) 「ボーン・スプレマシー」

実を言うと、マット・デイモンがアクション映画で主役張ってるという現実が観終えた今でもピンときません。だってマット・デイモンだよ…! 常にアフレックさんとセット売りだったマット…! 蛍光グリーンの海パンでキモさ炸裂させていたあのマットが…! よりによってCIAの凄腕諜報員だなんて、オイオイ映画じゃないんだからさ!とツッコミのひとつも入れたくなるってもんですよ(※注:映画です)。いえ誤解のないように断っておきますがこれは単に私個人のイメージというか思い込みであって別にマット・デイモンに文句を言いたいわけではなく、実際本作はわたくしの失礼極まりないマット像には関係なく映画としてたいへん面白かったです。マット良かったよー!

記憶を失った元CIAエージェントであるジェイソン・ボーンが、とある陰謀に巻き込まれるサスペンス・アクション。完全に前作の続きとして幕を開けるので前作を観てないと話がわかりにくいというのが難点ですが、その他は非常にバランスの良い仕上がりだと思います。アクションシーンは観ていて食傷するほど派手にせず、それでいて適度にハラハラさせる程良い加減。前回もそうだったけどこの映画ってカーチェイスが見どころだよネ!個人的に車運転してるマット君はなんだかとってもカッコイイと思うのです(笑)。それから場面転換が多く、インド、イタリア、ロシア…とめまぐるしく舞台が移動するので観ていて飽きない。中だるみすることなくラストまで一気に持って行かれてしまいます。あとはやっぱり、ストーリーがそれなりにしっかりしてる。今回は事件の真実に迫るという本筋とともに、ジェイソン・ボーン自身の隠された過去も明かされるという二重の流れがあるわけで、そういう意味でも緊張感の途切れない作りになっていると思われます。

キャスティング的にもマットってこの役ぴったりだよね。凄腕のヒーローのくせに暗いというか、常に悩みがちでストイックなところ。同じように世界を股にかけるスパイでも007みたいな軟派な役ではイメージが違うし、まさに適役。
そうだ、キャストといえば、パメラ・ランディ役の女優さんも格好良かったです。ほら、CIA側で捜査を仕切ってた女性捜査官、左利きの。ちょっと一見ダイアン・レインに似てませんかー。(だから何)

とにかく、そんな感じでマット・デイモンがすっかり大物スターであることを再認識した一本でありましたよ…でも半裸になるシーンではやっぱりアタマの片隅で蛍光グリーンの海パンを期待してしまう私を許して…(プププ)。
続編の予定もあるのかな?楽しみです!



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ボーン・スプレマシー 【THE BOURNE SUPREMACY】

2004年 アメリカ / 日本公開:2005年
監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン、ジョーン・アレン、
フランカ・ポテンテ、カール・アーバン、ブライアン・コックス
(劇場鑑賞)


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