てっちゃんの近況
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2002年03月26日(火) エピローグ

 件のメーリングリストは結局、退会しました。最後に主宰者宛に送ったメールを転載します。送ったのは一週間ほど前です。暫くお返事を待っていましたしたが、来ませんでしたので、これが結末と言う事になります。

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 MLですが、色々な意味で、継続は困難と判断しましたので先ほど、自ら退会致しました。 ごめんなさいね。こんなかたちになってしまって。

 こういう立場に立ってしまってから覗くのは少々気が引けましたが退会手続きの前に最近の発言のルールに関するメールだけ、読ませて頂きました。

 MLに対する考え方が私とは根本で違っていると言う事を感じました。私は見ているだけの方がいてもいいんじゃないかと思ってしまうんです。ギャラリーとしてだけでも、なるべく多くの方に参加していただく事の方が意味があるんじゃないかと思っていました。 ただこれはどちらが、良いかとか悪いとかではなくて、いろいろな考え方があって良いんでしょうね。MLとはこうあるべきなんてものはないんですから、自分の考えにあったグループに参加すれば良いわけです。

 それから、閉鎖的といった事の意味ですが、同じ価値観、立場の人たちだけで意見を交し合っているという意味での閉鎖性です。障害を持つ子の親や、関わっている方という、こちら側の人たちだけで解りあって安心するのは危険だと思ったんです。世の中には色々な人がいます。いずれ我が子もその中に旅立たせなければならないわけです。私達が傷付く事を恐れて世界を狭くしていている事は問題を先送りにしている事にならないでしょうか。私達に理解を示さない我が子らを傷つける可能性のある人こそ、私達の議論の相手にするべきじゃないかと思うんです。 ちょっと走りすぎかな。でもね、こちらがわの人たちだけ解りあって安心するのはやっぱり心配ですよ。 色々な立場の方の意見を聞けるように出来たらいいんですけどね。 物事の多面性を常に意識する事って大切だと思うんです。

 本当はMLの中で議論できたら良かったのかもしれませんね。でも、私にその強さがなかったし、主宰者であるYさんへの批判ととられて、公の場での個人攻撃のようなかたちになっても困ると思ったんです。「批判があるなら退会すればいい」で、議論が終ってしまうのも悲しいですしね。まっ、結果的にそんなふうになってしまったんですけど、私としては同じ障害児を持つ親として、共に成長したいう思いは一緒なんですよ。ただ、その方法が・・・って事ですかねぇ・・・・私の迷いはその辺なんですよ、しらんぷりしている事が一番簡単で誰も傷付かないけど、それではあまりに無責任のような気がしたんです。それでもYさんを傷つけてしまったかなごめんなさいね。できたら、解りあえるまで議論をしたいんですけど難しいでしょうかねぇ。 気が向いたら、またメール下さい。

 
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2002年03月19日(火) 訂正

 14日に書いた日記の中で「予告もなく抹消されるとは思わなかった」という記述が事実と違っていたので、ここに訂正致します。実際は登録が抹消されていた事実はなく、私の勘違いでした。メーリングリストの主宰者の方など、ご迷惑をおかけした事をお詫び致します。申し訳ありませんでした。


2002年03月14日(木) メーリングリスト

一月の中旬に高機能自閉症児をもつ親などを対象にするメーリングリストへの誘いのメールが届きました。主宰者は自らも高機能自閉症児の親でHPも持ってらっしゃる方でした。彼女と知り合ったのは、私がHPを持って間もない頃(まだ掲示板もあった頃です)知人に紹介されたと言って私の掲示板に書き込みをして下さいました。私も彼女のHPに伺って一通り拝見させていただきましたが、いわゆる自閉症児の親のHPという感じで、私にはちょっと苦手な感じがしたものでした。それでもごくたまに、何かのたびにちょこっと交流していました。その関係でお誘いを頂いたのだと思います。しかし、正直なところ私は迷いました。理由は・・・折に触れて言っていますがいつもいつも子供の障害と向かいあっているのは滅入ちゃっうからです。それでもせっかく声を掛けてくださったのに内容もみないうちからお断りするのは気が引けてとりあえず参加することにしました。案の定、毎日何通も届く自閉症関連の話題のメールに次第に滅入りはじめてしまいました。

 私は一度、長い発言をしました。「できたら今、あまり世間的に理解されていないこの障害を理解してくれる人をひとりでも増やす為に私達、親が何ができるか考えましょう。」と・・・・ちょっと理想論的だったかも知れませんけどね。理解はされたようですが、真意は伝わらなかったようです。

 この手の障害は全く同じ症状ということは、ごく稀で個々に特徴を持っています。主治医や言語療法士など専門の方に側で個別に、しかも継続的に見て頂いてアドバイスを頂く方が、ごく自然で効率的です。私はメーリングリストでの情報交換に意味を見出す事に多少の困難を感じていました。ましてやメーリングリストという閉鎖的な環境では参加者の視野が狭くなるようで怖くも感じました。私の思っている事を黙ったまま退会してしまおうか、それとももう一度、ちゃんと気持を伝えようか、ずいぶん迷いました。
 
 そうこうしているうちに、メールを自分のメーラーで受けとらないでWeb上で閲覧する方法がある事を発見して、とりあえず、それで様子を見る事にしました。ところが「一ヶ月、発言の無い方は退会していただきます」というルールがあって、いつのまにか、登録を抹消されてました(苦笑) そういうルールがある事はわかっていましたがまさか、なんの予告もなく抹消されるとは思わなかった・・・ 実は打診があれば、その時に、もう一度、私の本当の気持を発言しようと決めていたんです。

 だいたい、「一ヶ月発言がない方は退会していただくというルールを作ります。」というメールが届いたときには、びっくりしました。参加登録しながら、発言していない方は私の他にも何人かいて、その理由ははっきりしませんが、それでも、それぞれに思いがありそうな事は、なんとなく想像がつくじゃないですか。文章を書くのが苦手とかも含めてね。それでも、そういうルールを作ってしまうというのは、今考えると、その主宰者の彼女自身も子供の頃アスペルガーの症状があったと言っていたので、きっと人の気持を推し量ると言う事は苦手だったんでしょうねぇ。

 そのメールリングリストが、どんなかたちで存続されているのか今は知るよしもありませんが、障害児の親同士が閉鎖的にグループをつくっていく事に一抹の不安は今も感じています。





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