時々管理日誌
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2021年03月08日(月) ついのべまとめ第三弾

前回日記にまとめて以降のついのべです。
今回から通し番号つけました。
一回目に載せたのが2作。
二回目が6作。
なので、今日は9作目からです。
日付は、小説妖精ノベルちゃん( @fairy_novel)さんがお題をツイートした日ではなく、私がついのべをツイッターに投稿した日です。


★09
2020/9/12/ お題「妹、ビル、ハマグリ」

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「お姉ちゃん、蛤のお吸い物って好きだった?」崩れたビルの陰で錆びた缶詰を開けながら、妹が唐突に訊く。「私、あれ、実は嫌いだったんだ」世界がこんなことになる前、毎年ひな祭に母が作ってくれたっけ。「大嫌いだった……」呟く妹の頬を、ふいに涙が伝う。あの日々は戻らない。
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お題が出たのが9月だったので、ひな祭りは季節外れでしたが、私がハマグリで連想するのは、まずひな祭りだったのでした。

★10
2020/10/9 お題「新酒、誤字、うさぎ」

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酒蔵を継いだ幼馴染から今年も新酒が届いた。ラベルに描かれたうさぎを見てニヤリと笑う。勉強は苦手だがクラス一足が早かった旧友・宇佐美の渾名はうさぎ。添えられた手紙が相変わらず誤字だらけなのも懐かしく、さっそく一献傾けながら心楽しく読み返す。遠からぬ再会を夢見つつ。
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なんか、お酒のCMみたいのができました(笑)

★11
2020/10/13 お題「探し物、珊瑚、白」

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人魚姫は探しものをしていた。真珠の首飾りに通して肌身離さず愛でていた宝物を、うっかり落としてしまったのだ。海藻の陰、岩の下、チョウチンアンコウの口の中……「みつけた!」珊瑚の隙間から拾い上げ、愛しげに胸に抱いた小さな白いかけらは、百年前に愛した若き王子の喉の骨。
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これ、前回の、ハーピーのやつと同じシリーズ(笑)のような気がする。


★12
2021/1/16 お題「成人、三日月、後悔」

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間近に迫った成人の日までに選ばねばならない。月に移住するか、地上に残るか。一足先にそれぞれの選択をした同級生達を、移住の権利を持たない老いた父母を想う。どちらを選んでも後悔するだろう。それでも。見上げた夜空で、細い三日月が、心の天秤のようにゆっくりと傾いてゆく。
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★13
2021/1/17 お題 #ノベルちゃん三題「成人、三日月、後悔」

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「今日で君も成人だ。自分の住む世界を自分で決められるのだよ」三日月の夜、翼ある人が妖しく目を細め、窓辺で囁く。「連れて行って。貴方の森へ」「後悔しないね?」美しい指が背筋をなぞれば、そこから花開く二枚の翼。答えの代わりに真新しい翼を広げて、私は窓から飛び立った。
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同じお題で、ジャンルが違う(かたやSF、かたや耽美系?ファンタジー)のが2つ出来ました。

★14
2021/3/8 お題「珊瑚、星屑、影響」

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「だからね、星が珊瑚に影響を与えるの」夜の海辺で君がつぶやく。「今日みたいにたくさんの星が降る夜は、海に落ちた星屑が珊瑚に溜まって、珊瑚が光りだすの。それで海が騒ぐのよ」影になった君の向こうで無数の星が夜空を流れ、黒い波間に光が揺れる。もう明日が来なくてもいい。
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★15
2021/3/8 お題「映画、殺人鬼、彗星」

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古い映画の中で、殺人鬼が嗤う。闇を裂いてナイフが閃くのを、息を詰めて見ている。銀幕のむこう、モノクロームの血が流れる。窓を開ければ、見上げる空には巨大な彗星が迫っていて、眼下の街路を逃げ惑う人々も見えるのだけれど、今だけは、見たくない。もう少しだけ、ここにいる。
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それぞれ、お題を見た次の瞬間くらいに書き始めて、すぐ投稿しました。一瞬芸!

……もしかして、私のついのべ、人類滅亡しすぎ?(笑)

ついのべがだいぶたまったので、そのうち、ひとつにまとめて、なろうかカクヨムか、その両方に投稿しようと思います。
なろうさんは、最低文字数規定があるから、ついのべは数がたまらないと投稿できないんですよね……。

とりあえず、今日は、椎堂さん(@zerozero_daily)に勧めていただいて、プロローグさんという、2000文字以下限定の投稿サイトさんに少し投稿してみました。
新しいサイトさんに投稿するのって、楽しい!


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