時々管理日誌
時々だけ書く管理人の日誌です。
サイト運営や創作について、日々の雑感など。

2020年08月31日(月) 最近のツイノベまとめ

このあいだ、ツイノベをふたつ日記に載せましたが、その後もいくつか作ったので、載せておきます。
#ノベルちゃん三題(@fairy_novel)提供のお題を使用させてもらてます。
ツイートにタグを入れるために文字数を減らしてて、131文字制限になってます。


7/12 お題「七夜月、インコ、童話」

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『七夜月に逃げたインコは夜空に昇って彗星と追っかけっこ。天の川で水浴びした後は星屑を啄んでお腹いっぱい。遊び飽きたら帰ってくるよ』そんな童話を読み聞かせ、娘の髪を撫でながら、空っぽの鳥かごに目を向ける。大丈夫、きっと見つかる。明日また、電柱の張り紙を増やそうね。
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7/13 お題「人間ドック、曇り、クエスト」

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たかが人間ドックと言うなかれ。方向音痴で人見知り、超インドア派の僕にとっては億劫な外出だ。本当は家でゲームでもしていたい。やりかけのクエスト進めたい。が、これもまた一つのクエストなのだ。曇天の下、現実世界の電車に乗って、グーグルマップ頼りに我は旅立つ。テレレー♪
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※この「テレレー」は、ドラクエの電子音のメロディを想定してるんですが、文字数の関係で忠実に再現するのが難しく、『テレレー♪』にしておきました。
各自で自分の知ってるゲームの旅立ちシーンの音楽でも想像して読んでください(笑)


7/14 お題「求人広告、箱舟、墓」

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朝刊に求人広告のチラシが入っていた。履歴書を手に、町外れの丘に登る。もっと大勢来ているかと思ったが、僕だけだ。風が騒いで見上げた空から、巨大な箱舟が降りてくる。この舟は、二度と地球に戻らない。採用されれば、この舟が僕の職場であり家であり、やがては墓になるのだ。
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※投稿時から、改定してます。
『履歴書を手に、町外れの丘に登る』が、最初は『履歴書を手に、指定された町外れの丘に登る』だったんですが、この『指定された』は、不要ですよね。履歴書を持ってそこに行ったなら、そこが指定の面接会場だって分かるから。
タグ込み140字で、無駄な説明に5文字を使うのは、もったいない。しかも、この5文字のせいで、文章がもたついてる。
なので、『指定された』を削って、5文字浮かせました。
浮いた5文字分は、『僕だけだ』を『僕ひとりだった』にしたり『採用されれば』を『もし採用されれば』にするなどの微調整でも吸収できてしまうんですが、せっかくだから、情景描写を足してみました。
『見上げた空から』の前の『風が騒いで』がそれ。
たった5文字の描写だけど、これでちょっと情景が浮かぶようになった……かな?

このツイノベは、もうちょっと長いバージョンやってみたいですね。
200文字くらいで、主人公が朝、コーヒーを飲みながら新聞を見るシーンを書きたいところ。


7/17 お題「青唐辛子、並木、秘密」
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並木道の奥に花と緑に囲まれた家があって、外国帰りの老婦人が一人で住んでいた。子どもたちの間で魔女と噂のその人と友達になったのは、あの夏、十歳だった私の、大切な秘密。菜園のトマトと青唐辛子をたっぷり入れて作ってくれた特製パスタの味が忘れられず、今では私の得意料理。
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※これも、ほんのちょっと改定してます。『子どもたちに魔女と噂されていたその人』を、語呂を良くするために『子どもたちの間で魔女と噂のその人』に変更、減った文字数を調整するために『花に囲まれた』を『花と緑に囲まれた』に。
お題を見て考えたのが、『小学生が魔女と噂のおばあさんと友だちになって、菜園で取れた青唐辛子で作った料理をごちそうしてもらう』という話だったのですが、ネットで青唐辛子のレシピを検索して、成長した主人公の得意料理となるのに違和感がないものということで(唐辛子味噌とかオイルとかソースとかの調味料だと『得意料理』と言い難いような気がして……)パスタを採用したので、(おばあさんにしてはハイカラだなあ)と思い、外国帰りのおばあさんにしました。
そのほうが子どもたちに魔女と呼ばれるのに似つかわしい気がします。
自分ちや友達んちのおばあちゃんたちとは一味違う異質さを、神秘的と感じるんじゃないかと。


7/31 お題「日焼け、ハーピー、腹痛」
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「嫌だわぁ、日焼けしちゃう」白昼の浜辺でハーピーは嘆いた。美白命の彼女だが、今日は女王の命で浜昼顔を摘みに来た。浜昼顔はハーピーの腹痛の特効薬。日盛りに摘んだものが特に効く。「まったく、人間の男なんか喰うからよ。どんなバイキンついてるか分かったもんじゃないのに」
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これも、ちょっとだけ改定してみました。
『美白命』のとこ、もとは『日焼けを嫌う』でした。
読みの違う『命』が2つ続いちゃったけど、まあいいや。
一文字減った分は、読点ひとつ増やして吸収。
ほんとは読点入れたかったけど字数のために削ってたので。

これ、もし200文字とか300文字小説だったら、最後に「敬愛する女王だが、この趣味だけは理解できない」と付け足すとか、先のセリフを「まったく、人間の男なんか拾って喰うからよ。ちょっと見目がいいからって、どんなバイキンついてるか〜」と、ちょっと詳しくするとか、字数節約のために漢字にした浜昼顔をハマヒルガオとカタカナにしたかったところ。
ハーピー族の生態についの作中独自設定にも、ちょっと触れたかったな。
(たった130文字のツイノベのために、異種族についての独自設定が発生……(^^ゞ)


8/18 お題「百日紅、夢、袋」
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夢の中、大きな袋を持って空に浮かんで、百日紅の花を集めていた。ピンクに白、ふんわりオレンジ、薄紫。空高く昇っていって袋の中身をぶちまければ、夕焼け雲の出来上がり。気がつくと隣で、小さいころ百日紅の花でおままごとした幼なじみが笑ってる。あのこは7つで死んだのに。
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※これも改訂版。なんでかというと、お題が『百日紅』なのに、ツイノベでは『サルスベリ』と書くといううっかりミスをやらかしたから。
特に理由があってやったのではなく、ほんとにただのうっかり。
なので、改訂版で百日紅に戻してみました。
夏に咲く花には、お盆や終戦の関係で、なんとなく死のイメージが付随しがちな気がします。
夏の強光の中でこそ濃く生じる影のように。


というわけで、お題で遊ばせてもらいました。
自分で気に入ってるのは、この中では箱舟のやつ。
(一番気に入ってるのは前回載せた人類絶滅のやつ)
これからも、気が向いたらやろうっと。

これ、そのうちサイトにも載せたいんだけど、今はPCがなくて不便なので、更新できる環境が戻ってきたらにします。
(訳あって、修理のために県外在住の知人に預けたら、コロナで行き来ができなくなって今に至ってる……(T_T))



2020年08月18日(火) サイト19周年でした&新(?)作

日記を書くのをすっかり忘れてましたが、7月28日でサイトが19周年でした。
以前参加した終末アンソロの参加作のWEB公開がだいぶ前に解禁されていたので、開設記念日にサイトにアップしようと思ってとってあったのですが、わけあって人に預けたままのメインPCがまだ帰ってこず、サイトがいじれなくなっているので、せめて、なろうとカクヨムにアップしてきました。

『雨の終末に船を出す』
なろう版→ こちら。
カクヨム版→ こちら。

書いたのはだいぶ前だけど、WEB上では新作です。
ちょっとした短編なので、よかったら読んでくださいね。

というわけで、更新停止中のサイトですが、これからもほそぼそと続けていきますので、よろしくおねがいします。

最近、気が向くと三題ついのべで遊んでます。
前回から、またいくつか作りました。
今日は日記が長くなりすぎるので、また近いうちに日記に載せますね。


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