出向コージ苑

2007年03月25日(日) イタリアお誕生日ドライブ(2)

朝ごはんを食べて、
身支度をしながら外を見ると、
ほぼ土砂降りに近い雨。
風も強いし、観光は無理ですねと、
次の作戦を立てる。

とりあえず、雨雲から逃げるのだ。
フロントのおじさん(のアヤしげな英語)によると、
東はヴェネチア・トリエステまで雨とのこと。
ならば北西へ。
目指したのはスイス。
帰りがきつい?いいんです、運転はオットだから(←鬼嫁)。

今回の旅行の主役さんは、割とお買い物好き。
スイスの、イタリア国境近くにアウトレットがあるそうで、
室内なら雨も関係ないし、そこを目的地にする。

途中、コモ湖に寄る。
湖の正面に立つ巨大なモニュメント(なのか?)の前で、
どう見ても地元のブラスバンドのおじさん達が、
曇り空の下、湿った音でラッパを鳴らしている。
一人だけ、小太鼓のおじさんが威勢良く、
主旋律もかき消すほどにバチを弾ませていた。

コーヒーを一杯飲んで、いざアウトレットへ。
休日でも開いている施設は早々ないのか、
広い店内は人でいっぱい。
そして日本人率、高い。
久しぶりに若くてきれいな日本女性を見ると、
自分の「構ってなさ」加減が恥ずかしくなる。
見る⇔見られる、って、良くも悪くも刺激だ。

戦利品はオットがジャケットとネクタイ、
コージ苑がバッグ。
…やってもうた。
当分のりたま生活ということに決めて、
無理やり気を落ち着かせた。

大学時代、某運動部で「乗せてもらってる人間が寝るのは失礼」と聞いてからこっち、
どうも車内で寝てしまうのに罪悪感を感じている。
しかし帰路で、ついに意識が一足お先にお家へ帰ってしまった。
ご覧、あの白鳥が私の魂よ…って私はヤマトタケルか。
運転してくれたOさん、オット、ごめんなさい。



2007年03月24日(土) イタリアお誕生日ドライブ(1)

お友達のお誕生日ドライブ、
行き先はイタリアの北の方。

※※※※※

起きたら微妙な天気。
しかし「きっとイタリアは晴れている」
という根拠の無い自信とともに出発。
最初の目的地はパドヴァ。

昼過ぎ、駅前に無事駐車して町へ飛び出す。
と、いきなり事故現場に遭遇。
右折車と直進車の接触事故で、
幸いスピードが出ていなかったので人身には至らなかったようだが、
ドライブ旅行中に事故を目撃するのは気分がいいものではない。
気をつけようね、とオットと話す。

そのオットが某『歩き方』を堂々と持って歩く。
ちょっと恥ずかしい、というか目を付けられるからやめれ。
そう言うと、今度はジャケットの裏、腹の辺りに入れだした。
違う、そこに入れるべきは『歩き方』ではなく『ジャンプ』なんだぞ。

市場は思ったよりも小さかったものの、
並んでいる食材や売られ方などに違いがあって面白かった。
例えばアーティチョーク。
スロではごろーんとそのまま売られているのに対し、
イタリアはすぐに調理できるように下処理が施されている模様。
そして、例えばトマト。
イタリアのは、まるで房に分かれているかのように、
無数のくびれがあり、青みも強くて、
何となく「野菜やさい」している。

適当なレストランへ入って昼食。
フルコースは当然無理なので、
各自パスタとサラダ、またはスープ程度におさえる。
しかし、ワゴンに乗せられてきたデザートがやたらとおいしそうで、
ついケーキを頼んでしまった。
イチゴもどっさり付けられており、幸せ。

食事後、ジョットの壁画が残されているスクロヴェーニ礼拝堂見学。
48時間前には予約が必要で、
しかも礼拝堂内に入る前に15分間の気温調整を待つ、というものものしさ。
調整室では、壁画の解説ビデオを見せられる。
…が、それってネタバレなんじゃないだろうか。
本の解説を先に読む派と後に読む派ではないけれど、
詳細を知ってから確認作業のごとく本物を見るのが好きな人と、
本物の印象を持って「お勉強」するのが好きな人と、
世の中には両方いると思うのだ。
コージ苑?どっちでもいいです(いいかげん)。

ヴェローナへ向かう。
途中、意識を手放しそうになるも、何とか保持。
一方通行だらけの町なかを迷走して、
ようやくホテルに到着する。

夕食はネットで事前に調べてめぼしをつけておいたリストランテで。
かなり広い内部は、観光客と地元の人でいっぱいだった。
改めてお誕生日おめでとう之乾杯をして、
食べて食べて食べて食べて、飲んだ。



2007年03月23日(金) 浮気もの

久しぶりに(って言っちゃだめだろ自分)論文を書いているものの、
今ひとつ筆がのらず、遅々として進まない。

気分転換にと、文庫本を取り出してみる。

高村薫『照柿』

文庫化にあたって大幅改稿、だそうだ。
しかし、ハードカバーが出版されてから
10年以上たっているので、
どっちにしても内容を良く覚えていない。

上巻の半分ぐらいまでザザッと読んだが、
こちらも今ひとつ気分がのらず、入り込めない。

何となくレトロなものが読みたいわぁ、ということで、
今度は『犬神家の一族』を出してきた。


…論文は?



2007年03月19日(月) ギーギーとギャーギャー

どんだけ放置してんだ自分は。

※※※※※

で、半年ぶりに突如として再開して何なんですが、
今日は定期試験でした。
1年生の監督をしたところ、
試験途中から季節はずれの雪が降り出して、
学生達は気もそぞろ。

しかしさすがに試験には集中したいらしく、
教室のすぐ前にある渡り廊下の鉄の扉が、
開け閉めされるたびにギーギー鳴るのが気になる様子。
かといって通行禁止にするわけにもいかないので、
非情なセンセイは特に行動も起こさなかった。

試験は自分が納得すれば、
時間にならなくても退室してよいことになっている。
残り時間が30分を切ったあたりで、
学生達は三々五々教室を出て行った。

そしてキミ達、
出た途端に廊下で興奮しておしゃべりするのはやめなさい。

「あれあれ、あれって1番だったよね?」
「ちがうよ3番だよ」
「えーーーーうそーーーーー」
「ぎゃーーーーーー」

まだ終わっていない人達も笑っちゃって、
やる気が違う方向へ向いたようで、
5分もしないうちに全員退室しておしゃべりに参戦。

「ギーギー」よりうるさいよ…かわいいなあ、もう。


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