出向コージ苑

2004年02月29日(日) 女性限定パーティー

CSB先生宅では、毎年ひな祭りパーティーが行われる。
女性限定のこの集まりに、今年はコージ苑も招待された。

出来れば食べ物を一品ずつ、というお達しにより、
コージ苑は抹茶と和菓子を持っていくことにした。
和菓子なんて、一人だと中々減らないのだ。

開始は12時からということだったが、
集まったメンツを見渡すと、
揃いも揃ったり、20名以上の「女性」客。
コージ苑は小中高大、全て共学だったけれど、
女子校ってこういう感じなのかしらと、
ちょっとだけバーチャル体験。
……共学で良かった。

ゲームをしたり雛人形(見事な5段飾りだった)と記念撮影をしたり、
半日目一杯楽しんで、
気づけばコージ苑とフレンチ先生は最後の客になっていた。
居座りすぎだっつーの、あんた達。
それでも甘酒までしっかりいただいて、
幸せ気分で辞去。



2004年02月28日(土) うるう年

いつもなら2月最後の一日を華麗に飾る28日。
でも、今年は目立たなくてかわいそう。
いっそ、うるう年をなくしましょう。
哀れな28日のために。



一日長いだけで、次の給料日が遠くなr←死になさい



2004年02月27日(金) 50年後

コージ苑のバイオリン、
何しろ長い間触っていなかったので、
レッスン再開を機にメンテナンスすることにした。

先生から教えてもらった工房へ行く。
幸いコージ苑宅のすぐ近くで、
荷物を抱えての雪道も楽しめる程度の距離。

裏通りにある小さな店。
ベルを鳴らすと、扉を開けたのは70歳ぐらいのおじいちゃん。
中に入ると、バイオリンのパーツが所狭しと並べられ、
奥からは楽器に手を入れている小さな音がする。

老職人はコージ苑のバイオリンを点検して、
簡単な英語で修理の必要な部分について説明してくれた。
思ったよりも安くあがったので、一安心。


ところでこのおじいちゃん、
某ジブリアニメに登場する男の子の50年後の姿だったり…
するわけないだろコージ苑。
(第一どこからどう見てもヨーロッパ人だし)



2004年02月26日(木) 千鳥格子

某友人(本人の名誉のため名前は伏せる)とメッセ中、
「千鳥格子ってどんな模様?」と聞かれました。

口で説明するのも面倒なので、
「伝統柄」とか「生地パターン」あたりのサイトを探して、
アドレスを送ってやりました。

ほぼ同時に「わかった、こんな模様だね?」と、
あちらからもアドレスが。

開けてみました。




画面一杯に千鳥格子のパンツの写真が。



しかも着用時の状態を写しているものだったので、
微妙に生々しいのがヤな感じ。
女性にこんな映像送りつけちゃいけないざます。



2004年02月25日(水) 多謝

今日、といってもこれを書いている日のことですが、
アクセスが一万になりました〜。

友人への近況&消息報告のつもりで書き始めた日記、
ちんたら続けていてもこんな数字に。
その3分の1近くは自分のアクセスだと思われますが。

ともあれお祝いのつもりでビールを買って来て、
夕食の時に威勢良く缶を開けたら、
プッシューと景気の良い音をたてて、
白い泡がそこら中に吹きこぼれました。
シャンパンじゃないっつーの。

こんなコージ苑ですが、
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。



2004年02月24日(火) カーニバル

今日はカーニバル本番の日。
これは春を迎えるお祭りだそうで、
ベネチアあたりのが日本では有名。
(あの、仮面つけるやつ)

しかし今日のスロは大雪。
何が春だ。どこが春だ。

まあ、それはいいとして。

1年生の授業、いつもにまして人が少なかったのは、
カーニバルのせいだろうか、
それとも雪のせいだろうか。

どっちでもいいけど、
コージ苑も休みたかったな…←急性ゲーム中毒



2004年02月23日(月) コージ苑はケイコ

バイオリン、再開しました。

何せ10年ぶりなもんで、最早初心者。
すっかりさび付いていた部分の筋肉を酷使したので、
明日を待たずに二の腕が筋肉痛である。


…もしかして、エクササイズ代わりになるかも。
ひゃっほぅ。



2004年02月22日(日) やっちまった

インターネット@自宅できるようになった時、
いつかはこれをやるんじゃないかと思っていた。
そして今日(今見たら仏滅だった)という日を迎えて、
コージ苑、やっぱりやっちまいました。


ゲームのダウンロード


PS2不在の我が生活を慰めるために、
ゲーム実行に必要なソフトを3つ程マイPCにぶち込むことで、
休日の午前中を丸々つぶし、
後の半日は実に久しぶりのRPGに感動の涙を流しつつ、
気づけば暗くなるまで没頭していた。

これで休日の引きこもり度は確実にアップ。
それにしても、あーゲーム最高〜。



2004年02月21日(土) サンクトペテルブルグ交響楽団

…(←長いので省略)のコンサートに行った。
曲目はドボルザーク『新世界』と、
チャイコフスキーの5番。
こってこて。

※※※※※

10分前に会場に到着して、
結構ぎりぎりになっちゃったな〜と思ったにも関わらず、
「開演」時間になってやっと「開場」したという事態に、
やっぱな、ロシアの楽団だしなと妙に納得してしまった。
それはロシアに失礼だろ。
一旦定着した思考パターンって厄介。

今日のコージ苑の席は前から二列目、しかも思いっきり中央。
今度からチケット早めに買いに行こう。
この位置はオケ全体の音がうまいこと反響しないし、
第一首が疲れることこの上ない。

しかし、思いがけない収穫があったりもする。
弦楽器パートの表情がよく見えるのだ。

本日のコンサートマスターはベートーベンの髪型した中年男性。
そのお隣には、ちょっとビートルズ系の顔した青年。
その二人がさ〜、

何かっちゃ顔見合わせて微笑むんだよねー。

『新世界』の壮大なメロディ聞きながらも、
コージ苑の頭の中では延々と、
「目と目が合ったらミーラクール♪」(←古い)ってリピートしてた。

さらにチェロのパートリーダーが、

そんな二人を見て口をヘの字に曲げてんだよねー。

ジェラシー?ねえ、ジェラシー??

もうこうなったら、音の反響がどうこうなんて気にしちゃいられない。
最後までひたすら人間観察に励み、
CSB先生の「私、今日はとっても満足」という言葉に、
「ええ、とっても!!」と激しく同意した私は、
腐ってると言われてもしょうがない人間だ。

※※※※※

追記。
指揮者はかなりの老齢で、
楽章の間、ちょっとヤバい感じで震えてた。
何回か「倒れるんじゃないの」と心配になってしまった。
終わった時には心底ほっとしたコージ苑である。



2004年02月20日(金) 職人の手仕事

言い忘れていたが、新しいビザを取得したコージ苑である。
今回はしっかりと半年以上有効。
よーしよし。

従って、やっとの事で銀行口座を「住人用」に変えられることに。
今までは外国人特別口座しかもらえず、
それは何が「特別」かというと、
限りなくゼロに近い「特別な」利率であり、
ATMで使えない「特別な」紙製のカードしかもらえず、
何かと「特別な」(「不便な」とも言う)扱いをしてもらえる、
嬉しくも何とも無い口座なのである。

まず、パスポートとビザ、契約書等を持って銀行へ。
とにかく何が必要か分らなかったため、
少しでも必要になりそうなものは、残らずカバンに突っ込んで行く。
最初は、いつもお世話になっている窓口へ。
待ち時間30分は、ここにしては短い方。
キャリア然としたマダムが待ち構えるブースへ入り、
口座の切替をしたい旨を伝える。

するとマダム、コージ苑の残高を確認し、
何やら書類を用意して、
プラスチック製のポットへそれを入れる。

このポットについては、少々説明が必要だ。
これを所定の場所へセットすると、
「プシュー」と音を立てて中へ吸い込まれてゆく。
そして再び姿を現した時には、
ポットの中には金がつまっている、という仕組みである。
コージ苑はこれを「魔法のポット」と呼んでいるわけだが、
残念ながら自分の残高は減っているのである(当たり前)。

今回、コージ苑が頼みもしないのに、
何故か「魔法のポット」は貯金残高を丸々運んで来た。
コージ苑、もう少しで「解約じゃないよ!」と叫ぶところだった。
聞けば、ここは「外国人口座用の窓口」なので、
「普通口座用窓口」へ行って登録しなおす必要があるとのこと。

…面倒くさぁ…

そんなの、ちょいちょいっとやってくれればいいじゃん。ここで。
しかし文句を言ったところで、
日本のように何とかなるわけもない事は承知の上なので、
ここは素直に指示に従う。
あっさり口座切替を認めてくれただけ良しとしようと、
ポジティブシンキング。


〜そして30分後〜


相変わらず行列に並んでいるコージ苑がいた。
ここはディズニーランドかっつの。


〜さらに30分後〜


やっとのことで順番が来る。
手続き自体は20分程度(←あっという間だ)で終り、
新しい契約書と新しい口座番号をもらった。
有能そうなマドモアゼルがコージ苑に言った。

「14日経ったら、キャッシュカードを受け取りに来てね♪」
「分りました、14日後ね。14日(カレンダーをチェック)…14日?」

…キャッシュカードに2週間…

カードなんて、名前と口座番号パンチするだけじゃないのか?
「あの」L国でさえ、2日後には受け取れたぞ。
(銀行は外資系だったにせよ)

ああそうか、

名前と口座番号彫ってるの、
職人さんなんだ、きっと。
一人一人の顧客のカードを、
心をこめて一枚ずつ手作業で彫ってるんだ。
その仕上がりには、あたたかい手彫りの味が…

…って、あってたまるか!
次の給料日後までカード無しかよ!!



2004年02月19日(木) もぐもぐ、ばりばり

週一木曜日に行われる連絡会議では、
日本茶あるいは中国茶が入れられ、あればおやつも供される。
それは大抵、日本からのお土産である事が多い。
コージ苑達のささやかな喜びである。

そして、今日のそれはデラックス版!
日本に出張だったベケ教授のお土産が、大量にやってきたのだ!
ブラボー!
お茶うけなんて一種類だけでも十分嬉しいのに、三種類も。

まずは干しイモ。
しかも有機栽培イモ使用。
教授こだわってます!

それからゴマ餅。
白ゴマと黒ゴマの2種類。
教授分ってます!!

とどめに煎餅。
海苔・ゴマ・プレーンの3種類。
教授最高です!!!



…と、これ位誉めておけば、また買って来てもらえるだろう。うん。



2004年02月18日(水) ここで言うな

一昨日の日記に書いたマンガ好きの女子学生が、
本日行われた口頭試験を受けに来た。

…で、まあぶっちゃけて言うと出来が悪かったわけだが、
ベケ教授は寛容な方なので、
「救済措置をとるなら、彼女の得意分野で発表させたらどうか」と仰る。
それはいいですね、ということになって、
外で待機していた彼女を呼び入れた。

前ふりとして、ベケ教授が聞く。
「レイナさんはマンガが好きなんですか」
「はい、好きです」
「どんなマンガが好きなんですか、サザエさんとか?」
「いいえ、『罪に濡れた二人』などが好きです」

お前…それはこの場で堂々と言えるマンガじゃないだろ…
とコージ苑は苦笑気味だったのだが、
ここでベケ教授の一言。

「そうですか、じゃあそのマンガについて発表してください」

(レイナさんとコージ苑、間髪いれずに)
「や!それは!!」

その瞬間、同僚の先生方の視線が何故かコージ苑に集まった。
ベケ教授も、何故かコージ苑に聞いた。
「え、それはどんなマンガなんですか」


聞 か な い で よ


コージ苑はしどろもどろになって答えた。
「いやーその、説明を聞いている方が赤くなるというか青くなるというか」
CSB先生、嬉しげに言う。
「やだー、コージ苑さんどうして知ってるのよ〜」
愛読してたわけじゃないんだってば。
あのマンガ(というかあの雑誌)、
一時期話題になってマスコミにも取り上げられたんだってば。
っつーかコージ苑、尋問されてるっぽい…

※※※※※

レイナさんは退室する瞬間、
コージ苑に向かってにっこり笑った。
それが共犯者の微笑みに見えたのは、
きっとコージ苑の気のせいに違いない。



2004年02月17日(火) セルビアンな夜

恒例「気が向いたら食事会」(←恒例とは言わない)、
今日はセルビア料理を出すレストランに決まり〜。

市外から少し離れた場所にあるその店は、
ちょっと隠れ家っぽい雰囲気を漂わせている。
ただ単にさびれているという話も…って、それを言っちゃあいけないよコージ苑。
車を降りると、ほんのり漂う料理の匂い、
ではなくて、いわゆる「田舎の香水」の匂い。
どこかで家畜飼ってるらしい。
レストランの常備食材だったりして。
想像するとちょっと怖い。

予約していたため、奥まった良い感じの席に通され、
まず食前酒を頼む。
喉が痛かったコージ苑は、なんちゃってベイリーズ。
咳止めシロップを服用している気分になる。

スープマニアのフレンチ嬢がいるので、
コールドスターターは飛ばしてスープにした。
ビーフのはコンソメ味のサラサラスープで、
チキンのはクリームシチュー風。
こういう時には、隣同士で違うものを注文して、
取り替えっこして食べると二倍満足である。
マナーに適っているかどうかは知らないけれど。

サラダ代わりには、赤パプリカのニンニク風味マリネ。
バルカンの料理は、とにかくスパイスが複雑、な気がする。
南に行けば行くほどトルコや中近東っぽい味になる。
この皿も、一見単純な料理に見えるのだが、
口に入れた時に大変複雑な味がして、
コージ苑などには、何がどうなってこういう味になるのか、
見当もつかないのだ。

メインは数種類の肉のグリルと、ヒヨコ豆のロースト。
肉も柔らかくて良かったが、なんと言っても豆のローストがいけた。
おそらく、豆をトマトやらパプリカやらと一緒に少し煮込んだ後、
オーブンに入れて表面に焼き色をつけた料理。
ほっこりしてやさしい味がするので、
冬に食べるのには最高である。

デザートは無難にチョコレートのパラチンケ。
これって確かハンガリー産じゃなかったっけ。
コーヒーはトルコ風。

この食事会がある度に、
「今日は控えめにするぞ」と誓っているコージ苑だが、
人数と皿数の関係からか、自制心の無さからか、
いつもおなかの皮を突っ張らせて帰る羽目になってしまう。
(欲の皮ではありませんよ、念のため)

あまりにもおなか一杯で、
寝る前の腹筋トレーニングもできなかった。←食い過ぎ



2004年02月16日(月) ある格闘家の謎

この日記で散々言及しているが、
アニメ好き・マンガ好きの学生が、ここには多い。
その中でも筋金入りが、
各学年に一人か二人ずついる。
3年生の場合は、ロングヘアーの女の子。

プレゼンテーション技術の時間に、
彼女が準備してきたネタは、やっぱりマンガだった。
授業の後、担当のK先生がコージ苑に遠慮がちに聞いてきた。
「あの〜…この擬音語、何という意味ですか」

ひょいとパソコン画面をのぞくと、
ジャンプ掲載中の某忍者マンガのひとコマが。
問題の「擬音語」は、コージ苑の知らないものだった。

「しゃーんなろ」

…これは一体何ぞや。
一語なのかそうではないのか、
そもそも擬音語なのか何なのかも分らない。

ぶっひー嬢に聞く。
新妻、即答。

「ああ、猪木の気合い(?)ですよ〜」



猪木…「だー」だけじゃなかったのか。



2004年02月15日(日) ミステリー

おばあさんだったり、おじさんだったり。

※※※※※

アガサ・クリスティ『ミス・マープルと13の謎』創元推理文庫

ハヤカワでは『火曜クラブ』だったと思う。
参加者が持ち寄る小さな謎を、マープル老嬢が次々と解いてゆく。
実はアガサ・クリスティ大好きなの、コージ苑ってば。
一押しは『杉の柩』かなあ。
邦訳しか読んだ事がないが、
いかにも女性が書いたミステリーという感じ。
ドイルはどこからどう突っついても男性だもんね。

京極夏彦『鉄鼠の檻』講談社ノベルズ

京極堂を「おっさん」呼ばわりすると、
熱心なファンにそれこそ呪い殺されそうだが、
それはそれとして。
やっぱりこの人の本、重いよ…←片手持ち不可
シリーズもこの辺りになってくると、
「怖さの種」が大体見えてくるので、割と平気。
コージ苑的には森博嗣も京極夏彦も、
第一作が一番インパクト強かったなあ。



2004年02月14日(土) バレンタインデードッキリ

本日、日本全国津々浦々バレンタインデー。
コージ苑、チョコあげず、チョコ食べず。
あぁあ、日本にいた頃はこの時期デパートへ繰り出して、
期間限定のプレミアチョコを探して歩いたもんだよ。

自分で食べるために。

…とまあ、お約束のボケはここら辺でやめておいて。


(以下、11日の日記をご参照ください)

韓国で働くまるも君から、同期あてのメール。
まず近況報告。
そしておもむろに。

「追伸 実は1年前に入籍しました」

上には上がいるものだ。
うむ。
うーむ。
うぅーーむ。


彼をツメたいと思ったコージ苑は悪いやつでしょうか。



2004年02月13日(金) あなたと私を繋ぐ糸

コージ苑、海外で働き始めて苦節1年半(←短い)、
ついに、ついにつながりました!!


イ ン タ ー ネ ッ ト 


しかもCATVのだから、常時接続ってやつですよ!
使い放題ってやつですよ!!
(電気代かかるけど)
一日ネットしてても安心ってやつですよ!!!
(仕事遅れるけど)

コージ苑、しばらく引きこもりますのでよろしく〜。



2004年02月12日(木) ぱんぱかぱん♪

休暇中のぶっひー嬢から、スタッフ全員あてのメール。
まず業務連絡。
そして追伸。

「追伸 ○日前に入籍しました」

ななななななななんだと!?

ワイドショー風に言うと、「極秘電撃入籍発覚」。
おめでとう!お幸せに♪

…ま、帰ってきてからみっちり話を聞かせてもらおうか(笑)



2004年02月11日(水) ラストサムライ

L国のA嬢は、この映画の邦題は「最後の侍」だと思っていたらしい。

普通に考えるとそうだよな…
最近の映画って、何でそのままカタカナ読みさせるんだろ。



2004年02月10日(火) 今日は何の日

ぶっひー嬢曰く、「昨日は2月9日で肉の日」なんだそうだ。
こういう語呂合わせにちなんだ記念日は多い。
しかしよく考えてみると、
同じ数字でも様々な読み方ができるわけで、
「フグ」とか「つんく(←ちょっと苦しい)」もOKじゃないかと、
コージ苑は思ったわけだ。

で、検索して調べてみたところ、
2月9日は「ふぐの日」「服の日」。
残念ながら「肉の日」はなかった。
じゃあ「ミートの日」で3月10日かと思ったら、それもなかった。

どこに行ったんだ肉の日…

ちなみに、今日2月10日は「ふとんの日」と「ニットの日」、
そして「ふきのとうの日」だそうだ。
…ふきのとうって…よく思いついたもんだ。

※情報の出所はコチラ↓
http://www.ann.hi-ho.ne.jp/h-ishimaru/calendar/



2004年02月09日(月) 加齢

人間を年齢で二分するとしたら、コージ苑は若い方に属する。
ということを今さらながら自覚したので、
ひと頃のように「トシとっちゃった〜」と言わないようにしている。
しかし、以前と比較して年を感じる瞬間も、確かにある。

今日は朝から頭痛に悩まされた。
寝すぎのせいだと思い、動けば治ると一日過ごしてみたが、
夜になっても頭は重いままだった。
更年期障害には早すぎるんじゃないのとぶつくさ言いつつ、
気休めに髪をとかしていた。

「ブツッ」と確かな手ごたえ。
あ、髪が抜けたと櫛を見ると、
輝くばかりの女の子が竹の中から、じゃなくて、
白髪がキラキラとついてきた。
それがもう、見事というほか無い太さと白さ。
自分の白髪には今までにもお目にかかってきたが、
いずれもなよなよと頼りなく、いかにもアルビノって感じだった。
それがどうよ、この立派さは。
ああ、遂に健康な髪も白くなる年齢になったかと、
コージ苑はそう詠嘆したわけだ。

さらに不思議なのは、その白髪が抜けた瞬間、
頭痛が嘘のように消えたことである。

…病根?
あるいはショック療法。

※※※※※

松尾スズキ『この日本人に学びたい』知恵の森文庫
根っから芸能オンチのコージ苑は、
エッセイ中に出てくる芸能人の名前の3分の1を知らず、
3分の1は名前だけわかって顔が思い浮かばなかった。
そんな自分は、この本のかなり多くのツボを逃したんじゃないかと、
それがちょっと悔しい。



2004年02月08日(日) 最前列

海外に出てから、プロペラ機に乗る機会が増えた。
それも、40人乗れるかどうかって位小さいやつである。
当然、気流の影響を受けやすく、よく揺れる。
ちょっと天気が悪いと、また揺れる。
コーヒーこぼれるんじゃ、と心配になるほど揺れる。

今日のウィーン→スロ間の飛行機で、
コージ苑は最前列に座った。
小さい飛行機ではエコノミーも超がつく程コンパクト。
しかし最前列は、座席の前のスペースが比較的広く、
平均的東洋人体型のコージ苑にとっては、
さほどきゅうくつさを感じずにすんだ。
ほう、最前列も結構いいものではないか。
新たなお気に入りを見つけた気になったのも束の間、
がくんと揺れが来た。
しかも、いつもより胃に来るのである。

それが今日という日のせいなのか、
最前列のせいなのか、コージ苑は知らない。
しかし、少なくとも自分の頭の中では、
最前列に座る=貧乏くじ引いた、という図式が出来上がってしまった。

※※※※※

金城一紀『GO』講談社文庫
「在日」と呼ばれる人たちを巡るテーマはひとまずこっちに置いといて、
恋愛小説の部分にしぼって感想を述べる。
コージ苑は途中、何度も「青い〜!」と叫びそうになった。
主人公とその恋人の言葉とか行為とか心理とか、
とにかく諸々の要素をひっくるめてこの一言が出てくる。
念のために言うと、この「青さ」はマイナス方向のそれではなく、
気持ちいいぞ、やれやれもっとやれ、ってな「青い〜!」なのである。
ということで、こんな恋愛するにはちょっと遅いコージ苑は、
読み終えた瞬間、「くぅ〜」と言いつつ足をじたばたさせ、
気恥ずかしさのその勢いで、ビールを一缶空けてしまったのだった。



2004年02月07日(土) ホームシック

キルギスからのお客様と一緒に、
市内で一番おいしいと言われる和食レストランへ。
お値段も一番なので滅多に行かないけれど、今日は特別なのだ。
なじみが無い分、メニューもあまり良く知らない。
最初のページから念入りに見ていたら、涎が出る程ステキだった。
とりあえず、寿司の盛り合わせを頼み、
各人でもう一皿ずつとりましょう、ということになり、
それぞれが検討を重ねた結果、
3人とも鰻丼に落ち着いた。
寿司は比較的多いけど、うなぎってあまり無いのよ。

出てきた鰻丼に感激。
ここらでよく見るやつめうなぎじゃなかった。
さすがにタレは日本のものと違う味だったが、十分許容範囲である。
そしてその一杯で、軽くホームシックにかかったコージ苑だった。
ちくしょう、和食万歳だぜ。

※※※※※

塩野七生『ローマ人の物語6 勝者の混迷(上)』新潮文庫
中途半端なところで中断することになってしまった。
後一冊だったのにぃ。



2004年02月06日(金) シーソーゲーム

ミスチルの歌ではありません。
風邪のお話。

昨日から、何だか背中が痛かった。
変な姿勢で寝ていたのかなと、大して気にしていなかったが、
今日になっても治らないので、
もしやと思って熱をはかってみたら、38度。
出ましたよ。

ノルウェーからこっち、どうも体調がよろしくない。
熱が上がったり下がったり、まるでシーソーである。
気に食わない。
大いに気に食わない。

一回の風邪に決まった発熱の量というものがあって、
それをいい様に分割できるなら、
コージ苑は一気に39度を2日程続けてハイ終り、というのを選ぶ。
こんな、だらだらと続くのはお好みじゃないのだ。

まったく、気に食わない。

※※※※※

塩野七生『ローマ人の物語5 ハンニバル戦記(下)』新潮文庫
熱が出ていても読書はする。
しかし、内容が通常の約半分しか頭に入らない。
後で思い出そうとしても、
ローマ勝って良かったねパチパチ、という程度の把握。



2004年02月05日(木) 5日と言えば

毎月書いている気もしないではないが、
今日は給料日なのだ。
(すみません、他に話題が無くて)

不在中にこっそり入金されているなんて、
ああ、
すてきすぎる。

※※※※※

塩野七生『ローマ人の物語4 ハンニバル戦記(中)』新潮文庫
ローマ対カルタゴ。
古代ヨーロッパの巨人阪神戦みたいなもんって言ったら、
…やっぱり怒られるんだろうなあ。
(第一コージ苑自身、巨人阪神戦が最強カードなんて全っ然思ってないし)



2004年02月04日(水) 何なんだ

お昼に大使館のA嬢とバタヤンをご招待していたので、
準備にかかろうと台所に立った途端、
ズルッとすべって大開脚してしまった。
何なんだ。

床が洪水だった。
これ、何なんだ。

上方から、かすかに音がした。
だから、何なんだ。

雨漏りしていた(しかも二箇所)。
いったい何なんだ。

どこが新築なんだよこのアパート。
この前はいきなり半日断水したし。
シャワーのお湯が出るまでに5分かかるし。
大体、前も別の部屋で雨漏りしたし。
現場を見たA嬢には「欠陥住宅」と言い切られたし。

引っ越そうよ七味屋さん…

※※※※※

塩野七生『ローマ人の物語3 ハンニバル戦記(上)』
こうなると、一日一冊ペースをくずせない。
しかし「ハンニバル」。
思いっきり某ハリウッド映画を思い出してしまう。



2004年02月03日(火) ご招待

お正月にご馳走になったお礼にと、
ディディエさん夫妻をご招待した。
といっても、料理を作ったのはコージ苑、コ ー ジ 苑 ですから。
(まあ、七味屋氏は仕事だからしょうがないんだけど)

朝、寝ぼけ眼でメニューを考える。
ふと気づいたら、今日は節分ではないか。
だから豆を歳の数程食え、というのも酷だし、
ここは昨今復権しつつある恵方巻き、まではいかないけれど、
巻き寿司でも作ろうかと思い立つ。
コージ苑、えっらーい。←誰もいない部屋で自画自賛

スーパーで材料を買い揃える。
体調の悪いのをいいことに、しばらく外出していなかったので、
往復するだけで疲れてしまった。
コーヒー一杯飲んで、しばらく休憩する。
本当はビールでも飲みたいところだが、
それをやっちゃうと料理に対する意欲が失せてしまうので、ここは我慢。

寿司だけではいくらなんでも物足りない。
こういう時、外国人のお客様が期待するのはやっぱり和食。
で、メニューを追加する。

焼きナスの辛味ソース和え
冬野菜の煮物
鶏つくねのあんかけ
大根と人参のキンピラ
アボガドとキュウリのワサビマヨネーズ和え
白菜の浅漬け
梅酒
きんとん

当然だが全部は消化しきれず、
コージ苑達の明日からの食事になってしまったわけだが、
いちいち珍しがって喜んでくれた(様に見えた)ので、
一応ご招待は成功ということ、なのかな。

※※※※※

塩野七生『ローマ人の物語2 ローマは一日にして成らず下』新潮文庫
ある政治形態がうまく行くというのは、
その時その時の条件に絶妙に合っていたということに他ならない。
で、うまくいった結果、国の人口が増えたり、
国の経済事情が良くなったりすると、
皮肉な事に、そのシステムはうまくいかなくなってしまう様だ。
アテネ然り、ローマ然り。



2004年02月02日(月) お約束

世の中にはなんと言うか、慢性的に「ついてない」人がいる。
石を蹴ったら5回に1回は電柱に当たって自分の頭に跳ね返り、
5回に1回はドブに落ちてスーツに泥が跳ね返り、
5回に1回は犬に当たって追いかけられ、
5回に1回はヤのつく怖い人に当たって追いかけられるような人。
レストランに数多くの友人と入っても、
何故かかれの注文だけ無視されたり、
料理がきても間違っていたり。
そして友人はこう言うのだ。
「お約束だよね〜」

今日、コージ苑はエンジェル先生、七味屋氏と中華料理を食べに行った。
まずは飲み物ということで、
エンジェル先生はオレンジジュース、他の二人はビール。
担当のウエイトレスさんは、どうやら新人さんで、
注文を聞き取る様も覚束ない。

飲み物が来た。
銀製のトレイにビール瓶とジュースが入ったグラスを乗せ、
彼女は用心しいしいやって来た。
そしてうやうやしく、ビール瓶を七味屋氏の前に…

あ、と思った瞬間、ことは起きていた。

ジュースのグラスが見事に倒れて、
オレンジジュースが七味屋氏のスーツにバシャー、である。
それはもう、絵に描いたような軌跡でバシャー、である。

慌てる新人ウエイトレス。
動転するあまりに、七味屋氏の服を気遣うより先に、
テーブルを気遣う始末である。
恥かしいのか、両頬を押さえて彼女が立ち去った後には、
爽やかな柑橘系の香りが残った。

七味屋氏。
彼も慢性的についてない人間なのだ。
お気の毒だが、「お約束だよね」としか、コージ苑は言い様がない。
ぷぷ。

※※※※※

田辺聖子『源氏物語の男達』講談社文庫
夕顔はどうだとか、紫の上はこうだとか、
源氏物語に登場する女性は、色んな形で分析される事が多い。
しかし男性はどうなのよ?という視点に立ったのがこの本。
取り上げられているのは光源氏とその息子、夕霧の二人である。
書き手が女性だからこそ、このオトコ達に対する批評も、
手厳しいかと思うと、突然点が甘くなることもあるのだろう。
筆者は光源氏を美化せず、ましてや神格化もせず、
ひたすら一人の男性として扱っている。
中年になってからの彼のみっともなさの現れも容赦せず、書く。
だからこそと言おうか、
読んだ後は却って「源氏カッコいいよ」となってしまうのだ。

塩野七生『ローマ人の物語1 ローマは一日にして成らず上』新潮文庫
こういう類の本は、まとめて読む時間が取れそうな時に読むべし。
1、2あたりは再読なんだけど、どうせ忘れているからいいのだ(笑)



2004年02月01日(日) 他人の買物

お客様は七味屋氏宅にお泊りだったので、
昨夜は軽く飲んだコージ苑達である。
お前は具合が悪いんじゃなかったんかい、と突っ込まれそうだが、
まああれだ、酒は百薬の長ってことですよ。

お昼を待たずに出発する予定だという彼らの希望で、
早起きしてお土産屋に行った。
さあ、どんどん買って、L国に(白ロシアの)外貨落としていってくださーい。

店内を巡って色々物色している彼らと一緒に、
何となく商品を眺めていたコージ苑、
いつのまにか自分の買物を始めてしまう。
以前から、フォーマル目の格好に合うチョーカーが欲しかったので、
既に持っているリングに合わせて、
三色の琥珀が使われている銀製の一本を選んだ。
結局、外貨を一番多く落としたのはコージ苑だったりして。
スロのだけど。

※※※※※

なんと彼ら、白ロシアまでは車を運転して帰るのである。
物理的距離はたいしたことないんだろうが、
心理的距離はそりゃもう…
(後で聞いたところ、国境で数時間待ちだったとか)

お疲れ様でした。
また会える日を楽しみに。


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コージ苑