■『Here She Comes』■
2001年11月23日(金)
市井紗耶香復帰ライブを見た。現場で。
フジテレビのHPでストリーミング放送もしていたから少なからぬ人も見ていただろうが、筆者は現場のほぼ最前列で市井のライブパフォーマンスとMCを目撃した。
勿論市井が出演することを把握して会場に行ったんだけどね。 いわゆるモーヲタは筆者と一緒に連れて行った人間たちしかいなかったのはまず間違いないと思う。
出演したのはFACTORYというCX系の音楽番組。地上波では土曜の深夜にたまに(不定期?)やっているロック系のアーティスト色の強い番組で、架空のライブハウスFACTORYでのライブを伝えるというコンセプトらしい。
詳しい経緯は一緒に行った市井ヲタがどこかのサイトにレポートを書くだろうから、そちらに任せるとして、断片的で主観的な印象を書き連ねておきたい。
■MCをつとめライブのトリを飾るらしいということも事前に予備知識として頭に入っていたが、それにしても軽やかな、いや軽やか過ぎる市井紗耶香の復帰劇。 色々なセッティングをしていたスタッフがステージからはける。てっきりADあたりが今日のステージの盛り上がり方やら禁止事項を伝達してから市井の登場だろうと思っていたら、いきなり細身の女の子が滑るようなステップでステージの中央に転がりこみ、一礼してから挨拶を始める。
「こんにちは!風変わりなライブハウスFACTORYへどうぞ!今日店主を勤める市井紗耶香です」(記憶で書いてるので超不正確)。
この時点で事態を把握していなかった観客は軽い動揺。
「市井って、モー娘。の?」「あー、そう言えば、復帰したんだっけ」
ちょっと間があってから、
「これってモー娘。ファンにとっては超嬉しいステージじゃないの?」「LOVEマシーンとか歌うのかな」なんて反応も。
市井が出演すること、そしてMCとして市井の出番がド頭からあるだろうと分かっていた筆者としても軽い眩暈を覚える唐突な軽やかさ……。 何つうか市井はやっぱり市井だった。
■髪型はJUNONからまた軽く変えたみたいで、プッチモニ以降の時代でお馴染みの横わけ。ちょっと黄味がかって見えたのは照明のせいか? ファッションはスニーカーにジーンズ、ハイネックの黄土色のセーター(CHICというロゴ入り?)、ライブの時にはそれに背中を絞ったと思しきブルゾンをあわせていた。化粧は全体的に薄かったかな、薄い口紅にピンクっぽいグロス(っていうの?あのてかてか光るやつ)を塗っていて、トータルの印象は身軽で活発な女の子って感じ。ちょっとだけ大人びたキューティー少女っていう方向性かな。
■喋り口調は全然変わってなくて、客を笑わせるポイントも娘。時代のセンスと同じだったと思う。二回目のMCの途中、絶対にモーヲタじゃない客が「市井って、母さんキャラ変わってないね」なんて言ってたのが身に染みたよ。世間は市井を覚えていたんだね。
■曲は「サルビアの花」(作曲早川義夫!)と「或る日突然」。相当緊張していたようで一曲目の「サルビアの花」の時は結構視線が泳いでいたっぽく、とにもかくにも虚空を凝視しながら歌っていた。二曲目の時点ではやや緊張がほぐれたのか、前列の客にも視線をやりながら歌う余裕が出来たように思えた。
■面白かったのは出番前の市井が丸見えだったこと。 アーティストのライブが終わるとMCである市井はTV用に奥の控え室で収録を終えたアーティストにインタビューする。そしてそれが終わると次のアーティストの紹介に備えて向かってステージ右手の袖、PAの裏で待機しているのだが、筆者はほぼ最前列だったので右の方向さえ向けば市井が丸見えなんである。出番が近づくまでは周囲のスタッフと軽口を叩き談笑する市井。気付いた前列の観客が市井に向かって手を振ると笑顔で振りかえしてくれるなんていう一幕もあった(一緒に行った市井ヲタ某氏は市井とジャンケンピョンをしたみたい)。 なかでも興味深かったのは、出番まで猶予がある時点の談笑するティーンエイジの女の子の表情(この表情がえも言われず魅力的!)から、出番が近ずいた場合の下を向いて集中するプロになる瞬間の変貌。おそらく名前の確認やらMCの内容を組みたてているんだろうが、あの表情の変化には非常なドラマを感じさせられた。市井って変化、脱皮のドラマの人なんて事を考え合わせて見ているとメチャクチャ興味深かったな。
う〜ん、俺は全然市井ヲタじゃないのにこんなに書いちゃった。興奮してるわ。 それだけ記念碑的なステージだったんだろう、今日の市井紗耶香復帰ステージは。
その後は、モ(ボ)ーリング大会をしていた偽ちゃむ(今日は偽ヨッスィーver.)ご一行様と朝まで飲み。あややのラジオ、9時には並ぼうかと思ってたんだけどやっぱり寝てます。今日の夜またイベントがあるかもしれないんで。
しっかしホントに濃いモーヲタDAYS。
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