■『新曲雑感』■
　　2001年10月18日(木)

新曲「Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜」のお披露日。

矢口のANNまで待つか……と思っていたらいきなり流出MP3が送られてくる。

第一印象はというと……いつも通りの強烈な違和感。マジかよ、つんく……って感じ。

そう言えばこの２年程、異物感なしに聞けた新曲って「HSW」と「恋レボ」だなぁ。
ただ、事前に関係者筋に聞いていた曲調・構成・パート割と全く同一だったので、その点では軽く失望。今回はアドバンステープから手を入れなかったんだな。

MP3の音質が悪すぎる（多分意図的）ので、リピートして聴く気にならなかったが、我慢して３〜４回ほど聞くと、色々な発見があった。

吉澤・安倍・後藤のメインボーカル陣の充実。
上手いとか下手とかいう次元を超越して曲をモノにしている節がある。
特に吉澤のプレスリー風（？）のボーカルはすくなくとも録音物の次元ではハマっていると思う。
それに、最近の娘。シングルには必ず存在したスクラッチが撤廃されているのも好印象。安易なスクラッチって今、一番カッコ悪い音だと思う。

外面的には、笠置シヅ子＋ブライアン・セッツァー楽団＋宝塚なんだろうけど、そんな印象批評は誰でも言える事で…

それと、歌詞がつんくの想いを真率に表現したという指摘もあった（by有馬君）。
確かにそれはその通りなんだろうけど、それが曲全体のパフォーマティブな効果を向上させているかと言うと、おおいにクエスチョンマークです。
逆に言えば、実存的な想いをポップミュージックの３分半ストーリーに落とし込めなかったともいえる訳で。
基本になるけど、大衆に伝播する昔話・民話（含ポップミュージック）って高度にコード化（＝骨組み化）されるから、多義的な意味産出作用（＝普遍化）を持つわけでさ。
その意味では、つんく個人の想いを生の形で表出したと思わしき箇所は、何の普遍性もなく、万人が勝手な思い入れ（＝意味産出）のできない箇所とも言えると思う。
個人的な思いを表出することが、受け手に還元不可能な実存的な感動を生むわけではなく、全く逆にコード化された普遍的な表現こそが、受け手に還元不可能な実存的感動を呼ぶんだと思う。
（だからと言って、凡庸な表現をしていればいいってことじゃないことぐらいは分かってくれるよね）
その点では、今回の歌詞はちょっと破綻してるところがあるかな。

とか何とか言いつつ、最終的には、ダンスパフォーマンスしている娘。とともに見ないと何ともいえないっす。

ただ、つんくはトライしたということは間違いない。
そしてそのトライが奇を衒う方向ではなく、何つうかベーシックにカッコいい方向に向かったことは特筆すべきだと思う。

う〜ん、上手くいえないけど、やっぱりつんくってバブル期以降の――しかも非常に優秀な――クリエイターだわ。「引用の織物」やら「差異の快楽」なんつう弱々しいメタファーが通じないポジティブ（＝ベタ）な強度をもった表現を作り出さなきゃいけない時代のクリエーター。

とりあえず、「MUSIX」でのＴＶお披露目前に言っておきたいのはこの位。


＊　「MUSIX」を見に行った掟さんから色々聞いたけど、自分の目で見るまではトータルな判断はペンディング。

■『涙と犬と怪我』■
　　2001年10月17日(水)

BUBKAでの市井復帰コーナーの撮影のために武道館に行ったところ、既に撮影は終了。しょうがないんで中華料理食って、うたかと一緒に新宿タワーでのカン梨華（-石川）イベントへ。
至近距離で見たりんねの涙に涙する。この涙は、山崎会長による「前回を下回ったら次はなし」発言の影響（前回初登場４位、今回初登場６位という結果）と見る向きもあるがどうなのか？よく考えると前回の新宿タワー握手会でも感涙に咽び泣いてたよな、りんね。
その横で無邪気な笑顔を振り撒くあさみにも言いがたい魅力を感じる。そう言えばちょっと前の「ヤンタン」で「カン娘。の新メンバーに犬を入れたい」（笑）って言ってたよな、あさみ。何つうか、すっげー健全すぎて逆にある種のエロスさえ感じちゃうよ。
その後、梨華のじかんの人やあさみヲタさんやらいつもの面子で飲みに。
9時ごろ知り合いの週刊誌の人から電話で「紺野が怪我したってっ！うたばんで」との一報が入る。すっかり酔っ払ってた筆者は廃人でも入院加療を要するわけでもないことを確認したあと、その場にいる人に紺野怪我情報を伝えて全然別の話へ。すっかり安心しちゃったんです。紺野怪我情報は、ネットでは筆者が家に辿り付く頃に漏れ始めて、すっかり熟睡しているころで真偽不明の大騒ぎになってたっぽい。問い合わせのメールが何件か入っていた。とっとと第三者に伝えりゃ良かった。
俺ってジャーナリストの資質全然ないね。

■『イタ可愛い』■
　　2001年10月15日(月)

なっちの「エアモニ。」第３回目を聴く。
「娘。珍プレー好プレー」で辻焼きそば事件を取り上げたりして、結構面白くなってる。なんつうか、なっちの魅力って「痛可愛い」とこにあるよな。
ここ一〜二ヶ月、なっちの娘。における役割を考えてきて、確かになっちは「娘。の顔」だという結論に達したけど、そんな結論に達した瞬間、なっちは自分の顔を見えないように隠し始めたように感じる。そして、それは俺と娘。の時間に決定的な何かを穿つんだろう。
その先は考えたくない……しかし確実に訪れる時間……

■『真モー娘。goes to テレ東』■
　　2001年10月14日(日)

リニューアル「ハロモニ」第２回目を見る。１５分増量の第一回目はだらだらして「単なる水増し」としか思わなかったが、今回は面白かった。やっぱ娘。はまだ娘。ワールド内で濃密な絡みをした方がいいと痛感。イジるのが「土曜ヤンタン」のようにさんまレベルの達人なら面白いんだろうが（それも結局さんまワールドのお話）、最悪なのは「モー。たい」のような中途半端な形での外界との絡み。あれじゃあ、毒にも薬にもなりゃしない。政治家ガチンコ路線は面白かったのになぁ。
その後、真モーニング娘。たちとBUBKA「モーヲタの部屋」の撮影に、天王洲テレ東、お台場のレコーディングスタジオへ。収録後は、高田馬場でまたまた終電までモーカラ。

■『偽ちゃむのモー。ダンス』■
　　2001年10月13日(土)

珍しく起き抜けのビールを飲まずに、メロン記念日の新宿ヴァージンライブへ。
金曜深夜に見た「AX」でのメロンライブに心を打ちぬかれ、万難を排してでも生「運命」を見たくなったのだ。
初めて見る「This is 運命」！かっけぇ〜！！！
余りのインパクトにヒサブリのモッシュ、ダイブを決めたくなったよ！　オケをもう５倍くらい大きくしたら、まじ暴れてただろうな。クラシックをモチーフに用いて初期パンの疾走感を十分すぎる程表現しまくり。なんつうかニナ・ハーゲンmeets UFO OR DIEなかっこよさ！ま、正味のところ、シド・ビシャスの「MY WAY」なんだろうけどさ。
で、ライブが終わったら汗だくのスーツ姿で掟ポルシェさんと話す。カン梨華のサンプル版を渡しておく。掟さんはNHKのラジオ公録のため、タクシーに乗って渋谷へ。ほんとにこの方マジヲタです（笑）。
その後は、コイタ君と飯食って秋葉、鶴岡法斎両氏と飲み。今一番日本で調子こいてる人たちですな（笑）。そんでその後、メロンラジオが終わった掟さんたちと渋谷で合流。無理やり「めちゃイケＳＰ」を見ていたくぼうち君や辻狂いを合流させて、モーカラへ。あとはうたかの知り合いの音楽サイトや速報サイトの人なんかもいたな。
偽ちゃむのモー。ダンスが上手いのにはビックリ。やつ、マジでモーヲタのアイドルになるかもしれんな。

■『市井ヲタとシオニズム』■
　　2001年10月11日(木)

新宿でいちごま軍団、掟ポルシェ軍団、イケメンズ。秋葉くん、そして宇多丸さんと飲み。
話題は当然市井ちゃん復帰。既に市井ヲタ同士で復帰ライブのチケット争奪戦が始まっていたのには笑った。もう共食い初めてやんの。
でも市井復帰のこの熱気には、宗教、国家の発生というものを考えさせられた。市井ヲタって間違いなくメンタリティ的にはシオニストなわけで…。おそらく今後エルサレムに先住していたアラブの民（３次追加メンバーヲタ）との仁義なき戦いが始まるような気がする。
結局始発コース。

■『011010』■
　　2001年10月10日(水)

　言うまでもなく、市井復帰記念日。
　
　小板橋＆くぼうち両君の超市井ヲタと11頃までもろもろ打ち合わせした帰りの電車内、買ったばかりの「This is 運命」をエンドレスリピートしていると、しきりにケータイがなりまくる。最初は無視の一択だったけど、あんまウザいんで仕方なしにケータイに手をやる。
　と、コイタくんから「市井復帰らしいですよ！！まだ帰宅途中なんで確認できないんですけど、何か掴んでますか？」との報が。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

　俺はハード市井ヲタではないけど、やっぱり動悸は高鳴る、平静ではいられない。

　市井紗耶香復帰。
　
　この言葉が現実となった日……
　
　祝福されるべきは様々な艱難辛苦に耐え切った市井ヲタであり、やっぱり俺はそこまでの市井ヲタではないんで、努めてクールダウンして市井カンバックの意味を考える。
　
　直感的に言えば、市井脱退劇って今回の市井復帰劇をもってやっと完結するんだと思う。不在による偏在がなくなり、真の意味で市井脱退劇が解消＝完結するつうこと。
　
　ただ、今度は市井ヲタは市井の現前という決定的な結論を突きつけられたわけで、それはそれで地獄だと思う（ネガティブな書き方でスマンです）。
　んと、その意味はですね、真の涅槃やら千年王国には時間は存在しないということ。しかし市井復帰という現実には、時間は存在するということ。抽象的すぎかな？

　そんな議論はどうでもいいとして、ボロボロに泣き崩れながら電話をかけてきたくぼうちクンに美を感じたよ。多分電話の向こうには、涙、鼻水、涎、汗等、あらゆる体液を垂れ流しにしながら歓喜に打ち震える１人の成年男子（肥満体）がいるのだろう。でも、そんな彼が美しく思われてならないんだ。
　
　おめでとう！
　
　ま、なにはともあれ今日は無礼講だ。
　武道館ライブでも見直そう。
　　↑
　（と言いつつ、明日香脱退時のNever Forgetコンボを見返した俺って…）

■『011008』■
　　2001年10月08日(月)

011008
　
　休日。
　
　昼過ぎにおきて、とりあえず起き抜けのビール。
　
　メロンのイベントに行こうと思っていた決意が血中アルコール度数の高まりともに薄れ、結局MXに逃げる。ホントはHDの増設もしなきゃいけないし、明日までに片付けなきゃいけない仕事もある。が、そんなクリエイティブな決意も、ビール片手にMXという最高の悦楽の前にはいとも簡単に敗れ去る。ああ。
　
　収穫はもう既に忘れた。多分700Ｍ、４FILEZ位はゲット。ただ未見のものは一つもなかったけどね（汗）。
　とは言いつつも、I WISH＆恋レボをやった去年の12月のPOP JAMは結構面白かった。今更ながら、I WISHの素晴らしさを痛感させられる。惨憺たる評判のI WISHだけど、個人的にはコスチュームもダンスもいいと思うんだけどな。現在から振り返れば、ダンス☆マン路線とはまさしく保守路線の謂いでしかないけど、あの時期にこのファンクでもディスコでもない曲をドロップしたのはかなり革新的だったと思う。確かにスクラッチは安いけど。河野伸氏の最後の娘。仕事か……

　それにしても、膨れ上がったデータをどうしてくれよう。この分じゃ60Ｇ程度の増設じゃ２ヶ月持たない。DVD-RAMを買うべきか真剣に悩む。CD-Rじゃ対応できないのは既に現実。焼いても焼いても全然足りないし、HDなんて基本的には車のタイヤと同じ消耗品だし……

　その後、なんだらかんだらで仕事をこなし、深夜都内の某ハードヲタ宅へ。
　玄関にあがるなり、奥から「アップフロントがさぁ〜」と独特の胴間声が響く。掟ポルシェ氏が酔っ払って口角泡を飛ばしつつ、持論を展開中。それに対し、「イヤ、でもさぁ〜」と横でグラサンに手をやりながら疑義を呈するのは宇多丸氏。この人たち、正味のところメンタリティは単なるシンプルヲタです（笑）。
　
　ちなみに今日はお宝ビデオ鑑賞会。他の出席者は、ブブカ編集サミュＬにメロンヲタ・イット君etc...。その場でメロンイベントの盛り上がりを聞いて悔しい思いをする。知り合いのヲタも結構行ってたみたい。にしても「This is 運命」かっこよすぎ。
　
　その後は朝までビデオ＆トークで「NON STOPのの」でした。