猫の足跡
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2002年02月28日(木) 3月は仕事が暇そうなので

 マレーシアGPに行ってしまおうかな、とふと思い立ち、旅行会社へ。
残念ながら、飛行機のチケットがいっぱいでキャンセル待ちになってしまいましたが、運がよければ第二戦を本場で見てまいります。

 マレーシアは、ご飯も美味しいし(ナシ・ゴレンやサテなど…)、物価が安くてあったかいからリゾート半分レース見半分で最高かな。昼間レースを見て、夜はプールでくつろぐ、なんていいなあ。想像しただけで頬が緩んでしまいます。
 一応、仕事の予算も対前比115%達成が確実となったので、もう今年度は遊んでもいいよね。ふっふっふ。
 ちなみに来週はスキー予定。でへ〜幸せ。で、はたと思い当たったのは彼氏のこと。ぜんぜん会えないじゃないですか。私はいっこうに問題ないんですが、果たして先方はそれでいいのか確認せねば…(汗)。でもマレーシアは言いづらいなぁ。
 ま、4月には一緒にCART観戦に行くからいいとしようかな。

 さて、そんなこんなで気分よく久々スポーツクラブへ。インフルエンザ以来初めてだったので、ちょっとの運動で息が上がってしまったのは残念でしたが、やっぱり運動で汗を流すのはいいですね。また、頑張ろうと決意。


2002年02月27日(水) F1シーズン大予想&願望

ってなわけで、もうすぐ開幕なので、シーズンを楽しく過ごすために、勝手な大予想をいたします。終わった時に読み返して色々感想を持ちたいだけなので、全く個人のマスターベーションですけど。

【今シーズンの展開予想】

1)残念ながら今年もシュー&フェラーリ圧勝
 私は筋金入りのシューびいきですが、こればっかりは「残念ながら」をつけさせてもらいます。何故なら、私は「彼のレース(競争)」が好きなわけで、彼の独走が(更に言えば飛ばしすぎてテレビにも移らない状態が)好きなわけではないからです。PPから桁違いの速さを見せて圧勝!の鉄板ガチガチのレースは「シューファン」にはたまらないのかもしれないけれど、「シューの走り」を堪能したいものには全く面白味に欠けてしまうのです。
 やっぱりシューの魅力といえば、
   ・劣るマシンに必死で鞭を入れ、鬼神が憑依したような走りで追いかける
   ・レースコンディションが変化した一瞬を突いて奇跡のラップを刻み、
    大逆転を演じる
カッコよさにあるわけで、「ロス・ブラウンの天才的な戦略」を実現に移すことのできる唯一のドライバーである点だといえましょう。
 従って、速くてハンドリングの良い、おまけに壊れないマシンを自在に操り、余裕でかっ飛ばしていく彼には、ハッキリ言って「萌えない」のです。
 誰か、シューの前に立ちふさがってくれー!

2)モントヤ、ラルフとの大バトルを制す
 これは、「残念ながら」と「楽しみ」の半々です。ラルフにはぜひ兄ちゃんの後を継いで欲しいし、応援しているのだけれど、客観的に見て「兄ちゃんを上回る器」とは思えない。一方、モントヤは「シューに引導を渡す」男になるかもしれないという期待がもてる存在なのです(とはいえ、シューのような歴史に残るドライバーになるかは疑問ですが)。
で、お互い「次代のエースを張るのは自分だ」というプライドを持っているだろうから、同じマシンでの闘いはものすごいものになるでしょう。ただ、最終的に勝つのは「甘えのない」モントヤだと…。

3)ホンダ、トヨタに負ける
 序盤は、当然一日の長があるホンダに軍配が上がるでしょう。でも、なりふりかまわず大金をつぎ込んで本気になったトヨタは後半、どんどんポジションを上げていくのではないかと。で、ホンダは来期1チーム供給。場合によって撤退も。
 ホンダの意気込みは、80年代に「日本のメーカーでもやれるところを示そう!」と燃えていた頃と確実に違う気がします。中途半端な気持ちで勝てるほどF1は甘くない。シューを擁したフェラーリですら復活に5年かかったことをホンダはよく考えて欲しいです。対してトヨタは「世界一のメーカーが本気で乗り出すのだから、何が何でもアウトプットを示して、誇りを見せたい」という気概を感じます。トヨタ、決して好きではない(むしろ積極的に嫌い)だけれど、勝つのはトヨタに1票。
 トヨタのネックはドライバー。フィジケラ、ヴィルヌーヴほどのタレントがいない点でしょう。シーズン途中の強化が必至ですね。

4)バトン案外活躍
 いい車に乗せればちゃんと早いことを証明。アロンソの処遇がからんでブリアトーレの暗躍も予測。

5)DC、バリチェロ「へたれ」っぷり大爆発
 いい車に乗っていて、ここまでこれしか成績出せてないのだから、もう化けないし、化けの皮もはがされるでしょう。バリチェロは今年もへたれが原因でチームオーダーに泣き、DCはマシンを言い訳にするに100ペリカ。

6)ユーン、第二の「走るシケイン」の称号を獲得
 予選落ち多発。また、追い抜き云々でDCかモントヤ、ラルフのいずれかに殴られる予想。

7)ザウバー大躍進
 上昇気流に乗っているチームだと思います。フェラーリのエンジンは型落ちでも十分コンペティティブでしょうし。ハイドフェルトの意地にも期待。

8〜10)その他
 ライコネンはそこそこ(DCといいライバル程度)活躍。琢磨は悪くないがフィジケラにはどうしても勝てず評価が下がる。ジャガーは最悪の1年、シーズン途中にドライバー交代。



【今シーズンの個人的な願望】

1)ウィリアムズの車が非常に良く、シューを脅かして好バトル続出
  またはフェラーリの新車がへたれで大苦戦
  (兄弟バトルにモントヤが絡んで最終戦まで手に汗握る展開。
   でも最後はシューが底力を発揮して勝利をもぎ取る)

2)フェラーリ、「白鶴マーク」廃止
  お願いだよぉ。

3)ハイドフェルト、マクラーレンにリベンジをはたす
  (で、一躍トップドライバーの仲間入りし、シーズン終了後に
  バリチェロを追い出してフェラーリへ…ドイツ人2人はまず
  問題外か…がっかり)

4)フレンツェン駄目車で踏ん張り途中でステップアップ
  (マクニッシュ追い出してトヨタあたりが理想的…
  ジョーダン・ホンダに煮え湯を飲ませてやりたい)

5)ラルフ、モントヤとのバトルで一皮剥けて見違える強さを発揮
  モントヤを力でねじ伏せ、ポストシューの一番手へ浮上
  (まあ、実際のところ甘ちゃん返上はムリだろうけど)

6)フェラーリ、チームオーダーなしで優勝

7)琢磨活躍、フィジケラと互角の勝負。見せ場を作る。
  (ただし、日本のマスコミは冷静に報道…絶対ムリだけど)

8)ユーンとっととあぼーん
  (そうするとミナルディも撤退になっちゃうからありえないか)

9)アロンソ、シーズン途中で参入。
  才能を見せてシーズン終了後上位チーム移籍
  (ハイドフェルトがムリなら、アロンソがフェラーリ入りだっ!)

10)シューさん、私服禁止
  (写真は全てレーシングスーツでお願いします)

【今シーズンのランキング予想】
◆コンストラクターズ◆
1:フェラーリ 2:ウィリアムズ 3:ザウバー
4:マクラーレン 5:ルノー 6:ジョーダン
7:トヨタ 8:BAR 9:ジャガー
10:アロウズ 11:ミナルディ

◆ドライバー◆
1:Mシュー 2:モントヤ 3:バリチェロ 4:Rシュー
5:ハイドフェルト 6:DC 7:ライコネン 8:トゥルーリ
9:サロ 10:ヴィルヌーヴ 11:マッサ 12:フィジケラ
13:バトン 14:佐藤 15:ウェバー 16:フレンツェン
17:マクニッシュ 18:パニス
19:デラロサ 20:アーバイン 21:ベルノルディ 22:ユーン(指定席)
*17以降は交代も大有り


※これをアップする3月1日。オーストラリアGP始まってしまいましたが、アップが遅れただけで書いたのは2月中です。一応弁解まで。


2002年02月26日(火) いつの時代も。

『大正時代の身の上相談』(カタログハウス編 ちくま文庫)

 いやあ、身につまされつつ、ちょっと笑ってしまって、ついでに人様の悩みを盗み見るような気がして自己嫌悪。非常に面白かったことは事実ですが。
 大正時代の読売新聞からおもしろい内容の身の上相談を抜粋しただけの、ある意味「下世話な」内容のこの本、いつの時代も変わらぬ人間観察と、暇つぶしにお勧めです。

 そもそも、私は新聞の『身の上相談』コーナーがとても苦手です。ついでにいえば投書欄も…。書いている人の真剣さと読者の温度差が感じられて…。おまけにたいてい書いている素人さんは「イタイ」ので。
 その真剣さが、私をいたたまれなくさせるのです。真剣なものを馬鹿にしてしまう自分を嫌悪して…。

 で、やっぱりその意味では大正時代も全く同じでありました。いや、きっと人類が人類である以上、原始から皆それなりの悩みを抱え、誰かに聞いてもらっていたのは間違いないでしょう。平安時代の「蜻蛉日記」なんて読むとまさにそんな感じですもん。そして、その悩みがたいていにおいて「イタイ」ことも。

 ただ、現代でも通用する悩みと、完全に過去の遺物と化した悩みがあって、その落差が非常におもしろく、笑えたのは事実です。

「接吻されて汚れた私」…“それゆえ一生独身で送ろうと思いますがいかがでしょうか”という相談内容に絶句。(「妻が処女でなかった!」って相談もいくつかありました。「清い交際」という言葉がそこかしこに使われているのも時代を感じて、“あ〜大正時代に生まれなくて良かった”と思った次第です)

「文学の道をあきらめられず」…“日本には文学で飯を食う人が多くて困ります”と突然言い切ってしまう回答者に爆笑。

「独身の職業婦人として成功したが時として何となしに一種の暗愁に駆られる」…何とまあ!時代を超えて独身キャリアウーマンの悩みってあるのね。

「ミカンを20個一度に食べる夫」…“ミカンのほかにリンゴなども食べるようにお勧めなさい”といたって真面目?な回答者に同情。

 その他、人様の悩みで笑ってよいものやら、わかりませんが、一度お目通しあれ。


2002年02月24日(日) 30年の埃を払うのか…。

 2ヵ月ぶりに実家に顔見せしました。

 父親は海外出張で不在だったのですが、なんでも家の建て替えをするとか…。既に、業者さんと打ち合わせた設計図ができており、「コレを見て、希望を出すように」という伝言がありました。
 もう、実家を出て10年近くにもなるので、今更「私の部屋」も無いだろうなあと思っていたら、里帰り&荷物置き場に場所を提供してくださるようなので、ありがたく内容を見てコメント。

1)空いている壁一面を天井まで作り付けのスライド式本棚に…
2)反対側の壁一面にある収納をやはり天井までのぶち抜きに…
3)日当たりが悪くても良いのでベランダ側でない場所に移転

 今や実家の「私の部屋」4畳半+収納は完全に本と洋服置き場と化しており、かろうじてベッドのスペースのみ確保されている状態。おまけにベランダに面しているものだから、母親が始終通っちゃあ物を置き、洗濯物の室内物干し場にも転用されています。この状態を打開するには、上記3点が必須。ってわけで、なんだか実用一辺倒の部屋になりそうです。

 で、懸案はその前のお引越し…。もう、どうしましょう!本と服の整理するだけで1ヵ月は必要かな。しばらく休日は遊ばずに部屋の整理にかかりきりになりそうです。

 まあ、身辺整理にはよい機会となることでしょう。


2002年02月22日(金) 社会復帰

 学生時代の友人N嬢と久々飲み会。

 本当はA嬢を加えて3人で、って企画だったのですが、A嬢は忙しく不参加。二人っきりで虎ノ門のビストロ風ワイン&日本酒のテイスティングバーに繰り出しました。常連さん御用達っぽい店で、日本酒は100ccずつ飲ませてくれるってところです。こないだの大井町に似ているなあと思いました。日経新聞によれば「量り売り」流行りらしいですから、そういう流れなんですかねぇ?

 場所柄「大人の店」なんだけどオヤジ臭くも若者のスノッブさも無いという、肩肘張っていない感じのよい店でした。構えも全く気取りが無くって。――といいつつ、隣の止まり木に来た2人連れの50代サラリーマン風おじさん。さらっと「ch.マルゴー」あけて、鶉のローストかなんかでさくさくっと飲んでお帰りになりましたねぇ。うんちく語ることも無く、普通の世間話しながら…。かっこよかったですよ、非常に!!!!わたし思わず「ひと口飲ませてぇ」っておねだりしそうになりましたが、ぐっとこらえて、知らん振りで大人の女会話しましたわ!うわっ、やせ我慢。

 いや、それにしても、美酒美食に戻って、やっと生き返ったって気持ちです。ふふふ。

 あ、そういえば「吉野家」たいへんな騒ぎだったようですね。帰りに覗いてみようと思っていたのだけれど、酔っ払ってすっかり忘れてしまいました。残念。


2002年02月21日(木) (スケート競技)ショートトラックに新たな視点を提案します

 オリンピック競技についてのお話です。実は、ほとんどTV見ていなくて、ニュースで取り上げられたレベルでの情報しかない私がこんなこと書くのもおかしいんですが、あまりにすばらしい思いつきだったので…。

 ショートトラック見ているときに思ったんです。このコーナーリングって何かに似てるなぁって! これでピンときてしまったあなたはギャンブル大好き人間。「オート」に似ていると思いませんか?オーバルでぎりぎりのコーナリング。

 で、夢は枯野をかけめぐる…わけです。ショートトラックは、競技スポーツをやめて、ギャンブルにする!ってのはどうでしょう?
 選手はみんな肩パッド膝あてつきの派手派手スーツを着て、階級分けしてオッズ付けて…。開催地は香港、マカオ、日本、韓国あたり、もう高配当目白押し、おっさんの目玉は血走る、怒声はひびく…。サッカーくじも競馬も競輪も敵わないスリルと射幸心をあおるスポーツだと思います。もう、想像するだけでわくわくしてしまって!!!

 あ〜誰かやってくれないかなあ。
 昼休み、本場インドカレーを食べつつ同僚に熱く語ったら、「楽しそうだね〜」って遠い目をされてしまいましたけど。


2002年02月20日(水) 私でも、大事な客を連れて行くなら「もうちょいイイとこ」選びます。

 ブッシュ大統領来日。そのこと自体には特段の思い入れはなかったのですが、歓迎レセプションに思うところ大有りだったので一言。

 安すぎるよぉ…ブッシュさん(泣)。

 場所は、なんでも西麻布の「権八」だとか。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、六本木通り沿い(つまり高速下)の「あの」趣味の悪い店ですね。
 毎週金曜日、通勤で前をバスに乗って通るのですが、常々、「誰が行くんだろう…。きっと、“NIGHTSPOT of TOKYO”みたいなのに載ってて、六本木観光のアメリカ人が“OH! GEISHA!FUJIYAMA! JAPANESE TRADITIONAL FOOD! FANTASTIC!!”とかいいながら焼き鳥食べに行くんだろうな。で、それ勘違いした日本人が“スタイリッシュな外人御用達の和食スポット”とかって誤解して“六本木で外人に囲まれて和食を食べるキッチュな感覚”を楽しみに行くんだろうな」と半分(または完全)小馬鹿にしてたんですよね。

 だって、「稲荷神社のような階段を上がった入り口に、尋常じゃない大きさの土蔵が3つ組み合わさった建物」なんだもん。メニューも3000円コースって感じだし(初めて見たときに、あまりの外観の異様さに思わずWEBで調べたんですね、怖いもの見たさに行ってみようかと…。グローバルダイニング経営で大いに納得)。

 店の選択は、米国大使館側が行ったらしい(大使館員御用達の気軽な居酒屋だそうで…笑)ですけど、日本サイドもそれでいいやってなるのは、やっぱり…馬鹿にされてませんか?ブッシュさん。(以下自粛)ま、どうせ紙箱に入ったインスタントフードを電子レンジで調理して、ケチャップかけて食べる民族ですから、うまいもの食べさせる価値はないと言えますが。

 で、呼ばれた芸能人が「ウタダ」さんだそうで。安っ!
それとも、私の認識がまずいだけで、まだウタダさんは高値プレミアつきなんでしょうか?だとしたらごめんなさいなんですが、いかにCD売ろうが、私の中では「ウタダ=安い」んですよね。これもロッポンギ−NYつながりなんですかねぇ?

 う〜む、これで黙ってていいのか?アメリカさん。ことは五輪の判定より重要だと思うのだけれど。


2002年02月19日(火) 復活の狼煙

 結局、熱は39度を超えました、辛くって眠れないのです。そうなると。
 2時間おきくらいに目が覚めて、水分補給してまた寝る、という生活を金曜夜から日曜夜まで丸2日、という生活を送り、その後もひたすら寝て、寝て、寝て治しました。

 以下、丸3日以上寝っぱなしでいると人間どうなるか、壮大な実験を行った結果の報告です。

1.寝すぎると頭痛がします…昨日は一日頭痛との戦いでした。
2.寝すぎで、腰を痛めました…。目覚ましでふっと体を起こした瞬間に、ピキッ!
3.寝すぎ+体重減少で、顔が変わりました…あら不思議、あなたもぱっちり二重まぶた…
  (奥二重なので、寝起きにはよく二重になるのですが、さすがに一日たっても戻らないのは初めてです)。
4.体力が落ちて、駅まで7分歩いただけで、息が上がりました…駅のベンチにへたり込み。今時の若者みたい。
5.ものを読む力が衰えます…会社で普段なら30分でいけるであろう仕事(同僚の資料チェック)に1時間半。

 皆さんも体には気をつけてくださいまし。

 ####ここから本題######

 そんな病み上がりのワタクシに、高校時代の友人C嬢から魅惑のお誘いが…。ふっふっふ、『ホストクラブ』だって。

 破滅型のC嬢ってば仕事に行き詰まって、バレンタインだというのに六本木のホストクラブに「営業の極意」を学びに行かれたそうな…(笑)。で、「次回よかったらご一緒しましょう」とのお誘いを受けてしまったわけです。
 きゃ〜っ!一度行って見たかったんですよね〜恐いもの見たさに。ああいう系の男にだけははまらない自信があるので、安心して人間観察まっしぐら(笑)。ま、「あ〜、やっぱ駄目だわ、ああいう馬鹿ナル男。なぜこいつらにはまって金を貢ぐ女がいるのか、全然理解できない」って感想になるのは間違いないんでしょうけれど。

 うわーい、芸能ネタ、テレビネタ使えない「キャリア系ハイぶす」にどういう客応対をしてくれるのかを、思いっきり楽しんできちゃおうっと。早く連れてってくれないかしら。わくわく。


2002年02月15日(金) 毎年恒例

 朝から異常に寒い。昼前からは悪寒がする。午後、急に震えとともに熱さが…。

 インフルエンザにやられたみたいです。

 とりあえず、17時に退社して、土日は部屋ごもりでなおします。
 それではみなさん、さようなら。生きていたらお会いしましょう。


2002年02月14日(木) 支離滅裂…愛と怒りと大爆笑

 会社でバレンタイン。うちの会社は個人主義が行き渡っており、やりたい人は勝手にどうぞというところなのですが、イベント好きなワタクシは、毎年楽しみにしております。結構甘党多いし。自分の部署で食べる分と、お世話になってる編集部にまとめてごろん!ですけどね。
 だいたい、選ぶ段階から楽しいんですね。こういうのって。結局いつも最後は近所のダロワイヨになってしまうのだけれど、それでも、どのチョコにしようかなって。ふふふ。今年はマロンショコラケーキにしてみました。甘くなくって美味しかったです。私の自己満足に付き合ってくれる同僚様。ありがとう!愛してる。更に言えば、お返しとか妙なことを考えないでくれるところも大好きよ!

 …と、ここまで書いて、自己満足だのなんだのといいながら、結局、同僚が大好きなんだ。っていう事実に突き当たって、ちょっぴり拍子抜けのワタクシ。う〜ん。「誰かと美味しいものを共有したい」ってこの気持ちは愛ですね、まさに。…げげっ!これで今まで何度誤解を受け、失敗を重ねてきたことか。いかんっ! そもそも好き嫌いが激しい人間なので、好きな人=尊敬できる人としかいい仕事はできないんですけど、こういうことをするから周囲は色々いうのかしら。はあ。

 ま、なんにせよ、愛してるよ、職場の皆様(男女問わず)。これからもよろしくね。一年の感謝をこめて。

 さて、バレンタインネタはこの辺まで。
 そこいらじゅう、何処行ってもオリンピックの話題ばっかりですね。私、ロス以来、アメリカでやるオリンピックは基本的に「半身で」観るようにしているので、今回もどうも腰が引けているのですけど…。やっぱり!!という競技結果が続出ですね。

 そんな中で起こったフィギュアスケートの採点疑惑。なんとかならないものなんでしょうか?

 採点協議で東西対抗があるなんて、点の貸し借りやってるなんてはるか昔からの常識じゃない。だいたい、雰囲気で点数つけちゃうひどい審判ばっかりじゃない。それは競技者も観戦者もわかっていることですよね。オリンピックを頂点とする国際競技は政治だし、国威発揚の場だとすればそれは仕方のないことでしょう。ルール改定だってしかり。
 そんななかで、重要なのは、それらの状況(ひどい審判や、自国びいきの観客)を圧倒し、誰もが黙って1位をつけざるを得ないような演技(例えばロシアの男子みたいに)ができるかどうか。なわけで、それができなかった場合には、ちょっとやそっと採点に納得できなくてもそこは文句言ってはいけないと思うんですがね。

 で、で、で、腹が立つのはスノーボードの採点はじめ、完全「USA万歳」の米国マスコミおよび国民が、あたかも正義の使者のような顔をして、フィギュアの採点を糾弾しているところ。人の非難をする前に、わが身をよく振り返ってごらんになったほうがよろしいんではなくって?

 ◆◆◆だからアメリカって国は嫌いなんだよ!恥を知れ◆◆◆

 私が怒ってもしょうがないんですけどね。やっぱり、半身で観ていてよかったと思うのでした(真面目に観てたら「ブチキレ」でしたね、いまごろ)。

 あ〜〜、でも、きっとひっくり返っちゃうんでしょうね、採点。で、ブッシュかなんかがあたかも「悪の枢軸に勝利した。正義は常に勝つのだ」みたいなことを言うんでしょうね〜あの猿顔で。欝だ。

 気晴らしに、2ちゃんねるの「吉野家バレンタインOFF」スレを読んで大爆笑。あ〜日本はいい国です。馬鹿で。「恥じらいの“お茶キボンヌ”」…だはははは…

 蛇足:『モーニング』『ヤンサン』購入。島耕作、やっと終わったとよろこんでいたら、一週置いて『取締役 島耕作』ですか?もう辟易。


2002年02月13日(水) 祝 1ヶ月

静岡へ出張。昨日の寒さ攻撃にやられたせいか、ちょっとのどが痛くて風邪気味。
あまり寄り道せずまっすぐ帰宅して夕ご飯にしました。
ドイツフェアで買ったザウワークラウトとヴルストに温野菜。お手軽メニューですませて早めに就寝。

さて、日記をつけ始めてやっと一ヶ月。結構続けたつもりでも、短い期間なんですね。はたしてどこまで続くやら…。読み返して穴掘って埋めたくなった日がこの日記の命日と決めているのですが、まだしばらくは続けてみようかなと思っております。目指せ、日記継続新記録!(ちなみに、今までの記録は3ヶ月とちょっとだったと記憶しております…恥)。
非公開とはいえ、仮にもネット上に書くものなので、一応客観的に体裁を繕っているというのが、自分なりに分析した継続のキーポイントです。まあ、年食って脂が抜けて「若き蚊取犬の悩み」みたいのがなくなったのが勝因かもしれませんが。


2002年02月12日(火) 前世にペンギンを凍え死にさせた報いかしら?

 朝、寒さと明るさで目が覚めました。雨戸を閉めずに寝てしまったようで、吐く息が白いほど部屋が冷え切っていました。

 乏しい意志の力を最大限に発揮して、なんとか布団から出て国分寺にあるお客さんを訪問。初めてのお客さんなので、遅刻しないよう早めに行って、早く着きすぎたらお茶でも飲んでいよう。と思ったら大間違い。近所は団地と大学と研究所だけで何にもありませんでした。寒風の中とぼとぼ付近を散策すること15分。先方担当者の「いや、ここのところ寒いですね」という挨拶は、きっと私の鼻の頭が赤いことを見て取ってだと思って赤面。

 会社に戻ったら、なんだか雰囲気がおかしい。同僚がスーツの上着をちゃんと着て仕事をしています。「あれ、お客さんかしら?」と思いかけて、「ああ、3連休寒かったからビルが冷えているのね」と納得。実際、足元からひえが襲ってきます。
そうこうしているうちに、お昼の時間。今日は鍋焼きうどんだね〜と満場一致で出かけたところまではよかったのですが、考えることは皆同じらしく、近所の蕎麦屋は満員。奥のコタツ(なぜか堀ゴタツの座敷があるのです)で鍋焼き食べたかったのに〜と涙をのんで、隣の寿司屋に入りました。寿司屋さんはガラガラ。やっぱ、寒いからかしら。と考えていたら、しばらくして理由が判明。自動ドアが壊れていて、完全に閉まらず隙間風が…。ネタの鮮度はぴかぴかでしょうが、あんまりです。旦那。

 夕方までなんとか仕事をこなしたら、時間外に組合の集まりがあると言われ、10Fの会議室へ集合。「寒そう」と嫌な予感はしたので、カーデガンを羽織っていったのですけれど、事態は予想をはるかに超え…。エアコンからは寒風が吹きすさび、体感温度は一ケタではなかったでしょうか?チアノーゼ出てましたからね。手もみ足すり状態で地獄の1時間を過ごし、紫色の唇で帰社。

 最近行っていなかったので、体を温めるべくスポーツクラブへ行くことにしました。「こんにちはー」いつもいつも妙に明るいインストラクターの声が何故か引きつっています。!!!「本日、ボイラーの故障により、お湯の温度が低くなっています。何卒ご了承ください」申し訳なさそうなホワイトボードが今日の私に追い討ちを…。ホントに回れ右して帰ろうかと思いました。30秒ほど悩みました。で、出した結論は「泳いでアクアビクスすれば暖まるよ。サウナは無事らしいし。」

 これが間違いでした。最初、「あ、プールは暖かい!」と思ったのにどんどん水温が下がっていくのです。インストも必死で運動量の多いプログラムにしてくれるのですが…。体が暖まった時には、運動しすぎで足がつる寸前。

 家に帰って、速攻お風呂に入った後、こんなときの祖母直伝必殺料理「カリフラワーとソーセージのミルクコンソメスープ」を作り、一息ついて思うこと。

 「今日はなんだったんだろう」


2002年02月11日(月) 読みやすいって大事だと思います。

 朝起きて掃除。その後、運動不足なので自由が丘〜都立大までお散歩。雑貨屋さんを回ったり、中国茶のカフェで本を読んだり気ままな午後を堪能しました。

 バレンタインの義理チョコは、今年もダロワイユ。同僚と編集部に配ります。編集へは「日頃お世話になってます、男女問わず召し上がってください」と1箱渡しなのでバレンタインの意味ないのかもしれないけれど。
 今年はチョコではなくて「マロンショコラ」ケーキにしました。ふふふ、それなら私もお相伴にあずかれるもの!残念ながら上司は辛党なので、厚木基地開放日のお土産軍装などで別途代替なのですが…。

 中国茶のカフェは、平日夜8時、仕事も中途半端でなんだか疲れたな、夕ご飯作りたくないな〜、という日に雑誌や文庫本を片手に1時間。ポット1杯の美味しいお茶と手作りケーキ、一見不機嫌そうだけど実は優しい雇われマスターとともに優雅な時を過ごし、夕ご飯も食べずにすむという一石X鳥のお気に入りスポットなのですが、日頃あまりの客の少なさに、経営の先行きを危ぶんでいたところ、「土日はお客さんちゃんと入ってるんですね!!」。しかも平日夜とは全く違うスノッブなおハイソ主婦+若旦那のグループ。若いねーっていうカップル。おおおっ!!!とビックリしてしまいましたよ。よかった。

 さて、家に帰って、キレイな部屋で溜まった雑誌で捨てられるものを選別。そしたら、出版健保の機関紙なども出てきたので、さっと目を通して資源ごみの束へ…。

 出版健保の機関紙は、たいてい保養所コーナーとお誕生おめでとうコーナーしか読まないのですが、この「お誕生」コーナーが凄い。全部確信をもって読めたためしがありません。出版関係者だから文字にこだわりがあるのはわかるのですが…。

【お願い】
  ・一般人にも読める名前を付けてください
  ・暴走族(珍走団?)のような「夜露死苦」名前はご遠慮ください

 ちなみに10月のお誕生はこんなカンジです(読めなかったのをリストアップしました)。
  遊楽(♂)樹菜(♀)沙清(♀さき?まさか「しゃせい」じゃないよねぇ?)
  颯佑(♂)怜音(♂れおん?)碧斗(♂へきと?)圭都(♀けいと?)
  陽加(♀ようか?)皐京(♂)理空(♀)

 ♂♀の記号つけないとどっちだか分からないのばっかり。これは、間違っているのでは?私も、人様にこんなお説教できるレベルではない「親が凝り過ぎた」結果の当て字としか言いようがない名前ですが、少なくとも高校出た人間なら読み間違うことはないと思います(でも、小さい頃は「子」のつく名前がうらやましかったんですけど)。

 ね、ヘンな名前でもいいけどさ、もうちょっと読める名前つけましょうよ。今時の学校の先生は苦労しているんだろうな、と思いを馳せるワタクシでした。

 ※出版健保の「お誕生」、自信もって全員読めた人はご連絡ください。私が納得できたら晩ご飯おごります。

 ちなみに…10月の「おくやみ」コーナーはこんなお名前でした。

 昇 由男 ハキ カヨ 喜三郎 ミヤ子 春枝 たきみ
 スズ き美ゑ ミワ ミチ子 良和 伊之助 繁子 智恵
 明子 澄子 栄子 美智子

 読み方も性別も一目で分かるいいお名前。カタカナが多いのは時代を彷彿とさせますが、まっとうなお名前ばっかりですよね。こんなことでも日本の明日を愁いてしまう今日この頃。

追記:私の名前について。
 こないだ、30年以上人生過ごして初めて、万葉集の1首でこの読み方している歌があることを知りました。おい、それでも文学部出身か?とは言わないで欲しいのですが、自分の命名経緯とは全く関係ないとは知りつつちょっぴりうれしくなりました。


2002年02月10日(日) 料亭にも負けないわ

 10時起床したものの、特にすることもないので、オリンピック見ながらのんびり。里谷選手の銅メダルにちょっぴり拍手。好きなんです。こういう色々騒がれようが貶されようが、勝つべき試合はきっちり決めてくるタイプの選手。

 いや、それにしてもよっぽど酒好きで、知れ渡ってるんだろうな、と思いましたね。終わったあとのインタビューで必ず聞かれてましたもんね。女性のスポーツ選手に「酒飲んだか」って質問はかつてあまり聞かなかった気がします。固定概念を覆すという意味ではいいことでありますが、アスリートとしてはいいのかしら?

 洗濯しようと思ったけれど、寒くて二の足を踏みました。案の定、マラソン画面で小雪がちらついているではありませんか。心を鬼にして洗濯し終わったら、もう今日やることはもうおしまいってカンジであとは、惰性で1日を過ごしました。
 がんばったこと…昼ごはんの本格鮭茶漬け
  昆布でだし汁とって、鮭焼いて、ねぎ刻んでごま散らして…絶品よ〜〜。


2002年02月09日(土) 緑が多いところで職住近接ってうらやましい

 朝昼兼用でファミレスランチした後、職場含めた我が国の研究機関総なめドライブに。(白状しますけど、これ、かつての彼にもやってもらったことあります。男ってそういうことするの好きなのかしら。それとも私がそういうタイプに惚れるだけ? 某研究所の前を通った時に、休日だけど奴は今日も働いているんだろうな、と感慨深く振り返りました。)
 職場は、テストコースあり、風洞や雨霧トンネル設備ありのすごいものでした。結局そういうの見せてもらうのが好きなんで楽しんでしまいましたが。
 
 出かける前に「うーん、スカートなんだよね〜。カート場に連れてこうかなと思ったんだけど」だそうで、またもや「だったら言ってよ、準備したから」と思ってしまうひと時が。ま、次にお約束ってことで。

 東京に帰って、買い物してお茶飲んだらあっというまに夜も…。

 溜まった洗濯物を片付けようと思ったのだけれど、明日に先延ばしと決定して、本読んで寝ました。本はムアコック『グロリアーナ』読むのに時間がかかります。いつものことながら。BGMはプリテンダーズのベスト盤。う〜ん、クリッシー様!


2002年02月08日(金) コーナーでステアリングを持ち替えると笑われた

 朝からダッシュで仕事。
お客さん向け提出資料の完成→社内チェック→修正→最終チェック→郵送です。約束の期限は今日いっぱいなので、本来急ぐこともないのですが、早帰りしたかったので、同僚に前日から「明日、半休または早帰りしたいから、書類チェックよろしくね」と根回ししておきました。
 その甲斐あって、無事15時30分には退社成功。同僚Mさん、いつも助けていただいて本当に感謝しています。

 東麻布のイタリア料理店キャンティにて、チョコレートとヘーゼルナッツのクッキーを買う予定が、クッキーの袋売りは今日置いていません。だそうで断念。おいしいのにな…。
 仕方なくチョコレートのみを物色するけれど、予想通り高い。知っていたけど高い、高すぎて今まで買う機会もなかった。結局8個入り4000円買ってしまいましたが…。だって、わたしも味見してみたかったんだもの。
 でも、断言するけれど、これ4000円とは思ってもらえないはずです。高そうだな、とは思ってもらえるだろうけど、せいぜい2000円ってところでしょう。はあ、この不条理がそそるのでありますよ。私のM心を。

 東京駅から高速バスで1時間15分。我が国が誇る某学究都市に到着。お迎えに来てもらって、ご飯食べに行きました。
 そこそこ飲んで食べていい気分になったころ、「送り時間があるから酔っ払わないうちに聞いとくけど、今日泊まっていく?帰る?」。

 えー、それを私に決めさせるわけ?ちょっとずるくないか?あくまで自己責任ってわけですか?私としては、「泊まって行かない?」とか「泊まってけよ」と言って欲しかったなあ。
 で、ちと、むっとしたので「今日、何も用意してきてないよ。仕事帰りだから」って言ったら、「分かった、じゃ、送っていくね。それまでどうする?ここでもう少し飲んでく?切り上げてうちに来る(見せてもらう約束しているものがあった)?」ですって。
 
 (切れ気味の私)「飲んでく」
 (我関せずのT)「じゃ、運転するから俺、あと1杯で止めとくね。」
 (切れた私)「飲まなきゃやだ。そんなら、泊まってくからもっと飲む。」

 あ〜、酔っ払いって奴はしょうがありません。全く。
 でも、絡んだのは私のせいじゃない。絶対、私のせいじゃない。

 部屋は、ウチよりちょいと狭いものの、結構きれいにしてありました。褒めると、「一応、やばいビデオとかしまって、軽く掃除した」そうで(「そのつもりなら、ちゃんと言えばいいのに」とさっきからの会話を思い出し、またカチンと来る私)。

 その後、コンビニで買ってきたアイスと甘系の軽い酒(結構甘党のようである)で雑談をしていたら、目にとまったのがプレステ2とグランツーリスモ専用ステアリング。面白いもの持ってるじゃない。

 ええ、やりました、夜中にキャーキャー言いながら(ご近所様ごめんなさい)。私はテレビゲーム系に関しては、経験がろくにない上、才能もないので、コースアウトだらけで笑いを誘っておりましたが。はまりましたね、全くもって。負けず嫌いの血が沸騰寸前。いや、面白いです。
 戻ったら買ってしまおうかとも思いましたが、自室のコタツにステアリングつけて一人でアクセル吹かしてる姿を想像して思いとどまりました。

 旺盛すぎる好奇心で、何でもかんでも手を出して、負けず嫌いで人並みまでは必死になってやるくせに、飽きっぽいためすぐ次に…というのが私のパターン。このパワーを1つのことに集中できたら、どんなにか良かったのに。


2002年02月07日(木) 北方領土とジェンダーの関係(長文ご諒解ください)

 嗚呼!結果をここに白状します。夜12時ごろ電話がありました。が、無視しました。起きて仕事もしませんでした。朝は目覚ましで起きましたが、7時に掛けなおして2度寝しました。当然仕事はまっさらです。私は悪い社会人です。
 ※分からない人は昨日の日記を参照下さい。

 「じゃあ、せめて会社ではまじめに仕事しろよ」という心の声が聞こえるにもかかわらず、今、こうして日記書いてます。午前中は、フェラーリの新車ラウンチ画面を探して、ネットサーフィンしてました。

 だって、だって、右翼がうるさいんだもん。
 
 そう、今日は「北方領土の日」です。1855年、日本とロシアの国境を、択捉とウルップの間に決めた「日露通好条約」の締結日なんですよ。皆さん、知っていましたか? 私も、今の職場に移るまで、全然知りませんでしたけど。

 くっそお、馬鹿右翼。「領土返せ」だの「奪還せよ」だの五月蝿いんだよー。

 私は、彼らのせいで、すっかりお座敷芸として「右翼の演説」を複数パターン修得してしまいました(笑)。
 そう、うちの会社はロシア大使館の至近距離にあるのです。国道1号線通称桜田通りは、毎年2月と8月およびロシアからの要人来日時は右翼街道となります。お客さんから電話がかかってきても、「うおりゃあああ、どうりゃああ、返せー」なんていう叫び声がBGMとなり、仕事になりません(「ど、どーしたんですか?」ってお客さんびびりまくりです)。

 それにしても、いくら150年近く前に国境の条約結んだとしても(その効力に議論があることはひとまず置いといて)、その後戦争に負けたんだからしょうがないと思うんですよね。島のひとつや二つとられても。もちろん、そこが故郷である人々にとっては、切実な問題ですけど、もう、50年以上が経過して、ロシア人でも「ここが故郷」って人がたくさんいるわけで、それを追い出したら、イスラエルがやってることと同じになってしまうと考えるわけです。

 ロシアとの関係を正常化し、ビザ無しで北方領土に帰りたい日本人が、家を買って自由に住めるようにする。っていうのが最善の策ではないかと勝手に思っているんですけどね。北方領土版グリーンカードでもいいし。
 もちろん、戦前の居住者には、住居取得援助を日本政府がするというおまけつきで。漁師がやりたきゃ、ロシアの水産会社に勤務するか、日本の水産会社が現地法人作ればいい話。経済交流もできますし、いいことばっかりでは?

 水産資源や鉱物資源、本土防衛は北方領土問題の重要なテーマですが、『敗戦』を理由にすっぱりとあきらめましょう。もといた土地を返してもらって、そこに日本を作りたいってのは虫が良すぎますよね。どう考えても。

 テーマを「かつて北方領土に住んでいた日本人で、現在ロシアになっている国に住みたい人、故郷として自由に訪問したい人」の居住権、訪問権を確保することに絞れば、簡単だと思うのですが…。まあ、世の中そんなに単純ではないですね。世迷いごとを申し上げました。  

 そうそう、最近、女の右翼ってのが出現してまして、ある意味、女性の社会進出もここまできたか、画期的なことだなあと感慨深い思いで見ております。 右翼って、もっとも男女同権からはかけ離れている思想に根ざす社会であるわけで、そこで一人前に拡声器を持って主義主張を訴える女というのが、日頃どんな役割分担におかれているのか、何を考えているのか非常に興味があります。一度、突撃取材を敢行してみたいと常々…。

 同じような思想に基づく、「やくざ」の社会においては、オンナのやくざというのは見ません(注:やくざ社会と縁がないので、正しい用語は「いるかどうか知りません」ですネ)。「極道の女たち」も基本的に「誰かの女=姐」という位置付けで、やくざ社会のなかでの高い地位を保証されているわけで、暴走族上がりで、パシリから男の権力を借りずにのしあがっていくパターンは皆無です。

 今、外で叫んでいる方も「誰かの女」とか「誰かの娘」なんでしょうかね?だとすれば、とても納得できるのですが。

 それはともかく、女声で「領土返せー、ロシアは出て行けー」とか叫ばれると、どうしても「海外派兵ハンターイ」「私たちの平和(ヘにアクセントがお約束ね)をマーモレー」「子供たちに碧の環境をーノコソー」っていう「左系平和・環境ババアのデモ」を連想してしまいます。

 長年、「うおりゃー、カエセー」っていうオトコのだみ声が右翼、「ハンターイ、マモレー」っていうオンナの金切り声が左翼という刷り込みがされているんだなあ、とつくづく感じました。こういうのも「ジェンダー」の一種なんでしょうか?詳しい方ご教授を。

 あ、あと、今年の流行は「デジカメ」のようです。彼らもデジタル機器を機関紙やサイト運営に活用しているんですかねぇ?右翼のサイトって見たことないですけど、あるのかしら?
 でも、デジカメでポーズつけてる右翼って、珍走団の延長そのものって感じで、ものすごく馬鹿っぽいんですけど…。
 拡声器使って大音響なのに「一日千秋」を「いちもくせんしゅう」とか読んでるしねぇ。原稿読んでるんだったら、誰かルビふってやれよ。


###ここから本題###

 新車ラウンチされましたねー。投入時期は未定らしいですが。
車的には結構カッコいいと思います。当然素人目で。あれってハイノーズなんですかね?そんなことすらよく分かりません。
 が、しかしカラーリングはここ数年で最悪ではないかしら?いたるところに白が使われているのは弱そうに見える(トヨタにも似ていて嫌)し、何をいっても気に入らないのは、あの「白鶴」マーク。ダサいという死語を復活させるしかない状態です。いろいろなところで、もう皆さんがさんざん文句を言ってらっしゃるようなので、これくらいにしますけど。

 しばらくは旧車しかお目にかかれないようですが、新車出した瞬間にコケないことだけを祈ります。まあ、今年も去年のように独走だとおもしろくないという話もありますので、ちょいコケも期待しますが、これは、あくまで独走の場合の話。WやMの状況を見守りましょう。 

 そんなことを書き連ねているうちに、ハインツの就職先決定との正式報道が!R嬢おめでとう。うまい酒が飲めますね。私もハインツ大好きなので、うれしいです。


2002年02月06日(水) 春が近いのか…

 客先は早々退散。

 なぜか異常に眠いので、「夕飯は適当に買って食べて、2〜3時間寝てから、ちょっと仕事しよう」と心に決めて、最寄り駅まで帰ったのですが…。

 駅前の東急ストアで、鳥もも肉を野菜とスープ煮してみようか、アボガドサラダを作ろうか、明日の朝は、サラダの残りでメキシカンロールにしようかなどという心がむらむらと沸き起こり、知らぬ間に買い物カゴが山のように…。

 結局、全部作って、食べ終わり、風呂に入ったらすでに9時。もう、仕事するなら本腰入れないと…。で、うだうだ考えたのですが、結論としては「寝る。電話やその他で起こされたら、起こされた時間から3時間仕事する。起こされなければ、5時半に目覚まし掛けて、朝仕事する」ということにして、とっとと寝ます。

 フェラーリの新車ラウンチは、サイトが混んでいる様なので、明日見ようっと。では、みなさんおやすみなさい。

今晩のメニュー:鳥もも肉と野菜のスープ煮、アボガドとトマト、
          ベビーリーフのサラダ、ごはん、おしんこ他


2002年02月05日(火) 日比谷線車内でヘッドロックかますのだけは止めて欲しい

 残業してたら彼氏からのメールあり。それだけでなんとなく幸せ気分で、あてどもない仕事を切り上げて帰路へ…。というのが間違いだった〜〜。駅で会社のおぢさま3人組ほろ酔い加減!とばったり出くわし、そのまんま自由が丘の飲み屋に強制連行という羽目に…。
 いや、いいんですけどね、こっちは。夕ご飯作るのめんどうだなー、どうしようかなーって逡巡していたところでしたから。

 飲み屋では、メーター上がりっぱなしの親父さんについていくのがやっと。ヘッドロックかまされるわ、四文字熟語日本語版連発しながら「おまえなー、男なんかなー、やっちまえばいいんだ、女はなー、××××開いてればいいんだよ」とか訳のわからない説教をうまくあしらいつつ、しっかり女将の手料理を堪能する技が30超えた独身女の腕の見せ所。

 でも、うちの会社、やっぱ純な男の人が多い(しかいない)んだなあって思います。卑語連発の説教しながらも、実際手だす度胸のある奴いなくって、まともな人生訓たれるだけですもん。
 前職時代は、紳士のツラ見せながら、きっちりコマしてくれるイイ男が山ほどいた(さっすが腐っても金融っ!)から、20代ですっかりすれちゃいましたよ、おねーサンは(あー、でも彼らは彼らでイイ思いさせてくれたからなー、感謝してますよ、それなりに)。

 さてさて、家に帰ったら、件の日記継続希望云々で勝手にメールを送りつけたR嬢から、思いもかけずお返事をいただいていました。
 一応の礼儀まで、と、この日記アドレスを付しておいたところ、読んでいただいたようで(しかも開始までさかのぼって)、改めて感激した次第。ついでに、そんな繊細な人だから、悩みも多いんだろうなあ、と余計な心配まで。

 R嬢へ。もし今日の分も読んでいただいているとしたら、我が(多分)生涯の友、T嬢のサイトは
 http://www4.ocn.ne.jp/~hspress/
同じくK嬢の日記は
 http://www2.diary.ne.jp/user/126095/
でございます。ちなみに、登場人物カトリーヌもしくは蚊取犬がワタクシなのは言うまでもないですね。

 「作家志望」に関して、R嬢は「いかにもバカ丸出しですね、私。」なんておっしゃってますが、もし、私が22歳の時にちゃんと何かを「志」していたら、今ごろもっともっとちゃんとした32歳ができあがっていたと思います。少なくとも、今の仕事に32歳で携わろうと考えていたならば、22歳の時に吸収できていたことがたくさんあったのに、と残念でたまらないです。単なる欲張りなんでしょうけれど。その点、ちゃんと就職活動のときに自分の進むべき道を選択できていたT嬢、K嬢その他多くの友人がうらやましく、かつ尊敬しています。
 でも、今、人生やり直しができたとしたら、私、防衛大に進学してるかなあ。きっと。で、心理学やりたかったと思うのです。当時、オンナは入学できませんでしたが。

 そうそう、我が最愛の友、K嬢の誕生日プレゼント第二弾(誕生日って12月だけどさー)をやっと煮詰めて、希望を聴取。どうせなら旦那と楽しめるものをって思って 1)本格塗りの夫婦碗、2)オーダーシャツ、3)美酒+肴、4)ラフティング体験チケット を提示しました。もちろん、個人的には4)が一番ツボなのですが、強烈さに配慮して、4番手に。

 而して、お返事は…4番!!満場一致により可決だそうで、うれしくってたまりません。今日はいい夢が見られそう。

自由が丘某所のメニュー:
 飛竜頭 わかめの酢の物、小鯵の南蛮漬け、おむすび。焼酎お湯割り複数杯


2002年02月04日(月) 宇宙へ

 午前中、NASDAのロケット打ち上げをネット中継で見ながら仕事。こんなことがコンピュータでできるようになるんだから、ITって凄いぞ、ブロードバンドは偉いぞ、とドキドキしながらその瞬間を待ちました。そして…真っ青な空にロケットが上がっていく光景はやっぱり感動。の一言に尽きます。種子島は本当に海も空もウルトラ・マリン。
 成功おめでとう!と思ったのもつかの間、衛星の分離に失敗した模様との報道…だいじょうぶなんですか?NASDAさん。おたくがコケるとうちの会社まで困るんですけど…(来年度も予算とってね〜〜)。

 それにしても、NASDA職員として出てきた30前後のお兄さん。どうみても70年安保ってカンジの身なりなんですけど…。ぼさぼさの長髪、分厚い瓶底メガネ、やせぎすの作業服姿…。技術者らしいっていえばそれまでだけどさあ。嫁こないぞ!

 午後から真面目に仕事に戻ったはいいものの、ちょっと分厚いファイルに手を滑らせたら、やってしまいました!正月スキーの後遺症が癒え、やっと伸びた爪が、つめがぁぁぁ!!! 親指の爪がバッキリと根元から折れ、血がにじんで…。痛さもさることながら、「せっかくきれいに伸びたのに」という悔しさで絶叫しました。
 しょうがないんで、ネイルサロンの予約を取ってベルサッサ。スカルプチャー(アクリルで爪をコーティング&延長してくれる)をしてもらい、ついでにお手入れとカラーリングでしめて6600円。確かにそこらでギャル向けに売ってる付け爪と違って、スカルプチャーは完全に自分の爪が美しく延びた状態!のように見せてくれる(短い爪を気にしている方には一度ぜひお勧めしたいと本気で思う)けれど、無駄な出費には違いないからなぁ。

 同僚♂は折れた瞬間、ネイルサロンに予約を入れた私を見て、目を丸くしながら「ネイルサロンって、いくら位するわけ?」って聞きました。「うーん、5000円くらいかな、無駄な出費だけどねー」と答えたら、「僕には考えられない出費であることは確かだね」だそうで、ま、男性から考えればそうでしょう。
 でも、キレイな爪はうれしいものなのですよ。指先の動きまできれいになるしね〜。

 家に帰ったら、私が、日記を書くきっかけとなった某サイト元管理人さんが、日記をアップしていました。実は、彼女、作家志望の22歳なのですが、最近本気でプロを目指すと同時に、色々自分の才能に悩むところがあるらしく、一昨日「私の書くものなんて誰にも読まれる価値無し。日記やめます」なんて言い出していたので、シャイな私らしくもないけど、激励メールをお送りしたところ、他にもそういう声があったらしく、今日「続けます」宣言が!

 顔も見知らぬ、ただ某F1ドライバーのファン同士というだけの関係で、しかも基本的に彼女の書くものを私が読むだけなのに、「あなたの書く文章を読むことが楽しみなんです。どうかこれからも読ませてください」って気持ちが通じたのはとてもうれしいことです。彼女には才能がある。私は断言する。でも、それがプロとして通用するものかどうかはわからない。ただ、プロになってくれたら、とてもとてもうれしい。がんばれ!R嬢。


2002年02月03日(日) lazing on the sunday afternoon

 昨日に引き続きのんびりと部屋で怠惰な休日を過ごしました。

 暖かいココアを作って、ほけ〜と飲みながら…「こういう日にはピッタリのタイトルの曲があったわ(上記↑)」ということで、久しぶりにクイーンの「オペラ座の夜」を引っ張り出して、BGMに…。う〜ん、やっぱ好きだわ〜〜、クイーン。

 アルバム1作に含まれる多様性が何といっても彼らの魅力。よくある「シングルカットだけ良くって、他はみんな同じ曲に聞こえる」っていうのは絶対無いのが素晴らしい!。音楽はクイーンから入ったので、それが当たり前だと思っていた私。中学で、レンタルショップの利用を始め、世の中の実態を知って愕然としたのを憶えています。
 私はまだまだガキんちょの頃に中期クイーンのファンになったので、完全なリアルタイムとはちょっと違うのだけれど、振り返るとすごいグループだったんだと今更ながら思います。

 音楽的にはハードロックからクラッシックまでをポップに網羅し、ビジュアル的にはお耽美バリバリ、印欧系お貴族崩れのおカマボーカルに始まり、自作ギターに技巧を凝らす理論派天文学博士、寡黙でシャイなベーシスト、聖歌隊の小悪魔天使・美少年ドラマーまでがレース&フリルと皮革・貴金属で身を飾るっ!おまけに全員日本で言えば旧帝大クラスのエリート(これはホントに余計だと思うのだけど、当時のロックという概念にとってはそうでなかったらしい)。
 そう、70年代の少女漫画は、「クイーンの影響なしでは語れない」のだああ!って言うと大げさかもしれないけど、70年代少女漫画と洋楽(ブリティッシュ・ロック)は切っても切り離せない仲なのは、周知のとおり(こんなことを書いているのは、久々に青池保子を読んだ影響もあるかも。軍オタ上司は「俺、あの人の絵だけは駄目」なんだそうだ。もったいない!)。

 あまりのスペック的な充実ぶりに、「私は天邪鬼だから、どんなに曲が好きでも、ホントのリアルタイムで彼らを知ったとしたら絶対ファンになってなかっただろう」と考えてしまうくらいです。

 それはともかく、やっぱり音。今聞いてもものすごくメロディが豊富で基本的にとてもポップで、全く錆びないところが凄い。最近CMでビートルズやストーンズあたりと並んでかかることの多いのはそのせいでしょう。

 せっかくCD−Rもあることだし、次に怠惰な休日を過ごすときには、オリジナルベスト盤をいくつか作ってみようかな。
 フレディが他界して10年。いまだに彼らを超える音楽を見出すことができていないのは、幸せなことなのかしら、きっと残念なことなのでしょう。 

※よく考えると、1月20日のタイトルも「怠惰な日曜日」だわ!キャー、良くない。こんなの私じゃないっ!もっと体力つけて遊ばなきゃ。


2002年02月02日(土) 愛される子供

 風邪が治りきっていないので、部屋で一日をおとなしく過ごしました。
 J嬢よりスパに行こうというお誘いがかかったけれど、ごめんね、また次回と断ってしまった。残念。

 部屋でネットサーフィンをしていたところ、友人T嬢がサイトで「母親にことあるごとにほめて育てられた」「“こんな私でもこの人にとっては可愛いんだなあ、いや可愛くあらねば”というような、妙な自信と矜持が育まれる」と書いていたのを思い出し、再読。あらためて、いいなあ。と感想を持ちました。

 いや、私が可愛がられて育たなかった。というわけではないのです。私は一人っ子で、子供の頃比較的病弱だった関係もあり、それはそれは可愛がられて育ったはずです。母は産後の経過が悪く死にかけるわ、父は私が3歳ごろやっぱり死にかけて、2年間入院するわで、余計に不憫で可愛かったことでしょう。

 でも、それが我が家の場合には「一人でも生きていける強い子供に育って欲しい」という方向に働いたようで…。幼い私の心には、「可愛がられて育つと、甘やかされてろくなことはない」という言葉が刻み込まれて、両親の愛情をひしひしと感じながらもそれを素直に享受できなくなってしまったのです。

 一人っ子という事実に対して「あらー、いいわねー可愛がられて(または、何でも買ってもらえて)」といいつつ貶められる(裏に「そんな子はわがままな悪い子に育つのよ」という言葉が透けて見えた)ことの多かった、当時の風潮への反発(そんなものを3歳くらいから抱えていた私は早熟で異常だったと思う)も手伝って、愛情に対して妙にストイックになってしまった私。

 ああ、私の子供の頃の武勇伝ったら…。そして、今に至る「へそまがり」列伝ったら…。さすがにこの年になって、愛情を素直に表現し、受けとることの大切さを知るようになっても、それを不器用にしかできない情けなさ。

 友人K嬢が、ある漫画の主人公を見ると私を思い出すと言いましたが、スペックはともかく、こういう部分がそう言わせてしまうのだろうなあ。
 はあ、これってなんとかならんものかしら。


2002年02月01日(金) 愛社精神ってなんだろう?

 特に書くべきこともない1日だったので、最近思って書いておいたことを…。

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 もうすぐ、私が最初に勤務した会社がなくなる。

 業界再編の波の中、一昨年合併が決まった。
 お相手は3倍の規模を誇る業界2位企業と、私が勤務した会社よりも小さい業界下から何番目という企業。3社合併の予定で調印がされた。規模的には大きく異なるが、私が勤務した会社は企業分野に強みがあり、企業分野に弱い合併相手としては、非常に魅力的な花嫁と言われていた。

 合併期日は2002年4月1日。このご時世、仕方がないこととはいえ、よい決断だとその当時の私は思った。諸般の事情で辞めた身ではあっても、愛着を感じている。会社名は変わったとしても、発展していって欲しいと心から願った。

 合併に向けて、少しでも「貰われていく身」の意地を見せようと、今2001年度は最後の力の見せ所だった。合併比率は株価を中心に決まるので、収益構造を作り、株価を上げようと、みんな頑張っていた。現に、昨2000年度は、売上こそ減らしたものの、過去最高益を計上し、士気は上がっていた。今期も頑張っていると聞いていた。

 ところが、全てを9月11日の事件が変えてしまった。
 あの事件があった直後に、契約の大部分を見る部署の偉いサンと飲む機会があり、「ウチの部署でやってるほう(主契約)は問題ないよ、残りは○○部の分だけだけど、ま、大丈夫だろう。今、そこの部長が米国出張らしいよ」との話だった。ひと安心だな、と思っていたに…。

 その「残りの○○部の分」が大変なことだったと知ったのは、数ヶ月たったある日のニュース報道だった。リスクの高い契約が数百億円の大損害につながったのである。数千人規模のわずか20人に満たない部署が受けた、たった1つの契約が、会社を傾けた。我が社は大損害ではあるが、かろうじて生き残り、同一契約に絡んだ別の会社は破綻に追い込まれた。
 
 今、思えば、確かに私の在職中から、そこの部長は「ウチの部は小さくて目立たないけれど、営業より効率良く稼いでいる我が社の収益源なんだから(いい人よこせ、云々)」とよく言っていた。我が社は、堅実な資金運用で、バブルの時期にも傷つかなかったというのを誇りにしていた企業で、他社からは「石橋を叩いて渡れない」と陰口をたたかれるほどだったので、まさか、その収益源とやらにリスクがあるとは全く知らなかった(当時、ヒラ社員だから当たり前だが)。

 後から聞いた話では、「合併を機に、リスクはきれいにしよう」と役員命令があり、そこの部長が契約解除をしに出張した日に、あのテロが起こったそうだが、後の祭りとはこういうことを言うのだろう。あの日飲んでたおっさんたちも、全く寝耳に水だったと言っていた。

 あれ以来、士気は急激に下がっている。前職時代一緒に仕事をした人たちは、優秀な人ばかりだったから順調に出世して、会社の枢軸を担っているが、彼らの顔色も冴えない。株価もテロ前の40%程度の水準に下がってしまった。

 私自身、たとえ会社がなくなっても、胸をはって「△△出身です」と言いたいと思っていたが、悲しいことに、この件では口ごもるしかない。だって、「結果としては馬鹿だった」としか言いようがないから。

 ここのところ頻発する、雪印をはじめとする、優良と呼ばれる企業が起こす不祥事を耳にするたびに思う。「社員と、その家族は辛いだろうな」と。自分の周りの99%は、善良で、優秀で、頑張って仕事をしている人ばかりなのに、同じ企業の中で、こういうことが起こるとは思っていなかったはずだから。「今まで自分たちが頑張って積み上げてきた毎日はなんだったんだろうか」と胸の中に大きな穴があいたような気がしているのではないだろうか。

 組織の中で働く=起きている時間の大部分をそこで過ごす、のだから、そのことに誇りを持ちたいし、楽しい時間でありたいと思い、そうするために持てる力の全てを注いで働いた。そこから愛社精神が生まれ、それは今でも変わらない。なのに、事件によって、時に、愛は報われないということを知り、私は傷ついている。
 私が泣き、笑い、怒りながら懸命に働いた、あの日々は蜃気楼のように消えてしまったのだろうか?


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