雑記帳

2007年03月09日(金)

池田晶子さんが亡くなりました(2月23日)。
この方は「31歳がん漂流」の奥山貴宏さんを評した文が物議を醸したことがありました。私の「がん漂流」のレビューではあえて触れませんでしたが、当時は読んだ感じ、奥山さん本人と会われたことも、著作を読んだこともないのに書いた文章ではないかと思える、あまり読後感のよくないものでした。
その池田さんが奥山さんと同じ病で逝ってしまった。
でも池田さんも最期まできちんとお仕事されていたそうです。
今にしてお二人は似たもの同士ではなかったか、だからこそ池田さんは奥山さんに反発にも似たものを感じ、ああいった文になったのではないかとちらと思うと、多少の澱を胸に感じてしまう訃報でした。

今日もこの拙い文を読んでくださって、ありがとうございます。皆さんに、百万の感謝を。



2007年03月04日(日)

皮膚科の待合室で。

ランドセルを背負ったまま、通路を塞いで雑誌を選んでいた坊ちゃんがいました。
私はその坊に「後ろ、いいかな〜?」と声をかけて通らせて貰ったんです。

その直後でした。同じ坊が、床に座りベンチに選んだ雑誌を広げて読んでいたのですが。
ごく普通の、ニット帽のどこにでも居そうな格好の大学生くらいのお兄さんがその坊に
「通っていいかな?」
と声をかけました。
坊は素直に体制を変えたんですが、お兄さん「ありがとう」ってごく普通に、自然に当たり前に言ったんです。
私は言ってませんでした。恥ずかしながらどいて当たり前、くらいにゴーマンに思っちゃってました。マジ目から鱗が壱千万枚くらい落ちた気がしました。これからはちゃんと言いたいと思います。今年の目標「人として、どうよ?」に叶うと思うし。
気づかせてくれて、ありがとう<お兄さん


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