ちちやす日記   こんげつぶんきのうあしたかこぶん


2002年10月31日(木) さよならだけが人生かな?
 本日、31日付けで、2年半一緒に仕事をしたM君が退職。お世話になりました、お疲れさまでした。もう会えないかもしれないし、なにかのきっかけで会えるかも知れない。転勤、異動、逝去まで、いろんな人を見送ってきたけれど、最近は感情が波立ちやすいのか、すごく寂しい。
 だけど明日からは年末に向けて、イヤんなるほど仕事が待っている。たちどまっている場合じゃないので、とにかく端からガシガシかじって穴を開けて、不器用でもなんでも先へ進むしか。

 整骨院の先生に、仕事の合間の深呼吸をすすめられ、さっそく実行。ラジオ体操みたいに大きく腕を広げて胸を開く。ぐるんぐるん腕を回してみたり。肩が軽くなって、しかしまた根を詰めてエクセルで統計などやってたので、元の木阿弥。
 と思ったら、先生いわく「今日はだいぶ良いですねえ」。自覚症状とコリ加減は一致しないらしい。

 先生は、気付いた身体的特徴を正直に言うタイプ。「年とったら五十肩になるかも」みたいなことを言われて多少ショックを受けたこともあり。前回は、「高齢になったとき、腰は曲がらないけど猫背になりやすい」というようなことを聞き、運動で筋力を保つ努力をせねばと思った。
 また、胸郭にかなり厚みがある体型だと言う。そんなの自分では分からなかったのだけど、そういえば肺活量をはかったら基準値オーバーでびっくりした。そう言ったら「でしょうね。肺が大きく発達している体型ですからね」。だからと言って換気機能に優れているとかいうわけじゃないし、メリットもなにもないような気がする。自分の身体には知らないことがたくさんあるのだなあ、と感心した、ただそれだけの話。
 


2002年10月30日(水) この世を去るということは
 何度も思ったことだが、誰かが他界したことを実感するのは、その人のことを考えてこちらの放った感情を、受け止める相手がいないのだと気付くときだ。
 たとえば雑貨屋で、クリスマスプレゼントにちょうど良さそうな品物を見つける。次の瞬間に、誕生日もクリスマスも、ともに過ごすことはないことに思い至る。永遠でなくとも、別離に際しても同じことが言えるだろうが、たとえ道を分かっても、遠くにいても、生きていてさえくれたなら、気持ちが届くこともあるかも知れない。死んじゃったらオシマイ。なにもかも。

 家族が年賀欠礼のハガキを準備していて、今年の年賀状の束を見てみたら、青鉛筆で細かなメモが記してあるのに気付いたという。そのことを聞いたとき、かすれた青鉛筆の、父の筆跡を目の当たりにしたような気がした。
 いったいいつから覚悟していたのだろう。父はたぶん、死に憑かれていたのだ。立ち向かうことが容易でないとしても、心穏やかな最期の日々を過ごすようにはできなかったろうか。もっともっと心のうちを明かしてくれたらよかったのに、もっと自分のために時間を使えば良かったのに。そんな気持ちも、どこにも届くことはない。

 日が落ちて冷たい風が吹いて、感傷が加速する。

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 右足親指のさきっちょが痛むと思ったら、アカギレが切れている。右手親指にもそれはあって、寒い季節を迎えるたびにひび割れ、出血しては憂鬱な思いを抱かせる。そんな傷口がもう1ヶ所増えてしまった。たいしたことじゃないけど、ちょっとした拍子にちくりちくりと自己主張する、小さな皮膚の裂け目は気分を重くする。

 せわしない日々が続き、落ち込んでいる暇もない。ありがたいことなんだろう。28日の月曜に、ただきちさんのお父さんが脳出血で緊急入院したと聞き、肝を冷やしたが、幸いにも手術しなくてもよくて、経過も順調とのことだった。


2002年10月29日(火) くらげになりたい
 スキンダイビングを始めたとき、インストラクターに「ドルフィンスイムとかやってみたいの?」って聞かれて、「滅相もありません。クラゲかマンボウが理想です」って言ったら笑われちゃったんだよな。マジだったんすけど。だらだらっと海面に浮かんで、気が向いたら潜ったり、そんなふうに遊んでみたかった。

 マンボウの生存率とか、クラゲなりの苦労とか、あるんだろーけどそんなの知らないふりで。


2002年10月24日(木) 秋のすぎゆくままに
 なんかもう、初秋と言っても良いくらい、寒い日が続いています。雨なんか降った日にゃあもう。背骨が曲がってしまいそうな憂鬱で冷たい雨です。

 「日記」にこだわらずに思ったことをコラム風に書くのがいいかも知れない。日記をまとめて書こうなんて思っていると、書けなくなる一方だから。日常は途切れなく滞りなく(……とどこおってるかもしれない)、日々いろんな出来事が積み重なっているのでありますが、ここで皆様に言うべきほどのこともないんじゃないか、とか思ったり。要するにキーボードに向かう時間の減少が日記停滞の最大の要因です。なんとか時間をひねくり出すか、集中力を高めて短い時間でクオリティの高いものが書けるように自らを律するか、携帯端末を按配してどこでもテキスト体制をつくるか。対策としてはそんなところでしょうが、そこまでやる気はありません(苦笑)。結局のところ、近況報告であり、湧き出ずるものの発露であり、無理してひねり出すものじゃあない、そんな気がするからです。

 今日のお買いもの。必要なもので・高くないものと思っても、浪費には違いあるまい。

・3組で1000円のピアス。台紙から外すときに既に1個壊れました。「安物買いの銭失い」とはこのことか。
・部屋着あるいは寝間着。綿・ポリ混紡。最近はこの素材が大好きです。
・ストレッチ用のスエット。そういえばまともな運動用の服を持ってなかったのです。
・手触りの良いパーカー。ふかふか。色柄形のほかに、さわり心地が重要です。
・3足1000円のソックス(こんなんばっかだ。3枚セットのぱんつは買ってないが)。
・仕事に使う辞典。というか資料。医学書ほどじゃないけど高くてイヤんなる、たぶん役には立つのだが。今更ながら、自分でお金や時間を書けて勉強しないとどもならん。ということに気付き、切羽詰ってきた感があります。

 たぶん1年以上行ってなかったお店でゴハン。たいそう優しくしてもらえて、サービス品はつくわ、席を気遣ってくれるわ、なんでかと思うほどだった。よほど変な客だったのか(被害妄想)。だけどチェイサー(水っすよ)有料って。飲み屋だからしょーがないのか。
 ああそれと、(自由診療ではあるけれど)比較的安価で腕が良く、いろいろ説明してくれるマッサージどころ発見。いつも行く駅でないのと、早い時間に閉まってしまうのが難点ですが、ポイント高し。また行くこと決定。時間がなかったので下半身だけピンポイントでもんでもらったら「ぎゃああ」っていうほど痛かった。またも自分の筋力を考慮せずに無茶やってしまったようだ。いつもの接骨院にだったら「またこれはひどいですねえ!」ってあきれられる級の。限度を知らないのか俺は、と笑ってしまうが、昨日は調子に乗って結構たくさん泳いでしまったのだった。筋肉痛ではないが、疲労やらコリやらにはなる道理。ほどほどにしつつ筋力強化、肩コリの解消に励みたい。知識もなくいきなり運動するといくないのなー。ということで、明日からは先生のいる場所で、週イチでストレッチはじめてみます。


2002年10月10日(木) ♪いけぶくろっいけぶくろっぉぉ〜(アレ風に)
 部長→課長→係長→オレ、とトップダウンで風邪が回ってきてますよ。やだなあ、悪化せんといてえな。懸案のクレーム処理は、なんとかなった。っつーか、した。あやまり倒した。その実、時間稼ぎしたに過ぎないので頭が痛い。早く笑って電話したいよ喜ばしてあげたいよ。この件について上司は当てにならないと(いまさら)悟った。オレ貧乏くじ引きましたか。まーそれも経験。ちょっとだけ(いまさら)オトナになりますた。

 池袋のオープンエアに行って、SASのちいさいメッシュバッグを物色。希望の色がなかったので注文かける。ウェブテックスショートジョン購入。プールで使おうと思ったのに「塩素で変色する恐れがあります」って書いてあるようわーん。でもたぶん、構わず使う(ぉ

 美味しいと評判の牛タン屋には満員で振られ(しょんぼり)、めしや丼で漢らしくトンカツ+なす味噌定食。そうゆう気分だったんです。お腹いっぱいで幸せ。相変わらず安価で安直な幸福ですが、それがいいのれす。いったん帰ってから整骨院へ。マッサージベッドに横になった途端、記憶が途切れている。せっかく揉んでもらっているのに快感を味わえず、残念ではあった。めっちゃリラックスしたということではある。

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 二月に父が死んだあと、オレも死んじゃえばいいのかなあ、とぼんやり思った四月の日、本当に死にたくなんかはなかったんだ、そんで、結局のところ人はひとりきりで、自分の力だけで生きていかなきゃならないんだ、と悟った、あの日。

 もちろん、周囲の方々のおかげで日々を過ごせているのだと承知もしていて、でも、心の芯では「いつもひとり」。そう思うことで少し強くなれる。


2002年10月09日(水) うう、やだなあ。
 明日はクレーム処理っつうか謝罪の電話を数件せなならん。オレが悪いわけじゃないのにー。責められたら泣きそう。←社会人の書くことかよ、と思いつつもヨワキなぼくら。まあしょーがないやな。ゴハン食べるため、遊ぶため、ネットするため、好きな本買うため etc.、には何があっても働かねばならんのだから。

 三線(さんしん)を見にいったら、店のおばちゃんが話好きな人で(ヒマでもあったらしい)、えんえん話が止まらなくなる。しまいに説教になって、30分くらい、相槌を打つことしかできなかった。面白かったんですが、少々疲労。
 サンシンは、中くらいのレベルでフルセット4万円オーバー。うひー買えねえや。空き缶を胴体にした廉価版で9千円。さらにお金出して定期的に習えるのか、その情熱があるのか、と自問の末、見送ることに。音楽的素養にも情熱や勤勉さにも自信ないし、おばちゃんの「お金だして習うより、島で地元の人に手ほどき受けたい」っつー言葉に納得したからでもある(おばちゃん、商売っけないなあ。世話好きなところも沖縄のひとの良いところではあるが)。

 行きつけの掲示板でトラブル。
 トラブルと言ってよいものかどうか、意見の相違というか誤解なのか。管理人でもない自分は仲裁する立場にもないし文才もなく、ただおろおろして状況を悪化させてしまったような気がする。
 誰にでも良い顔がしたいだけ? ケンカ(?)を見たくない? なにがしたいのか、自分でもわからなくなった。人のこころも、掲示板上のテキストのみでそれを推し量ることも。もともと、そんな高度な精神活動が自分にできていたのかは怪しい。ほんと、情報交換だけにしとけば傷つかなくてすむのにな、と思いはじめる。いかんな、ストレスのせいか、思考回路が引きこもりっぽくなってきている。

 沖縄が恋しくなって、『抱瓶(だちびん)』へ。
 前からにぎやかな店ではあったが、このところ混んでいて入れないことも多い。半年ぶりくらいで行ったのかなあ(日記調べればわかるけど面倒なのでやらない)。
 なりゆき+ちょっと酔いたかったのでサワー一杯。シークヮーサー(ヒラミレモン)のサワー。ポーク玉子、油味噌(アンダンス)のおにぎり、うまい沢庵が4切れもついて嬉しい。海ぶどうは品切れで残念。お酒はジョッキに三分の一ほども飲まないうちに動悸が激しくなる。もともと強くはないのだけど、燃費が良すぎだよと苦笑の気分。

 整理つかない頭のまま、酔いがすべての輪郭をまろやかにし、警戒心や憂いを薄れさせ、抱えた激情は行き場もなく消えていった。酔った勢いでメール送った気もするんだけど、まあいいや。ひさしぶりの方から電話が入ってみたりもして、携帯端末のありがたさと煩雑さ。旅行中、伊良部島の滞在先は圏外だったから、ネットワークとつながってない生活だった。

 整骨院でぎゅうぎゅう押してもらい(酒はいっているから手加減して)、ふにゃふにゃのくにゃくにゃになる。ガチガチの肩がリラックスしているのは、先生の手が触れた直後だけなんだよなあ。「いつか肩がふにゃふにゃになれるんでしょうかねえ」って言ったら先生は「離島で2年くらい暮らしたらいいかもね」。デスクワークとPC(この日記もな)、ストレスがなければいいのは解っているんだ。と、ここで先頭にループするんだが、食べていかなきゃなんないからなあ。無料の楽園なんか存在しないのだ。肩は軽くなったが心と足取りは重く帰宅する。はーやれやれだ、そんでまだとうぶん人生は続くのさ!


2002年10月08日(火) みずのうえをすべるように
 そんなふうに優雅に泳ぎたいものだが、道は遠い。

 水泳さぼりがちになってしまい、なんかまた二の腕や大腿外側の肉がたぷたぷしてきたなあ。ちょっと気を抜くと柔らかくなるのだ。フォームの一ヶ所を直すとそっちに注意が集中して別のところがおろそかになる。ほんとはもっと反復練習して、考えなくても体が動くようになればいいんだけど。
 で、いまだに息継ぎがヘタでタイミングがつかめない。いきおい、ノーブレスで限界までがんばって、やっとのことで息を吸う。苦しいというほどでもないが、ひと息吸った瞬間に、酸素が肉体に熱をもたらすのが実感できる(ような気がする)。そんなギリギリなやり方だと15mくらいで疲れてしまう。つとめて脱力せなならん。とにかく精進が足りないよ。

 それでも、少しだけ楽しくなってきた。

 ひきしまりたい、と言ってるわりには高カロリー摂取していて、だいぶ久しぶりに荻窪ラーメンの「丸信」。
 魚介のダシと甘い香りの醤油味。やわらかい多めのメンマ、赤身のチャーシュー2枚、うずら玉子の煮玉子、ノリ、きざみねぎ。麺は太めで口唇につるつる気持ち良く、食べるの遅い自分でも最後まで伸びずに食べられる。
 はじめて食べたときには、「もうここ以外の醤油ラーメンは要らん!」と思ったほどなのに、数年の月日が自分を変えたか味が変わったか、美味しいながらもそう劇的な体験ではなかった。たかがラーメン一杯で、変わらざるものはないのだと、この世界を貫くものを想起する。

 そうそう、水泳おわって、ロッカールームにカードキーを忘れて取りに戻ったら、同僚Nさんにばったり出くわした。お互いびっくり。キーを忘れなければ会うこともなかったろうに、偶然のタイミングって面白い。


2002年10月01日(火) 無事に帰宅!
 超大型の台風21号から逃げるよーに予定を繰り上げて帰宅。案の定とゆーか、予定していた便は欠航。危ないとこだったですよー。

 旅は最高。知らない場所は刺激に満ちていて、海は心を洗ってくれます。


かこぶんきのうあした
ちちやすになんか送る




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