こんなこと・あんなこと

2003年03月27日(木) 変身(その4)

XPのCDをセットしてからほぼ3時間。SさんのパソコンもWさんのパソコンも、それはそれは頑張っています。XPを構成するファイルの数って、どれぐらいなのかと思ったら、千の単位ではないらしいです。そりゃあ、時間がかかるはずです。

Sさんのデスクトップ型とWさんのノート型、CDの読み込み速度、ハードディスクの書き込み速度に差があるよう。「残り何分」という表示で前半リードしていたWさんのパソコン、しかし、後半でSさんのパソコンが追いつき、終了した時間はほとんど差がありませんでした。

XPのCDを取り外して、再度、アシスタントCDをセットし、幾つかのドライバのどうのこうの、というあたりの作業を経て終了。

再起動させて、XPが動くのを確認。うれしい瞬間です。
しかし、作業はこの後も続くのです。
XPをインストールしたものの、OSにどんどん当てられてるパッチをダウンロードしなければいけません。WindowsのUpdateです。
プリンタのドライバもXP用にしなければいけないし……。

というわけで、インターネットに接続。SさんはISDNでお使いです。ちょっと前なら「ISDN、いいねえ」と言われていたのに、膨大な量のデータをダウンロードするとなると、F1レースに自転車で参加したような感じです(単なるダイヤル・アップ接続だと三輪車)。
このまま終るのを待っていると、5時を過ぎてしまう、ということで、次の用事があった私は「Sさん、申しわけないのですが、この続きはまた、日を改めてうかがいます」ということにさせていただきました。アップデートのダウンロードはそのまま続行(後でSさんに電話を入れて、ダウンロードが正しく終了したことは確認いたしました)。



2003年03月26日(水) 変身(その3)

まずはSさんのパソコンにメモリを増設。
パソコンのフタを開けると、「あらら、もう2本、ささってる」。Sさんのパソコンはもともと64MBだったものに、64追加して128だったのでした。128に128を追加して、256になるぞ、という計画は座礁。
しかし、64+128で、192。WinXPのシステム要件は満たしているのでまあよいでしょう。

ちなみに、WinXP(Home Edition )とするには次の要件を満たしている必要がありますとのこと。
・クロック速度 300 MHz 以上のプロセッサを搭載した PC を推奨。
Intel Pentium/Celeron 系列、 AMD K6/Athlon/Duron ファミリ、またはこれらと互換のプロセッサを推奨。
・128 MB 以上の RAM を推奨 。
・1.5 GB のハードディスク容量*
・Super VGA (800 × 600) 以上の高解像度ビデオ アダプタおよびモニタ。
・CD-ROM または DVD ドライブ
・キーボードおよび Microsoft Mouse。またはこれらと互換のポインティング デバイス。

メモリを増設し、外したすべての線を接続しなおし、起動させ、メモリが増えていることを確認したら、次なる段階。

まず最初にセットするのは富士通提供の「アシスタントCD」。これで、XPにするために削除しなければならないあれこれを指示してくれます。
指示に従い、プログラムの削除を実行します。
この作業は数10分で完了。

続いて、XPのCDをセットします。ここからが長いんだ。



2003年03月25日(火) 変身(98からXPに)その2

まずはSさん所有のパソコンについての情報収集から。
Photoshopの調子が悪いというので、それを直しがてら、伺いました。
いつも起動時に表示されるウィンドウが文字化けしちゃって、という症状。
どこをどういじっても復旧せず、結局、インストールし直しました。

Sさんのパソコンは富士通のDESKPOWER C2/40Lというモデル。CPUの性能を確かめ、メモリを確かめ、ハードディスクの空き容量を確かめ……。ハードディスクを少し整理しただけで、とりあえずは問題なし。

富士通のアシスタントCDを注文し、届くまでにほぼ1週間。量販店でXPのホームエディション・アップグレード版(確か13,800円)とメモリ(128MBでこれは確か5800円ぐらい)を購入し、Sさん宅を訪問する日程をカレンダーとにらめっこして、23日に決定。

今回の作戦にはその道のプロ、T先生にも同行願いました。ついでに、私のパソコンもXPにしたいというWさんもノートパソコンを持参して参加。
Sさんの書斎を我々で占拠して、作業にとりかかりました。
3月23日午後1時10分、作戦開始。



2003年03月24日(月) 変身(98からXPに)その1

うちの教室の最も大事な生徒さん、Sさん。最初にいらっしゃったのが平成3年。それからずーっと月2回ほどのペースで通っていらっしゃいます。

DOSの時代のパソコンからお使いで、DOSの一太郎やロータス、随分お勉強しました。Windowsになってからも、最初は一太郎。今はワードやエクセル、Photoshop……。次から次へと興味の範囲が広がるので、気がついたら12年も教室にお越しいただいているわけです。ちなみに昭和4年生まれの73歳。そうそう、パソコンは退職後のお楽しみに始められたのでしたっけ。
生徒さんは皆さん同じように大事だけれど、義務教育の課程よりも長い期間、ご一緒させていただいているのはSさんだけです。
おまけにSさん、名前が亡くなった夫と一緒で、奥様はなんと「博子」さん。こんなご縁もあるわけです。

そんなSさん、自宅のWin98のパソコンをXPにしたいのだけれど、とおっしゃっいます。
Sさんいわく、「Hデンキでは3万円ぐらいでやってもらえるって」。3万円ももったいないから、ちょっと待っててね、時間を作っておじゃましますね、と言っておいて、1カ月以上たってしまいました。



2003年03月23日(日) 速記者だからか……

速記の話題でもう一つ。
話の上手な人は、短いセンテンスで語ります。
短いセンテンスで語るということは、主語、述語がはっきりしています。
だらだらしゃべると、いつの間にか初めと(主語と)全然違う話になっていたりします。
速記録を作成する場合は、主語→述語を気にしながらの作業を進めますが、いつまでたっても「。」を入れられない話し方の人って結構いるのです。
そういうときには主語、述語をはっきりさせて、短いセンテンスに直すのですが。もともと日本語は主語を入れずに話せるので、それは「あなたが考えていることか」「上司が考えていることか」「世間一般が考えていることが」と、根拠があいまいな場合もよくあります。
話の上手な人は、ここがはっきりしています。

主語がはっきりしてくると、「私はこう思っている」「私はこうやってきた」という話の方が、「世間一般はこう思っている」「従来の慣習ではこうやってきた」という話より数段心に響きます。
政治家の言葉が心に響かないのは後者だから、と私は思います。



2003年03月22日(土) 「い」抜き言葉

話し言葉なら「書いてる」「食べてる」「寝てる」「何々してる」は普通に使うけれど、たとえこう発言していたとしても、速記録ではこうは書かない。「書いている」「食べている」「寝ている」「何々している」となります。「書いてる」「食べてる」は「い抜き言葉」。本来の正しい日本語じゃあありません。「食べれる」などという「ら抜き言葉」もあるけれど。

「けど」も、「けれど」も、速記録では「けれども」と書きます。あくまでも公的な会議などの「速記録」の場合です。
速記といっても対談の場合などは、その人らしさを表現するのに、「い抜き」や「けど」、語尾もそのまま、ということもあります。
その人らしさを強調するあまり、正しい日本語が話せない人、と思われてもな(実際そうであったとしても)……、と悩むこともあるわけで、同じような悩みは通訳者も抱えているらしいです。



2003年03月21日(金) 「話し」と「話」

「し」が要るときと、要らないときがあるのはご存じ?
「話している」は要る。「話をしている」は要らない。
「以前、話した」は要る、「そういう話だ」は要らない。
これに「お」が付くとまたちょっと複雑。
「先ほどお話ししました」は要る、「先ほどのお話では」は要らない。
動詞には送り仮名の「し」が必要で、名詞には不要。

この違い、速記者修行中にたたき込まれたので、私は敏感に反応するわけです。
動詞として使っているか、名詞として使っているかの判別が難しいときがあり、こりゃどっちだと私もしょっちゅう悩むのですが……。



2003年03月20日(木) お礼のメール

道新文化センターの3カ月週1回12回の講習も残すところあと1回。その1回に都合で出席できないKさん。11回目の今日がKさんにとって最後の講習会です。今日はメールの操作をお勉強しました。

アドレスをお持ちのKさんに、「Kさん、では、私にメールをくださいね、宿題ですよ」とお伝えすると、来ました、来ました、お礼のメールが。しかも、3通。

「何だかあちこち押しているうちに、どうやら3通ぐらい送っちゃったよ」というお電話までちょうだいいたしました。
メールが正しく送信されたかどうか、電話で確認する。これも、初心者の方には外せない手順です(って、まさか、本気にしないでくださいよ)。Kさん、ありがとう!!



2003年03月19日(水) お礼のお電話

お元気な大正10年生まれSさんからお電話をいただきました。
100人を超える同窓会の名簿並びにその一人一人の名前を入力した領収書を全部仕上げたのだそうです。「おかげさまで全部終ったんだから……。うれしくって、お電話したの」とおっしゃいます。
Sさんのお声だ、とわかるやいなや、今度は何でお悩みかな、と思ったら、そうではなくって、無事、作業が終わったという報告だったわけです。

カシオのダーウィンで、1ページ分を入力しては印刷、保存、この作業を数十回繰り返したはずです。
パソコンを使えば、例えばエクセルでデータベース形式で入力し、期ごとに印刷ということは難なくできることだし、差込印刷を使えば、領収書も簡単に人数分ができてしまいます。
しかし、自分のわかる方法で、コツコツやる、これまたとても大事なことです。
40年後、私はSさんのようにコツコツ楽しみながらやることができるだろうか。自転車にパソコンを積んで、元気に街を駆け回っていられるだろうか……。



2003年03月15日(土) 春休みにめきめき

学生さんは忙しい。ホントはヒマーな、はずの春休みもなんだかんだと忙しいらしい。だから、どの学生さんも短期間でレッスンを消化したい、と毎日来るのは普通、1日に2レッスン受けたりする方もいらっしゃいます。

4月から大学生という方も2月、3月、たくさんいらっしゃいました。おいおい、ホントに大学に行くわけ? 義務教育の段階のお勉強も怪しいぞ、という方がいるかと思えば、優秀、優秀、これは将来が楽しみ、という方も。
皆さん、パソコンをきちんと勉強したことがないから、という理由でお越しになるわけですが、今のところは進学校だったりすると、確かに情報処理は必修ではなく、そのまま大学に進学して、いきなりレポートはパソコンで、というケースもままあるようです。

単位にならない時間を大学として捻出するのはとても難しいことなのでしょうが、高校での情報処理の学習状況のバラつきを考えると、入学当初に基本的な操作をきっちり教えてあげればよいのにね。大学側の「誰が?」という声がすぐにも聞こえてきそう。(そういう現実だから、うちのスクールが成り立っていたりするわけですが)

ともあれ、春休みを有意義に過ごしている学生諸君、君たちはえらいよ!!



2003年03月14日(金) 雨後の筍

入門コースのテキストの短文入力に出てくるのですが、読めない方、多いんです。
今日も、私といくつも変わらないSさん。「あまごの、の後ろの字は何と読むのですか?」
「それねえ、うごのたけのこだよ」。「へえー、聞いたことなかった」とおっしゃる。
「それでなくてもどんどん伸びる筍って、雨の後はもっと激しく出てくるわけで、とにかくわけもわからずどんどん出てきてしまうようなことのたとえだよ」とお伝えしたのですが、広辞苑によりますと「わけもなく相継いで出てくる物事のたとえ」とあります。

もう一つ、「腐っても鯛」という例文も出てきますが、これも「腐っても鯉」と入力したり、正しく入力できても、「腐って母袋」と文節の長さを調節しなければならなかったりとか、皆さんあれこれお悩みです。
ちなみに、「腐っても鯛」は、大辞林によりますと、「本来上等なものは、たとえ腐ってもその品格を失わない」ということです。

「雨後の筍」や「腐っても鯛」って、もう絶滅危惧種の言葉なんですかねえ。



2003年03月13日(木) スラッシュだよー

エクセルの講習会での1コマ。
エクセルでは日付を入力する場合は、「3/13」というように/(スラッシュ)で区切って入れるのが基本です。このように入力したものを、書式で「平成15年3月13日」としたり、「H.13.3.13」というようにしたりします。

「D4のセルに3スラッシュ13と入力しますよ」と言われたOさんは、「3+13」と入力してしまいました。「Oさん、それは+(プラス)で、/(スラッシュ)はこっち」と説明したのですが、どうもOさんには「スラッシュ」が「プラス」と聞こえてしまったようです。
聞いたことのない言葉だと、知っている言葉に置き換えてしまうのが人間。

しかもこのスラッシュ、テンキーから入力する分には悩みませんが、テンキーがない場合は「・(中点)」と同じキーになっており、日本語オンのままだと、そのままではスラッシュを入力することができません。

スラッシュという記号は「/」であることが理解できている。
スラッシュがどの場所にあるか、理解できている。
日本語のオン・オフが理解できている。
この3つが揃っていないと、悩むんだなあーーー。



2003年03月12日(水) パスワード

誰かに簡単にわかってしまうようなパスワードはよいパスワードではない。しかし、決めた本人も忘れてしまうようなパスワードも困りもの。
とある団体のパソコン講習会で、こんな質問を寄せられたお客様がいらっしゃいました。
「前任者が作ったエクセルのファイルを開けなくて困ってるのさ。パスワードって、わかる方法ないの?」。なんと、その前任者というお方は亡くなってしまったのだそうです。
これは困りましたねえ。
簡単に調べられるのなら、やはりパスワードをかける意味はないわけで……。

さて、インターネットであれこれ調べて次のページを見つけました。
http://www.acchi.cc/
このページにエクセルのUnPasswordなるソフトがあり、早速ダウンロードして試してみました。
2文字程度のパスワードなら短時間で調べてくれるけれど、文字数が長くなると果てしない時間がかかりそうですが、何とか使えそう。
ちなみに、日本語版は見つけられませんでしたが、英語版のパスワード解析ソフトもみつけました。
あれこれ調べていると、1ファイル5000円でパスワードを解析しますよ、などという業者の存在も。これはちょっと怪しい。

いずれにしても、どんな場面のどんなパスワードでもきちんと「管理」しておきましょう。



2003年03月11日(火) そこそこお年を召した皆さまに……

何が許せないって、車椅子のマークのところに堂々と止めちゃうおじさん、おばさん(おばさんの方が多いけど)。車椅子マークを何だと思っているわけ? 40歳以上が止めてもよいというマークと勘違いしてるんじゃない?
外見上では判断できないいろいろな障害があることももちろん理解していますが、そこが一番入り口に近いから、もしくはそこしか空いていなかったから、と止める人のなんて多いこと。

とかちプラザ近くのNビルの駐車場では通路に止めちゃう人も。大人がマナーを守らないから、マナーを守れない若者が増えるじゃないか!!
自分さえよければって、いったいいつ、誰から学んだの? 議会制民主主義の我が国、そういう基本的なマナーを守れない人の票を集めて(というわけでは決してないのだろうけれど)当選した代議士が、やっぱり自分にだけ利益を誘導するようなことを考えて、そんな人を罰するために、これまた多くの善良な人々のエネルギーが費やされるって、何か変。(ちなみに、議会制民主主義をインターネットでしらべてみると、このシステム自体の説明なり、問題なりをとりあげたページがたくさんありました。つぶさには読んでいないけれど)

お若い皆様に「あいさつ!」というぐらいのことは言えても、マナー違反のおじさま、おばさまには言えない私。レジで横入りをしそうな人には、「そちらが一番後ろですよ」、ぐらいは言えるけれど。
レジ待ちをしている私の後ろの人が一、二品しかお持ちじゃなければ「お先にどうぞ」と声をかけるのだけれど、逆の状況で「お先にどうぞ」と言われることは少ないよなあ……。
お年を召した方に言えないことを嘆くより、自分のできる範囲の小さな親切を積み重ねていきたいものだと思うわけです。



2003年03月10日(月) お若い皆様に……

旅立ちの春。どこぞへ旅立つ前に、パソコンの基本を覚えておこうというお客様が多いこの時期。私は、長旅に備え、少しずつ長い距離を飛べるようになるための訓練をする渡り鳥の母の気持ち。

基本的な羽の動かし方、まずは離陸、着陸するための訓練。
鳥にしてみれば、離陸、着陸だけでかなり大変なはず。まずは風を読み、向かい風をとらえ、それに合わせた羽の動かし方を覚える。
しかし、どんなに上手に飛べるようになっても、どんなに長い距離を飛べるようになっても、群れのメンバーとして生きていく以上、群れの、目には見えないきまりというものも理解していかねばならない。
群れのメンバーとして認められなければ、一人で北へ帰るか(南に渡るか)、もしくは越冬地に留まる(越冬地に渡らない)しかないわけで、つまりそれは繁殖のチャンスを得る(食糧を確保する)機会がずっと減ることを意味する。群れのきまりをそこそこ守ることのできるメンバーで次の世代が構成されていくという、厳しいながらもある意味、種として生存していくにはそこそこによいシステムを自然界は備えている。

さて、母鳥の私、飛ぶ技術だけを教えていればよいものか……。
お若い皆様には、「おはよう」と声をかけて、リアクションがなければ、「あいさつぐらいしなさい!」と一喝。「しました」などと答えようものなら、「聞こえないのはあいさつとは言わん!」とさらに一喝。
こういうことを教えていった方が、彼、彼女のため、世のため、人のため……、だよな、と思ったりするこのごろ。



2003年03月08日(土) インターネットは便利だけど……

調べものはインターネットに限る。札幌のJRタワーは何階にあるの? 駐車場はどこに何台分ぐらいあるの? 今はどんな映画が上映されているの? という調子で私も日々、利用しています。 

今日はとかちプラザの一般開放日でした。先月もいらっしゃっていたお客様が、本日もインターネットで調べもの。
ケアマネージャーの資格のことを調べています。あれこれホームページを検索していき、試験の練習問題が掲載されているページを見つけました。画面の問題の答えをマウスで選択肢をクリックしていくというものです。なかなかよいページじゃあありませんか。

しかし、お客様はときどき無理難題をおっしゃるもの。「これ、全部印刷できないのですか?」そりゃあ、できなくないけれど……。ホームページ全般にいえることだけれど、印刷して利用してもらう、という発想にそもそも立っていない場合が多いのです。著作権がらみの問題もあるし……。

ケアマネージャーを目指してどんなことを勉強しなければならないか、まずはインターネットでおおよその知識を得たら、次は本屋さん、じゃあないのかな。



2003年03月07日(金) そういうお年頃

音更のサークル勉強会でした。珍しくHさんが風邪でお休み以外は、いつもの面々はほぼお揃い。
今日はファイルの管理のお勉強がメイン。「フォルダを作成して……」というところまでたどりつきたかったのだけれど、いろいろとハプニングがあり、予定どおりには行きませんでした。予定どおりにいかないことも、いろいろとハプニングがあることも、これまたある意味、予定どおりなわけですが……。

「マイコンピュータ」や「マイドキュメント」を開いて見る、という操作をしていると、Iさん、「急に画面が真っ黒になった」とおっしゃいます。ほんとに真っ黒。省電力モードを疑ったけれど、メインのスイッチも切れている。ムムム……。
ノートパソコンの周囲を見回すと、線がつながっているのはマウスだけ。「Iさん、見て見て! マウスの線しかつながってないよ」。「あれ、ホントだ。電源の線も入れたはずなのに、入れていなかったのかなあ」。そう、バッテリーでかろうじて動いていたのが、バッテリーもゼロになってしまったのです。電源のコードをつなぐと、無事、先ほどの画面に復旧しました。

よかった、よかったと操作を続け、「では、この辺で一服しましょうか」というわけで休憩のティータイム。休憩中にSさんの調子の悪いプリンタを見る約束になっており、印字テストを試みると、Sさんの訴えどおりの症状。カラーが出ず、黒もかすれています。Sさんは自分でインク交換を試みたのですが、その後が調子が悪いということ。
「インクカートリッジの状態を確かめるね」とプリンタのカバーを持ち上げると、ムムムムム……。インクがセットはされているが、カチっと音がするまで押されていない状態。原因はこれでした。一件落着。
特にこれといった治療を施したわけではないのですが、Sさんには「先生、抱きしめてチユーしてあげたいぐらい」とありがたがられました。

なんだか笑える事件が続いて、それでも無事、2時間の講習を終えて、お部屋の電気を消して帰ろうとしたときに、おや、机の上にノートパソコンの入ったカバンが……。「それ、Mさんの。Mさん、もう出ていったよね」とあわてて玄関に向かい、「Mさん、大事なもの忘れていないかい?」と声をかけると、「あら、いやだ」。
でも、まあ、よかった、よかった。パソコンもみんなもご無事で何より。
Sさんが、「全くもう、みんなそういうお年頃なんだから……」と言ってくださり、また大笑い。

さてさて、次回こそはフォルダ作成までたどりつけますように。



2003年03月06日(木) 大正10年生まれ再び

82歳のSさんが1カ月ぶりにいらっしゃいました。
「リサイクルショップに行ってね、カシオのワープロを買ってきたの。マウスもついてて、画面もカラーで、カラーのインクもついてるの。でも、今までのと全然違うから使えないの。持っていってまた教わってもいい」とお電話をいただいたのでした。
Sさんにとってはミノルタ、キャノン、シャープに続いて4台目のワープロです。カシオのダーウィン。5年前のモデルです。

電源を入れると、「電池が消耗しています」のメッセージ。「Sさん、電池入れ替えました?」と聞くと、「うん、新しいの入れたんだけどね」。ひっくり返してカバーを外してみると、確かにピカピカの単三が4本入っています。しかし、ムムム、こりゃいかん。プラスとマイナスが反対。電池をセットしなおして、起動用のフロッピーをセットし、カレンダー、時計を合わせます(ワープロはこういうタイプが多い)。

初めて使うメーカーのものだから、今日はSさん、端から自分で操作をする気がなく、「先生に作ってもらって、それの出し方(フロッピーからの)を習って、後は自分でやろうと思うの」とおっしゃる。作りたいのはご自分の所属する団体の名簿と、会費の領収書。
作業は1時間程で終わり、Sさん、満足そうにお帰りになりました。耳も目も達者で、しかもニコニコ笑顔のすてきなおじいちゃまです。

ちなみにSさんのダーウィン、リサイクルショップで1万円で手に入れたのだそうです。しょうもなーく、1万円ぐらいで売られている中古のパソコンよりは、はるかにお得なお買い物といえるでしょう。プリンタもシートフィーダつきのタイプだし、マニュアルもきっちりそろっていたし。
こういうマシンがなくなってしまうのは、やっぱりちょっとさびしいかも、と思ったひとときでした。



2003年03月05日(水) 入試の思い出(その3)

衆議院速記者養成所の入試科目は国語、社会、英語の3教科。
「国語」は自信があったのに、書き取り問題の「墓」の字を度忘れ。くさかんむりに日までは思い出すのだけれど、その下がなんか違う。
続く「社会」はそこそこできたけど、最後の「英語」は全然だめ。

もう東京に来ることもしばらくないな、何か記念になることを、と思って新宿まで出て、当時高層ビルは三つしかなかったのだけれど、その中の一つ、三井ビルだったと思うのだけれど、最上階にあるレストランで食事をして行こうと一人向かいました。
もちろん、コース料理など頼めるはずもなく、オーダーしたのはビーフシチュー。「記念に」と思ってやってきたのだけれど、「墓」が書けなかったことが悔しくって、「墓」さえ書けてれば合格したかも、などと思うと余計に悔しくって、そんな気持ちだったのだもの、別にどこかでラーメンでもよかったのだけれど。

新宿から横浜に帰ろうと乗った小田急線。その電車の中に「なんとか墓所」の広告が。なんで帰りの電車にお墓の広告なんてあるわけ?「墓」が書けなくって私は養成所の試験、だめだったんだよ。シチューでエネルギーを補給したはずなのに、ひゅーんとしぼんでしまいました。

破れかぶれで3月17日は友達の家でどんちゃん騒ぎをしていました。と、そこへ母から電話。「ちょっと、あんた、一次試験、合格だって!」。合格通知は郵送で送られてくるのですが、確か二次試験までほとんど日数がないので、合格者には電話で知らせがきたように記憶しています。一次を通ればほぼ確定、という話は聞いていたので、ここでもちろん飛び上がるようにうれしかったのを、ホントにホントに、つい昨日のことのように思い出します。



2003年03月04日(火) 入試の思い出(その2)

なんとしても速記者になりたかった私が受験したのは「衆議院速記者養成所」。当時はかなりの高倍率でした。

試験日は3月12日。卒業式が3月10日。卒業式を終えてすぐに東京に向かうはずだったのに、なんと大雪。JRもストップ。交通機関がマヒ状態の中、なんとか東京にたどりつくも、ここでかなりのエネルギーを消耗しました。

試験前日、横浜の叔母の家から世田谷の試験会場まで下見に行ったのですが、このときは日中だったのでラッシュに遭わずに済みました。
当日、たっぷり余裕をみて出発したはずが、朝のラッシュがこんなにひどいとは……。バスは歩道を歩いている人よりも低速度でしか進まず、運転手さんに「あのー、東京農大(会場は養成所近くの農大でした)に9時までに行きたいのですが」とおそるおそる尋ねると、「ここから降りて歩いた方が早いね」と、停留所ではないところで降ろしてくれました。幾つか分の停留所の距離を走りました。なんとか9時にはセーフ。
しかし、ここでエネルギーはもう黄色ランプの状態。泣きそう。



2003年03月03日(月) 入試の思い出(その1)

3月5日は公立高校の入学試験。二十数年前にどんな問題が出されたか、全く覚えておりません。が、合格発表が3月17日だったことは、はっきり覚えています。だって、私の誕生日なんだもん。その3年後に受けた試験の合格発表も3月17日。
時代は変わって息子の高校入試の合格発表も3月17日。ここまで全部「サクラサク」。
娘の高校入試の合格発表は3月16日。「サクラチル」。娘は第一志望校には行けませんでした。



2003年03月02日(日) 五里山中って、いったいどこのことだい?

検定試験(コンピュータサービス技能評価試験)を受験の皆様、お疲れさまでした。
まだ、採点の途中ではありますが、なかなか皆さん、頑張りましたね! というわけで、合格発表を楽しみにしていてくださいませ。

今回は3部門(ワープロ部門、表計算部門、データベース部門)あり、ワープロ部門、表計算部門、ダブル受験という方もあり、しかもその中には昨日高校を卒業されたばかりという方も。エライ!!

と、ほめるのはここまで。
そんな試験の筆記でこんな問題が。問題の詳細をご紹介するわけにはもちろんいきませんが、四字熟語の問題です。
「五里」の後ろを「夢中、霧中、山中」から選ぶもの。これを「五里山中」と解答した方がいらっしゃる。山の中に里が五つぐらいある寂しい地域のことをいう四字熟語でしょうか……。

もう1問、「憲法を」の後ろに入る「ヨウゴする」を選ぶもの。お願いだから「養護」なんて選ばないで……。「五里山中の人は憲法を養護する」というふうにでも使うのか……。いったいあなたの育った国はどこなの!!



2003年03月01日(土) ホームページを作ることとカッコイイホームページを作ること

「作る」だけなら簡単。しかし、「カッコイイ」となると話は別。
どのようなページを「ステキ」「カッコイイ」「クール」と表現するかは好みで分かれるところだけれど、「私はこれがカッコイイと思う」とあらん限りの力を振り絞って作成したページが、見る人のパソコンの環境あれこれで変わってしまう、ということもあったりして、妥協できるラインをそこそこに設けて作業にかかるわけです。

パソコンの画面の解像度でまず違う。ブラウザによっても違う。同じブラウザでもバージョンによって違う。同じ解像度、同じバージョンのブラウザであっても、表示文字のサイズを変えるとこれまた違う。

表示文字サイズを変えられたくない、という場合はCSSという手法を使います。
表示文字サイズを「最大」や「最小」にしても文字サイズが変わらないページも最近は多いのです。いろいろホームページを見てみて、表示文字サイズを変更してみてください。幾つか「おや、変わらないぞ」というページもあると思います。それはCSSのなせるわざ。
見に来るお客様が限定されている場合はそう問題ないけれど、大きい文字で見たい、という方もいらっしゃることは忘れずに作業をしなければ…。

※ブラウザ IE(インターネットエクスプローラー)や、ネットスケープといったホームページを見るためのソフトです。ちなみに、ブラウジングというと、ぶらぶら見て歩くことを言います。
※CSS(CascadingStyleSheet カスケーディングスタイルシート) HTMLのレイアウトを分離して記述するためのきまり。レイアウトはすべてCSSで設定しておき、HTMLには文章の構造のみを記述することでページの検索性や再利用性、古いブラウザに対する互換性などが向上する。ちなみにcascadeは、次々と接続すること。


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