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2003年08月28日(木) |
make a dent へこませる |
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dentといったら、車の凹みを連想するネイティブが多い。それが「進歩」につながるとは、言葉のおもしろさは無限で、かつ習う者の苦労は絶えない。
それはともかく、a dent in my carと言えばびっくりマークが2つは付く。 a parking lot dent(駐車場でやられたへこみ)の被害に会った人が言う。
I parked at a parking lot, went into a café, came back out and I see a dent in my new car!!(駐車場に車をとめ、カフェに入り、出てきたら、新車に凹みができてるのよ!!)
へこみを発見した部分は、怒りで時制が現在形になっている。
スムーズな表面がぺこんとへこむことが、「ちょっとした問題になる」という意味にもなる。
Color printer cartridges are a wonderful invention but they can make a dent in your budget/wallet. (カラープリンターカートリッジはすばらしい発明だが予算/財布にひびくこともある)
次は言葉遊びのヘッドラインですが、あまりよくない。(自画自賛すれば、訳のほうが遊びは鋭いと思う)
A Stolen Car Can Put a Big Dent in Your Day.(車の盗難で一日が台無しになることがある)
このように、make/put a dent in …という形で使われる。
ただ、「へこみさえつかないことはいけないことだ、進歩や変化が見られない」という意味も出てくる。
We've worked on this project for seven months, and we haven't made a dent.(我々はこのプロジェクトを始めて7ヶ月になるのだが、何の進展もない)
「へこみでもいいからとにかく何らかの痕跡をつけていこう」という意味合いだ。
This new law may make a dent in the crime rate of the area.(この新しい法律がこの地区の犯罪率を下げる一助になるかもしれない)
put a dent inのほうは、前回のput a new wrinkle inとパターンや気持ちに相通ずるところがある。
おなじような、一見要らないという印象の表現に、cloutやedge関連のものがある。それは次回に、と言ったのが前回で、次回は、déjà vuか?!と言われないようにしたい。
おなじような、一見要らないという印象の表現に、cloutや・・・・・
2003年08月27日(水) |
a new wrinkle 新しい皺(しわ) |
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このフレーズは、一見して不要、という印象なのだが、よく出てくる。それに意味が、新機軸、斬新なアイデア、新しいやり方だというのだから、こちらの皺が増えそう。
語源はwrencで、ひねる(twist)といった意味だという説もある。
That’s a new wrinkle.(そのやり方が新しいんだ)
などと使う。twist自体もa new twistとして次のように使われる。
Chiropractic is a new twist in pet care.(整体はペットケアの新機軸です)
みな一様にのっぺりした世界に、ひねりや皺をつけて、そこを目立たせるといったイメージのようだ。
新風を吹き込むといったことまでこの「新しい皺」が言ってのける。
Premier Yamada should put a new wrinkle in the Japanese politics.(山田首相は日本本の政治に新しい風を吹き込むべきだ)
政治に新しい皺を入れる。なるほど。それより皺をすこし伸ばしてもらいたい。(実際、アイロン作業から出たフレーズ、iron out the wrinklesがあり、ちょっと面倒な部分を取り除くという意味。)
新機軸と言えば、この夏米国のテレビで大人気を博した”Nip/Tuck”という美容整形の世界を描いたドラマは、こんなふうに評価されている。
Face-lifts put a new wrinkle in TV drama!(フェースリフトがテレビドラマに新風)
直訳すれば、(顔の皺を伸ばす)フェースリフト手術が、テレビドラマに新しい皺を入れた! となり、これは言葉遊びだ。 同じような、これは要らないという印象の表現にcloutやedge関連のものがある。それは次回に。
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