2003年03月18日(火) The Other Earth もうひとつの地球
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ultimatum

は最後通告のこと。今日米国大統領から出たのがその例。

He made an ultimatum.

makeとかissue(出す)などが使われる。
子供の頃は
 
 Mentholatum

で育ったよ。これ、メンソールを使った最後通告ということか。これで軽い病気は逃げていくというか。家族でメンソレと言ってた。

 Little Nurse for Little Ills(ちいさな病気のためのちいさな看護婦)

というのがキャッチというかmottoだそうだ。

 Big Nurse for Big Ills(大病に大看護婦)

これ戦争好きという病の人への薬のキャッチ。
その名は? Ultimatumではないほうがよい!

殺し合うのが好きな人だけどこかに集まってやりあえばいい、アリーナとかコロシアムで、といったのは私の家族の一員。デンバーの友人は、孤島に行ってやれば、と言っていた。両方とも女性、僕は男性ですが同感。ナイーブ(未熟)? 政治漫画? 結構真実が潜んでいることが多いですよ、政治漫画には。

地球もうひとつないか。(これはナイーブじゃ)

昔の映画、あのテレビ『インベーダー』の主役、ロイ・シネス主演の映画に、地球と同じ軌道上、太陽をはさんで反対側に、もうひとつの地球があるという話があった。正反対だから見えない。
ただ、鏡の国みたいで、結局、左が右、右が左になっても、おんなじようなことになっとるようだった。
じゃしょうもないではないか、というのが最後の暗いエンディングだった。
最後になんだかみんな燃えてしまうのだ。何だ、衝撃的な、つまらん、すごい教訓だ、くだらん。
タイトルは? 覚えてない。
そこで、まず主役の役者名をRoy ThinnesとうろおぼえでタイプしたらBingo!
そして、movie the other earthなどとタイプしたら、Eureka!(ユリカ! 発見!)

 Doppelganger

というタイトル。
「ドッペルギャンガー」と読む。
ドイツ語が語源。Double goerという意味。
この世のどこかに歩いてるとされる自分とそっくりのもう一人の人間のことを言う。
昔、学生時代だったか、茅ヶ崎に住んでますか? と、赤の他人から二、三回訊かれたことがある。あれは何だったんだろう。
そいつがもう一つの地球にいらっしゃるとしたら・・・。
やっぱ火星でも行ったほうがいいか。

今回はこの作られたドッペルギャンガーというか、影武者は誰々's doubleというが、そのダブルが沢山いる元首の国と、エルビスの国の大将が戦うことになるのか。

Mentholatum, Not Ultimatum.




2003年03月16日(日) Business  ご愛顧
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バイリンガル一人芝居『薬屋の秘密』には多数ご来場いただきありがとうございました。これからすこしずつ、翻訳の際の、面白い発見や、工夫の話を書いていきます。今回はbusinessという言葉についてです。

 日本語: 薬屋が常連の客、五月さんに、「五月さんには感謝してますよ。5年前にここに移ってきて以来、五月さんは一番のお客さんだ」

 英語訳: I appreciate all the business you've given me, Satsuki-san. You've been my best customer since I came in here five years ago.

後半の「ここに移ってきた」はcame in hereがというところです。
さて前半の「感謝している」というのは、文脈によっていろいろ考えられます。
よく、「ご愛顧に感謝!」という意味合いで、景品や入れものに印刷されるのが、

 Thank you for your business!

決まり文句です。
その他、サポート、支持、応援、引き立てなど、売買でない場合には、

 Thank you for your support.
 Thank you for your patronage.

などが使われます。(売買の場合にも使えますが。)
常日頃のお引き立てに感謝します、などは、

 Thank you for your continued support.

などと使います。

さてbusinessとは、あなたが我が社に与えてくれる忙しいこと=仕事という意味です。このbusinessを使い、感謝するという表現を、

 I appreciate ...(アイアプリーシエイッ)

とし、この、有り難く思う、感謝する、というappreciate(リーがハイライト)を、

 all the business you’ve given me

と合体し、「あなたの今までにくれた(=あなたから頂いた)すべてのビジネス」を「有り難く思う」としたのが、上の英訳です。

もっと短く言いたければ、

I owe a lot to you, Satsuki-san.

としてもよい。「あなたにたくさん負うところがある」ということです。

 余談+感慨: なつかしいなあ。大昔、oweは「負う」、deny(否定する)は「そうでぃない」などと覚えたことがあったなあ。

それにしてもbusiness英語とはよく言ったものだ(そうでもないか)。「いつもお世話になってます」などは、

 We always enjoy doing business with you.

という決まり文句もあります。「御社とビジネスをいつも楽しんでおります」ということ。

 その続きのセリフ: 「あのころは商売もうまく行ってた」
 英語訳: Business was brisk then.

これ、決まり文句。Businessとbrisk(活気がある)は頭韻を踏んで元気よく聞こえる。
同じ頭韻でも、

Business is bad.

もありますが・・・。

そしてそのあと、大型店の進出で、

 日本語: 「店は閑古鳥がなき続け」
 英語訳: Business was dead for days and days.

ここでは、for days and days(何日も何日も)というところをかったるく読むのが味噌。

以上、businessもやりよう使いようでした!


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