forget-me-not

2011年07月12日(火) 春よ、来い。

予定日から+4日超過。

・・陣痛が来ない。

赤ちゃんは元気なのになあ。

もう子宮口も4センチ開いているようなのに。
毎日なるべく歩くようにしてるし、マタニティビクスも
頑張ってるけど、まあこればかりは焦っても仕方ない。

マタニティビクス仲間も次々とお産を迎え、
私より予定日が先だった人にも次々と追い抜かれてしまった。

まあ私らしいといえば私らしいのだけど。

今週金曜日は父の四十九日なのだけど、さすがにこの状況で四十九日に
出るのは無謀と言われた。まあ無理もないよね。

昔から、占いで「父とは縁が薄い」と言われ続けてきたけど、
こういうことだったんだな、と今は納得。

あんな親しかった父の死に目にも、四十九日にも立ち会えないなんて、
夢にも思わなかった。

でも、父との思い出は死ぬまで私の脳裏に残ってるから。

子供がうまれたら、父の話をしてあげようと思う。

真面目でブラックな冗談が好きだったけど、

とびきりジェントルマンだった父の話を。



2011年07月04日(月) 正念場

予定日までついに5日を切った。

否が応でも、お産が近いことがわかる。

お腹がカチコチに張ったり、少し歩くたびに産道がしくしく痛んだり。

今日はマタニティビクス教室も休みなので映画に行こうかと思ったが、
いつ何が起きてもおかしくないのが本能的にわかるので家にずっといた。

家にいても体も頭も持て余してしまって無駄に時間だけを
過ごしている感じがする。引きこもりも疲れる。

まあ長い人生のうちの数日、と思えばなんて事はないんだけど。

昨日も今日も母から電話。

父が生きていた頃は電話なんてほとんどなかったのになあ。
お産が近くて心配してくれていることは間違いないんだけど、
他にやることがないんだろう。

思えば、あの人の人生も気の毒だ。

父の第一発見者も母だった。

あんな形で結婚相手に先立たれるなんて、こんなつらいことって
そうそうない。

幼心に、父に対して理不尽な物言いや責め方をする母を見るたびに、
いつか罰があたればいい、と思っていたけど、まさか
こんな形になるなんて。

ある人が言っていた。

ツケって、必ずまわるものであり、時として
否が応でも払わされるものなんだって。

叔父も、叔母も、母も、皆、長年のツケを払わされているんだ。

施設にいるお祖母ちゃんは今も、父の死について知らされていないとか。

今まで散々父に言いたい放題言ってきて、亡くなったとたん
祖母には言わないなんて。

今も独身の叔母は、9ヶ月になる私の妊婦腹を見ても
平然と見て見ぬふりをしたような人だ。

せいぜい、今までもこれからも長く孤独な時間を過ごせばいい。

私もこれからが正念場。

子供が誕生するのは願ってもない喜びだけど、
精神面では闘いの日々が待っているだろう。

唯一の救いは、私には戻る場所があるということ。
待っててくれる人たちがいる。

なんだかんだ、いつも辛く暗い闇のふちから救ってくれるのは仕事だった。

頑張って乗り越えて、また仕事に復帰しないと。

人並みに子育てもして、立派な社会人として社会に貢献しないと。


人に感謝されてこそ、


父も浮かばれるってものだ。


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菜穂香 [MAIL] [profile]

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