forget-me-not

2009年02月16日(月) 解放のとき

今日から職場復帰。

なんかほっとした。

やっぱり、多少忙しくても働くって楽しい。
集中して仕事ができるって幸せ。

居場所があるって、もっと幸せ。

朝起きて、さて今日は一日何をしようって思いを巡らせる毎日より、
時間に追われつつも、活き活きと働く方が性に合っている。

休みに入る前は、取るに足らない仕事だと思っていたことも、
今はどんな些細な仕事でもきちんとこなして次につなげようという
気持ちのほうが勝っている。

休み中も、いろいろと考えることは多々あった。

・・子持ちの主婦の友達の家に遊びに行ったとき、
子供たちが友達である母親を取り合っている姿を見て胸を打たれた。

子供は誰だって母親が大好きなのよね。

子供たちからこよなく愛されている友人と、
なんとなく相変わらず中途半端な私。

でも、まだまだ先は長い。

人生、これからが勝負である。

・・某アメリカ人教授の講演会に行ったとき、
その方がご高齢のためか、古い昔の教科書を読み聞かされている
ような内容にがっかり。

外国のお客さんもちらほらいたが、居眠りしている方も
少なくなかった。

もう何年も前から言い古されているような内容を聞きに
きたんじゃないのに。

なんかまた居場所を間違えた、と思った瞬間。

・・友達の紹介で、カウンセリングにも行った。

口コミでお客がひっきりなしというその方は、
スピリチュラルカウンセラーであり、正真正銘の霊能者だった。

私は占いは信じても、霊視とかには半信半疑だったが、
彼女は凄まじかった。

私ですら忘れかけていた遠い昔の記憶、家族の秘密、
自分の性格、りんこさんの習性、私の悪い癖、職場の環境など、
何も話してもいないし、生年月日すら教えていないのに全部的中だった。

世の中には、理屈で説明がつかないことなんて
まだまだ山のようにあるんだなと思った。

こんな人を前に、うそなんてつけるわけがない。

彼女は言った。

私の悪い癖は、常に他人に自分の評価をさせ、
その人のいいなりになってしまうこと。

そして、自分で呪縛をかけてしまっていること。

もっと自分を大切にしなさい。

もっと自分を信じなさい。

もっと自分をほめ、時にはご褒美をあげなさい。

自分自身が自分をいたわることを覚えれば、
おのずと自分の価値はあがるし、周りからの扱いも変わってくる、
と彼女は言っていた。

自分にかけた呪縛は、かけたその人にしか解けないのだそう。

人の巡り会わせとは不思議なもので、
私は彼女との出会いを機に、なんとなく自分が変われるような
気がした。

・・去年の秋から、いろいろな試練が続いたけど、

ようやく堂々巡りから脱する時が来た気がする。



2009年02月06日(金) なりたい自分

・・期間限定の専業主婦生活も、そろそろ限界。

でも、あと一週間の辛抱だ。

私は結局、仕事をしても愚痴、家にいても愚痴の
ネガティブ人間であることに気づいてしまった。

その日の夕飯のことや、旦那の帰り、週末だけが楽しみな日々も、
1週間で十分。

非生産的な毎日にピリオドを打ち、自分らしく生きていくためには
やはりどんなに辛くても働くしかない。

そんな当たり前のことに改めて気づかされた最近。

もちろん、世の中には建設的な専業主婦生活を送っている人も
ごまんといる。でも、自堕落な私には向いていないことが嫌というほど
わかった。

本当に、ありがたい話である。

今回の休職期間で、学んだことがたくさんある。

これまで、なかなか会えずじまいだった人たちともたくさん会えたし、
苦手だったエクセル教室にも基礎、応用編にも通えた。

お金を稼ぐ、ということが、生半可でないこともわかった。
私は今まで本当に自分のことしか考えずにいやいや
会社に行っていたが、どれだけ恵まれてきたのか、という話。

平日の昼間に外に行くと、いろいろと見えてくる光景。

デパートのベンチを埋め尽くす、杖を持った老人。
11時の開店前からフードパークの柵の前で待機する奥様方。
ジムのレッスン中、自分の好きなときに好きなことを大声で話す、
中年女性の会員。
街中で何度もすれ違う、ベビーカーを引いた若いお母さん達。

みんな、居場所がないようで、居場所がある。

誰しも、楽なんかしていない。
日々の日常で居場所を見つけてそれぞれ自分の任務を果たしているのだ。

専業主婦の母を見て育った私は、母のようにはなりたくないと
思い続けて33年間生きてきた。

でも、甘かった。。
本当に私って馬鹿だ。

母のようになりたくないなんて、なんておこがましい話。
こんな短気で飽きっぽく、忍耐力に欠ける私が母のように
なれるはずがなかったのだ。

今回の休職で、私と夫の関係も微妙に変わった。

一時的にせよ妻が家に入るということは、
こういうことなんだな、というのが手に取るようによくわかった。

そりゃそうだろう。

私が夫でも同じ扱いをするだろう。

自分のお金なのに、お金を使うたびに
罪悪感がいっぱいになった。

不況のニュースを目にするたびに、いつも自分が悪いことを
しているような気にすらなった。

ちょっと職場を離れただけなのに、鏡に映る自分の顔が
薄らぼんやりしているように見えた。

お店の人と話すときの自分の受け答えがちょっとKYと思われていないか
どきどきした。

何も学んでいない、何も生み出さない自分、夫からしか
存在を認めてもらえない自分が、至極ちっぽけで取るに足らない
存在のように思えた。

占い師をみかけると、意味もなくふらふらと話かけにいきそうになった。

ある日を境に、朝のワイドショーを一切見なくなった。

あんなに無意味に思えた家事を、自主的にやるようになった。
私にできることは、それしかないと気づくとなんだって自主的に
やるようになるのだ。

家事は、好き、嫌いじゃない。
家にいるのであれば、やって当然のことなのだ。

知り合いからお見舞いのお花が届くたびに
ため息が出た。

一時的にストレスがなくなったのに、ストレスのなくなった日々に
ストレスを感じ始めるようになった。次第に、りんこに八つ当たり。

自分の戒めのために、今回の休職中に使ったお金を
リストアップしてみよう。

ナチュビのコート 1万円
カットソー 1600円
エクセル基礎、応用レッスン 18000円
携帯機種変 1200円
フォトフェイシャル 12000円
プラセンタ、ヒアルロン酸 1200円
美容院代 15000円
エステ代 8000円
花粉症点滴 10000円
友達とのランチ代+夫の誕生日ランチ 6000円
魔女の占い相談 6000円
ビジネス英語レッスン 6000円
サッカーシャツ(旦那のバースデープレゼント)6500円
先輩への出産祝い 3500円
DSソフト(常識力トレーニング) 980円
お見舞い品のお返し 6500円

・・箍が外れてるとしか思えない。

このままでは別の病気を発症しそうだ。

お空にかえってしまった自分の子供が私に見切りをつけたのにも、
やはり何らかの理由があったのでは、と今では思う。

しかも、彼の判断は間違いなかったとも。

こんなおっかさんじゃあ、まだ時期尚早。

身体的にも精神的にも、もっと成長しないとね。


もっと人の痛みに敏感になりたい。

ジャッジばかりする、婦人警官のような性格を直したい。

もっと人に感謝できる人間になりたい。

どんな些細な仕事でも、プロ意識を持って取り組みたい。

ありがとう。

ありがとう。ありがとう。

命拾いができたこと、温かい家庭に恵まれたこと、
衣食住に困っていないこと、

全てに感謝したい。






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