forget-me-not

2007年09月04日(火) 夏のおわり

ようやく仕事のピークが終わり、今日から夏休み。

先週は目まぐるしく過ぎていった。

女も家庭も捨ててがむしゃらに働いた。

寝られなくて日中、吐き気が何度もこみ上げてきたり、
ビタミン不足で舌に大きな吹き出物ができても、
笑顔で飲み込んで乗り切った。

優しい言葉に、壇上で涙がこぼれそうになったけど
ぐっと引っ込めた。

結婚式の両親へのお手紙朗読、花束贈呈でも泣かなかった女だ。
新卒で入った会社で怒られて以来、仕事中は絶対に泣かないことにしている。

色々と文句のある人もいるだろうが、
85点は確実に越えた出来栄え。

ベストは尽くした。

文句あるならあんたがやってみな。

・・気になる彼も元気そうで安心した。

お礼に、とお手紙と菓子折りを貰った。
素直に嬉しかった。

お手紙は、デスクにこっそり飾っておこう。
お菓子はりんこさんと山分けだ。

彼とは少し間、色んな話をすることができた。

本当に環境も考え方もなにもかも違って新鮮で面白かった。

彼は私に、体のパーツの一部を増やすなら、どこを増やすか、と聞いてきた。

私は、「腕」と答えた。

彼は、なんでと聞いた。

そうすれば仕事が早く片付いて、早く家に帰れるから、と答えた。

彼は、頭のてっぺんに「目」がもう一つ欲しいそうだ。

私がなんで、ときくと、

世界は広くて大きくて、二つの目だけではとても足りないくらい
ありとあらゆることが起きている。

目がもう一つあれば、もっともっといろんな世界を見ることが
できるでしょう?、だって。

・・・私がもう少し若かったら、きっと彼のことが大好きになっていただろう。

長いこと忘れていた感覚が少しよみがえってきた。

よしもとばななワールドを地で行くようなこんな素敵な青年が
現実世界にいるんなんて、なんて幸せなことだろう。

最終日、大勢の人がいるなか、どこからともなく彼がやってきて
私に話し掛けてきたので、笑顔で挨拶をして別れた。

彼はたまたまそこにいて私に声をかけてきたのか、

私の姿を探して話し掛けてきたのか、

・・・まあもうそんなことはどうでもいい。


気持ちが通じれば、それで充分。

人生なんて短いのだから、これからもっともっと色んな世界を見て
自分の可能性を広げて欲しい。


みんながんばれ。






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