あけましておめでとうございます。

入籍してからはじめてのお正月。

でも私は実家。
相方は新居。

で、相変わらず一人でこたつに入りながら延々とくだらない
正月番組を見て、親の敵のようにもりもりとミカンを食べる。

時々、素で結婚していることを忘れてしまう。

たまにTVで、お見合いのような番組をやっていると、あ、私も出ようかしら、
と本気で思っている自分がいる。

でもなんてことはない。

籍は入れたものの、引越しがのばーしのばしになってしまっているだけの話。

母も来月の結婚式までは実家にいることもあって、
ぐーたらパラサイトをやっている。

そして、相方もとにかくマイペースを絵に描いたような人だから
TVと食べ物（当人曰く、餌）があればしごくハッピーに過ごせるから平気。

だから、クリスマスも別々。
年越しも、新年も別々。

親友にはよく、あんたたち本当に新婚夫婦なのって
呆れられるけど、れっきとした夫婦なのよ、これが。

親友に言わせれば、私と彼の間柄は熟年夫婦並だって。。

とにかく楽で私はいいけど。

でも昨日見かねて母の計らいで彼を実家に呼んで一緒に
おせち料理を食べた後も、彼は緊張が解けたのか、おこたで
TVを見ながらぶほっと一発はなっていた。

本当に正月からマイペースな旦那さんである。

正月、雑誌を見ていたら香山リカ先生が、結婚に必要なのは
理想を捨てることと精神的に自立をすること、とあった。

20代に比べたらだいぶ結婚への考え方も現実的になってきたし、
留学前に比べたら考えられないくらい精神的にもインディペンデント
になってきた。

この調子でがんばらなくっちゃ。

今月の下旬で仕事を辞めることになっている。

そして、本格的な引越しと、結婚式の準備にかかる予定。

いよいよ、新しい家庭を築く準備にかからなくてはならない。

逆にいえば、それまでは今までどおり仕事に全力投球しなくちゃ。

本当なら去年のうちに辞めるべきだったのだけど、変な責任感から
ちょうど一区切りのつく今月下旬までは残ることに。

そんなこんなでズルズルまだ実家にいる、という事態になってしまっている。

今から職を失うことを考えると憂鬱だけど、
仕事には代わりがいても、私たちの家庭の基盤づくりをするのは
当然ながら私と彼しかいない。

今の、仕事とプライベートの境界線があってないような状態も良くない。

だから、一区切りつけることにしたのだ。

年末は、いつも見てもらっている某占い師のところにも行って
太鼓判を押してもらい、だいぶ気分も落ち着いてきた。

物事には、優先順位がある。

仕事は、環境が落ち着いたらまた探せばいい。

もう中途半端な生活はこれで終わりにするんだから。

年末、ウェディングドレスの試着を何度かしてふと思ったんだけど、
ウェディングドレス選びと、男性選びって相通じるものがある。

悲しいかな、めっぽう素敵なドレス＝自分に似合う、とは限らないのだ。

これって本当悲しいけど、事実。

あっ、素敵って思うドレスほど腕まわりがきつかったり、
歩くたびに背中がぱこぱこあいたり、かと思いきや、取り立てて特徴のない
ごくシンプルなドレスがぴたっと自分の体に合ったりする。

アー本当はあんなのがいいのに、、と横目で見ながら。。

男性選びも一緒。

すてきいいーって目がハートマークになっちゃうような、
マン・オブ・ザ・ドリームな男性が、必ずしも自分には合わないの。

付き合えば付き合うほど、惨めな気持ちになってしまう。。

本当、こんなことに気付くのに30年もかかってしまった。

今、とりあえず新作の超人気レンタルドレスを予約しているが、
いまいちやせぎすの自分にはしっくり合っていない気がする。

超人気ドレスか、シンプルドレスか、今一度今週末に
試着してみて母の意見も取り入れて決めようと思う。

相方の彼とは適度な距離を置いているせいか、トラブルも揉め事もなく
順調に来ている。

今までと大きく違うのは、彼の印象は最初がマイナスからスタートで、
徐々に加算式でいいところが発見しつづけてこれたこと。
これまでは、最初が理想120パーセントからスタートして、あとは
減点式だったから。

あ、こんなところもあるんだ。
こんないいところもあるんだ。
余計な期待もしないかわりに、極端に失望することもない。

こんな楽な関係があったなんて。

浮気をしたら即離婚だけど、彼は小心者だから怖くてとてもできないだろう。

たぶん、機から見たら私と彼は女と男が逆転している節が多分にあると思う。

でもそれでもなんでもいいのだ。

人生なんて、

決まったマニュアルがあるわけでも
評価シートがあるわけでもない。

とにもかくにも、

一度きりの人生。

生きたいように生きて、

幸せになったもの勝ちなのだから。