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2005年10月25日(火) 勝ち犬の条件

最近、気づいた。

本当の「勝ち犬」とは、夫も子供も家庭もキャリアも美貌も自信も
面の皮の厚さも適度にバランスよく手に入れた女達であることに。

もちろん、外からは見えない悩みも沢山あるだろう。

が、にこやかにしおらかに得るものを得てわが道を邁進する女達。

芸能人だったら、黒木瞳とか。デミ・ムーアとか。

やんわりとした物腰で、でも、がっちりと欲しいものは
ぬかりなく手に入れる女。

またその為の努力を厭わない女。

私の身近にもいるいる。そうした勝ち犬女達。

そして、そういう女ほど化粧や身だしなみに気を配り、
いつもぴかぴか輝いている。

異様に高学歴、でも毛玉のついている服を着て地味に黙々と仕事をしている
シングル女性や、依存心が強くて微妙に世間知らずな専業主婦にはない、
あの自信。才能。貫禄。そして、陰にあるたゆまぬ努力。

あんな存在に、

果たしてなれるのだろうか。


:::::::::::::::::

父が先週末から仕事で一時帰国をしており、今週末はついに
彼の実家にご挨拶に行くことになった。

いよいよ、カウントダウンに入ろうとしている。

いろんなことが、ぽんぽんと順調に、またごく自然に進んできた。

彼との共同生活のペースにも、彼にもらった指輪の感触にも
すんなり馴染んできた。

ものわかりのいい父は、「うまくいかなかったらいつでも
帰っておいで」と支援してくれている。

ここまできたら、もう腹をくくるしかない。


そして、仕事も思わぬ局面を迎えようとしている。

私と性格も何もかもま逆なアシスタントは今週一杯で辞めることに。

さすがに自分の適性に厭でも気づいたのだろう。

彼女が辞めることで、明らかに私は大変になるけど、
向いていない彼女に無理強いしてまで残ってもらってもいいことは一つもない。

やっぱり、人生ってなるようになっているんだな、とつくづく思う。


今日も地方出張から戻ってきたばかりの私。

つくづく、まだまだ仕事に関しては未熟だ。

なんかどこかでまだ自信がないのだろう。

貫禄が、ほしい。

でも、ろくに努力もしないで貫禄なんて得られるわけがない。

ぶっちゃけ、来年早々に一区切りがついたら今の仕事は辞めようかと
本気で考え出している。

結婚生活との両立を考えたら、明らかにまわらない仕事量。
慢性的な人手不足・・。

親にも彼にも転職の相談はし、応援してくれている。

でもなんとなく、ここまで来て退陣するのも未練がある。

決断しなきゃならないのに、まだ考えがまとまらない。

辞めるのはいたって簡単なのに・・。

まあまだ少し時間はあるから、
よく考えて決めよう。

そして、いくつか検討している転職先もどうなるかはまだわからない。

とりあえず、おととい受けたTOEICの結果を待って、
ぼちぼち行動に移していこう。

なんかこんなこと書くとバカみたいだけど、でもぶっちゃけTOEICって
拍子抜けするほど易しい。当たり前だけど、帰国子女や留学経験者に
とっては本当、ピースオブケイク。あんな試験で英語の業務遂行の
度合いの目安になるのかと思うと色んな意味で危険だよな、と思う。

どうりで、お役所の書類選考ではTOEICは要求されない訳よね。
現に、スコアは高くても全然即戦力にならない人もたくさんいるし。

まあ私の場合は年も年なので、あれのスコアよりも断然これまでの
経歴と何ができるか、がものを言うのだけど、本当に父に言わせれば
どこまでもお金になりにくい私の経歴。。


まあ人生まだまだこれから。


諦めずに、


まずは足場をしっかりと固めて生きていこう。






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2005年10月10日(月) 悩める三十路

最近、CLAZZIQUAI PROJECTの“Sweety”という曲にはまっている。

テンポの良いオシャレなメロディに、耳に心地よいそれは美しい
歌声。英語のアクセント。前によく流れていたSwan Diveみたいだなぁ、
と思っていたら、なんと韓流アーティストの歌と聞いてびっくり。

とても従来のアジア系アーティストの曲とは思えない
クオリティの高さ。洗練されたメロディ。

日本人もうかうかしていられないわね。


ここ二日間、せっかく休みだったにも関わらず、天気が悪かったことも
あってか半ば引きこもり状態だった。

とにかく何をするにも億劫だ。

実は今、職場の組織変革で色んなことがとんでもないことに
なっていて先のことを考えるだけで憂鬱。

おまけに人生の節目ともなるべく入籍を控え、月末には
彼の両親と私の父が顔合わせをすることになっている。

もういよいよ逃げ場がない。(逃げる必要もないんだけど。)

自分はつくづくコミットメント・フォビアなんじゃないかと思う。

まあマレッジ・ブルーとかよく聞くし、誰しもあることではあるんだろうけど。

仕事については、もう少し頑張りたいと思っている。

周りはもっといい職場がある、とかどこでもやってける、と
言ってくるけど、やっぱりどんな職場でもある程度続けないとわからない
ことって山ほどあると思う。

その気になれば辞めるのは簡単だけど、
また青い鳥を探しに一から出直すのかと思うと気が重いし、
この調子で辞めていたらどの職場だって続かないだろう。

母なんて自分がずっと専業主婦だったものだから、
「結婚したら女性が仕事を続けるのは無理」と頑なに信じている。

私はこの先一生家庭の中にいろ、といわれるくらいなら
死んだ方がましだ。

おまけに、昨今の社会では本当に結婚していても生き生きと
働いている女性の増えていること増えていること。

彼女達にできて、私にできないはずがない。

幸い、東郷君はとても理解がある。

だから、もう少しがんばる。

何があっても、もうこれ以上は無理、と思えるまで。

さっき見たサイトで、「本当の自分に戻れるのがいい結婚」
って書いてあった。

東郷君は、幼馴染なので本当に楽で、もう半ば家族みたいな感覚。

家族にしかさらけだせないできた素の自分もありのままさらけだしているし、
彼も家族にすら見せないような自分を私には遠慮なく見せてくれる。

最近、どうも姉弟色の方が強いくらいだけど
いい結婚=素の自分に戻れる、のであれば、これ以上のパートナーは
あと10年待っても現れないだろう。

だから、いいのよ。


30歳になって、恋愛と結婚は別物って


はじめて意味が理解できた気がする。






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2005年10月09日(日) たとえ男と呼ばれても。

連休の初日である今日も仕事が入った。

どうにか免れたけど、ヘタすれば明日もあさっても仕事だった。

・・本当に毎日が修行である。



ここ最近、仕事で一緒になることが多かったタジマさんから昨日、
私は見た目は女だが中身は「男」だ、とはっきり指摘された。

彼から見ると、よくわかるんだそうだ。
思考が男だってことが・・。



・・自分が認めた大人の男性から「男」と認められるこの複雑さ。

確かに私は、手相も「男の手相」だとよく言われてきた。
苦労してでも欲しいものを掴み取る男の手相。

自分でも、わかってる。
昔から、性格的にかなり「男」の要素が強いってことに。
どうがんばっても、女の子達の集団に溶け込めないことに。

たまにしか顔を合わせることがないタジマさんが、私の本質を
見抜いてくれたことは不覚にも少し嬉しい気持ちがした。
たださすがにお客さんの前でも「彼女は、こう見えて思考は男なんです。
私の方が女かと思うくらい」と言い放ったときはどうしようかと思ったけど・・。


・・タジマさんにときめいてしまったことは、今でも自分でも
晴天の霹靂だ。

みるからに体育会系で日焼けしてて男っぽい年上の彼。
年上のところ除けは、どう考えても私の従来の好みですらないのに・・。

親友のN嬢にも、「あんたらしくもない!彼氏以外の人(しかも既婚者)に
ときめくなんて信じられん。頭がどうかしてる!」と散々、叱責を受けた。
本当、自分も全く同感だ。

そこでふと頭に浮かんだのが、以前聞いた、「吊り橋の実験」の話。

ゆらゆら揺れる吊り橋を渡るとき、吊り橋の反対側に立っている異性を
目指して歩いていくと、渡り終えた際にその相手に「恋心を
抱いてしまう」という実験が本当に実在するらしい。

それになぞえれば、突如としたトラブル対応で不安だらけに見知らぬ
土地に電車で向かっていた私が、駅に着いた途端、思いがけず待って
いてくれたタジマさんの姿を見てドキっしてしまった、というのも
なんとなく理屈としてはありなのかもしれない。

昨日、仕事で一緒になった時は、不意に音楽の趣味が同じことがわかり、
タジマさんが「これ、最高にいいよ!」とベビーフェイスの最新アルバムを
貸してくれた。

皮肉にも、留学時代の思い入れがたくさんあるベビーフェイスの甘い歌声。

借りたCDは、今ずっと家で聞いてるんだけど、ちょっと
まずったと思った。彼の甘い歌、歌詞が、全て自分に向けられて
歌われているように錯覚してしまう。

本当いくつになっても単純でバカだよなぁ、私って。

タジマさんには、ちゃんとお子さんがいることも聞いた。
子供がいない、なんて何をどう聞き間違えていたのかしら。
なんか生活臭のまるでしない外見と違って、かなり子煩悩ないいパパらしい。

・・それを聞いた途端、何故かほっと安堵して、ほんのちょこっと
がっかりした自分がいた。

何期待していたんだ、私は。

でも正直、金曜日に会った時、私のことをみた瞬間、
彼の顔が少年のようにぱっと明るくなったのを見たとき、彼が結婚
していなかったら恋に落ちていたかもしれない、と不謹慎にも思った。

またそんな目で彼を見ている自分にも二重にびっくりしたけど。

「お前、しゃべらなきゃいいのになぁ」と彼は困ったような顔して
笑っていたけど、お互いに興味の対象になりうる感じがした。

まぁ、こういうこともあるよね。

私は元来、生理的に浮気とか不倫とか大嫌いだったし、今も大嫌いだけど、
案外、人にときめくときって理屈じゃないのかも、と学べただけでも
大きな収穫だ。。

浮気とか不倫って、みんな好きで始めていないのかもしれないし、
加害者同士も悩み苦しんでのことかもしれない。

尊敬する職場の先輩にも相談したけど、彼女も既婚で同じような
経験があるけど、結局は理性で押さえたからそれ以上は何もなかったと
言っていた。「私たちみたいなタイプは最終的にはおかしなことは
しないわよ」だって。

しない、というか、できないんだろうな。

来週、借りたCDを返したら終わり。

それで本当、終わり。

・・全然、いいもんね。

今は私も奇跡的に生涯のパートナーとなるであろう人はいるけど、
いざとなればいつでも一人になる覚悟は出来ている。


確かに性格的に男だから、家庭に収まらずに
外で極力仕事を続けていくことになるだろう。


自分の信じた道を、自分で切り開くのだ。


・・たとえ、「男」と呼ばれても。






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2005年10月02日(日) まよえる大羊

今晩のサザエさんを見て、少しブルーになったのは私だけだろうか。

「主婦もたまには息抜きをしたら」と、家族から特別に一日
「オフ」を貰ったサザエさん。

とりあえず、一人で映画を見る。
その後、友達に電話するも、都合がつかない。
とりあえず、手持ち無沙汰にデパートに向かい、屋上のベンチに座る。
見知らぬ男性が話しかけてくるので、「私には夫も子供もいます!」
ってにらみをきかせたら、サザエさんの尻の下からぺったんこの男性の
帽子が出てくる。
仕方ないので、夫の会社に電話するも、旦那は外出中で不在。
あーひまだ。。
歩いているとふと、ノリ助さん発見。
「人を待っている」という、ノリ助さんに「自分も側で
待たせて欲しい」と笑顔で懇願し、近くの席に座る。
すると、待ち人=何故か、自分の夫がくる。
「あら?さっき会社に電話したら出先だって言われたのに!」
と半ギレで退散。
仕方ないので、一人でラーメンをすする。
(あんまりうまくなくて半分残す。)
家やタラちゃんを預けたタイコさんに電話するも誰も出ない。
・・・・・・。

とぼとぼ駅を出ると、一杯呑んだ後のマスオさんと偶然会う。
「映画みて、デパートいって、高級フランス料理たべて・・」と
いかに充実した一日を過ごしたか話している最中に、おなかが
空腹のあまり「ぐぅ〜〜」。

マスオさんには正直に一日のことをいって、お寿司を食べて帰宅。

カツオは、「また休み取ったら〜?でも、姉さんいなくても家の中
どうにかなるってことがわかっちゃうけどさ」と生意気盛り。

「か、カツオ〜〜!」と怒るサザエさん・・・。



な、なんか寂しい。

・・寂しすぎる。。

時代は、女性は、こんなに変わりつつあるのに。

昔ながらの設定がサザエさんのいいところなのだけど、
なんかステレオティピカルな、シニカルにもとれる「主婦像」の
描かれ方にブルーになった。

子供産む以外にも、家事する以外にも、女性はもっともっと
評価されてしかるべきだ。

しかるべきなのに・・。


はぁ。


でも、サザエさんから学ぶこともある。

最近、とにかく留学生のトラブルが後を絶たず、また彼らの悪態には
ほとほと失望していた。でも、ふとカツオを見ていると、
嘘はつく、言い訳はする、勉強はしない、お調子者、いい加減・・。

・・ああそうか。これらは子供の成長過程で、ごくごく「普通」の現象なんだ。

思えば、自分の子供の頃だってえらそうなことはいえない。

人様に迷惑をかけずに、何事も80%できていれば、
それでいいんだ。

それで、よしとしよう。

理想を押しつけるから、ひずみが出てくるんだ。。

きっとあのカツオだって、将来は就職し、妻を娶り、子供を設け、
優しいマイホームパパになるのだろうから。。

もっと、彼らのありのままの姿をみて、
受け止めよう。

そう、思うことにしたら、少し楽になった。

楽になってきたのだ。

********

さて、ここだけの話。

最近、ありえないことに、少しときめくことがあった。

相手は、仕事関係の9歳年上の既婚男性。

何の突然変異なのか、自分でも何がどうしちゃったのかと思う。

私は元来、不器用で、未だに男性不信が強い。
縁遠いのか、ケミストリーを感じる人が滅多に現れず、これまでだって
一回別れたら次に彼氏ができるまでいつも3年かかった。

それが本当、どうしちゃったんだろうなぁ。

なんか、M氏に会った当初みたいな感覚。
軽いケミストリーだ。ケミストリー。

その男性、タジマさん。普段は地方の事務所にいる彼と
はじめて会ったのは2年前。

その時は、あ、ちょっとエネルギッシュで素敵な人だな、という程度。
左手薬指には、鈍い光を放つ銀の指輪が収まっている。

子供がいないからか、なんか若々しい風貌。

その後、地方に出張に行くたびに移動の時に
車の助手席に乗せてもらったりした。

そしておととい、地方に行く用があったのだが、私の不注意で
電車に一本乗り過ごし、30分遅れることになった。

タジマさんと駅前で待ち合わせして取引先に一緒に行くことになっていたので、
事前に電話をし、どうせ駅前から徒歩でも数分でいけるところだから別々に
取引先に行こうという話になった。(用件も全く別々だったし。)


やっとこさ、目的の駅に着き、改札を急いで出ると
なぜか目の前には、見覚えのある車が。

タジマさんだ・・。

「あれ????何してるんですか?待っててくださったんですか??」
「うん」
「30分も??」
「ああ。さ、行くぞ。」

軽くびっくり仰天。

いっつも忙しくて、短気で、時間と膨大な仕事量に追われている
タジマさんが、思いっきり別件で行く私を待っててくれたのだ。

・・30分も。

そして、1分ほどで目的地へ。

顔は普通にしてたけど、どうってことないことだけど、
絶対おかしい。こんなことおかしいいいい!


なんかそこからだった。

・・不覚にも、ちょっと意識したのは。

なんとなく、向こうも意識してる。なんか、言葉にはできないけど、
そんな匂いがした。

ううー、危険。きけーん。

>もう30なんだから、いい加減にしろよ自分。


厄介な問題に直面していて、取引先の人と頭を悩ませていたら
別件の仕事を終えて来たタジマさんが、横から口を挟んできて
ずばずばと助言をしてきた。

余計なことを、、と一瞬思ったけど、体育会系の彼らしい、
男らしい助言だった。

そして、昨日の社内の講演会でも偶然、またタジマさんと顔を合わせた。

実は私は別件の仕事がどうしても終わらず、土曜の朝に
出て仕上げていたら、上から講習会に少し出るよう言われて
しぶしぶ出たのだ。

皆フォーマルなダークスーツを来ている群衆の中、一人カジュアルな服で
座る場所がなく、椅子を持っておろおろしていたら、タジマさんが、
「その隅に座ったら」と自分の隣のスペースを指差してきたので
素直に座る。

講演会がはじまって少ししたら、おそらくアポイントが入っていたのだろう。
タジマさんは、腰をかがめて、途中で出て行ってしまい、
その日は二度と戻ってこなかった。
 

明日も会議で会うことになるだろう。


でも、意識はしても、言葉や行動に出さなければ何もないのと同じこと。

自分の胸の中だけにとどめて、おかしなことを考えず、
変な欲を出さなければ、通りすがりの人となんら変わらない。

だから、このことはここだけの話。


仕事で忙しくしていれば、東郷君との将来に思いを巡らせていれば
おかしな邪心に惑わされることはないだろう。

・・なんか、最近疲れているせいもあるだろうな。

なんかこう、頼れる人を求めてしまう。

安心して頼れる人。。


・・さ、幻覚はここまで。

明日から、また仕事がんばらなくっちゃ。

またいつもの

負けない強気な自分に戻らなきゃ。






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