forget-me-not

2005年08月29日(月) 指輪のちかい

彼から指輪をもらった。

生まれて初めてもらった指輪。

小粒の青いサファイヤがついた指輪が、
自分のか細い指にきらきらと光っている。

決して高いものではないけど、今まで自分で買ってきた指輪よりは
はるかに高い。

指輪が入っていた青いティファニーの袋も、
大事に棚にしまってある。

三十路で掴んだ人並みの幸せ。


・・大切にしなくては。



今、多重人格の人のドキュメンタリーを見ている。

世の中、自分が知らないだけで、苦労している人は
大勢いるんだなぁ、とつくづく思う。

うちの母みたいな人って、たくさんいるんだ。

そして、そんな母親に育てられてきた子供も・・。


そういえば、アメリカに出張していた時も、ある州の小さな村の
ドキュメンタリーが放映されていた。

某宗教の教えを頑なに守り、未だに中世期のような服を
身にまとい、一夫多妻制が横行しているような病的に保守的な村。

外部からの訪問者を忌み嫌い、女性と子供は息をひそめるように
男性の影に隠れて怯えたように暮らす村・・。

主人公は、姉の年老いた夫と結婚(重婚)し、子供をもうけたが、
村の女性に強いられたありとあらゆるしきたりに疑問をもち、子供を
連れて夜逃げをした女性だった。

父親からは性的虐待を受け、学校でも女生徒は日常的に暴行を
加えられ、安住の地はどこにもなかったという。

そんな女性が、しばらくぶりに自分が生まれ育った村に戻り、
自分を虐待した父親と対峙するってかなりショッキングな
ドキュメンタリーだった。

対峙しても、虐待の事実すら認めようとしない父親に詰めより、
問いただし、最後に「君がそういう思いをしたのであれば済まなかった・・」
とおろおろしたように謝罪していた父親。

もとい、TVカメラの前だからこそ謝ってはいたけど、きっと
自分のしたことが罪とは死んでも理解できないだろう。

自分の子供の受けた苦しみなんて

死んでもわからないように。


たぶん私も、遠からず母親になる日が来るだろう。

自分が欲しくて与えられなかったもの。


自信。

セキュリティ。

無条件の愛情。


自分が母親になる日がきたあかつきには、


びくびく、おどおどしなくても、
 

母親の顔色をうかがったり、その場の空気を読まなくても、


素直にまっすぐ、すくすくと


安心して子供でいられる環境を


・・提供してあげたい。






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2005年08月28日(日) なつのおわり

あー終わった終わった。

キャンプに研修。8月の大イベントが終わった。

あとは来週の研修を終えたら少しは落ち着くだろう。

本当に疲れた・・。

もうそれにつきる。

去年よりは無理しないように心がけていたから、去年より無茶することは
なかったけど(夜中に膀胱炎で病院に行ったりとか)、それでも
疲れるものは疲れた。

厭でも、20代前半より体力が落ちてることを実感した今日この頃。

キャンプの出来は最悪だった。

もちろん、私はベストを尽くしてつつがなく進行したつもりだ。

あれだけの不準備で、あれだけスタッフの連携が悪いなかで、
あれだけキャンプの5日前まで何も決まっていた割には
よく頑張ったとは我ながら思っている。

あとからプログラム内容にごちゃごちゃ言ってきたスタッフもいたけど、
じゃあ他のアイディアは、と聞いても何にもでてきやしない。

とっさのアイディアも出てこなければ、代案もないのに、
後からごちゃごちゃ文句ばかりいうなよ。(某議員じゃあるまいし。)

女神様のごとく仰いできた上司は、自分の苦手な仕事はあとまわにし、
いざという時に他人に仕事を押し付けてその場を立ち去ってしまう
ような人であることがわかった。

・・まあそんなものよね。

なんでも完璧な人なんていないんだから。

キャンプを進行している最中なのに、急になんだかんだ理由をつけて
どこかに消えてしまうことが多々あった。


・・いい年こいて、人をあてにするなってことだ。 

夜中、あまりにキャンプ参加者の女の子達がきゃーきゃー騒いでうるさいので
注意しにいった。コンタクトなしで目が見えないので、注意した後に目を凝らすと、うちのスタッフもまぎれて一緒に騒いでいたことが何度もあった。


なんかばかじゃないかと思った。


恥ずかしくて、穴があったらダッシュして入りたいような4日間だった。
とにかく早く終われ、なんでもいいから終われ、そんなかんじ。

留学生からは非難ゴーゴーだった。

つまらない。Sucks。あんたたちは、自分たちを利用しているって。

そっちこそ自分達を利用しているんだからお互いさまだろ。
大人ぶっているのにそんなこともわからないわけ。

ステイ先の愚痴も言い放題だった。

日本がそんなに厭なら早く帰れ。


外国人であることに妙な優越感を感じて勘違いしている
イタイ留学生が何人もいた。

劣等感が強い生徒に特に多いのよね。はだかの王様。
若いから、なお更まわりが見えていないんだろう。

まあ何やったってよくもわるくも自分に返ってくるんだから今にみてなさい。

はい、じゃあこれでおわり。

過ぎたことは、もう記憶の中に残るだけだ。

遠い記憶の中に・・。


その後の研修はまあまあだったかな。

17人だけだったということもあったけど、みんな一様に
私にリスペクトしてくれたから、うまくいったのだ。

最後に、みんなから寄せ書きを集めた大きなサンキューカードを貰った。

中味はまだ見ていない。

もう少し片付けが済んで、疲れが取れたら
ありがたく一つ一つのメッセージを読もう。


しかしやりがいはあるけど、

大変な仕事だ。

本当、世の中に楽な仕事はないと父もよく言ったものだ。


もう少しで

私のイタイ夏が


終わろうとしている。






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2005年08月15日(月) 今年最大のピンチ

仕事がかなりやばい。

来週、キャンプ本番だっていのに、
こんなにやばいことになるとは想像だにしなかった。

気持ちが焦る。

でも時間はこくこくと流れている。

え、えらいこっちゃ。

今晩は弟が盆休みで帰省している。

さっき、一緒に回転寿司で食べてきて今帰ったところ。

姉ちゃんね、秋に結婚するんだ。

相手は、あんたも知ってるマルオ君のお兄さんだよ。

マルオ君はあんたのこと覚えてたよ。

弟は、相変わらずタンタンとしていた。

ああー、俺もマルオ君、覚えてるよ、とぽつーり。

覚えてるよ。

おぼえてるよ・・。


なんとなく一瞬、寂しげだった弟の横顔。


わしは結婚しても、


一生あんたの姉ちゃんやで・・。






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2005年08月14日(日) すくすく育て

昨日は、舞台「電車男」を観てきた。

武田真治主演、寝た子も黙る電車男電車男電車男。。。

キターーーーーーーー。

キボンーーーーー。

萌えーーーーーーーーー。

スマソーーーーーーーーーー。


あとなんだっけ。あとなんだっけ。。。

なーんか、私には最後まで入り込めなかった。電車男、もとい、
2チャンネラーの世界。。

独特な世界だよなぁ。。

みんなが素でいて、仮面をかぶっていて、でも素で・・。

舞台では、武田真治含め、他の出演者(鈴木一真や河原和彦)も文句なしに
熱演していた。

でも、私は入れなかった。

感動したかったのだけど、なんか無理だった。

武田真治は、ずいぶん垢抜けていたなぁ。
ともさかりえの旦那はずいぶん素敵な人だなぁ・・。

そんなかんじ。

もう電車男はこれでいいや。

見るのも聞くのも、もうこれで充分。マル。


・・先週の半ばに、例の取材を終えた。

なんか、笑いが引きつってしまった。

素人は思った。

やっぱ、アイドルとか女優さんって凄いよなぁ・・。

みんな、なんにもなくたってカメラを向けられたらにっこり笑えるんだもの。

私なんか、もうひくひくひくひく・・。

あとはもう

写りがよいことを願うばかり・・。


さて。

来週末からは怒涛の一週間がはじまる。

思えば去年、膀胱炎地獄、ひょうそう地獄に苦しんだきっかけとも
なった時期。。

がんばらなくっちゃ。


先日、母が東郷君にプレゼントをしたシャツを彼に見せてもらった。

さぞかし母好みの派手な柄シャツかと思いきや、

見せてもらったのは、

ラルフローレンの白いポロシャツだった。

一番オーソドックスな、

紺のマークに白地のシャツ。

・・母も、


東郷君がいたく気に入ったようだ。


東郷君は、相変わらず穏やかで優しい。

私の好きなぶどうを買ってきてくれたり、
おちゃわんを洗ってくれたり、
仕事のグチを辛抱強く聞いてくれたり、
くだらないギャグを一緒に笑ってくれたり、
父にメールを出してくれたり、、

当たり前のことなんだろうけど、
私はどれもこれも全くはじめての経験。
はじめての幸せ。

これまでは、気分屋で冷たい人しか知らなかったから。

等身大で、普段着で付き合える今の彼。

離れていても、一緒にいても穏やかな気持ちにつつまれる。

水をたぷーりあげて、

日の光をたぷーり注いで、

今度こそ芽を育てるのだ。







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2005年08月07日(日) 生きるパワー

来週、某就職雑誌の取材を受けることになった。

カラーで顔も出るので本当はいやだったんだけど、
他にいないから、と上司に頼まれたから仕方がない。

何せ、入社3年目で私が一番ヒラ社員の中で古株なのだから。

「いやー、入社以降、人が次々と辞めまして、ついに最近、顔ぶれが
一新したんですぅ。いまや、私が転職したしたような新鮮な気分です。
おーほほほっ・・」

って本当のこといったらすかっとするだろうなぁ。

しかし、写真って残るから写りが悪かったらいやだなぁ。。ぶつぶつ。

・・ま、いいか。


最近、うちの父も写真付ブログをアップしていることが判明!

もちろん、母親には内緒だ。

父らしく、真面目な文章、それはきれいな写真の数々。。

普段のメールのやりとりではわからない日常のことがいろいろ書いてある。

実は、父と東郷君のメールのやりとりの中で、父が東郷君
(CC:私)でこっそりそのブログのありかを教えてくれたのだ。

もちろん、固有名詞は全て伏せてあったけど私のことも書いてあった。

ああ、父は私のことが本当に自慢なのだな、と客観的に
読んでてもわかった。

先日、東郷君と私が両親のもとを訪問したこともさらっと書いてあった。
ただし、東郷君のことは「娘の友達」としか書いてなかったけど。

父は、とにかく私と彼の結婚を焦っている。

とにかく、一日も早く・・。

私の気が変わるのではないか、何かが突然うまくいかないのでは
ないか、とあれこれ心配しているようだ。

先日、職場の新卒の女の子と一緒に、行きつけの占い師にみてもらったら
結婚は来年の2月がベスト、といわれた。

ちょうど、結婚式を挙げようと考えていたのも2月だから、
じゃあ入籍も2月に・・、といったら、「いや、もう11月に入れたらどうか」
と父。そんな父に触発されてか、東郷君も籍は11月にいれよう、と言っている。

まあ占いは所詮占いだけどね。

入籍といっても、まだ準備もなにもしていないから、そろそろ食事会を
どこにするとか、記念品を用意するとか考えないとな。。

その前に、私、指輪とか貰えるんだろうか・・。

安くていっこうに構わないんだけど、形だけでも貰うものは貰わないとね。

なんか、まだまだ現実味が一向にわかないけど、
とりあえず流れにのって進むところまで進むつもり。

ところで、最近、お笑いの「オリエンタルラジオ」にはまっている。

武勇伝でんでんででんでんレッツゴー!

あのセンス!切れ味!ノリと勢いのよさ!
どれをとっても群を抜いている気がする!

見るものの目を離さない凄い吸引力と、人気者特有のオーラとパワー。


・・来週から、キャンプに研修にまた目まぐるしい夏の恒例行事が
始まろうとしている。

ぜーんぶ丸ごとのりこえられたら、オリエンタルラジオのライブに
行きたい!チケットとれないかもしれないけど、いっちゃうもんね。

暑さにも負けない。

重圧にも負けない。

そんな勢いとパワーが、

今の私にも欲しい。






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菜穂香 [MAIL] [profile]

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