forget-me-not

2004年11月23日(火) 私の思い

おひさしぶり。

最近どうしていたかって?

相変わらずかしら。

ここ最近のニュースをいくつか。

まずはじめに、体調を崩していた。

お腹に来たよ。何年ぶりかしら。
週末にまず熱がぼむっと出て、フラフラするなぁと思いきやお腹が
キュウっと痛くなって(しかも東郷くん宅で)、久々に死ぬかと思った。

這うように家に帰って薬を飲んで寝て、またキュウっと痛くなって
トイレに駆け込んで、しばらく閉じこもって、またベッドで寝て
キュウっと痛くなって・・の繰り返し。

汚い話だけど、何度かトイレに行くまで持たないくらいのひどさだった。

東南アジアに住んでいたころ、一度だけ酷い腹下しに見舞われたこと
があったけど、あれに匹敵する痛さ。自分では勝手に大腸菌の仕業だと
思い込んでいたけど、もう本当汚い話、お腹に入ったものが片っ端から
酷い腹下し状態となってしまう始末。

なんとか熱は下がったけど、月曜の午前はとてもトイレから離れられない
状態で、結局会社には午後から行くことにした。

本当汚い話だけど、またトイレに間に合わなかったらマズいので
正露丸を大量に飲み、しっかりなぷきんをつけて会社へ。

・・本当我ながら涙ぐましいよねぇ。

ここまでして会社を休まないなんざさ・・。

しかも不思議と会社に行くと元気が出るのよね。同僚からはそれはそれで
ビョーキ、と呼ばれているけど、本当、会社にいると意識がそれるからか
とても元気が出る。

で、そんな日に限って、入って一週間もたっていないアシスタントの
女の子がその日限りで退職することを知る。

おおおおおおーーーーーい。
何でもやりますぅって言ってただろうがぁぁぁぁぁ。

まあいいけど。

なんでも他にも仕事が引く手あまたなんだそうだ。

引く手、あまた・・?

ぶっちゃけ、年も私と変わらないし、その割には職歴も浅いし、
院卒の割には英語力は大したことないし、大学も普通だし、特に
美人とも愛想がいいとも思えないし、なんであの子が引く手あまたなのか
今でもさっぱりわからない。

引く手のない私がいうのもなんだけど、何故がゆえにあの子が・・?

まあいいわね。去るものは追わず。

仕事は山のようにあるのだから、私はそっちに集中しなければ。

でも最近、嬉しかったことに上司が、あの部下を誉めないことで
知られる上司が、何気に評価してくれてたこと。

先週、上司とミーティングがあったのだけど、いつもダメだしくらって
ばかりの私だったのに、ちゃんと見てるとこ見ていてびっくりした。

私の留学生や周りに対する真摯な思いが、きちんと相手に
伝わっていてそれが信頼関係に結びついているって。

あなたの思いが、私にも伝わってきますって。

私の、思い。

無関心で無頓着なこの上司にそんなことを言われて、ちょっと嬉しかった。

だって、それを取ったら何も残らないもの。

今の私には。

来年の年俸は、ちょっとは上げてくれそうなことをいっていたから、
多少は期待できそうだ。

がんばれば、お金がついてくるって誰かも言ってたな。

で、最後最近驚いたことは、東郷くんが転職をする気でいたこと。

しかも早くて来年の1月だと。

こりゃまたびっくり。しかも私がたまたま転職の話をふって
やっと口を割ったって感じ。

まぁ、彼の人生だからいいけど、もっと早く相談してくれればいいのに。

彼曰く、もっと待遇のいいところに移るつもりで、もう3つほど
具体的な話がきているのだとか。

私は基本的に保守的だから、特に必要の迫られていない転職は反対だったし、
今も反対だ。このご時世に、待遇目的で転職なんて、リスクがあまりに
高すぎる。

おまけに、東郷君の今の勤務先は、いわゆる大手で、
給料だって私よりはるかによく安定している。

入社したくても出来ない人がわんさかといる中、転職したところで待遇は
今より良くなっても、きっと仕事内容や人間関係で今以上に問題が
出てくるのは目に見えている。

逆にいえば、今、人間関係も仕事内容も満足で、待遇だけ良くないのであれば、
上司に相談するか、待遇がついてくるまで死ぬ気で頑張ればいいと私は思う。

本当に贅沢を言っても、上を見てもきりがない、と思うから。

でも、東郷君の決意は固そうだ。もともと岩のように頑固だから
何を言っても聞きやしないだろう。

待遇のことだって、よくよく聞けば私と将来子どもを養っていくには
今のままじゃ楽をさせてあげられないからって。

本当にありがたいんだけど、でも何度も言っているように、
私は仕事は続けていく気だし、基本的にお金なんて最低限あれば
やっていけるし、やっていく自信はある。

東郷君の今くらいの給料で奥さん専業主婦で家族を養っている人だって
たくさんいるのに、なんでなのかなぁ。なんであえて茨の道を歩もうと
するのだろう。

私なんて縁がないからあえていうけど、大企業でぬくぬくしていた
方がよっぽど楽なんじゃないわけ。

逆に、せっかく転職しても何かの拍子で待遇が悪くなったら何が残るというのだ。

だから、東郷君。
転職するなら、自分のために転職しなさいよ。
自分のキャリアのために。

お金は、ついてくると思うから。

まあいいけど。

でも話をよくよく聞いてると、来年彼がアパートを引き払った後は
私との新居に越す予定でいると言う。

その時には、菜穂香の親にも挨拶をしないとならないし、と。

彼には再三、私の辞書には同棲という言葉はない、ということを言ってきている。

ということは、

そういうことか・・。

なんか彼の人生の歯車が音を立てて動き出しているのと同時に、
急にいろんなことが現実味を帯びてきだした。

嬉しいけど、でも欲を言えば、来年と言わず、
再来年でもいい気がしてきた。

私は冗談抜きで、今の仕事に意地と誇りとプライドをかけてがんばっている。

今は仕事が最優先だ。

彼の気持ちは本当にありがたい限りだけど、ちょっと温度差が
出てきている気がする。

これが逆になっても悲しい限りなんだけど、でも
ゆっくりちゃんと考えないとな。


ここのところ


いろんな複雑な思いが交差する、


秋の夜長だったりする。






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2004年11月14日(日) いつか幸せを掴むまで。

時々、無償に素の自分に戻りたくなる。

普段、限りなく素に近いつもりではいるんだけど、
やっぱり、どこかつくっている。

誰しもそうだとは思うけど。

いい子ちゃんになっちゃうんだよなぁ。

ジョハリの窓ってよく聞くよね。

他人も自分も知ってる自分。
自分しか知らない自分。
他人しか知らない自分。
他人も自分も知らない自分。

他人も自分も知っている自分だけが過剰に大きくなりすぎちゃって、
他の自分が抑圧されすぎてしまって、疲れてきたのかもしれない。



・・父はあれから無事に帰っていった。

いい父親だと思う。我ながら。

帰国前、もめにもめている叔母のもとへ、あえて時間を割いて会いに行った父。

父の妹であり、私の叔母であるあの人は、相変わらず不幸を地でいっている
ような人だ。

祖母には手紙も写真も送ってくるな、と父を通して私に言ってきた叔母。

理由は、祖母は手紙の返事も出せないし、写真を片付けるのが大変だから、って。

よく言うわ、本当に。

孫から手紙をもらってよろこばない祖母がどこにいるのよ。
現に、祖母はいつだって私からの手紙を大事にとっていた。

叔母があんなことをいう理由は、幸せそうな私を見るのが
耐えられないから、に決まってる。

自分にないものを全部もっている姪が許せないから。

もう、しばらく叔母のことはほうっておこう。

そんなに不幸が好きなら、ひとりで不幸でいればいい。

・・父は、終始私の結婚のことばかり心配していた。

離婚してもいいから、結婚しろ。

結婚しろ。結婚しろ。結婚してくれ・・。

いいか。父は言ったぞ。もう何度も言ったぞ。

これで結婚できなくても自分の責任だからなぁぁぁ
という父の言が耳に残る。



・・はぁぁ。

結局、紹介できずじまいだった東郷くん。

でも相変わらず仲良くしている。

先週の土曜は、東郷くんが母校のK大学に連れて行ってくれた。
付属あがりの彼は、大学と同じ敷地内にある高校も案内してくれた。

男の人ってのは、総じて母校を案内するのが好きな生き物なのかしら。
そういえば、昔大学時代の彼も出身高校を案内してもらったっけ。

秋晴れの青空の下、銀杏並木の並ぶキャンパスを歩くのはなかなか
気持ちよかった。

東郷君は、昔のサークルの部室にも連れてってくれた。
薄暗い地下室にあったその部室は、じめじめとした、湿気と埃と汗が
混ざり合ったような、それでいてどこか懐かしい臭いが充満していた。

古い建物。黄ばんだ張り紙。横にヒビの走った壁。

これが、青春なんだよなぁ。

お昼になり、学食に行って肉うどんを一つ頼み、半分こする。

薄くチョップされた豚肉が山のように入っていた肉うどん。
甘くて濃い醤油の味が口に残る。

これで300円!

しかし、変な感じがした。

中学時代の同級生と、29になって再会して、彼の大学の学食で肉うどんを
すすっている自分に、とても変な感じがした。

たぶん、あれだな。

高校時代に再会しても、大学時代に再会しても、
23、4で再会しても私たちは付き合うことはなかったような気がする。

今だから、付き合うことになったんだろう。

お互いのよさにやっと気づけるくらいに適度に成長したとでもいうのか。

あるバラエティ番組で、杉本彩が、依存欲求が満たされないから
離婚をした、と涙ながらに語っていた。

依存欲求。

・・わかるなぁ、と思った。

こういう欲求が強い人に限って、満たしてくれない男を選んで
振り回されちゃうのよね。

私もそうだった。

東郷君に会うまでは。

今は、全てが違う。

ああこれがそうなんだ、と手にとるようにしてわかる。

やきもちを妬いてくれたりとか。
髪型を気にしてくれたりとか。
夜遅くに心配で何回も電話をくれたりとか。
ご機嫌をとってくれたりとか。
一緒に歩いていると、いつも後ろを気にしてくれたりとか。
愛してるよ、といってくれたりとか。

ああこれが、彼氏という存在なんだな、と思った。

私、こんなの初めてだ。

こんな当たり前のこと、自分にはずっと縁がないものと思っていたから。


・・私は本当は性格が良くないから、心の奥底ではいつもなんで自分は
気立てもいいし、周りより綺麗な筈なのに不幸なんだろうって真剣に思っていた。

周りの女、全然かわいくないじゃん。

あの子なんて、本命の彼氏以外に二人も彼氏いるっていうけど、
全然不器量じゃん。

あの子も、この子も、みんな私よりかわいくないのに、
なんで私より幸せなんだろう。何がどう違うんだろう・・。

本当、バカだったよなぁ私って。

本当に、バカさの極みだった20代前半から今までにかけての私。

とある番組を見ていたら、自分のことを当然のように誰よりも美人だと
言って憚らない若い女がいた。

確かにちょっとは可愛いけど、自分が思うほど大したことのない女。
その世間知らずさ、厚顔無恥さ、謙虚のなさ、が余計に女が本来
持っていたであろう美しさをぼかしていた。

彼女は、いかに自分が愚かに見えるかそうとう後にならないと
わからないのだろうな。

裸の王様だった自分と、ブラウン管の勘違いガールの姿が重なって見えた。

ちっぽけな世界に身を置く浅はかな若い女。

その浅はかさに気が付いたときが、

本当の幸せとは何か、に気づけるときなのかもしれない。


私はもう勘違いできるほど若くはない。

相変わらず失敗も多い。

相変わらず喧嘩っぱやい。


いつもいつも一杯一杯だけど、

でも

年を重ねるごとに生きるのが楽になっていく。

なんでなんだろう。

辛いのは変わらないのに、

生きるのが楽。


もうじき20代も終わってしまう今。


やっぱり一日一日を大切に生きなければ。


・・いつか幸せを掴む日まで。






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2004年11月07日(日) 昨今思うこと。

最近、昔ほど日記を書く時のパワーがなくなっている気がする。

なんでかなぁ。

確かに、しんどいときの方が筆がよく進む。

今だって、前ほどしんどくはないけど、決して楽なわけでもない。

でも、前ほど日記を書きたい、という気持ちが、エネルギーが沸かないんだよな。

まあこんなときもあるか。

じゃあ書かなきゃいいって話なんだけど、
せっかく続けてきたんだから、書かないとな。

父はあれから無事に帰ってきた。

今日は朝から祖母のお見舞いに行ってしまった。

なんだかんだ言って父も忙しいから、やはり今回は東郷君と会うことは
なさそうだ。来週の木曜には帰ってしまうし。

私はといえば、最近はどうも気分が沈みがち。

昨日はまたひょうそと顔の吹き出物で病院に薬をもらいに行って来た。

もう本当勘弁して欲しいよ、ひょうそ。
おまけに、ここ一ヶ月しぶとく消えない顔の吹き出物。

お医者さんは、いつものごとく飲み薬と足の塗り薬をくれたのだけど、
私が“あの、顔の方は・・”と聞いたら、
“ああ、その塗り薬、顔にも塗っときな”と医者。


・・顔にも塗っときな。



が、がんばれ最後の20代!


仕事もさぁ。

私、嫌いなのよね。アンガーマネージメントの出来ない人。

病的に怒りじょうごな人。母を思い出すっていうか。

今、仕事でやりとりをしているカナダ人の男にいるのよ。

それが。本当、いい年してばかじゃないかと思う。

おまけに私、アンガーマネージメンと出来ない人が大嫌いなものだから、
ついついその人を余計に怒り狂わせるようなことを言ってしまう。

どこを押せば逆鱗に触れるかわかるから、ついつい押してはいけない
ボタンを押しちゃうのよ。

もっと苦しめばいい。
勝手に一人で怒り出して周りばかりを振り回しやがって、
もっと怒って自分で自分を苦しめればいい。愚かな奴め・・。

っていっている私のほうが病的だったりして。

でも、私は許さない。

母へのパニッシュメントをしているだけなのかもしれないけど、
あんな奴は絶対に許さない。だから、ボタンを押しつづけてやるんだ。

向こうが自覚を持って変わるか、破滅するまで。

早く自分で気づいてアンガーマネージメントのクラスでも行けばいいのに。


・・東郷君とは相変わらず仲良くしている。

周波数がとってもよくあっているように思う。

一緒にいても離れていてもちっとも苦痛にならない。

別に何をされてるってわけじゃないんだけど、なんとなく
大事にされているのがよく伝わってくる。

温かい家庭で大事に育てられてきた東郷君に
大事に思われているのがよくわかる。


私の欲しかった


ずっと探していた何かが


やっと私の前に


手の届くところに舞い降りてきた気がする。






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2004年11月03日(水) 父、カエル。

おとーさあああん。


おとーさあああん。


おとーさああん。さああん。さああん。(エコー)



・・昨日は、父が一時帰国する日。

私は仕事を早退して、成田に迎えに行くつもりでいた。

つもりだった。

なのに、会議がのびのびになって行けず仕舞い。

ひさしぶりに海外から帰ってくる父を迎えに行くために
早退もできないってどういうこっちゃ。

私、土日も仕事でた。ここのところ毎日、帰りは11時過ぎ。
定時(6時)にあがったことは一度もない。
身も心も全てこの仕事にささげてきたし、きてるのに、
のに、のに・・。

どこもそんなものってのはわかっているけど、
・・どういうことなのよぉぉぉ。涙

会議中、空港についたものの迎えに来ているはずの私の姿がなく
途方にくれている父親の姿が目に浮かぶ。


・・おとーさあああん。

おうおう。(泣

と心の中で嘆いていたら、なんと天候不良で父の飛行機が緊急着陸し、
日本到着が一日延びたことを知る。

こ、こんなこともあるんだ。

今日なら、祝日だから迎えにも行けるし。

逆に迎えに行っても、私が待ちぼうけしてたところだった。

はああ。神様、ありがとう。

というわけで、今日は昼から車でお迎えに行ってくる予定。


ときどき、理屈では説明できないようなことが起こる。

それは、人に自慢するほどのものでも、騒ぎ立てるほどでもなんだけど、
なんか単なる偶然とは片付けたくないような、できごと。

無事に、父が日本に着くといいのだけど。


・・父と東郷君と3人で、


築地のお寿司でも食べに行こうかな。






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