カルモチン

2004年07月08日(木) 。。オレンヂ。。

またキミの顔の、皺が増えた。

「ほら、ここ。」

キミは心底嬉しそうに

「ずっと一緒に居るからかな。笑い皺?ああ、
でも、言われると気になっちゃうなあ。」

と鏡を覗き込む。




僕はひとり、空を見上げ、

ぼんやり、キミを待っていた。

緑の匂い、蝉の声


オレンヂの雲は
キミの髪の色みたい

大好きだった、あの頃の

あの頃の、色



誰にも心を開けず

とげとげしていた

オレンヂのキミが

僕にはふさわしい



今のキミは

僕には立派すぎて

僕には眩しすぎて

僕よりたくさんを知っているから




−駄目、だめ、そんなの。−


卑屈になるのは、また今度。




今日は、今日だけは、素直に

伝えたい言葉を選ぼう



「誕生日、おめでとう。」


それから

いつもキミが聞く、
あのオマジナイに


「うん。そうだよ。」

今日は誤魔化さずに

答えるから。



きっと きいて。


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