2006年11月30日(木)音速。


自分が刺し殺される夢を見た。
右わき腹、誰かを制止しようとして。
あぁー死ぬんだと思った。
怖くなかったけれど、いまはその夢を見たことが怖い。

時々今この瞬間に死ねたらなぁとふと思う。
これ以上の幸せはないだろうからもうこのまま消えてなくなってしまえればいいのにと思う。

すべては音速で走っていく。
追いつけないくらいはるか遠くへ速く速く。
しかし私は光速でみる。
私はすべてよりも先を見る。
先を見ながらやはり追いつけないのでもどかしく足がもつれ喉からひゅうひゅうと息が漏れる。

何が言いたいんだろう。
たぶん、死にたくなるほど幸せな瞬間が絶対に追いつけない速さで私の横を通り過ぎたということ。



2006年11月19日(日)嫉妬。


自分や家族の他にも大切なものがあることを知る。
相手が女であればいい。
相手が女であればいいのに。
あるいは私が男であればいい。
男であればこんな気持ちを味わうことはない。
あるいは、私が私でなければいい。
少なくとも私が私でなければいいのに。



2006年11月07日(火)夢だ。



貪欲だ。




夢を見る。
自分の中の欲がどろどろになって溶け出す夢だ。
私の皮をかぶった欲が日の光にどろどろに溶け出す夢だ。


貪欲だ。
貪欲に生きなければならない。
誰にも負けないように。
誰にも負けないように。


私の中の欲がどろどろになって溶け出す。
それは夢だ。
それはただの夢だ。





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