長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2008年02月22日(金) 200802242143_宴

 如月も下旬に這入って猶 新年会 と銘打ってパーティ(然しあれは如何見ても合コン)を開く傲慢さ。

 或る意味では非常に特殊な方々の集まりである以上仕方のないことなのかも知れないが、相変わらずこういう集まりにおいて私は 最年少 なのだ。必然的に、目立つ(というか奇異な目で見られる)――勿論、本意ではないのだけれども。ニューフェイス無しはちょっと……と言われてしまえば出席しないわけにもいかないし、少なからず如何いう人間が集まるのか興味が無かったわけではないし、場所が池袋という微妙な線を見なければ、まあまあ面白い立食パーティといったところか。……でも結局何がしたかったのか判じ難かったな……お見合いパーティか、アレは。


 良い縁があれば敢えて拒絶することはないと思うけれども、態々そういう会で相手を探そうとは思わない、と言い切ってしまえるのは 今 だからかも知れないけれども、己のポリシーに反することはしたくない、とは思う。例えば先日声を掛けられて連れて行かれそうになった手相研究会とか。手相は占いではなく統計学なのだということは理解しているけれども、そういうものに頼って生きていくのは私の理念から外れてしまう――私が、私ではなくなってしまう。人との出会いもそう、一歩間違えてしまえば矢張り私は私ではなくなってしまう。其れは非常な恐怖だ、私にとっては。


 三月も色々忙しそうなのだけれど明日も出掛ける予定が急遽入っている。何だろう、月が随分と高くに位置していて、オリオン座が判然と見えていて、吸い込まれてしまいそうな夜空、なんていう少しも捻りのない月並みな言葉しか思い浮かばないような、でも其の言葉がことりと感情の穴に収まるような、夜。孤立と孤独、どちらが寂しいだろう?



2008年02月17日(日) 200802210121_噂の

 続・ツキのお話、かも。

 噂のバトラーカフェへ行って来た。否、「帰宅」してきた。H先輩が偶然取れた予約で誘って下さったわけだけれども、……何と言うか、非常に興味深い空間だ。
 初・池袋なので昼過ぎに現地で落ち合い、サンシャインをふらふらと歩き回った後に「帰宅」する。時間制限ありだし、食事もちょっと値が張るけれども、あれはサービス料と考えれば良いのだろうか。コース料理だったら良いのだけれどもなぁ、ワンプレートの難しさは食べる順序だと思ふ。紅茶はなかなか美味しかったし、フットマンの気の利かせ方――少しウィットに富んだ感じの――は悪くない。あとは、予約がもっと取り易くなれば行き易くもなるのだろうけれども、何せ予約が取れないことで有名。平日昼間? 行けるわけないし。
 然し、あれだ、これもツキなんだろうな。


 何故か今週もう一度この地を訪れることになりそうだ、というかなる予定。池袋で文化庁の若手を集めて少々遅い新年会パーティ。……で、如何して私が参加することになるわけ? 然も王様ゲーム必須って如何いうこと? 手慣れた感じが非常に嫌な予感を覚えるのだが。



2008年02月09日(土) 200802182232_ツキ

 先週のGR追加公演を迎えるより以前にMさんから「カラオケに行こうね!」なんて誘われていたものだから、まあまあ何年振りのカラオケかしら――なんて思っていたら本当に実現してしまった今日。一寸ばかり不思議な気分。

 お喋りしながら二人で六時間も居座ったのは置いておくとして。

 GRの話題で盛り上がりながら歌そっちのけで駄弁っていたところに、Mさんんのお母さまから電話が。如何やら何度か掛けていたようだったのだけれど、勿論気付く筈もなく至っていたわけで、一旦部屋を出て電話を掛けるMさん。私は其の間、最近のカラオケってハイテクなのね……なんて思いながら手元の操作パネルを弄る。もうあの分厚い本から曲を探し出すこともなく、小さなタッチパネル一つで選曲から飲食のオーダーまで出来るのだものね、本当に凄いと言うか、何と言うか。電話を終えて部屋に戻って来たMさんは何だかテンションが落ちている。――何があったのかしら、取り敢えず聞いてみると某氏の公録に落選したという内容の通話だったらしい。まあねー人気あるしねー倍率高かっただろうしねー私も応募しましたよ、最近気になる声の持ち主の某氏ですもの、でもまあ無理だろうな、というか帰宅したら私の許にも当落通知が来ているのね……落選通知を見るのは気が滅入るなぁ。なんて、話をしつつ。夕方にカラオケから抜け出して霙を避けるようにアーケードの下に這入り込み、夕飯をご一緒し、来月中にはまた会いましょうという約束を交わして別れたのが21時近く。嗚呼ポストを覗くのが憂鬱だなぁなんて思いながら帰宅したのが22時過ぎ。徐にポストを覗いてみると案の定、一通の葉書が。あー矢っ張り来てるなぁ、と思いながら裏を見てみる。――……?「当選のご案内」? これって夢じゃなくて?

 慌ててMさんにメール。Mさん「片翼さん、やっぱり今年はツイてますね!」(注:今年分の或る舞台で良席を抽選で当てたのが最初のツキらしい)
 別件でメールを下さったNさんも某氏の公録には応募していたので、返信に当選通知の旨を記す。Nさん「片翼さん、ツイてますね!」

 ツイている。
 嗚呼、そうなのか、私は ツイている のか。

 そんな風に妙に納得してしまうような不思議な言葉とイントネーションに、私は辞書を開くことこそなかったけれど、少しだけ考えてみる。ツイている。何が? つまり、「付いている」のだろう、何かが。語源はきっと「付きがある」だ。これって、あれだろう、「折り紙付き」と同じ語源だ、きっと。今年の私には「折り紙が付いている」ということなのだ。
 ……そんないつまでも「折り紙が付いている」なんてスバラシイ状況が続くわけないじゃん。まあ、良いよ。いつまで私に 素敵な折り紙 が付いているかなんて判らないけれども、折角の当選通知だもの、公録は楽しんで来るよ。

 そういうわけで、前置きが随分と長かったけれども「ツキ」のおはなし。










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