先生妄想日記

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2005年02月13日(日)    バレンタイン

今日はダイゴとバレンタインデートでした。えへへ。
用意してたチョコと、どうにも大したものじゃないプレゼントを渡して、一通り喜んでもらった所で、おもむろに箱を取り出すダイゴ。

「俺からも!」

え…………っ?

「だって今日は、チョコでアイを伝える日らしいじゃん。だから俺からも伝えて良いって事じゃんね?」

えぇぇぇぇ?ホントに?
包装紙を開くと、美味しくて有名なチョコが入ってました。
このクソ田舎で、このチョコを売ってる店を、私は1ケ所しか知りませぬ。バレンタイン戦線のこの時期、女の子で賑わう某百貨店です。
その百貨店の、バレンタイン売り場で、このゴツい体とゴツい顔の、未だボウズ頭のこの人が、一体どんな顔でこのチョコ買ったんだろう、と思ったら、笑って良いやら、泣いて良いやら。

「自分で買ったの?」
「そうそう、このチョコ売れてるみたいだったからさぁ、美味しいんかなって」
「○○で買ったの?」
「おぉ、流石。よくわかるなぁ」

うっかり半泣きになりながら、これまたモリモリ一緒に食べて、食べてる最中にふと思う。

「ね、ホワイトデーはどういう日なの?」
「ホワイトデーはぁ、うーん、アイに応える日?」

そぉかぁ、それは頑張らねばなぁ。
こんな可愛いアイには、一体どんなアイで応えたら良いのかねぇ。うーむ。
しかしダイゴがアイとか口にすると、なんか笑ってしまうよ。いや、嬉しいけどさ。

さて、今年の職場のバレンタインですが、私は一切配らない事にしました。
毎年、お世話になってる先生には下心を込めて、けっこうな数を配ってたんだけど、今年からヤメ。





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伝えたい人にしか伝えないわん。


2005年02月08日(火)    両思い

隣の共学校に、思いを寄せている女の子がいるらしい、ある生徒くん。
話くらいはするらしいんですが、未だ携帯の番号もアドレスも聞けず、“偶然”会えるのを楽しみに、うちの教室に通っています。
いやー、こんだけ通ってたら、会えても全然“偶然”じゃねぇだろう。

「なー先生、今日○○ちゃん来た?」
「知らないよ。私だって忙しんだよ、誰が来たかなんていちいち見てないよ」
「なんだよー、ちゃんと見といて下さいよ。俺まじで、楽しみコレしかないんすけど」
「自分で“今日ココ来る?”とか聞けば良いのに。あ、相手の電話番号とか、知らないんだっけ?」
「知らないっすよ!そんなん恥ずかしくて聞けねー!!」

そんな身悶えて恥じらう事か?
お前らすっげーシモネタ平気でゆってんじゃん。恥じらう場所、間違ってないか?おい?





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………………あぁ、そっかぁ。
そうだよねぇ。
人を好きになるということは、こういう事だったような気がするぜ。
わたしも、最初はきっとこういう気持ちでダイゴを見ていたに違いない。なんか最近うだうだ悩んだりしてたけどさぁ。
そうだよなぁ、そんな単純な事で良いんだよねぇ。だめだねぇ、すぐ忘れちゃってさぁ。そうかそうか、そうだよねぇ。

まぁ、両思いを目指して、頑張ってうちの教室に通い続けて頂きたい。


2005年02月05日(土)    金曜日の夜

先先々週の金曜日の話。

「先生、今日なんか化粧濃いじゃん、どっか行くんスか?」
「え、なんも。家帰って三国無双やる」
「まだ三国無双やってんスか…」

先々週の金曜日、同じ生徒との会話。

「先生、今日はどっか行くの?」
「先週も同じ事聞いたね」
「うん、今日も三国無双かなって」
「残念ながら」
「おっ、デート?」
「今日は戦国無双」
「あー…」

先週の金曜日、同じ生徒との会話。

「先生、今日の予定は?」
「また聞くの?」
「うん、今日は何のゲームやるのかなって」
「うっふっふ、今日はゲームじゃないんだな」
「おぉ、飲みに行くの?」
「今日は良い事があったから………」
「飲み?飲み?」
「漫画喫茶」
「はぁ、そうスか」

昨日、同じ生徒との会話。

「今日は?」
「しつこいねぇ」
「いや、また引き蘢るのかなって」
「引き蘢るとか言わないでよ」





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な、なんだとこんにゃろう。
十分充実した毎日を送っておるわい。

しかし、毎晩飲み歩いて騒いでいたような時期もあったわけですが、結局、上に書いたような生活の現在が楽しいと思えるあたり、私は本質的に引き蘢りなんであろう。もほほ。
天職だと思えるほどの仕事と、可愛くないようで可愛い生徒と、尊敬できる先生。
愛すべき数少ない友達と恋人と家族、ゲームに漫画に小説。
幸せすぎて怖いなぁと思う、土曜日の夜なのです。


2005年02月02日(水)    ミラジ〜ノ

雪が降ること自体は珍しくもない地方なのですが、なんつっても昨日と今日の雪はすごかった。
大雪の中、1時間運転して帰る自信がなかったので、昨日は車を学校に置いて電車で帰宅。
そいだら、今日の朝、生徒に呼び止められましてですな。

「先生、昨日電車で帰ったんすか?車置きっぱだったよ」
「うん。雪すごかったからさぁ」
「ふーん。あ、先生の車、うちのクラスの奴らで、ミラジーノにしといたっす」
「はぁ?」
「まぁ見といて」

意味がわからず、何ゆってんの?と聞いても、見てからのお楽しみっすよ、としか言わないので、なんだよ〜、一体何をしでかしたんだよ、と思って見に行くと。

車の上に、でかい雪だるまが鎮座。

アッハッハ、そういう意味か。森山ミライ君のCMか。なるほど。
可愛い事してくれる。

「見てきたよー、可愛かった」
「だろ?だろ?」
「しかし、よく私の車だってわかったね」





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いやぁ、うん、1個持ってると便利だよ…?



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