ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

ベスト盤に入らなかったマイベスト10 - 2013年01月26日(土)

敬愛する吉井和哉ファンの先達が
『18に入らなかったけど私の中ではベストですベスト10』を
選んでおられたので、私も“あえて”みた。
何曲か一緒の曲があって嬉しい。
けれどその他の曲の傾向がやっぱりそれぞれの嗜好が
顕れていて面白いものだなあと思う。
発売順から
『SWEET CANDY RAIN』
この曲は、ベストに入ってて欲しかったなあ。
吉井和哉が選んでくれなかったとしても、
私的ベストには、外せない曲。
「喪失・欠落を受容」「赦す愛」ということを教えられた曲だ。

『BLOWN UP CHILDREN』
「18」に「甲羅」が収録されたとはいえ、
この「BLOWN UP CHILDREN」の歌詞とメロディーも
ソロ吉井和哉の代表曲たる曲だと思う。

『PHOENIX』
不死鳥吉井和哉の産声と羽ばたきの風圧までをも感じさせる曲だ。
ソロ吉井和哉最初のステージ新潟PHASEで体感した
身体中がグワンと撃ち震えた瞬間を忘れない。

『人それぞれのマイウェイ』
私も実は「感電防止で巻かれたビニールを」剥いてしまいたい人間なので(笑)

『ポジネガマン』
私も「シャガールが描いた 観覧車」に乗りたい。
いつの日かLIVEで巡り逢いたい。

『Do The Flipping』
「Introduction」からこの「Do The Flipping」への流れがゾクゾクするほど
格好イイ。これもアルバム1曲目だ。

『SNOW』
輪廻転生を繰り返しても愛した人を忘れたくない。う〜んロマンティック!!

『リバティーン』
これぞ吉井和哉!「これでも俺を好きか?」と喉元にナイフ突きつけられて、
ひるまず「勿論です!」と答えちゃう曲!

『おじぎ草』
”時空を超えて 痛みも超えて”モロ私の嗜好ど真ん中!

『クランベリー 』
禁断の果実そのものの吉井和哉が繰り出してくる言葉とメロディーに
翻弄される幸せ!LIVEで味わうと最高だ。








吉井和哉ベストアルバム「18」発売! - 2013年01月23日(水)

disc1から順番に聴いた。
2003年10月1日この「TALI」からソロ吉井和哉(当時は、YOSHII LOVINSON)が
始まったんだよねえ。やっぱり凄い曲だ。
続いて「CALL ME」。戦車に乗っかった坊主頭のPV、あれを最初に見た時は、
本当に魂消たものだ。LIVEの定番曲「FINAL COUNTDOWN 」、
男臭い「WANTED AND SHEEP 」、心の襞を優しく震わせる「トブヨウニ」、
好き過ぎて堪らない「HATE」。
発売当初には、それ程思わなかったけれど、LIVEで演奏される毎に
次第に心に響くように為っていった「20GO」、儚さが愛しい「BEAUTIFUL」。
聴くのが辛くて一時期避けていた、けれどその後、どっぷり嵌った
「MY FOOLISH HEART」と「BELIEVE」。
ずっと心待ちにしていた「朝日楼 (朝日のあたる家) 」。
そして「HEARTS」。
disc1は、文句なしにソロ「吉井和哉」を表す曲達だ。
disc2は、ジョシュ・フリーズ、クリス・チェイニーを迎えての
点描のしくみ (Album Version) 煩悩コントロール (Album Version) で
ド肝を抜かれた。あの曲達がこんなにも物凄く為るなんて!
「血潮」がここに来るんだ!?
次に「母いすゞ」。曲の並びに唸らされる。
全て意味があるんだね。
disc2最終曲は「FLOWER」。希望の曲だ。
そしてdisc3は、LIVEバージョン「シュレッダー」で幕を開ける。
力強く伸びのある吉井和哉の歌声に惹き込まれる。
ハンドマイクを片手にステージをサーッと駆け抜けて行くような、
熱気と風圧を感じるような、そんな心地がする。
ようやく音源化出来た「Don’t Look Back in Anger (LIVE)」が嬉しい。
極めつけは、「甲羅」 だ。
「BLOWN UP CHILDREN」は、発売当時から大好きな曲なのだけれど、
その前身である「甲羅」にこんな歌詞が付いていただなんて!
“全部忘れチャイナ”とか凄すぎる!
この曲、「モミジ(RED LEAVES)」「中国亀」「甲羅」
「BLOWN UP CHILDREN」へと変遷したそうだけれど、
「at the BLACK HOLE」のDVDの歌入れの時、
「モミジ(RED LEAVES)」で“全部赤くなった”って歌っていたよね。
「モミジ(RED LEAVES)」や「中国亀」がどんな歌詞だったか
非常に気に為る。
教えて下さらないかなあ♪
「マサユメ」や「ギターを買いに」がCD化も有難い。

このベストアルバム「18」を聴くことで、2001年の始めに突然姿を消して仕舞った
THE YELLOW MONKEYの吉井和哉 が2003年10月にYOSHII LOVINSONとして
ソロ活動を開始した時には、極力THE YELLOW MONKEYの匂いを消そうと
していたように感じるし、その後「吉井和哉」名義になった時も、
「YOSHII LOVINSON」への決着を着けないままだったように思う。
今ようやく吉井和哉は、その音楽人生を一本の道に繋げられたのだと強く感じた。
過去を否定するのでもなく、逃れるのでもなく、
全て呑み込んで消化して。
太く逞しいソロミュージシャンに為ったのだねえ!
THE YELLOW MONKEYを知って、吉井和哉のファンに為って
今年で18年です。
またひとつ「18」という数字が大切なものと為りました!


DVDは、明日♪







「血潮」MVショートバージョン公開&「血潮」音源発売 - 2013年01月09日(水)

昨年12月28日吉井和哉豆武道館の最後の最後、
沖仁さんをゲストに披露されて心臓撃ち抜かれたあの「血潮」が
昨日姿を現した。
2分11秒というショートバージョンながら、
お気に入りのあの柄シャツを着てアップルスタジオで
ギターを掻き鳴らす吉井和哉の姿が愛おしくて堪らない。
公募された「血潮」に寄せた皆の写真が散りばめられているのを見て
胸が熱くなった。
鶴か亀か鯉か良く判らない柄だなあと長年思っていたあのシャツが、
実はイタリア製の由緒正しき?古着だったとは、おみそれしました!(笑)
今日からは、iTunesで音源が発売されるというので、早速購入した。
沖仁さんのスパニッシュギターが本当に素晴らしい。
社員手帳に掲載された歌詞を見た時には、想像も出来なかったけれど、
この曲は、こんなにも力強く血の温もりを感じさせる
曲だったのだねえ。
ジプシーキングスを連想した。
『続くどこまでもこの広い大地 野望 本当か嘘か今でも
迷うけどあの日泣いた血潮が透き通るまでは騙されてみようか
さようなら いつも怯えていた私』
THE YELLOW MONKEYの時のLOVIN、
バンドを停止させて名乗ったYOSHII LOVINSON、
YOSHII LOVINSONに決着をつけないままに「吉井和哉」名義を始動した事、
今ようやく吉井和哉は、これまで全ての自分自身の歩みを
一本の道に統合出来たのじゃないかと思う。
今まで何度も「生まれ変わって」来たこの人だけれど、
何かを捨てるのじゃなく、全て丸ごと呑み込んで消化して、
完全体に為れたのだろうかと思う。
『過去を撫でてまた前向いて
恋が生まれたあの日のことを「ダメだった」「良かった」と繰り返しながら』
涙も弱さも愚かさも全部自分で引き受けて。
良いなあ。人間臭いあなたが好きだ!
これは、吉井和哉版マイウェイ「A Mi Manera」なのだと思った。





こっそり追記。
“大地 野望”に「Asian Boy」が潜んでいる気がしてならない。






吉井和哉ファンが見た「時計仕掛けのオレンジ」 - 2013年01月07日(月)

2012年12月30日付けのfrom YOSHII KAZUYAで
『カズシネマで、時計仕掛けのオレンジを久しぶりに観た』と
書かれていた。
吉井和哉が初めてこの映画を観たのは、21、2歳頃のことで、
字幕もなく画像も酷い裏VHSが出会いだったそうだ。
「そのファッション性、音楽、美術、俳優さん達の
演技にとにかく魅了された」のだという。
その後正式にVHS化されてまともな映像を観た時は、
「それはそれは興奮した」のだそう。
私が初めてこの「時計仕掛けのオレンジ」を観たのは
かれこれもう20年近く前だったと思う。
正直なところ、暴力シーンが多くて、何だか良く判らない
という第一印象だった。
次に観たのは、13〜4年前ほどに、THE YELLOW MONKEYが
1992年6月20日渋谷公会堂でのLa.mama10周年記念イベントに
出演した時に吉井和哉が着用したあの紫のコートが
「時計仕掛けのオレンジ」に登場するアレックスのコートへの
オマージュだと知った時だった。
この時の映画の印象は、とにかく映画に登場する造形がお洒落だなあ、
ということだった。
そして随分久しぶりに今回観て感じたのは、
若い頃には、主人公アレックスの暴力性、残虐性が自分からは
遠く隔たったものと感じていたけれど、実は、自分の中にも
しっかりと潜んでいるのだということだった。
映画終盤で自殺を図ったアレックスが両手両足を骨折し、
「頭の中をいじられ」て、元の人格に戻るという描写があるけれど、
雛鳥のようにお口をあ〜んして内務大臣に料理を食べさせて貰う
無邪気な様子が微笑ましいと同時に、
権力に庇護されてのみ暴力と残虐性を維持できるという
皮肉も感じた。
ラストの病室に鳴り響く大音響の「第九」の中で
エクスタシーを感じるアレックスの凶悪な顔が
非常に良かった。

from YOSHII KAZUYAの締めの言葉は、
『抱いてユートピア消えろディストピア
 背中のネジをフルに廻そう

「ロマンティストティスト」は僕らの第九だったんだ』



第九合唱「歓喜の歌」は、
ベートーベン作詞の、
「歓喜に寄せて」

おお友よ、このような音ではない!
我々はもっと心地よい
もっと歓喜に満ち溢れる歌を歌おうではないか
から始まる。
吉井和哉豆武道館の冒頭に
「Romantist Taste」が鳴り響いたこと、
本当に最高だったのだと噛み締める。
またいつの日か、あの場所で、
最高の歓喜と祝福の「Romantist Taste」を
全身に浴びることが出来ますように☆







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