ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

150字に挑戦 - 2010年02月25日(木)

先日、吉井和哉モバ公式で『吉井和哉の好きなところはどこですか?』という
質問が出されていた。
好きなところは、まず、声、眼、手指、首筋、口元のしわ、
そして彼が作り上げる楽曲の詞とメロディー・・・etc.
きりが無いので、ともかく150字に挑戦に挑戦してみた。
私が久方ぶりに書き込んだのは、
『遅ればせながら、吉井和哉の何に惹き付けられるかといえば、
危うさでしょうか。吉井さんの音楽からは、生きる事の痛みと哀しみ、
そしてそれらが深いからこそより強く生と性の炎を感じます。
完全な円では無い。時に尖り時に欠けていて、いびつだからこそ
イレギュラーな動きが未知のパワーを生むのだと思います。』
これで144字。
最初思い浮かんだ言葉を省略したり置き換えたりして、
だいぶ短くしたのだけれど、意味が通じているだろうか?
第一、何だか吉井さんには読んで貰えていない時間帯だった気もするし。
微妙だぁ。
でもね、一番言いたかった事は、この後に付け足した
『どうぞお身体(肝臓)を充分に労わって、
これからも吉井和哉の新しい音楽を
沢山生み出して下さい』という事なの♪




「KamiYui」を纏う - 2010年02月18日(木)

実際この香りを手にするまでは、「好みの香りではなかったとしたら」と
少々案じてもいたけれど、白い小箱に記された金のKEYのデザインが
花のようでもあり、可憐な踊り子のようにも見えて、
何だかもうそれだけで「間違いない」という気に為った。
掌にずっしりと感じる厚みのあるガラス瓶の中にたゆとう
レモンイエローに近い琥珀色が美しい。
早速、手首につけてみた。
柑橘系の香り。想像以上に爽やかだ。
「吉井和哉の体臭成分」とか聞かされていたから、
内心ちょっとびびっていた(汗)
ミドルノート・・・ほんのり甘い花の香り。
そして最後に残るのは、白檀、Amber&ムスク。
モバBBSでは、「男性的?」の声もあったけれど、
私は、物凄くしっくり来た。ユニセックスでイケます。

そして、吉井和哉が自信を持ってお薦めしているだけの事はあって、
エロスな香りだ。
流石、吉井和哉の体臭成分を研究しただけの事はある。
それにしても、「KY」ブランドの白い大きな封筒に印刷された
ランボーの詩は、何故途中までなのだろう?
"En somme !..."に続く4連、特に最後の1連
 J'ai bientot deniche la bottine, le bas...
 - Je reconstruis les corps, brule de belles fievres.
 Elles me trouvent drole et se parlent tout bas...
 - Et mes desirs brutaux s'accrochent a leurs levres...
 俺は更に視線を落として女たちの足に目をやる
 熱でほてった女たちの裸体を透視する
 そんな俺を変だと思うのは無理もないが
 俺の欲望は女たちの唇の味までありありと感ずるのだ
こそ、ぴったりなのに。
そこまで顕わにするのは、野暮ってものかしら♪

本当に吉井和哉って、空恐ろしいお人だ。
“ハートに火なんか 点けないでくれ
 ドントタッチミー
 生命ちらつかせ 試さないで”
そのもの。




吉井和哉オリジナル・フレグランス『KamiYui』発売! - 2010年02月14日(日)



昨日の朝早く『オリジナルオードトワレ』完成
『吉井和哉の体臭成分を出してもらい、そこに様々な香りをミックスさせて完成』の
書き込みを目にしてから、「吉井和哉の体臭成分」「E-18%」という文字のインパクトに
クラクラしていたけれど、まさか発売が今日2月14日だとは、思っていなかった。
詳細が判明するのは、もう少し時間が掛かるかと思っていた。
吉井和哉の右手首に彫り込まれたあのドラゴンのお誕生日である今日、
発売開始されたんだね。
吉井和哉オリジナル・フレグランス『KamiYui』!
一体どんなデザインのボトルで、どんなネーミングで登場するのかと思っていたらば、
《大好きな映画、『髪結いの亭主』のフランス的で美しく汗ばむような色香。
そして、「髪を結う」という日本的な凛とした響きがミックスされている》
のだそうだ。
(K・Yもさりげなく入ってます)ってアピールしているところが可愛い♪
《「侍」的なイメージもあるので、勿論男性にも使っていただける両刀》
えっ、両刀遣いっていうカミングアウトかと一瞬驚いたけれど、
そういう意味じゃないよね。(笑)
それにしても「髪結い」という名前に決定っていうのが凄い!
ベースは、「白檀(Sandalwood)」と「麝香(Musk)」。
“鳴きたくなるときはいつも 麝香の香りの手首でほら”
“紅色の宝石から 湧き出れば クラクラさ”
THE YELLOW MONKEYの吉井和哉は、私的に「汲めども尽きずに溢れ湧くフェロモンの泉」
という印象だったけれど、10数年経っても健在だ!
けれど、エロだけじゃないのよ。
画像のシンプルともいえるクリスタルの壜、そして「KamiYui」という響きから、
凛とした涼やかさも感じた。
映画のヒロイン・マチルダは、自ら命を絶って時を止めて、永遠の愛を手にした。
そして主人公は、幻想の中で究極の愛を手にした。
男と女の愛の形、理想形って何だろうねえ。
「KamiYui」は、切なさとミステリアスさの両の極みも纏っているようだ。
吉井和哉が自信を持って私達に届けて下さる「KeY オードトワレ KamiYui」に、
早く包まれたい♪




太陽と月とひまわり - 2010年02月03日(水)

メカラウロコ20は、貴重映像のオンパレードだったけれども、
その中でも私が最も心奪われたのは、「EXPERIENCE MOVIE」から
「jaguar ard pain」にかけての楽曲たちだ。
「シルクスカーフに帽子のマダム」の主人公マリーさん。
そして「jaguar ard pain」のジャガー、この二人を巡る物語とは、
一体何だったのだろう。
アルバム「jaguar ard pain」ジャケットには、こう記されている。
「ジャガーとは1944年、異国の戦地にて戦死した若者の名前です。
彼はとても野性的な瞳をしていて、性格も狂暴で女にだらしが無く、
わがままでナルシストで楽天家で、
それでいて泣き虫でおセンチで少しだけ純粋で・・・
と、正に僕たちの考える”人間の本来の姿”の象徴でもあるのです。
 
そしてこのジャガーとは、あなたのまわりに確実に存在する
”肉体は死んでも魂だけは永遠に生きている”
人達の象徴でもあるのです。
 
このお話はジャガーが死ぬ瞬間に祖国に残してきた、
恋人”マリー”の魂を見てしまったために
肉体が滅んだことにも気づかず、魂だけが時を越え
50年後の現在へタイムスリップしてしまい、
時代のズレを感じながら恋人マリーを捜すというストーリーで、
永遠に死なない人間の魂がテーマです。

そして「Jaguar hard pain final tour 94」のパンフレットには、

悲しい映画を見ても何とも思わない

奇麗な景色を見ても何も感じない

それは俺がただ恋をしてたから

マリー俺の顔に化粧をしてくれないか

君にこの素顔を見られたくないんだ

お願いだこの顔に化粧をしてくれないか

何度も体中に稲妻が走った

何度も胸に石がつまった

結局俺は何も愛せなかった

マリー俺の顔に化粧をしてくれないか

汚れたこの素顔を見られたくないんだ

お願いだからこの顔に化粧をしてくれないか

そしたら俺は君だけに

愛を与えられそうな気がするから

October 12.1994 JAGUAR
と、書かれている。
「jaguar ard pain」ラスト曲「MERRY X'MAS」では、
“部屋の真ん中に鏡を置いて君と二人で紅をひくのさ
 最後の夜に最高の夜にこの世に背を向けよう”と
歌われている。
ツアー最終日、吉井和哉は、
『僕は女装をするのが好きでした。』と告げたそうだ。
ジャガーとマリーは、実は、同一人物だと告白したのだという。
美輪明宏さんとの雑誌対談でも吉井和哉は、
『そのひょっとしたら自分のおばぁちゃんじゃないかと思った女性に、
僕はマリーっていう名前をつけて、
一つの物語を作ったんですよ。戦時中に何かの理由で引き離されてしまった、
ジャガーという兵士と、マリーさんのラヴ・ロマンス。
太平洋戦争で戦死したジャガーの魂が現代にタイムスリップして、
彼は音楽をやってる。で、結末としては、ジャガーとマリーは
1994年のクリスマスに出会って、また二人であの世に行くんだけど。
実は、二人は同一人物だったという・・・。そんなストーリーのアルバムを作って、
ライヴをやったりとかしてたんです。』と語っている。
「シルクスカーフに帽子のマダム」のマリーさんは、現実に太平洋戦争時代を
生きたお祖母ちゃまをイメージしたのかもしれないけれど、
愛する夫が26歳の若さで突然命を喪って後に残された若妻・吉井和哉自身の
母親の姿が大きく映し出されているのだろう。
そしてジャガーは、《野性的な瞳をしていて、性格も(狂暴で?)
女にだらしが無く、わがままでナルシストで楽天家で、
それでいて泣き虫でおセンチで少しだけ純粋で》
これは、吉井和哉自身だろう。
かつてFCのHPで『基本的に可愛がってほしい。本当は可愛がってほしい。
ってか、もっと可愛がれ!!』と言い放った男だ。
そして、若くして愛する人と引き離されて仕舞った
吉井和哉の父親の姿をも投影しているのだろうと思う。
ジャガーは、“暁に果てるまで!悲しき!ASIAN! BOY!”のシャウトが
鮮明に浮かぶように、「太陽」に守護された存在だ。
そしてマリーは、太陽に照らされて浮かび上がる優しく豊かな「月」の化身
のように私には、思える。
先週「黄金の都シカン展」に行って来たのだけれど、
シカンでは、太陽と月、昼と夜、善と悪、陽と陰、金と銀という
相対する対極のモチーフを、人間のバランスを取るものとして
重要視したそうだ。
ジャガーのモチーフが沢山展示されていて、
展示品の冠から「DUST AND DUST」の偽ジャガーのアイマスクを
連想しちゃったりもした。
そういえば、パンチドランカーツアー時にも、赤と黒の
太極のシンボルが使われていたね。
更にいえば、「BUNCHD BIRTH」の両性具有のジャケットも。
全ては、ずっと繋がっていたんだね。
父親が亡くなった26歳の夏に怯えていた吉井和哉は、
女装をすることで、“26歳で死ぬ”っていう厄から逃れられた。
美輪さんが仰るように、前世での「フランスの娼婦のマリー」の物語を
知らない間に描いていたのかもしれない。
何も不思議なことじゃないのかもしれない。

ジャガーとマリーが魂の片割れ同志なら、ジョアンナ「最後のワンピース」は、何だったのだろう。
今ふっと浮かんだのは、
太陽や月に恋焦がれるだけの、ただ風に揺れるひまわり。
LONELY(笑)


またまた蛇足ですが、そもそもジャガーとマリーは、同一人物、
つまり両性具有(私は、常々吉井和哉は、魂の両性具有だと思ってる)なので、
「女装をして“26歳の厄”から逃れせしめたのは、
ひょっとしたら、お父様晃さんの命日8月19日の前々日17日に
姿を現したジョアンナの功もあるんじゃないかな、と勝手に思ってます。
♪良いじゃないの 幸せならば♪





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