ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

bridge VOL.59 吉井和哉表紙巻頭インタヴュー - 2009年03月30日(月)

『最近は俺、吉井和哉より吉井和哉のことを
わかってる気がして、しょうがないんですけど』と
仰ってる渋谷陽一氏が「吉井和哉にとって
ロックとは何か?」という壮大なテーマで
吉井和哉が初めてロックと出逢った少年の日から、
THE YELLOW MONKEY結成前、結成後、そして
現在に至るまでの吉井和哉の音楽人生というものを、
「彼が何故そうなったのか、そうせざるをえなかったのか」を
本当に判り易いキーワードで浮かび上がらせて下さった。
編集後記で『ミュージシャンではなく僕が語ってしまい、
読者から、お前の話をききたいわけでじゃないと怒られる
パターン』があるが、『今回はどうだろうか』と気掛かりで
いらしゃるようだけれども、そんな心配は御無用です!
渋谷さんがこの『吉井和哉にとってのロックが鳴り響いた体験
=デビッド・ボウイ聴きながら、お化粧させられた時』
この『ヒラノくんちのロック』がどれだけ
吉井和哉という人間にとって大きな出来事だったのかを
吉井和哉自身が認識出来たのだと思う。
『自分の中で世界が壊れる感覚』
『吉井和哉の中にあるなにがしかのDNA、なにがしかの血が
解放された』この渋谷さんの言葉が
吉井和哉自身も気づいていなかった一番最初のTHE YELLOW MONKEY時の
「自己確認作業」の奥にあったものをあぶり出したのだろう。
カッティングの話もしているけれど、痛い。痛ましいけれど
当時の吉井和哉は、自分の頭の中の音楽をどう鳴らせばいいのか、
苦しみもがいていたのだろう。
『ここでやってる俺は本物じゃない』病は、一生の病気だろうね。
吉井和哉にとって「音楽が生存証明」「飢えたる魂を保障してくれるものがロック」!
「吉井和哉は、一生失われた愛を求め続ける」!
言い切ってくれちゃってますねえ。
渋谷さんも「ひとりSM状態」って仰ってる。
やっぱり吉井和哉マニアが思うところは一緒ですね♪
ずっとずっと「居場所」を求め探し続けて来た吉井和哉が
ようやくこの「VOLT」で、場所じゃない、自分で鳴らせるんじゃないかという
手ごたえを感じる事が出来た喜びの大きさをこのインタヴューで
改めて強く感じた。これは、祝福のアルバムなのだねえ。
それにしても、モバBBSにも書いて来たけれど
吉井和哉への「デビルマンの扉」を開けてくれた「ヒラノ」さんに
大感謝です!
次回作「ヒラノくんちのロック」に期待しちゃいます(*^_^*)




『1296 YOU ARE HERE.』 - 2009年03月27日(金)

「VOLT」が発売されて、内側のジャケットの
『1296 YOU ARE HERE.』 がずっと気に為っていたのだけれども、
昨日うちのBBS「背中の希望を胸の激情を」BBSで
ジェニーさんが、その謎を解いて下さった。感謝です!
一昨日仙台ラジオ公開番組で吉井和哉がこの裏ジャケットについて
答えてくれたそうだ。
『(富士山の)ジャケットについてはよく聞かれるけど、
裏ジャケについてはみんな聞いてくれない。
これは吉井さん自身が写したものだそうで、経費削減でもある。』
『ジョーのプライベートスタジオで、1296はアメリカでいう住所、らしい』
『1296数字足して和哉と(12+96=108)誕生日、
オレはここにいるという偶然が重なった』
“この年になると偶然が重なるんだよ〜!”と言ってたそう。
「偶然」というより私は、運命だなあ!って思った。
数には神秘が宿るっていうのは、真実だと感じている。
この「1296」に意味を見出して自分で写真を撮って、
それを自信作「VOLT」のジャケットにまで使って仕舞う
吉井和哉が好きだあ!
『今度のツアーはハンパじゃない!日本版VOLTをお見舞いしてやる!!』という
力強い宣言があったそうだ。
本当に頼もしい。
ツアーの為に減煙?発言もあったらしいので
吉井和哉のこの「宇宙一周旅行」LIVEツアーへかける意気込みが
並々ならぬものだと伺えて、益々期待が高まる。
待ち遠しい!
出来ればお酒も少々控えて下さると尚安心だけども♪
それにつけても、こうやって貴重なラジオレポを頂けてとてもありがたいです。
続けて来て良かった!やめないで良かった。
吉井和哉が歌い続けてくれて良かった。
ありがとう!




brainchild’s第二弾シングル「there」 - 2009年03月25日(水)

HIDEBOストラップの販売に間に合わず少々気落ちしつつ、
「there」の封を開けた。
“wanna be there 線を越えて
 彼方へ 今を蹴って”

螢汰さんの伸びやかな声、エマさんの艶やかで拡がりのあるギターの音色が
窮屈な心を解き放ってくれた。
本当に心地良い。
「The Cage」
螢汰さんの歌声が随分表情を変えている。
中毒性のあるリズムだ。
そしてエマのギターがもの凄く格好イイ。
“one more seed of sorrow 叫びたいだろう
 so many hidden sorrow 人の為せる業だよ SO MAD
 
 welcome to the prison.don't be afraid you'll be
 夕陽が朝陽に なるようにまた
 何処かで君に 会えるかな
 あるべき処で あるべき姿で
 光も匂いも感じながら”



「あるべき処 あるべき姿」って本当に難しいよね。
自分自身でそれを見極める事は、凄く勇気のいる事だろう。
それでも、まず願わなくては♪
「billy」
英詞で歌われているけれど、まっすぐに沁みて来る。
繰り返されるギターのフレーズが
「ああ、これぞエマのギターだ!」と思わされた。
3曲とも甲乙つけがたい程好きな曲だ。
この曲達を歌う螢汰さんを、そしてこのギターを奏でるエマさんを
この目で見られたらどんなに素晴らしいだろうか。
自由に羽ばたける人は良いなあ!





「ROCKIN'ON JAPAN2009年4月号」と「CAST」 - 2009年03月21日(土)

ROCKIN'ON JAPAN2009年4月号を読んだ。
山崎洋一郎氏が仰る通り『犯罪的美麗写真』だ。
本当にこの人は、見事に顔に現れるよねえ。
艶が戻っている。とてもイイ状態なのだろう。
山崎洋一郎氏というTHE YELLOW MONKEY時代からの
吉井和哉を熟知しているお方が吉井和哉に
肉迫しての『VOLT』全曲なのだから、濃くない筈が無い。
このアルバムを山崎氏が『始まりのアルバム』と評し、
吉井和哉が『突入!』と語っているのが
とても頼もしく嬉しく感じた。
シングルとして出した「ビルマニア」が出来た事は、
本当に大きな手ごたえだったのだね。
『成仏』かあ。長い長いトンネルを抜けられて良かった。
「フロリダ」の解説で
『《イギリスで買ってきたレザーパンツの匂いがした》っつうのは
完璧に、もう、イエロー・モンキーは要らねえよっていう意思表示
でもあるんでね、自分への(笑)。』
まさか、こんなにもハッキリと活字にされているとは思わなかった。
もう「察しろよ」という段階は過ぎて、言葉に出せるようになったのだね。
「ウォーキングマン」でも
『頭の中の鳴ってる音と、寸分の狂いなく鳴りました』
『信じてずーっとやってきて。それができたんでしょうね。』
こういう部分を目にしていると、少し前なら自分は、
「その音は、THE YELLOW MONKEYではどうしても出せない音なのか?」等と
淋しく思ったりもしたのだろうけれど、今回は、そうでは無かった。
THE YELLOW MONKEYの未来というものを胸の奥の大事な部分で
今も祈り続けているけれど、もう、悲壮感というものではない。
「ONE DAY」の
“この願いが叶うといいな ずっと自分を信じているんだ”
私のこの「希望」は、吉井和哉にとったら迷惑なものでしかないのかも
しれないけれど、私は、私の直感を信じる。
うちのサイトのBBS「背中の希望を胸の激情を」には、
“我らがTHE YELLOW MONKEYは、永久に不滅です、WELCOME!”という文字を
掲げている。この前の「MUSICA」インタヴューが出た時、
私は、もうこの文字を消さなくてはいけない時が来たのかと慄いた。
けれど「VOLT」が発売されて、このアルバムの中で、歌詞と曲で
吉井和哉がこれほどはっきりとTHE YELLOW MONKEYからの脱却を歌っている
にも拘らず、私にとっては、逆に妄執から救われた気がした。
“THE YELLOW MONKEYを好きでいて良いんだよ。”と
許して貰えたような気がした。

次に「Interview File cast vol.39"」を読んだ。
モノクロの写真だけれど吉井和哉インタヴューと合わせて22Pも載っている。
インタヴュアーの方がTHE YELLOW MONKEY、YOSHII LOVINSON、吉井和哉を
聴きこんで下さっている方で、切り口が一味違う、とても深い話を聞かせて貰えた。
この「VOLT」発売に合わせて、沢山の雑誌やラジオ出演・コメントなど、
追い掛け切れないほど様々なものがあるけれど、
やっぱりインタヴュアーの方によって、内容が凄く左右されるものなのだね。
時間が長ければ良いっていうものでもないし、
ページ数が多ければ良いというものでもないのだと思った。
地方でしか手に入らない雑誌でも、通信販売でこんなに素敵な記事を読めて
とてもありがたい。4年後とは言わず、また近いうちに吉井和哉を
取材して下さい♪





アナログ盤「VOLT」最高! - 2009年03月19日(木)

昨日あれだけどっぷりとCDで「VOLT」に浸ったというのに、
今日ステレオでこのレコードを掛けたら、
またしても衝撃に撃たれて仕舞った。
ドラムの音とベースの音が胸の鼓動を高鳴らせる。
吉井和哉の変幻自在・極彩色の声、ギターの響き、
キーボードの音色が鮮やかに奏でられる。
吉井和哉がソロ活動を始めてから、
欠かさずアナログ盤を購入しているけれど、
この「VOLT」こそ最高のアナログ盤だと思う。
レコードってこんなにも深い味わいなんだね!
大きなポスターも麗しくて嬉しい。
もう一枚買っておくべき?などという疑問の余地は無かった♪


「魔法使いジェニー」の“T.M.P!”って???
「トンペラポチョ」とか「テンポラリファイル」?などと考えたが
とんでもない勘違いだったようだ。

次の大きな疑問は、
『1296 YOU ARE HERE.』だ。
「1296」が謎過ぎる。





「VOLT」発売! - 2009年03月18日(水)

待ちに待った「VOLT」をようやく聴く事が出来た。
1曲目「ビルマニア」が鳴った瞬間、電流が走った。
シングル盤でもPVでも馴染んでいる筈なのに。
「フロリダ」の
“鳴っちゃったんだよ鳴っちゃったんだよ初めてなんだよ
 アメリカで本当のロックが鳴っちゃったんだよ”は、
発売前にこの部分が雑誌に書かれていたのを目にした時には、
反発を覚えていたのだけれど、今日この「VOLT」全曲を
体感出来て、吉井和哉がこのアルバムで理想の音を
手に出来た喜びの大きさを理解する事が出来た。
おめでとうございます。
98年頃からかな、もう10年以上の長きにわたって、
THE YELLOW MONKEY後期から休止、充電、「YOSHII LOVUINSON」ソロ開始、
正式解散、そして「吉井和哉」としての活動・・・
ずっと試行錯誤しつつ闘ってようやく正真正銘の「吉井和哉のロック」と
胸を張れるアルバムに到達したのだね。
「ウォーキングマン」
スペースシャワーTVの特別番組でちらりとこの曲を聴いた時から
気に為って堪らない曲だったけれど、想像以上に嵌った。
THE YELLOW MONKEYの頃の「血と酒と涙と男と女」を連想させるような
アダルトな妖しさがより深みを増して、全身を痺れさせてくる。
このギターは、吉井和哉自身が弾いているのだそうだ。
LIVEでどう魅せてくれるのだろう。怖いくらいに楽しみだ。
「ノーパン」
タイトルからは、想像つかなかった曲調だった。
“風鈴蚊取り線香とうちわ”で表わされる昭和ちっくな情景が
終盤に次元の境目に呑み込まれたようにサイケデリックに
変貌していくのがとても面白かった。
「ヘヴンリー」
初めてラジオでこの曲が流れた時から思っていたけれど、
この曲は、「癒しと祈り」の曲だと思う。
切ないくらいに懐かしくて痛みが次第に癒されていく。
「魔法使いジェニー」
男に魔法をかけてくれる可愛い天使さんの歌かな。
男性の理想だわね♪
LIVEで“T.M.P!T.M.P!T.M.P!T.M.P!”盛り上がりそうだ。
「SNOW」
「吉井武道館」での出逢いから、ずっと心を離れなかった歌だ。
スノーボールアースの真っ白に凍った地球が
吉井和哉の作る音楽で歌声で核の部分から、ゆっくりそして鮮やかに
美しい色へと色彩を纏って行くような、そういう美しさを感じた。
「ONE DAY」
伸びやかな大きな力を持った曲だ。
闇や苦悩を乗り越えて来た男がこの「ONE DAY」という
安らぎの境地にたどり着いたんだね。
“迷わずにおじけずに 希望のストローク回せ”
“この願いが叶うといいな ずっと自分を信じているんだ”
穏やかに包み込んで勇気を与えてくれる希望の歌だ。
「ルビー」
『8』の「メロメ」で北国行きのバスに乗って
身も心も凍らせて仕舞った彼女は今、
“身体中燃えてる”くらい“濡れて咲いて”
艶やかに愛を歌っているのだね。
“ルビーの罠にハマって”
「ルビー」は、吉井和哉自身だそうなので、
生還おめでとう!
「またチャンダラ」
これが、現時点での吉井和哉のリアルなのだろう。
優しい曲調だけれど、本当は、一番何の技巧もはったりもない、
強さを持った曲なのだと思う。
“羽を広げていっぱい愛してます
 またチャンダラ またチャンダラ  
 またチャンダラ またさよなら”
この人は何度でもパラシュート開いて降り立ってくるんだね。
不思議だね。そしてまた「ビルマニア」へと続いて行くんだもの。
「VOLT」間違いなく、吉井和哉の最高傑作だと思う。
「VOLT」発売日である今日3月18日は、
中原繁さんの命日でもある。
THE YELLOW MONKEYが「JAM」で大きく飛躍するきっかけを作って下さって、
そして2000年3月18日の彼の訃報がTHE YELLOW MONKEYの最期の決断にも
大きく関わったとても大切な方だ。
天国にもこの「VOLT」の音が届いているだろう。
こんなに凄いモノを作れるようになったのかと
きっと喜んでいて下さると思う。




再び逢うまでの遠い約束 - 2009年03月16日(月)

最初に『そんなことがあったのか!? 吉井和哉』という予告が出されてから
気がかりだった「MUSICA」が届いた。
案じていたような『衝撃の告白、実はこうだった。』というものではなくて
安堵した。
割合さらっと、「昨年、何度かまた一緒にやってみようかみたいな話もあった」
「飲み屋でたまたま会って話す内容から、もっとちゃんと4人で待ち合わせて
話し合う時もあったりもした」
「けれど話がぐだぐだしちゃったし・・・
『もう俺は俺の音を鳴〜らそ』って思った」
そんな事があったのか。
そんなんだったら、本当にやらなくて良かった!
ファンそれぞれがTHE YELLOW MONKEYに対しての想いを抱いているだろうけれど、
私は、いつか4人のベクトルがばっちりピッタリ合わさった時に
何が何でも遣らずにはいられないというような衝動を抑え切れずに
また凄い音を出してくれたなら、と願っているから。
折角吉井和哉が、『過去に別れを告げた』と仰っているところに
悪いけれど私は、THE YELLOW MONKEYをまだまだ過去に出来ない。
好きなんです!
昨日スペースシャワーTVの「VOLTスペシャル」で、
吉井画伯が「VOLT」の曲達をイメージに描いた10枚の水彩画と共に
アルバム「VOLT」から少しづつ曲を紹介していた。
私は、中でも「ウォーキングマン」に惹きつけられた。
この「MUSICA」の中で、吉井和哉は
『“ウォーキングマン”は「SICKS」の7曲目じゃね?』と思った発言を
していて『「VOLT」初回盤に入っている武道館DVDを、「VOLT」を
聴いた後に見れば選曲の理由もわかるだろう。ある意味葬式だなぁみたいな』と
語っている。
だから「吉井城ホール」と「吉井和哉武道館」のステージ上の皆の姿は、
黒一色だったのか。
これを読む前は、『「VOLT」発売前の大切な時期なのに
わざわざ言わなくたって良いじゃないか』と反発する気持ちを持っていたけれど、
今読んでおいて良かった。
吉井和哉の覚悟も理解したし、吉井和哉が何を目指そうとしているのかも
私なりに理解できたように思うし、やっと「VOLT」をまっさらな状態で
受け止める準備が出来たのだと思う。

こういう事を思っていた時にアンテナで届いた渋谷陽一氏の最新ブログには、
(1998年)12月26日武道館THE YELLOW MONKEYのバックステージパスが映っていた。
『10年振りくらいに着たジャケットから』出て来るだなんてねえ。
『大げさに言えば、その時当たり前だと思って時間も時を経ると、
いかにかけがいのないものであったのかに気付く。』ですって。
泣かせるんじゃないやい(^_^;)





ギタリスト - 2009年03月14日(土)

ギターマガジン4月号を読んだ。
『サポートギタリストは、バーニー(日下部“Burnny”正則)と
ジュリアン・コリエル』
エマさんの名は、無い。
昨日その第一報を知らされた時、本当は、
ずっと前にその答えを自分が知っていたのだということを
改めて感じた。
少し前の雑誌インタヴューで吉井和哉が「吉井城ホール」と
「吉井武道館」で菊地英昭にギターを弾いて貰った経緯を
話していた時に、今回のこの「宇宙一周旅行」LIVEツアーに
エマさんの参加は、無いのじゃなかろうかと予感?予測?を
したファンも多かったのだろうと思う。
けれど、「吉井城ホール」と「吉井武道館」で、
エマさんのギターで吉井和哉が歌うというあの至福のステージを
味わって仕舞った者にとっては、「次もまた」という
願いを持つ事を止められなかった。
私は、バーニーさんのギターもコーラスもキャラも大好きだから、
バーニーさんの復帰がとても嬉しい。
贅沢をいうようだけれど、曲替わりでバーニーとジュリアンとエマの
ギター競演を見たかった。
でも、吉井和哉は、ずっと前を見ているのだね。
今朝の深夜ラジオで、『バンドをやりたい。イエローモンキーじゃないよ。
新しいバンドを作りたい。』と語った声の響きで、
この人の中には、今現在「イエローモンキー再結成」などという考えが
全く無い事を、いっそ小気味良いくらいにキッパリと思い知らされた。
先日「MUSICA」の予告で
『イエローモンキー再結成の話が持ち上がったが中止になった』
という文章が出た時に《「VOLT」発売前なのに余計な事を言わないでくれ》と
愚図っていた往生際の悪い私にとって、喝を入れられた思いだ。
本当にねえ、、、。
(ファンが)ロックバンドに人生を委ねちゃイカンよねえ。
依存傾向がますます強く為っていると感じていたところだったので、
良いタイミングだったのだろうと思う。
長く生きてりゃまたどんな風に人生転がっていくか、
良い目が出るかも知れないので、のんびりゆったり
「吉井和哉」や「菊地英昭」「菊地英二」「広瀬洋一」という
ミュージシャン達の道のりを見させて貰えれば幸いです。
一生懸命ギターを練習して「宇宙一周旅行」でもその成果を
披露して下さるそうな吉井さんのギターを楽しみにしてます!





ロックジェットVol.35 - 2009年03月12日(木)

ロックジェットVol.35を読んだ。
エマさんがインタヴュー中に吉井和哉を「吉井」と
呼び表しているだけで、何だかキュンとして仕舞う。
重症だ(笑)
昨年末の「吉井城ホール」「吉井武道館」について
かなり詳しく語られていて嬉しかった。
『ザ・イエローモンキーの曲では、三本の指に
入るほど好きな曲』だという「天国旅行」に対する
エマさんの想いの深さを知って、グッと来た。
「吉井城ホール」に参加されたお友達から
『エマさんが泣いていたみたいだった』と教えて貰って
いたのだけれど、『リハの段階から、昔から関わっている
人達とか昔の情景が走馬灯のように見えた。リハですら
本気だった。・・・知らず知らずのうちに涙が出て来ていた。』
『・・・当時の感覚のまま弾けたのが自分は凄く嬉しかった。
<天国旅行>は、自分の人生の中でも本当に大切な曲』
読んでいて涙して仕舞った。
「天国旅行」エマさんにこうまで言って貰えて、
年末弾いて貰えて良かったね。
愛される曲というものは、曲自体が力を持って大きくなっていく
のだと私は、思う。
吉井和哉が日本語詞をつけて歌ったレディオヘッドの
「クリープ」を「大人の<クリープ>」と
評しているのが面白かった。
そしてアンコール「崖の上のポニョ」のいきさつ。
夜中におずおずと『おじさんの部分歌ってくんない?』と
メールを送る吉井和哉が可愛ゆいが、
「やっぱりなあ」と思いつつ『頑張ります』と
メールを返してあげたエマさんが、本当に頼もしい。
吉川晃司さんのLIVEでギタリストが大勢集まって、
少年に戻ってしまうという話も興味深かった。
あんなにも大勢の出演者達を、懐深くどーんと構えて
ひとつに纏め上げる吉川晃司という人の器の大きさを
感じた。『さすがは織田信長』だ。
まさかエマさんが楽屋でアベさんと緑茶と大福とで「お茶会」を
していらしたとは、想像もつかなかったけれど(笑)

brainchild'sの活動に関しては、螢汰さんとのこの第二弾シングルが
モノ凄く楽しみだ。
「billy」「The Cage」そして「there」で
菊地英昭というひとの伸びやかで雄大な世界が広がっていそうなので
早く体感したい。待ち遠しい。





胸には薔薇の棘 - 2009年03月11日(水)

K-MIX「2ストライク1ボール」
ゲスト出演した吉井和哉が、『「ルビー」は'幸福の王子様'を想像できる』と
発言したそうだ。
博愛と献身のあの“幸福の王子”?
“幸福の王子”は、身体には金箔が貼られ、目にサファイア、
腰に下げた剣にルビーが嵌ってるのだったよね。
「ルビー」ねえ。
私は、オスカー・ワイルドなら、どちらかというと
「ナイチンゲールと薔薇の花」の方を連想するけどなあ。
(片想いの)恋するお嬢様へ捧げる為に
(季節はずれの)赤い薔薇を探す美しい目をした青年の為に
薔薇の樹に命じられるまま、薔薇の棘に胸を刺して歌を歌う
ナイチンゲール。
『赤い薔薇が欲しいなら、月明かりの中、音楽の力で作り出すのだ。
自分の生き血で赤く染めるのだ。棘を胸に当て、一晩中
私に歌を歌うのだ。棘が心臓を貫き、お前の生き血が
私の葉脈に流れ込み、私のものとならなければいけないのだ。』
ナイチンゲールの歌声は、遂にその命と引き換えに
赤い薔薇を生み出す。
(この純粋な愛と献身の賜物である赤い薔薇は結局、
お嬢様のすげない拒絶にあって青年に路傍に打ち捨てられるのだけれども)
「幸福の王子」にしても、この「ナイチンゲール」にしても
究極のMだよねえ。
「VOLT」の解説時に、吉井さん、『「ルビー」は自分自身」って
言ってなかった?
やっぱりね(笑)
な〜んて事を言ってるから、またチケット獲れなかったのか?(^_^;)
いいえ、まだ諦めるものか♪





“想い出ばかり 積み重ねても 明日を生きる 夢にはならない” - 2009年03月06日(金)

3月14日発売予定MUSICA4月号の予告を目にした。
そんなことがあったのか!? 吉井和哉
酸いも甘いも、薬も毒も飲み込む当代随一のロックスター、吉井和哉。
最新作『VOLT』は、吉井がソロとなって以降、かつてなく真っ直ぐに、
豊かに、前向きに作られたアルバムだった! ザ・イエローモンキーという
巨大な呪縛から完全に解き放たれ、吉井和哉が最も「吉井和哉」らしく
作り上げた新作の完成を機に、その過程で具体的に進められていたという
イエモン再結成計画の秘話とその中止、自身が抱く過去
そしてこれからの吉井和哉像について徹底追及!!
息を呑んだ。「ああ、そうだったのか。」と色々な事柄に納得がいった。
けれど、これほどまでに期待が高まる「VOLT」発表という時期に、
大勢のファンが動揺するであろうTHE YELLOW MONKEY再結成、
しかも具体的な計画までが進められていたなどという生々しい話を
敢えてここで出す必要があるのだろうか、と非常に疑問に思った。
かつて“余計なInputいらない”って歌っていたように、
まっさらな状態で、ありのままの「VOLT」を聴きたいのに、と思った。
先月のROCKIN'ON JAPAN号で吉井和哉が
『もういいかな?』『もうないわあ!』と発言していて、
山崎洋一郎氏が『前作で足枷の時代は終わって、
今回は依存からも脱けたという感じがすごくする』と述べておられて、
吉井和哉自身も『自分の中で、なにかのけりがついたのかなあ』と
発言していた。
私は、あの個所から、そして、モバイル公式サイトでの
「吉井和哉への質問」THE YELLOW MONKEY再結成についての
吉井和哉の回答から、今現在彼の中には、そのような気持ちが
無い事をはっきりと知らされた。
それで充分じゃないの。
何も「VOLT」発売インタヴューで、わざわざ傷口抉らなくても。
・・・などというのは、本当に、聞き分けのない女の戯言だわね。
力強い「VOLT」の音で“頬をひとつふたつ 張り倒して”下さい。
きっと唇が切れて血の味がするでしょう。
どこかのラジオ番組で『吉井和哉は、血の匂いのする男』だと
仰ったそうね。
血の味・匂いって鉄サビだ。
『ROCKは鉄の音だ』とも発言したのだったよね。
私は、元素占い=鉄なのだよ。関係無いけどね(笑)
『依存からも脱けた』かあ。
滅茶苦茶まだ依存しまくりじゃあないか。
「ROCKS OFF」で述べていた
『酒や女やビル街でないと歌への気持ちがわかない』って?
「酒や女やビル街」に居ることで良い曲が書けると
自分自身に暗示をかけているのではなくて?
多量の喫煙・飲酒、そしてどうも疑わしいと私が勝手に思っている
恋愛(&SEX)志向、
海外ミュージシャンへの(大き過ぎるとも思える)信頼度、
酷い言い方をするようだけれども、これも依存と言えるのじゃないかな。
依存体質というのは、自分にも身に覚えがあるから判る。
吉井和哉の場合は、幼少時の父親の死、その後生活を支える為に
不在がちになった母親への満たされぬ愛の記憶が元になっているのだろう。
だからこそ心身の平安を保つ為に、「愛したい」「愛されたい」
「求められたい」という気持ちが切実なのだろうと思う。
AC傾向があるように思う。
ACの自覚がある私の場合、子どもを授かって子育てして行く過程で
少しづつではあるけれど、癒されていったし、他人からみれば
まだまだ未熟だろうけれども、成長も出来て行ったと思う。
吉井和哉の場合は、子育ての現場から途中でちょっとコースアウト
しているような気がするのだけどな。
勿論そんな傍からどうこう言えるような生易しいものではなくて、
凄まじい葛藤も苦悩も背負っているのだろうけれども。
何物にも邪魔されずに、自由に、伸びやかに、
音楽を作り続けて下さい、と願うと同時に、
『人生で最も充実した10年』と仰る40〜50歳のこの時期を
ちゃんと生きないと、後で取り返しが付かないですものね!と
ひとこと釘を刺したい気もする。
《追記》
今見たら、
<i>吉井和哉、「吉井和哉」を取り戻す

酸いも甘いも、蜜も毒も飲み込む当代随一のロックスター、
吉井和哉。最新作『VOLT』は、吉井がソロとなって以降、
かつてなく真っ直ぐに、自然体で作られたアルバムだった!
 イエモンという過去から解き放たれ、
吉井和哉が最も「吉井和哉」らしく作り上げた新作、
その完成を機に、自身が抱く吉井和哉像を今こそ語り尽くす
と変わっていた!
「予告欄」から消えただけか?
ともかく買って読んでみない事には始まらない♪




宇宙一周旅行メンバー - 2009年03月02日(月)

昨夜のα-ステーションの番組で
吉井和哉 TOUR2009 宇宙一周旅行のツアーメンバーの一部が
発表されたのだそうだ。
ジョシュ・フリーズは、スケジュールの都合がつかなかったそうで、
今回は、TRICERATOPSの吉田佳史さんが参加だという。
ジョシュについては、何と言ってもモノ凄いドラマーなのだから、
そうそう簡単にツアーに出て貰えるのは厳しいと思っていた。
以前、「ANN」のイベントで吉井和哉とTRICERATOPSが
共演した事があったけれど、あの時とても良いなあと
思っていたから、吉田佳史さんが吉井和哉の曲達を
どんな風に演奏されるのか、凄く楽しみだ。
ギターは、ジュリアン・コリエルが来てくれるそうだ。
番組中名前が出たのは、このお二人のみらしい。
けれど、鶴谷崇さんは、ご自身のHPのLIVEスケジュールで
「吉井和哉ツアー」に参加される事を発表されている。
ベースは、三浦淳悟さんだろうなあ。
安定感あるし、渋く決めて下さるもの。
となると、もうお一方は、、、エマさんかバーニーさんか。
少し前に「今度のツアーは人数増えるかも」って
言ってたような覚えがあるのだけれども。
バーニーさんもエマさんも来てくれたら良いのに!

====


土曜の深夜、NHK-FMで思いがけず「VOLT」の中から
「ONE DAY」「ヘヴンリー」「ルビー」が聴けて、
私は、「ヘヴンリー」の虜になった。
吉井和哉が『みんなのうた』って語っていたけれど、
初めて耳にした筈なのにずっと前から知っていたかのように、
心にすうっと染み込んで、故郷に帰って来たみたいに、
懐かしくて癒されて。
このギターの音色が良い。キーボードの重なり方とか
ホントに電流が走った。

まず「VOLT」を丸ごと早く感じたい。
そしてこの曲達が「宇宙一周旅行」でどう奏でられるのか
早く体感したい。







My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

溶けた砂
時の谷間