コトバアソビ。
無断引用お断り。

2004年10月25日(月) 欲求不満の紫。


そう言って逃げる気ですか。

もう逃がしはしません。

昇天?

望むところです。

私は、貴方に屈しません!



2004年10月24日(日) 宵闇の黒。


さぁ、もう逃げられないねぇ。

こないだは随分と焦らしてくれたじゃないの。

おっと、そんな言い分で逃げれるとでも?

・・・そうそう、そうこなくっちゃあ。

さぁ、足を開いてもらおう?



2004年10月23日(土) 情熱の紅。


やめろ、近寄るんじゃねぇ。

おまえにヤルもんなんざ何もねぇから。

・・・そうか、そんなに昇天してぇか。

来いよ、可愛がってやる。



2004年10月22日(金) 入れて。


中まで。

入れて。

それを私は望んでるから。



2004年10月21日(木) やさしさ。


貴方を想うことからする行動は、

本当の優しさですか?



2004年10月20日(水) 積み木。


転がる問題を

積み木みたく積んでゆく。

ちいさくちいさくまとまる僕を

君は笑うだろう。

積み上げなくたっていいじゃない、そう言って。



2004年10月19日(火) 見てないところで。


私の見てないところの貴方は

存在しない。

だから、気にならない。

そう言ってしまえれば、ね。



2004年10月18日(月) こんなちっぽけな。


こんなちっぽけな自分でも

大きな愛を持てるんだって、

信じたい。



2004年10月17日(日) あの子が。


貴方のこと想って泣いてるよ。

あの子が貴方を想って泣いてるよ。

私を想う貴方を想って。

泣いてるよ。




2004年10月16日(土) 閉まる。

また一枚。

心の扉が閉まる。

閉ざしたいのは自分じゃなくて、

貴方が開けようとする気持ち。



2004年10月15日(金) 抱えたものの重さ。


あれもこれもそれもっていっぱい抱えすぎた。

両手一杯のこれらは本当に大事なものだった?

今の自分じゃ、空も飛べない。




2004年10月14日(木) 神の子。


全てを祝福されし神の子。

そなたに試練を与えましょう。

決して実ることのない想いを。



2004年10月13日(水) ただ好きなだけ。


気持ちがつながらない。

ただ、好きなだけなのに。

これは独占欲?



2004年10月12日(火) 救世主。


雲を破き、

空を千切り、

稲妻を轟かせながら、

破壊によく似た救世主が、

貴方を攫うだろう。




2004年10月11日(月) 休息。


チッチ、と壁でマッチを擦る。

ジッと音を立てて燃え立つ炎が消えないうちに、

肩を丸めてオレは煙草に火を点ける。

流れる雲と同じ速度で飛行し続ける艇の甲板で、

しばしの一服。

ふぃーと吐き出す煙が自分の後ろへと吸い込まれていった。

団の長ともなると、自分の時間なんてモンがありゃしねぇ。

オレに許された時間なんざ、せいぜいがこの煙草一本分。

嘘みたいに突き抜けた青空をぼーっと見上げる。

おまえさんもこうやって見上げたらいいのにな。

見てみろよ。

誰の上にも空は青いぜ。

誰も憎んじゃいねぇ、天は許してる。

ほんの少しでいいから、それに早く気付け。

祈るように息を吸い込んだら、最後の灰がはたりと落ちた。

おっと、もう仕舞いか。

・・・そう、少しでいいんだ。

おまえさんが、楽になると良い。

そう思いながら、吸殻を灰皿へと投げて。

・・・オレは日常へと戻った。



2004年10月10日(日) 失うべくもない君へ。


昼下がり、深遠なる静けさの中で。

森の真芯に湧き出た泉で、白馬と男は足を休める。

白馬は静かに口を湿らせ、男は素足を泉に浸した。

木漏れ日に男の金糸の髪がきらきらと反射する。

男の瞳は湖と同じ青緑色で絶望を彩る。

騎士の装いをしたその男は、軽く溜息を吐く。

・・・考える。

何時まで追っても追いつくことはない男について。

決して自分の力が及ばないのではない。

言うなれば道が交わらないのだ。

彼には彼の目的が、自分には自分の正義が。

それでも追わずにはいられない。

これは、性か。

よしんば道が交わったとて、何をすると言うのだ。

わからない。

ただ、自分と言う存在を認めさせんが為か。

他に興味を持たない彼の、視界に留まっていたい。

それは愚かなる渇望か。

それでも。

それでも、私は。

白馬が男の下に戻ってくる。

男は泉の中に立ち、白馬に向かい合った。

「それでも私は、彼を求めずにはいられないのだ。」

これを恋だと人は笑うのだろうか。

愛馬の鼻面に顔を寄せる。

だとすれば、私は相当な愚か者だな、と男は自嘲する。

白馬がブルル、と低く気持ち良さそうに嘶いた。

そう。

失うべくもないのならば、

私は私の愛し方で彼を愛し抜くと誓おう。

例えそれが、刺し違える結果になれど。


・・・神よ。



―suzie氏受賞に寄せて。





2004年10月09日(土) 会いたくて、会いたくて。


そうだよ、例えばボクがさ。

アナタを求めたって、

ボクの欲求に応える気はないんだろ?

つまり、そういうことなのさ。

え?

もう、ニブチンなんだから!

だから、アナタが恋しいんだってこと!



2004年10月08日(金) 惚気てよ。


そんな君が可愛いんだから。

見たいよ。



2004年10月06日(水) 全部、貴方の。


例えば、貴方を想うと言うこと。

例えば、私が想われると言うこと。

例えば、それで私が変われるということ。

例えば、それが貴方仕様だと言うこと。




2004年10月05日(火) 偽れぬ。


其れが真理よ。

全部が俺で、

全部がお前だ。

其れが真理よ。

偽れぬ。



2004年10月04日(月) 甘くない。


思ったよりも甘くない。

全部アナタを認めることも、

全部アタシを認めさせることも。

だけど、アナタだから、そうしたいんだってこと。

それだけは、わかってよ。



2004年10月03日(日) リンゴ。


誘惑の果実。

その滑らかな肌にそっと唇を沿わせ、

甘噛みをしよう。

それはきっと背徳の罪の味。



2004年10月02日(土) 読めてしまう。


アナタが欲しい言葉が読めてしまうから。

本音じゃなくても言ってしまうのよ。



2004年10月01日(金) わかっているけど。


混乱する。

だめだ。

この流れを、私は制御することができない。



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本田りんご

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