突然ですが、この『エンピツ』さんにてお借りしている日記を、今日にて終了いたします。 新たな日記には、もう一度ホームページからお越しくださいませ。 これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
コムちゃん、青年館公演お疲れ様でした。 そしてもちろん、コムちゃん以外の6人にも、お疲れ様でした。 バウまで、ちょっとだけでもゆっくり休んでください。
今日の楽、コムちゃんが泣いてしまったとお聞きしました。 あのコムちゃんが、と思うと、より感慨深いものがあります。 凄い公演だったものね。舞台の上も客席も。 それ聞いただけで、こっちまで泣きそうです。いい千秋楽だったんでしょうね。
それにしても、つっ疲れた…! 慣れない画法に挑戦してみたら、くじけるかと思いました。 と言うわけで、どっかにあほうどりの絵を仕込んであります。 適当なボタンを押してみるとあるかと思われます(つーかボタン一個しかないから!)。 かなり長い間おんなじイラストだったので、そろそろ変え時だと思ってたんですよね〜。 恥ずかしいお話をひとつ。 フォトショのマスク機能、初めて使ったよ…! なので、かなりてこずりました。練習だと思って頑張りました。 その上大したことない仕上がりとなっておりますが、試練だと思って晒しました。でも楽しかったです。
最近、うちの同期が同期に黙ってズンドコ会社を辞めているのが、ちょーさみしいです。ひとことくらい声かけてってくれよって思いますよね。 6月末日で辞めてた同期がいたのですが、今日辞めてたこと知りました。 同じフロアなのに…!それだけ接点がなかったと言うのか、私があまりに他人に興味がないと言うのか…。 うーん、でも寂しいもんだよなぁ。
【拍手レス】 ためててごめんなさい!お返しします!!
>アルバトロスついにはじまりましたね☆同時タイミングで宙組もどかーんと出発!コムかしファン殺し(爆) …スイマセン、レスが遅くて青年館アルバトロス終わってしまいました(汗)。でもバウがまだありますよね(必死)。こんなところでもコムカシフォーエバーですね!
>アルバトロス本当にすごいようですね…。レポ読みましたがそれだけでもしみじみしてしまいました… …凄かったです。あんなレポートではお伝えしきれないくらいです。 まず会場の熱気が凄いですし、それに舞台の上も独特な熱気に溢れてます。 退団って凄いですね…。
2006年07月19日(水) |
麗しの悪夢から目覚めたらあなたはちゃんといた! |
ハイ、本日、『アルバトロス、南へ』を観て来ました。二度目にしてMy楽です。 一昨日、初めて観た時と感じ方が全然違う自分に驚きました。 一昨日の日記を読んでいただけると、お分かりかと思いますが、初めて観た時は、過去の描写の印象の方が強すぎて、目の前にコムちゃん本人がいるのに、その存在は夢か幻か残影のように見えてしまい、その実体を掴めなくて、物凄く寂しくて悲しくなってしまったんです。コムちゃんを思い出にしないで、とすら思いました。 だけど、二度目の観劇をしてみると、アラ不思議なことに、生身のコムちゃんを感じることが出来ました。 多分、この作品の観方なんですよね。以下の考えはあくまでも私の場合ですので、何訳分かんない事言ってんだ?と思われるかもしれませんが軽く読んでください。 過去の部分、特に第二部の芝居の部分を思いっきり追ってしまうと、まんまと過去の渦に飲まれてしまうんですよ。 あの二部の芝居は、ストーリーがあるようで、ない。またその逆でもある。 全く別の話が、切れ目がなく、いつまでも上手く繋がって途切れないように出来ています。わっかのように、また水の流れのように、どこまでも繋がって終わらない不思議なストーリーです。 そこに出てくる、ルドルフ、ヴィロンスキー、ラヴィック、彼らが本人だと思って観てしまうと、おしまいです。その過去の永久ループにまんまと巻き込まれてしまうのです。前回がモロにそうでした。 だから今日は、あれらは、あくまでもサーカスのお芝居、サーカスが見せたひとときの夢として観て、現実のコムちゃんと、区別して観ました。 過去に捕らわれてしまうと、本当に思う壺。現実が見えなくなってしまいます。
前回、フィナーレについて、殆ど記憶がなかったのは、そこでかなりコムちゃんの現実の姿を見失ってたからってのもあるんだと思います。 と言うわけで、今回は、ちゃんとフィナーレの記憶があります(笑)。 フィナーレこそ、今を生きているコムちゃんにモロ会えるのに、前回は勿体無いことをしたな。
第二部のお芝居部分が終わると、オーケストラの前にあった紗幕が下り、オーケストラが見えるようになります。 舞台に出演者はおらず、オーケストラの『サヨナラは夕映えの中で』の演奏があります。
演奏が終わると、黒燕尾姿のハマコとキムちゃんが『わたしとあなたは裏表』を暑苦しく歌ってくれます。
ゆめみ姉さまが登場して『夢のかけら(パッサージュ)』を歌います。あの透明感のある、何とも言えない空気を感じます。
そして、コムちゃん登場。『Yesterday Yes A Day〜Holiday(Dancer In The Dark)』に合わせ、オレンジシャツに白シャツを羽織り、ベージュのチノパンと言う、ラフな格好。それがとても身軽で、そして凄く自由にのびのびとして見えて、観てて清清しい気分になります。 その後、頭に羽をつけた白シャツ白パンツの男役、白ホルターネックのチュニックとパンツの娘役全員が出てきて、コムちゃんを囲むように総踊り。 周り全員が鳥に見えて、逆にコムちゃん一人が、人間に見えます。特に『朝海ひかる』そのものを感じられます。いる!コムちゃんが生きている!と凄く感じたシーンでした。 又、すごく暖かさを感じるシーンでした。 そのまま、『愛さずにはいられない(月夜歌聲)』を娘役全員で歌い継ぎます。
そして、『闇が広がる』をコムキムで。 スパンが前身ごろにギッシリとついた黒サテンシャツに黒パンツ姿です。ルドルフも、思い入れが凄くある役なので、楽しみにしていたのですが、実はイマイチ乗れませんでした。 キムちゃんの顔芸が凄すぎてね…(スミマセン)。
そこにハマコが登場し、男役3人で『FAVORITE SONG OF ALL(シトラスの風)』を歌う。熱い未来(NOTハマコ)を感じられる、凄く好きなシーンです。 そのまま3人でカンフーちっくな『Theee Dragon(香港公演)』を。
『ザッツ・レビュー(モンパリ)』をハマコが熱唱。 黒ホルターネックにチュチュの様な紫ペチコートのスカートのドレス、頭の羽飾りも紫の娘役が登場。 『Coming Century(Cross The Line)(ブルースワン)』を歌う。
『少年の心(失われた楽園)』を、焦げ茶スーツに青の前身ごろにたっぷりとフリルがついたシャツのコムちゃんが登場し、歌います。
『Many River To Cross(メガ・ヴィジョン)』を、全員で歌います。娘役は香港公演の白地に青いラインが胸と腰に入ったドレス。 オーケストラ紹介もありました。 多分ここなんだけど、ハマコ率いるアカペラでコーラス、そしてコムちゃん登場。 もうね、一部の最後の総踊り、このフィナーレの初めのそう踊りもなんですけど、すっごい愛を感じるんです。 わたしゃ、この作品、キャスト、オギーを、目茶苦茶愛してますよ!熱い!っていうより、あったかい。愛情が入った作品って何て素晴らしいんだろうね。
最後に『Birds on theJourney(リプライズ)』をコムちゃんが1人で。袖がゆったりしてて、上着が長い青の衣装です。
そして幕。
アンコールは月夜の歌声でした(曲を知らないのですが、プログラムによると)。ノリノリで、明るく、幕が下りるギリギリまで腰折って手を振ってくれます。
で、この日のアンコールの挨拶ですよ。 『残すところ、2公演となりましたが、もう青年館の舞台に立つことはないと思うので、一瞬一瞬(一秒一秒だったかも)を心に刻んで行きたいと思います。あと一日頑張ってまいります」みたいな事を言ってね。 …バカー! スミマセン、暴言吐きました。そんなことぺろっと言ってしまうのがあまりにもコムちゃんらしくて、反射的に一瞬笑ってしまいました。ウケたとかじゃないですよ。もうホントにこの人はもう、えー!?もう。 そして、二度目のカーテンコールで『こうやって皆様のお陰で毎日楽しいです』みたいな事を言おうとして、…噛んだ。 噛んだ!噛んだの!噛んでこそコムちゃんですよね。ますます「生きてるー!」と勝手に喜んでしまいました。「ねっねっ?」と、ほかのメンバー達に同意を求めまくるコムちゃんが死ぬほど可愛かったです。 まったく何でこの人はトップスターなのに、こんなに可愛いんだよ!
と言うわけで、生身のコムちゃんに出会えた公演でした。 殆ど泣きませんでした。前回ありえないくらい泣いたからもあると思うのですが、楽しみとかコムちゃんを感じた喜びが勝ったのかもしれません。 …まあ、条件反射で、凱旋門とか泣きましたがね。あの旋律でもうだめなのですよ(笑)。
さて、第二部のいづるんとのお芝居、凄く好きです。いづるんが最高ですよね。 やせっぽっちで、寂しい目をした少女のような女。だけど、誰よりも女なんですよね。 オギーはね、女性を描くのが上手ですよね。 自分が殺されるのを分かってて、愛した男を逃がした後の、あの揺ぎ無い決意と晴れ晴れとした表情。女の強さをすごくよく描いていると思うのです。 それを表現したいづるんにひたすら感動。ますます好きになりました。あの見た目と、大人の女の強さ、その両方の絶妙さと言ったらもう。奇跡のようだった。 「私があんたの昨日になりたい。あんたが私の明日になって」のようなセリフ、本来はどんな意味なのかは分かりませんが、コムちゃんを好きな者の気持ちとしてはそのセリフそんまんまコムちゃんに伝えたいと思ってしまうような言葉でした。 セリフの一つ一つが胸に沁みるんだよな、セリフに輝きがあるんだよな。オギー、あんな短いシーンで、深すぎるよ(笑)。 それにしても、4人の女が捕まえられなかった、あほうどり、それはあまりにコムちゃん本人のキャラクターにかぶって、ゾッとしますよね。 第二部は、深読みしちゃいけないと思いつつも、セリフと、脈絡なく流れる場面の魔力に、やっぱり心底震えます。 でも、第二部は、恐ろしいけどとても好きです。
だけど、やっぱり、第一部がたまらなく好きなんですよ。 気楽に楽しめる、デパメンのシーンとか最高じゃないですか。 一人でノリノリで強弱つけまくって熱唱するハマコとか、バド風コムちゃんとか、メール夫人の「ベーッサメー!(こっ鼓膜が!)」とか(ハマコばっかだな)。 退団前だからこそ、しかも、退団発表の後の初めての公演だからこそ、何も考えずただ気楽に観て笑えるのがいいじゃないですか。やっぱり今、かなり過敏な時期だから。
以下第一部のツボ ・オンザの後、吹き飛ばされるときのコムちゃんのオーバーリアクションの可愛さと裏腹な、野太すぎる「うわああぁ!」って声がたまらんのー。 ・やっぱりバド大好きだな。ちなみに昨日のバドは、ヴィーナスを観て、興奮しすぎて手の震えがとまらず、もう片方の手で震えを静止させてました(笑)。 あのバド、最高に好きなんですけど!3枚目のコムちゃんってホントかわいいですよね。しかも無駄に上手いし。トップになってから、3枚目とかって滅多に観れるもんじゃないから、ちょこっとだったけど観れてよかったなあ。 ・かわらぬ思いが凄く好きです。曲自体かなり好きなのですが、コムちゃんの低音なキーとの嵌りっぷりといったら。 しかも、コムちゃんに凄く合う曲ですよね。 ・何気にダンスの上手いハマコ。すごくダンス綺麗なんですよね。キャラが目立って、今迄ダンスの上手さとかしっかり見てなかったけど。流石元ダンス部部長(需要のない情報)! …何か他にもあった気がするけど、言ってしまえば全部と言いたいほどなんですよね。ここまでコムちゃんのために作られた舞台だと、その中からツボを言おうと思っても、意外と難しい。ああもう全部だよ全部!
それと、全編通して思ったことなんですが、オギーって、照明の使い方上手いよな(今更でスミマセン)。 シンプルな白いセットが、照明一つで、全く違った顔になる。ああ言う何にもないセットだからこそ、そのことに気づけた公演でした。 オンザの途中「ぱーっっっ」とミラーボールが回るのとか、サーカスで、少女が歌うところの怪しい原色の照明とか、どこか忘れたけど柄の照明とか凄く好きだったなあ。色々感動してしまいました。
最後にアルバトロス(あほうどり)の意味を。 あほうどりは羽が大きくて歩けないから、すぐにつかまってしまう不器用な鳥。だけど、飛び立ったらその大きな翼でどこまでも飛んでゆける鳥、それがあほうどり。 普通、トップスターの、ましてやサヨナライベントのタイトルに「あほうどり」なんて言葉使わないですよね。 だけど、その「あほうどり」と言う鳥のイメージと、コムちゃんのキャラクターがダブる。ものすごく。 そして、第二部の舞咲のセリフ「あんたって、すぐどっか行っちゃうんだから」。 コムちゃんは、いつだって掴みどころがなくて、大勢の中にいてもどこか孤独を感じるひとです。目の前にいても、その本質とか心とか捕まえることは出来ないし、本当に誰よりも遠いひと。それはファンから見てだけじゃなくて。 そして、本気で、退団後どっかに消えちゃいそうな気がすると言う、自分の中の予感とも重なります。 タイトルからして、ここまで深いんだよ。すっげー計算。 My初日、開演前プログラムのオギーのメッセージの、この「あて書き」を読んだ瞬間、涙腺がブッ壊れましたからね(笑)。 とてつもない愛情が込められまくった作品でした。コムちゃんにも、そして、ファンにも。 たった2回観た公演で、物凄くいっぱい考えさせられたし、凄く神経も使いまくったし、泣きまくったし、感動しすぎたし、辛すぎたしで、ほんっっっっっと、
疲れました(へらり)。
次の大劇場作品が始まったら一体自分、どうなってしまうのでしょうか。骨になっちゃうかもしれません(笑)。 でも、オギーに、とても感謝してます。 だって、コムちゃんがトップになってから、深読みする作品なんてなかったですから。 もう最後です。次の作品もまたオギーです。死ぬほど疲れてやろうじゃないか。
だけど、ホント疲れるな(笑)。今日はこの辺にしておきます。アルバトロス語りもこれ以上無理だと思います。 では、この辺で。拍手レスは明日させて頂きます。かなりお待たせしててゴメンナサイ!
そうそう、DVD早く欲しい〜!とか思ってたら、発売が…
10月っておっそ…(絶句)!
2006年07月17日(月) |
『アルバトロス、南へ』観てきました(ネタバレ) |
ネタバレしますので、ご注意くださいね。 以下、『アルバトロス、南へ』の感想です。
本日、待ちに待った『アルバトロス、南へ』を観てきました。 私、コムちゃんの退団発表を知ったとき、それはそれはショックで悲しかったんだけど、涙はそのときは出なかったんですよ。 だけど、この舞台を観たら、おかしいくらい涙が溢れてきてしまいました。 『退団』と言う文字を見るよりも、『退団』と言う事実を美しく演出すればするほど、より悲しくて、涙って出るもんなんだね。 本当に、神々しいくらいコムちゃんは美しかったんです。 家帰ってきてから親に感想なんて話そうとしたら、思い出して涙声になっちゃって、ボコボコ涙が溢れてきちゃって、親に大笑いされました。
舞台のセットは、舞台の下手に、縦長のスクリーンがあり、開演前は、そこにあほうどり(アルバトロス)のシルエットが飛んでいます。 舞台奥(真ん中くらい)に、白い低めのステージ(階段状)、その後ろに紗幕があり、さらにその奥にオーケストラ(ザ・スクラッチ)が。オーケストラの後ろは緑色に光る海のように見えるような背景と言うか照明がセットされてます。
この舞台、過去にコムちゃんが演じた作品を交えながら、でも、全くの別ストーリーとして進んでいくものでした。 懐かしい役とシーンが続々と登場するこの舞台は、まるで、走馬灯を観ているような舞台でした。 目の前にコムちゃんはいるのに、コムちゃんはもう存在しなくて、幻影を見てるようだったのです。確かに存在しているはずなのに、その実体を掴めないんです。 コムちゃんは、近くにいるのに今迄で一番遠い存在に感じました。 そんなこの舞台は、長い夢を見ているようでした。
【第一幕】 ■GO South 下手のスクリーンに、水が一滴落ち、ウォータークラウンが出来ます。 スクリーンが上に上がると、あのポスターの白い衣装を身に着けたコムちゃん登場。 鳥を思わせるような、滑らかなダンスを踊ります。 そのまま飛び立ってふと消えてしまいそうでした。白いまばゆい輝きに包まれていたコムちゃんはただただ美しかったです。
一幕の設定は、南へ旅立つと言う設定なのでしょうか。 コムちゃん以外の出演者(有紗、未来、天勢、音月、麻樹、舞咲)が、変わり黒燕尾のような衣装(燕尾の下がパニエみたいになってて、スカート状に広がっていて、それが皆別々のビビットな色なんです。その下はパンツ)を着け、トランクを持って登場。 コムちゃんも、同じ衣装で登場(コムちゃんのパニエは赤)。何故か唐草模様の風呂敷包みと、パグのぬいぐるみを持ってます。 みんなに混じって陽気に歌うコムちゃんは、めちゃくちゃ可愛いんですよ。トップなのに、なんでこんな可愛いんだよ!と、観ててデレデレしちゃいます。
♪使用曲 アルバトロスのテーマ/Birds in the Storm
■South Park(featuring『ハイペリオン』) その後、コム、ハマコ、キムで、ON THE 5thを歌いながら、行く道を模索します。 場面は変わり、『デパートメント・ストア』です。ここは通してコメディタッチ。 コムちゃんは、ツギハギの野暮ったい格好で登場。ハマコのノリノリ大音声デパメンが最高。 コムちゃんも、デパートで大変身します…が、その姿『ハウ・トゥ・サクシード』のバドです。黒ぶちメガネが可愛いのなんのって! 後ろに、バイオリンを弾く少年が。キムちゃん扮する『再会』のジャン君です。うっとりするコムちゃんが、お金をあげると「オイラは、物乞いなんかじゃない!」なんて言う、懐かしのセリフつき。 逆ギレしたバドと、ジャン君と恋人(ゆめみ姉さん)の追いかけっこが始まります。怒ったり悔しがったりするコムちゃんのベタベタコメディチックな動きが滅茶苦茶可愛いです。
下手に、ヴィーナスの彫刻があり、バド君、一目ぼれ。そっと口付けると、ヴィーナス像が半回転し、舞咲扮するヴィーナス(ハイペリオン)登場。 ウキウキで、バドは一緒に踊り、熱烈なチッスを…!だけどその後も、恥らってんの。バドキャラだから(笑)。 そして、2人は、像のあった台座に揃ってポーズを取って立つと、また半回転して、ヴィーナスの彫刻になります。 その一部始終を観ていた、キムジャンは、ニヤニヤしながら、ヴィーナス像にキスします。 すると、現れたのは、ハマコ扮するメール夫人(ノバ・ボサ・ノバ)。有り得ないくらい濃厚。ヒック!なんて可愛いしゃっくりじゃなくて、「グワッ」って言った! 取って食うぞーー!ってくらい野獣の如くジャン君に絡みつき、耳元で鼓膜が避けんばかりのベサメムーチョを熱唱。ジャン君の精気を吸いまくりです。 あ〜死ぬほど笑った。やりすぎてこそのハマコ大好きだ! そして、無理やりヴィーナス像の台座に二人揃って立ち、半回転すると、次はギリシャのの彫刻の様な男性の彫刻になります。 ステージに1人残されたゆめみ姉さんもその彫刻にキスすると、今度は、ショッキングピンクのジャケットが眩しいコムちゃんが登場! そして、ベサメムーチョをコムちゃんが歌います。
♪使用曲 ON THE 5th/Alexander's Ragtime band〜デパートメント・ストア/ジャン・タムジー・コンチェルト(ハイペリオン)/ピグマリオン(レオナルドの夢)(ハイペリオン)/Speak Low(ワン・タッチ・オブ・ヴィーナス)/ベサメムーチョ(ノバ・ボサ・ノバ)〜I Believe In You(ハウ・トゥー・サクシード)
■South Point(featuring『ノバ・ボサ・ノバ』) そのまま、ノバ・ボサ・ノバになります。 華麗なる千拍子のパイナップルの女王の曲を、ハマコ(だったはず)が歌い、その後、ノバボサの浮浪者の格好でコムちゃん登場。 ボロを脱ぐと、『Joyful!!』のコムサの衣装です!好きだったんだよな〜! ♪強盗だっ強盗だっの歌に合わせて札束を投げまくるコムちゃん。 その後、いづるん扮するブリーザ、キムちゃん扮するマール登場で、ノバボサのブリーザを取り合うシーンとなります。 私は、コムちゃんのマールが一番好きなので、あの狂気染みた表情や、ブリーザを殺した後の、観てて胸がえぐられるような悲痛でボロボロなマールを再び観れて嬉しかったです。
♪使用曲 リオのカーニバル(華麗なる千拍子'99)/強盗だ(ノバ・ボサ・ノバ)/LA SORONGO(ノバ・ボサ・ノバ)/アマール・アマール(ノバ・ボサ・ノバ)
■South Paradise その後、手錠を付けられた状態で苦悩を表現するようなダンスをします。 …てっ、手錠って! これが斎藤ショーなら、まだ趣味に走りやがってー!と、憤怒するところでしたが、手錠を付けてダンスしても、変な感情を感じなくて良かったです。 むしろ、苦悩を表すいい小道具にすら見えます。こうも違うものか…! そのまま、音楽は、『レ・コラージュ』のタブーに。 すると、キムちゃん扮するタブーの女登場。ものっそいゴツいです。ムキムキタブー女…!ある意味タブーです(コラ)。 これは、コムちゃんで見たかったなあ。 タブーの歌好きなんですが、やっぱりいいですね。ハマコといづるんで。 その後は、花組時代の曲のメドレー。 実は私、この頃を全然観たことがなくて、曲もなじみが全然なかったのが残念。勉強しとけばよかったです。 でも、花組らしい、シャープなかっこよさは最高。 スーツにソフト帽で踊る姿はおっとこまえ!『A Namorada』と言う曲を歌うコムちゃんがかっこよかった〜。
♪使用曲 Taboo〜Tango Taboo(レ・コラージュ)/Mambo(ファンシー・タッチ)/カルナバル(ラ・ノーバ!)/A Namorada(サザンクロス・レビュー)/ハイパー・ステージ!
■South Peak 舞台は暗く変わります。 『銀の狼』の物悲しい影ソロ(悪夢)が流れ、コムちゃんは黒のロングコートに身を包み現れます。ドリキンの中詰めの衣装の様な感じです(同じものかも)。 そして、ブラックジャックの『かわらぬ思い』を歌います。 この『悪夢』の歌詞の「どこから来てどこへ行く」のくだりや、『かわらぬ思い』の歌詞の意味、そしてプロローグの真っ白なあほうどりの姿とは打って変わって真っ黒な衣装、しかもこの振りが凄く激しく高度で、これらから、行く道を模索し、苦悩しているようなあほうどりの姿を彷彿とさせられます。 その姿が、現在のコムちゃんご本人の姿とオーバーラップして見えます。 ここだけではないですね、この第一部は全てがコムちゃんの宝塚人生そのものを振り返るものだったのかなと。 このシーンの前までは、コムちゃんの今迄を表しています。 このシーンは、戸惑いとか、不安とか、退団に当たって晴れ晴れとした気分だけでない、これからの人生へのそういった感情を表してるように見えます。 そして、その次は、白い衣装でパーッと晴れやかな表情でコムちゃんが登場するんです。 出演者全員で胸がすくようなダンスを踊ります。眩しい笑顔です。 これこそ、コムちゃんの未来を表してるんじゃないかなあと。明るく煌く輝かしき未来を。 オギーからコムちゃんへのはなむけなんじゃないかなと。 そう言う意味じゃないかもしれないけど、私はそう勝手に解釈しました。 そして、一幕は終わります。
♪使用曲 悪夢(銀の狼)〜かわらぬ思い(ブラックジャック 危険な賭け)/Birds in the Storm
【幕間】 下手のスクリーンに、体育座りした、コムちゃんの映像が。衣装はプログラムのものです。 そして、第二部が始まる瞬間、そのコムちゃんの背中から羽根が生えて、どんどん大きく広がって行き、スクリーンを超え、舞台の隅々まで広がります。
【第二部】 第二部は、お芝居が絡んでくるんですよ。オリジナルのストーリーなんですが、それに、過去の作品が上手く混じっているんです。 言えない過去を持つ男、コムちゃんと、恋人舞咲。 舞咲は、コムちゃんをサーカスに誘います。団長はハマコ。 第二部は、全てが団長が見せるサーカスなのです。 これがね、まるで夢の様なんです。夢って、あの寝ている間みる夢のようなんです。 ある話が進んでたと思ったら、違う話に飛んでいて、次の瞬間また違う話になっていて、でも全部繋がっていて。 だから、今日の日記の冒頭で言ったように、これは現実で目の前で起こっていることなのに、全てが夢みたいで、コムちゃん本人は目の前にいるのに、コムちゃんの姿が幻影のように感じるのです。 でも、この第二部のお芝居、良かったですよ。 サヨナラ直前公演にしては、ちょっと暗すぎだとも思いましたがね。
サーカスが始まります。 その中には、いづるんのパッサージュの少女、白鳥(香港公演)、ゆめみ姉さんのマスクの女(シトラスの風)、舞咲のパイナップルの女王(華麗なる千拍子)、キムロベルト(追憶のバルセロナ)の姿が。 コムちゃんを取り巻くように、又、攻めるように皆が踊り、サーカスは進みます。そして、ハマコ団長が「革命家は、のこのことサーカス見物に来ているところを捕まりました」と言う。 ああ、あのコムちゃん演ずる過去を背負った男は、そう言うことだったのね、と思っていたら、どうも違う。 キムちゃんが「国外へお逃げください」と、エルマーの独白を言い、ハマコが「皇位継承は難しいぞ」とフランツの台詞を言っている。 そう、話はエリザベートになっているのだ。 白軍服に身を包んだコムちゃんが登場し、まこさんも「陛下…」と言っている。…が、そのまこさんの格好がアンナ・カレーニナの白いドレス。 エリザベートだったはずの話の筋を無視して、コムちゃんは『アンナ・カレーニナ』のヴィロンスキーの台詞を言い始めている。 軍服の上着を脱ぐと、前身ごろにフリルのついた白いヴィロちゃんのシャツ。 「あなたを抱きしめたい…!」「海が観たいわ!」なんて言ってます。すっかり二人の世界。話はアンナ・カレーニナに変わっている。 そのまま、アンナの砂浜のシーンに変わります。 私が大好きなアンナ・カレーニナのシーンが再現されて、涙腺が悲鳴を!(アンナ、凱旋門、エリザが私の三大好きなコムなのです) そして、汽車の急ブレーキの音が。アンナは死に、ヴィロンスキーは、拳銃で自殺。 そこにハマコ団長が現れ、「またあほうどりが命を落としました」の様なことを言います。生きるためには「これが必要なんです。身分証明書」と言いながら、身分証明書を胸から出す。 舞台は、凱旋門へ。 ハマコボリスが歌います『パリ祭〜パリに帰りて』。「♪アン・パ〜リ〜」の歌です。 コムラヴィック、足の悪いハイメ(キム)も加わり、『酔いしれて』を歌います。 私ね、凱旋門役代わりが大好きなんですよ。生で見たことがなかったので、こうして目の前で動いてるのを観てるなんて、もう夢のようでした。 極めつけは、ゆめみジョアンの浮気を咎めた後の『たそがれのパリ』です。この歌大好きで、コムちゃんが歌ってるんですよ。 しかも、当時より上手い(笑)。学年的にも、今凄く合う。もうゾクゾクしっぱなしでした。
で、ここからが全くのオリジナルなのね。 凱旋門の時代背景から繋がって、第二次世界大戦中なのでしょうか。 コムちゃんはゲリラの残党に。いづるんは、それをかくまる女。その女は、民衆を守るために戦うと言う兵士に疑問を持ち、自分を守ってくれる兵士を待っているんですよ。 やせっぽっちで、孤独な瞳をもつ女。凄い適役です。 そして、身を隠しながらも生き続ける男。生きることへの意味を失っています。死にたいわけでもなく、このまま時をやり過ごしていると言うか。 かみ合わないような2人の間に、最後、2人の間に感情が通じ合うのです。 でも、女は、男の居場所を密告してしまってました。女は、男に南へ逃げるよう言います。私も後を追いかけるから!と言い、男を逃がし自分だけ残ります。 男を捕らえに来た兵士。そして、兵士は、女に狙いを定め、銃声が響きます。 女によって、生きる希望を見出した男と、男を生かせることで、自らの生に満足して全うした女。 2人だけの共感と、仲間意識、愛情。淡いようで深く濃い、シーンでした。 短いストーリーなんですが、戦争背景での、心理描写が巧みで、引き込まれてしまいました。 …ここまでとは言わないけど、戦争物を書くなら、掘り下げて欲しいよな、斉藤君。とか、この間のヤンブラとを思い出してしまいました。 でもこのシーン、難しいです。オギーのメッセージのこれっぽっちも分かってないと思います。もう一度観て、もっと深読みしたいと思います。 場面は、一番初めの、サーカスを見終わった恋人同士、と言うところに戻ります。 全てはサーカスが見せた夢、幻。このシーンの最後には、出てきた全ての女性(恋人、アンナ、ジョアン、戦争のシーンの女)が登場します。
■フィナーレ ハマコと、キムの黒燕尾で風共の「わたしとあなたは裏表」を暑苦しく歌ったり、パッサージュで観た衣装でしょうか。黒ミニスカに黒い背負い羽、手にも羽を持った娘役たちが登場します。 コムキムでの『闇が広がる』、男役三人での『FAVORITE SONG OF ALL』(シトラスの風)など、メドレーのように進みます。 …最後の最後にして、何故か記憶が薄れてるのです。スミマセン。 明後日また観てくるから、そしたら、詳しく書きます。 最後はあほうどりを思わせるような白い衣装のメンバーの総踊りがありました。 第二部はフィナーレ以外は、サヨナラ直前公演とは思えぬような暗さでしたが、フィナーレで大分希望に満ちたものになった感がありました。 ちなみに、途中の、過去を背負った男の生き様、それはオギーから観た、コムちゃんのイメージなのでしょうか。
♪使用曲 清く正しく美しく/わたしとあなたは裏表(風共)/夢のかけら(パッサージュ)〜Yesterday Yes A Day〜Holiday(Dancer In The Dark)/愛さずにはいられない/闇が広がる(エリザベート)/FAVORITE SONG OF ALL(シトラスの風)/Theree Dragon(香港公演)/ザッツ・レビュー(モン・パリ)〜Coming Century(ブルー・スワン)/少年の心(失われた楽園)/Many River To Cross(メガ・ヴィジョン)/Birds in the Storm(リプライズ)
と、初見の感想はこんなもんでしょうか。大分意識が薄れてきててびっくりしました。特に後半。スミマセン。 過去の作品を取り入れつつ、別のストーリーで綴るというのは凄く新鮮でした。 懐かしみつつ、新たなストーリーに引き込まれると言う、新触感。 でも、私的には過去の描写の印象の方が強烈でした。 まだ『男役朝海ひかる』は生きているのに、男役朝海ひかるには未来があるのに、この舞台では既に過去の人にされていると感じる方が大きかったです。やっぱり退団と言う事実は受け入れつつも、まだ過去を振り返って懐かしむなんて出来るわけないですよ。なのにそれを目の前でそれをやられてしまうと、結構精神的にキツかったです。 あほうどりが南へ行く、それは未来を表しているんだけど、どうしても後ろ向きになってしまう作品でした。それは、観る人それぞれだと思うんですけどね。 次、観たときは、過去に惑わされず、オギーの伝えたいもの、南へ向かうところの表すものをもっと汲み取れたらと思います。 長くなってスミマセン〜。では、この辺で…。
2006年07月14日(金) |
お客さんへのラヴレター。 |
溜め込んでいた拍手とメールへのレスをいたします。 本当に遅くなってごめんなさい!
【拍手レス】 >打点氏ポスター見ました!!朝海さんが本当に人間を脱しちゃっててどうしようかと思いますよね!(キモ) …あの人はどこまで人間味がなくなっていくのでしょうね。 常々、コムちゃんは『朝海ひかる』と言う生き物だと思ってるのですが、何か今はそれの最高進化系に達しそうになってる気がします。
>雪のヤンブラも始まっちゃいましたね☆エダマメさんの愛情こもった感想文、楽しみにしてます! …レポート&総括書きましたが、いかがでしたでしょうか?ご満足いただけましたかね??愛だけは必要以上に流し込んでおきました。ホントみんな大好きです!
>今日「ヤンブラ」を観て来ました。2回観劇で超感激です。泣けるし、かなめの成長にビックリ!!です。特に歌がうまくなってるのにビックリです。 去年の全ツの千秋楽はなんだったんだ!? …歌、凄く上手くなってましたよね!声量もあって聞きやすくて。それに、全体的に凄く成長しましたよね。何あの落ち着きっぷりは…!という位の堂々たる姿で、頼もしいかぎりですよね。あの全ツは幻だったのでしょうか。
>フォーー!!とか奇声を上げて涼さんが脳内でカーニバルし始めたのですが、私はどうしたらいいでしょうか? …某コー●ンのチラシへのご反応、有難うございます。 涼カーニバルに一番貢献する方法は、お近くのコー●ンで冷房機器をお求めになるのが一番かと(夢もへったくれもない答えを言うな)。 それにしても、奇声が「フォー!」って(大笑い)。
>ヤンブラ報告面白いし共感部分が多くて感激です!へたれ阿川と愛美さんの芝居は最高でしたね! …おお!共感していただき有難うございます。嬉しいです。 阿川と愛美のSM対決(違)は面白かったですね〜。姉さんかっこいいよ!と、私より6つも年下の生徒さんにかしずきたくなりました。
>外野から愛を叫んでくださった方へ。 …誰か分かった、分かったんだぞう(これだけ文章中にヒントあれば分かるだろ)!反応してくださり、有難うございました。 さゆちゅわんに溶け、そらちゃんの壮さんDNAに打ち震えた楽しいヤンブラでした。つーか、下級生に壮さんの血が混じってる子多くて、いちいち興奮してしまいましたよ。
>本日の朝、長文コメントを下さった方へ。 …コメントをどうも有難うございます! 全猛者連分析とか、VOWとかマニアックなところに反応を示してくださったのがかなり嬉しかったです。特に全猛者連分析は、大した物に見えないのですが、時間だけはいっちょ前にかかって苦労して作ったものなので、楽しんで頂けた様で、作った甲斐がありました!それと、摩利くんは、確か『ベニスに死す』のタッジオ役(ビョルン・アンドレンセン)をモデルにしたと聞いたことがあるので、似てると思われるのは大正解だと思います!
【メールレス】 >ヤンブラは観ていませんが…というか観られないのですが、物凄い勢いでイメージが浮かびました。脳内上演ばっちりです。(笑)ありがとうございました! …とのことで、すっごく嬉しいです。ご覧になってない方にも、あの面白さをどうしてもお伝えしたくて、出来るだけ詳細に書いたので、そう言って頂けると書いてよかった!と、小躍りしました。
レスは以上です。メッセージありがとうございました♪ そういやあ、今日はアルバトロスの初日でしたね。私の観劇はまだ先なのですが、考えるだけで今からドキドキしてなりません。
2006年07月13日(木) |
魔夏の吹雪たちへのラヴレター。 |
雪ヤンブラレポを渾身の力を込めて書きすぎたら、思った以上にクタクタになってしまいその疲れを今迄引きずってしまって、日記を書こうにも書けず、ちょっぴりご無沙汰になってしまってました。 めっきり体力が落ちて、疲れが取れにくいお年頃の管理人です、こんにちは。 疲れるわけだよな、ヤンブラのお芝居のレポートなんて6時間かかってんだもんよ…! と、やっと回復してきたので今日こそは書きます。つーか、毎日分けて書けばよかった(笑)。 そろそろ、ヤンブラ総括書かないとね。何故なら来週からは日記もアルバトロス一色になってしまうので、今のうち書いておかないと…なのです。
雪ヤンブラは大収穫!と、レポートにも書きましたが、もうホントその通りでね。 普段、どんなキャラなのか、どんな声なのか、何が得意なのか…そう言うのを全く知らなかった下級生の個性をガッツリ把握できて、かなりの興奮状態です。 ホントに、ヤンブラに出演された生徒さんは、皆特別な存在になりました。本公演でも追ってしまいそうです。
では、そんな大好きなヤンブラメンバーをひとりひとり振り返って行きましょうかね! 名前の後ろに、一部のお芝居の役と、二部のショーの目だった役を書いておきます。
◆森咲かぐや(一部:母三浦恭子/二部:BMBの赤い花など) …元々好きでしたが、もっと好きになりました。 本当に綺麗でした。見た目だけじゃなくて、お芝居での優しく清潔感のある演技、ショーでのかっこいいダンス。全部ひっくるめて凄く魅力的な女性でした。 それとグンちゃんに似てるな〜と思ってたのですが、やっぱり似てる。
◆神麗華(一部:阿川幸子/二部:マタドールのシーンの女など) …一部の阿川幸子(阿川茂の妻)の嵌りっぷりがたまりませんでした。幸子なのに、幸薄そうでね〜(笑)。 幸子は何故かホステスなんですが、紫のスーツ着て、タバコ吸ってる姿の疲れてスレた感じが絶妙で。 ショーでは、マタドールに取り合いされる女が印象的でした。
◆凰稀かなめ(一部:ロバート三浦) …主役です。ホント主役だった。真ん中が違和感なく似合いすぎる。 新人らしい、頼りなさとかがないんです。落ち着いてて、立ってるだけでバーン!とした堂々たるスターオーラが出てる。 この学年でそれって凄いことです。唯一心配だった歌も、随分上手くなってて、一足飛びに成長したんだなと思います。 でもそれは逆に、寂しいことでもあって、今しかないはずの若さとか初々しさとか危うさとかひょろさとか無意識な色気とかちょっと甘えたな感じとか、そう言うのが随分無くなってましてね。 そう言うのってこの学年特有のドキドキ感があるじゃないですか。母性本能をくすぐられると言うか、リアル少年オーラにときめくと言うか。 それを感じられなくなってしまったんです。 この人は、早く大人になりすぎたんだと思います。 それは悪いことじゃないし、むしろ立派なことだけど。 でも私は、勝手だけど、かなめのその年特有の空気が大好きだったんだ。 私はこれからこの人をどうやって観て行くんだろう。このヤンブラは成長が嬉しい反面、戸惑いも多い公演となりました。
◆真波そら(一部:テリー織田/二部:全体的にいいポジション) …実は、この人が一番の大収穫だったんですよ。 元々、かなり好きな生徒さんの一人ではありましたが、それはあくまでも見た目とダンスのこと。 今迄、この人があまりセリフを喋ってるのを聞いたことなかったので、どんなキャラなのか掴めずにいたんですよね。 お芝居でのドSの嵌りっぷりとか、キモいキャラもいけるとことか、ショーでの何やらかすか想像つかない意味不明キャラとか、とにかくツボに入りまくりました。端整なお顔立ちで、中身があまりに面白いんですもん。 そして、切れが良くてダイナミックな、胸がすくようなダンス。一粒で何度も美味しい!ますます好きになりました。キャッチフレーズはキモかっこいいとでも言っておきましょうかね(やめなさい)。
◆夢華あやり(一部:由紀子/二部:「Magic in your eyes」など) …この子は本当に優等生タイプですよね。歌もお芝居もダンスも全部出来る。 しかも、ただソツなくこなすタイプではなく、声が特徴的だから歌と芝居が個性的でまた目立つんですよね。 娼婦由紀子の、ソロ好きだったな。よく通る清らかな声だから物悲しくて。 プロローグのおかっぱ鬘姿ですが、あれはどう見てもいつみ美土里…!(スミマセン)
◆大凪真生(一部:父アーネスト/二部:マタドールA) …すっかりオヤジですね!ロバートの父アーネストは、包容力もあって懐の深い男性像を無理なく演じてて、頼りがいのあるいい男役さんだなあと思いました。 ショーの煩悩と戦う僧でも、そのオヤジっぷりを遺憾なく発揮してました。明るいエロオヤジの称号を与えたいと思います(迷惑!)。 かなめマタドールと一人の女性を奪い合うダンスシーンは、174センチの長身を生かしたスケールの大きいダンスで、観てて気持ちが良かったです!ダンサーイイね!
◆紫いつみ(一部:兄ウィリーの少年時代・東京の女ほか/魔夏のキャットほか) …前々から気になってた人なんですが、やっぱり好きですね〜。 長身の娘役さんで、クールでミステリアスで、魔性の色気のある人だなあと。 特に東京の女(娼婦)の、あの時代背景の女性の雰囲気が一番出ててとても惹きつけられました。 冷めた視線で世の中を見てる感じと、Sっぽい雰囲気がたまりません。今後要チェックですな。
◆大湖せしる(一部:兄ウィリー/二部:全体的に二番手。魔夏のアイドルキャットほか) …この人は凄いよ!客席へのアピールがハンパないです。この学年で、顔芸、流し目、ウィンクなんでもござれですね。 それと、お芝居が上手いのね! 今迄、ただアイドルちっくな人なんだと思ってたのですが、アピールは凄いわ、芝居は出来るわで、かなり実力派なんですね。 今回のヤンブラ二番手も当然だなと思いました。やっぱり全体的な出来と言うか、完成度が、近い学年の人と比べても違うんだなと感心しました。
◆祐輝千寿(一部:阿川茂) …雪組配属になった頃から、キリッとした顔が好きでちょいちょい注目はしてたのですが、いいですね、ぐっちょん! ヘタレ阿川がたまりませんでした。「惚れちまったんだよォ!」とか、「ヒィィ!」とか、アンタは岡田あーみんの漫画か!と言わんばかりのあーみん臭(大好物)で、超面白かったです。 心が弱く臆病者を非常に分かりやすく演じてて、お芝居上手なんだなと思ったのと同時に、お芝居好きそうだなと思いました。
◆沙月愛奈(一部:ロバートの少年時代/二部:魔夏のトロほか) …かなり株が急上昇したひと。 特にショーですよ。こんなダンサーだったとは! 魔夏のトロのダンスが素晴らしすぎて、ショーの中で一番興奮しました。 2度目の観劇以降は、ここで沙月愛奈ちゃんが出てくるの分かってるから、もう出てくる前から超ドキドキして、出てきたら「沙月愛奈待ってましたーーー!」って一人大喜びでしたもん。 バウの舞台を所狭しとダイナミックで勢いがあるダンスを踊る彼女は物凄く光ってました。これから、いっぱいダンスのシーン出てくれるといいな。
◆大月さゆ(一部:小百合/二部:全体的にヒロイン。魔夏のアイドルキャットほか) …このヤンブラの娘役トップでした。 この子は、本当のヒロインタイプなんだなあと思います。 お芝居もショーもなんだけど、演出家が求めているものを的確に表現することが出来るんですよね。 お芝居の小百合は、正統派で芯がしっかりしていて、品があって、清潔感のある女性でした。まるで、昭和の女優さんのような雰囲気が漂っていたのが見事だなあと。現代っ子なのにあの時代の空気出せるのって凄いですよ。 又、娘時代と、奥様になってからとちゃんと演じ分けられてたのもすごいなあと。 ショーでも、シーンによって表情や声の使い方が違うんですよ。 歌も芝居もダンスも出来るし、顔もスタイルもいいし、舞台人としてのセンスは抜群だし、ホント完璧なんですよね。もっと売り出したほうがいいですよね。
◆愛輝ゆま(一部:部隊長/二部:「Magic in your eyes」など) …このヤンブラ観る前は、全く意識して観た事がなかったひとなのですが、かなり注目株になりました。 日本兵の軍服に日本刀を振りかざすと言うマニアック萌えから、注目するようになったのですが、観れば観るほど、壮君に激似なんですよ。頬骨と、その下の頬が急角度なところとか、鼻と口とか、すごく似てる。 壮君と違うところは、壮君は酔っ払いだけど、こっちはシラフってとこでしょうか。ギンギンに起きてそうです(何だかな)。 彼、芝居の役はキチクでしたが、本来はヘタレが似合いそうです。Mじゃなくてヘタレね。ショーは年相応の若々しい笑顔がとても可愛かったです。
◆梓 晴輝(一部:ジム) …一部はアメリカ人捕虜の少年、萌え萌えジムですね。金髪サラサラヘアーに、キメ台詞は「マム…」。こ、この〜〜! プログラムの写真はまだお化粧がヘタなんですが、実物は綺麗なお顔。 何かまだ頼りなげなあやうい感じ(かなりお小姓キャラ)で、「気をつけてー!」って感じです。
◆愛加あゆ(一部:愛美/二部:魔夏のキャットほか) …最下級生でありながら、超実力がある子だなあと。 特にお芝居が良かった。この若さで、娼婦に身を落とした後のぶっきらぼうな口調でありつつ、裏切られたのに慕い続けるいじらしさとか、秘めた女心を滲ませるのが上手いんです。 まだ十代ですよ。ホントありえない。 ショーは年相応の文句なしの瑞々しい可愛らしさ。 大人の女性にも、かわい子ちゃんにもどんな役にでも化けられる無限の可能性のある子だと思いました。これからが楽しみです。
◆冴輝ちはや(一部:監視の米兵/二部:「Magic in your eyes」など) …お芝居ではあまりセリフもなく、目立った役じゃなかったから掴みにくかったのですが、ショーで、「Magic in your eyes」を、下級生3人で歌うところはキラキラした笑顔が可愛かったな〜! 普通の公演じゃ、こんな少数口で、一曲丸々歌うなんてありえない学年ですもんね。 こう言う経験で、舞台が好きになってくれたりするのかな。そうだったら凄く嬉しい。
ああ、本当に楽しかった!この公演に出てきた皆がここまで好きになるのって、やっぱり下級生に至るまで、ちゃんと雪組生だからですよ。 ショーのプロローグと、ラストの紙吹雪の中、タンゴ調の主題歌で低体温で綺麗に揃って踊る姿と言ったら、まさに雪組なんですよ…! そして、かなりのダンスナンバーがあったけど、この公演、ダンサーを集めたのでしょうか。とにかく皆、踊る踊る。でもこう言う所からも、ダンサーであるこむまーの築いた雪組で、ちゃんと下級生が育ってるんだなあと思って嬉しくなりました(ファンならではの痛い発言ですか?スミマセン)。 この公演のお陰で、本公演がより楽しみになりました。 ああ、こうやって、ヅカファンを辞められなくなるんですね(嬉しい悲鳴)。 以上、秋葉原バウホール公演(違)『Young Bloods!!−魔夏の吹雪−』回想録を終わりにしようと思います。
次の日記で拍手&メールレスをいたします。溜め込んでてスミマセン(汗)。
2006年07月09日(日) |
雪組Young Bloods!!第二部(超ネタバレ&長文) |
今日は、第二部のショーの感想を書きます。 では参ります!
【Young Bloods!! Act2−肝心KANAMEショー!!−】 …すっごいタイトル(笑)。 開演アナウンスで客席大爆笑ですもんよ。
■第1景 M1「魔夏の吹雪」 ・第1場 M1「魔夏のタンゴ」 魔夏の男・女(かなめ以外全員)が静止しているところから始まります。中世ゴシックな感じの黒い衣装(REVEW OF DREAMSの中詰めの衣装です)に、薄紫の透けた襦袢を羽織っています。そして、エンキの琵琶の演奏。和と洋のコラボレーションと言ったところでしょうか…ちょっと衣装が洋風すぎて合ってないんだけどな。 でも、あの衣装好きなんですよね。娘役が全員ぱっつん前髪に肩に着くか着かないか位の黒髪ストレートのおかっぱ。姫カットの人も。娘役のぱっつん前髪って何であんなに可愛いんだろう。皆感情を持たない美しい人形のようでした。 そして、このエンキの琵琶の曲から、曲調が急にガラっと変わって、タンゴ調の主題歌に変わるところが物凄く好きです。皆、若くても雪組の低体温気質が備わっていて、無表情で踊る様は、ゾクっとする色気と美しさがあります。 特にここのそらちゃんが凄く好きなんですよね。無表情だけど、大きな目だけは凄く効いていて、それで、ダンスがダイナミックで。やっぱりそらちゃん好きだわ〜。 あと、紫いつみさんの前髪は雪組イチだと思います。超好物。
・第2場 M2「Young Bloods」 上から垂れ下がった、大きな着物の帯の様な布が床に落ちると、かなめが登場です。 ホントに、真ん中が違和感がなさ過ぎる。まだ新公学年なのに、どう観ても20代に見えない(笑)。おかしい位の落ち着きっぷりです。大物だよな〜。
・第3場 M3「Magic in your eyes」 魔夏の女/かぐやちゃんと、あやりちゃんがかわゆ〜く、歌います。 この歌、Tommy februaryの曲なんですよね。この曲選んじゃうあたりが、斎藤だなと…。でも可愛かったからこれは許す(笑)。 (ここで視聴出来るよ) 一緒に魔夏の男/せしる・ごまちゃん(愛輝ゆま)・冴輝ちはや君の3人も歌います。 この5人だけのシーン。こんな下級生だけで一場面作るなんて、若手だけの舞台ならではですよね。初々しくて、みんなキラキラしてるから観てて凄く嬉しくなりました。やっぱり本人達も、真ん中に立つ快感を感じてるのでしょうか。舞台人としての喜びをこうやって知るんだろうなと思いました。
■第2景 「魔夏の恋」 ・第4場 M4「Heart to Heart」 かなめ演ずる魔夏のマタドールSと、大凪君演ずる魔夏のマタドールAが、魔夏の恋人(神麗華)を取り合う場面です。 長身のかなめと、やはり大凪君の長身を生かしたダイナミックなダンスで、とても迫力があって良かったです。結局、大凪君に魔夏の恋人は取られてしまうかなめ。 そこに魔夏のトロ(沙月愛奈)が飛び出てきて、かなめを誘惑します。 そのトロは、闘牛を思わせるような、真っ赤なタコ足のドレスに、赤いターバン。 ここはね、沙月愛奈ちゃんが物凄いんですよ。滅茶苦茶ダンスが上手い。 ダイナミックで、激しく、勢いのあるキレのあるかっこいいダンスを繰り広げます。この子、こんな凄いダンサーだったなんて知らなかったですもの。だから、こう言う舞台っていいんですよね!すっごく興奮しました。
■第3景 「魔夏の憂鬱」 ・第5場 M5「PINK HOUSE」 …斎藤君の悪い病気が出てしまいました。 そう、やっちゃったんです。猫耳登場…! 金色のボサボサ鬘に猫耳つけた魔夏のキャット達がわらわらと…。 男役は、黒シャツに黒パンツ、ショッキングピンクの帯状のベルトです。 娘役がね…はあ(深いため息)、縞々のタンクトップにサロペットの重ね着風のダルマ。それで、尻尾がね…お尻にショッキングピンクのファーで出来たハートがついてて、そこからチェーンがついて、先っぽにファーがついてるものなんです。 なんだそのオタク趣味は…!
・第6場 M6「会えない長い日曜日」 このシーンのタイトル通りです。 魔夏のアイドルキャット(さゆちゃん)が、この歌を歌いながら登場。 この曲、ミキティの「会えない長い日曜日」と言う曲なんですよね。 (ここで視聴出来るよ) 宝塚でハロプロの曲が流れる日が来るとはな…。そんなさゆちゃんは、ピンクの鬘(美麗猫のゆりちゃんみたいな)に、競泳用水着のような黒とショッキングピンクの全然可愛くないダルマ姿です。周りの魔夏のキャット達はさゆちゃんにメロメロです。 さゆちゃんは、めっちゃくちゃ可愛いんですけど、このシーン、物凄いオタク臭です。 だってさ… さゆ「♪長い長い日曜日〜」 全員「ニャンニャンッ!」 さゆ「♪あなたをずっと待ってるだけ〜」 全員「ニャンニャンッ!」 …と、ニャンニャン!で、合いの手入れるんですよ。 体が、も、物凄い拒否反応を…。
・第6場A M6「SUNNY&CLOUDY」 魔夏のキャットSのかなめ猫登場。青系の猫耳鬘です。超不憫です。 そして、アイドルキャットと手なんて繋いでラブラブに。でも、このときの音楽が、ゲーム音楽みたいで、なんかもう、 ド ン 引 き。 ゲームとかアニメとかの世界を宝塚で再現すんなよーー!職権乱用ですよ。 大好きな雪ん子たちの舞台だけど、こんなに受け付けないなんて! つーか、可愛い雪組生にこんなことさすな!もう本当にイヤだ!
・第7場 M7「I Want You,I Love You」 そこに、魔夏のプリンスキャットせしる登場。蛍光グリーンの鬘…orz まるで、うる星やつらのラムちゃんのよう。 そして、せしる猫はさゆ猫を奪って、かなめはふられます。 フギャー!と言って、つっぷするかなめ猫。…それすら、引いてしまうほど、乗り切れなかったなあ(遠い目)。しかもこのシーン、かなり長かった。無理、ホント無理。
■第4場 「魔夏の謝肉祭−YとBのメロディー−」 ・第8場 M8「からたちの花」 かぐやちゃん、沙月愛奈ちゃん、あゆちゃんの3人が、からたちの花を歌いながら、白いノースリーブのドレスで登場(星ベルのオマージュのドレスかと)。 何故だか、物凄くホッとしたのは言うまでもない(笑)。
・第9場 M9「エリーゼのために」 男役たちが白燕尾で登場。物凄くホッとする。
・第10場 M10「待ちぼうけ」 まちぼうけを歌いながらさゆちゃん登場。「そこへウサギが飛んで出て」のところで手で、ウサギの耳をやるのが…死ぬほど可愛いじゃないかーもう!
・第11場 M11「ハンガリア舞曲」 男役と娘役の総踊り…だったかな(記憶が曖昧になってきたぞ) ・第12場 M12「さくらさくら」 何か物凄いでかい花魁が登場。透ける紫の襦袢を頭に被って、顔は見えませんが、かなめ以外の何者でもない。 そして、皆がその花魁を隠し、早代わりで白燕尾のかなめ登場。 …花魁、いらん(シャレか)(疲れてきた)。
・第13場 M13「トッカータとフーガ」 総踊りの後、メンバー紹介となりました。 かなめが、客席(上手側通路5列目あたりまで)に降り、舞台に他のキャスト全員が一列に並びます。 それがさ、聞いてくれよ(いきなり何だよ)。私ね、最初の1回以外、全部、上手通路側だったんですよ。しかも両方5列目以前。真横ですよ!かなめがっ! 頭小さいんですよ!汗ダラダラなんですよ!におい…嗅いでませんよっ!ホントですって!と言うわけでかなめがその位置で、1人ずつ紹介していきます。1人ずつ、舞台の前に出て、ポーズとったりします。ヘンだったのは、大凪君だな。ツーステップで、頭振って、波乗りサーファーみたいな手をしながら進んできたし(分かりますかね)。 そして、一番おかしかったのはそらちゃんです。かなめ、二つ折りになって笑ってたしな。
〜真波そら・意味不明アドリブ集〜 7/8 11時…大股で立って腰を落とし、手を水平に出して、横揺れ(分かりますか) 7/8 14時半…何故か、指揮をし始めお辞儀 7/9 11時…客席に向かってピストルバキュンやって、フッって息かけた …全部意味不明です。結構、いつもクールで無表情のイメージが強いそらちゃんでしたが、いきなりその行動ですから、かなり驚きました。しかも真顔だしな(真波の真の字は真顔の真!)(前も言ってたろ)
そして最後にかなめが「そしてー、凰稀ー?」と舞台に向かって言うと、全員が「かなめー!!」と。は〜、何かいいですよね。
・第14場 M14「さくらさくら」 そして、舞台にかなめが戻って、さくらさくらで総踊り。
・第15場 M15「G線上のアリア」 かなめと、さゆちゃん、あゆちゃんが優しく軽やかに舞います。そして、三人静止してポーズ。何か凄い本公演のショーみたいだ…!
で、この第4景ですが、3景の猫があまりに…あんまりだったので、凄く安心して観れてしまったのですが、でも、結構間延びしてました。しかも選曲が、有名すぎたり、童謡ばかり。わざと、親しみやすい曲を使ったのでしょうか。斎藤君は、邦楽とか詳しいけど、ショーを作るに当たって、もうちょっと色んな曲を勉強した方が…と思ってしまいました。
■第5景 「魔夏のBOSSA」 ・第16場A〜B M16A〜B「愛の夢」 このシーン、大好きなんですよ。魔夏の僧が、己の煩悩と戦うシーンなんですよ。 気だるく色っぽいボサノバ調の曲の中、真っ赤なターバン、シャツ、パンツ姿の僧が、シルバーのポンポンみたいな鬘のワインレッドのワンショルダードレス姿の美女の誘惑に、デレデレしたり、いかんいかん!と、理性を保とうとする、面白いシーンなんです。 最初、お経が聞こえてきたときはどうしようかと思ったけどな(笑)。 で、ここは、そらちゃんと大凪君が超面白かった。 そらちゃんは、迫ってくる美女に戸惑い気味だけど、ちょっと嬉しそうなのな。ムッツリスケベタイプ。大凪君は、あからさまにニヤニヤしちゃって、鼻の下伸ばして、目じり下がりっぱなしのカンペキエロオヤジ。「おっほっほ…」とか言って喜んでる声が聞こえそうな感じです。その2人の表情がもう絶品で、交互に観て観て…忙しかったです。 僧が、美女を押し倒すんですが、そのときの顔が、そらちゃんは真顔で「ごく…り」って感じなんです。大凪君は大喜びで、満面の笑みで「いっただっきまーす!」と言わんばかり。2人の対比がとことん面白くて、嵌ってしまったシーンでした。
■第6景 「魔夏の誘惑」 ・第17場 M17「ENDLESS DREAM」 ・第18場 M18「魔夏のタンゴ〜Young Bloods」 このタイトル…え、まさか??って感じですが、そのまさかでした。 まんま、あのBLUE MOON BLUEでした。 倒れてる戦士(かなめ)が立ち上がって「ENDLESS DREAM」歌いだすの!その格好しているせいか、マミさんに見えるから不思議。 違うところは、その後ろで、プロローグの衣装で、魔夏の男女がタンゴを踊ってるところくらいです。 だって、あの赤い花まで出てくるんですよ!衣装は、デュエットダンスの時の腹出しセパレートのでしたが。それが、かぐやちゃんなんですが、赤い照明の下登場したとき、檀ちゃんそっくりだったので、びっくりしました。綺麗だった! ダンスもキレがあってかっこよかったし、綺麗に鍛え上がった腹筋に惚れたね〜。 最後に、赤い花にくちづけされた、かなめは体の自由を奪われ、そして、一度幕。 私、BLUE MOON BLUEが、ビデオも擦り切れるほど見たくらい大好きなんですが、生で観たことがなかったから、素で嬉しかったです。しかし、自分の作品のシーンを使いまわすのはどうなんだろうな…。ネタ切れ?
■第7景 「魔夏の吹雪」 ・第19場 M19「東京ブギウギ・銀座カンカン娘」 この曲にあわせて、ロケットボーイ・ガールが登場。 男役は黒燕尾、娘役は燕尾風のダルマ(ひびき美都様を思い出そう)。
・第20場 M20「魔夏のたそがれ」 かなめ登場。どんなシーンか…記憶が途切れてるのですが(あーあ)、かなめがピンスポットの下、客席に背中を向けてる姿が、物凄く素敵でした。背中で語れるって、あなた年いくつよ!と言いたくなるほど、スターです。
・第21場 M21「Young Bloods」 男役は黒シャツ、黒パンツ、娘役は、黒キャミに黒サブリナパンツ、髪の毛も地毛を下ろしたラフな衣装。全員色違いのスカーフを首に巻いてました。 2〜3人ずつ、踊りながら出てきてお辞儀。 全員終わったところで、かなめ以外全員プロローグの薄紫の透けた襦袢を羽織ってます。そして、全員で、タンゴ調の主題歌で、紙吹雪の舞う中踊ります。この主題歌凄く好きです。シリアスで、ちょっと物悲しくて。 そして、幕。
再び、幕が開くと、曲名が分からないのですが、陽気な歌を全員で歌います。 (この曲が分かる方ご一報頂けたらありがたいです!) そこでまた、キャスト全員による客席降りがありました。やー、たまたまだったけど、通路側ばっかりで良かったわ!7/8・14時半はあゆちゃんが真隣で、すっごいニコニコ目線合わせてくれて嬉しかった〜。可愛いです。いいにおいしました(コラ)。 7/9・11時は、梓晴輝君が真横に。芝居での萌え萌えジムです(何だかな)。 すっごい汗で、汗が降って来たのはここだけの話。これは喜んだ方がいいんですか?(聞くな) そして、全員が舞台に戻り、幕が閉まるスレスレまで手を振ってくれて、幕。 以上、第二部【肝心KANAMEショー!!】の全貌でした。 はー!作品的には…って感じでしたが、皆のパワーと輝きに本当に嵌った公演でした。 ムラ遠征してホント良かった!もう持ちきれないほどのお土産が出来た気分です。 私は89期以降がちょっと疎かったので、かなりの収穫となりましたよ。 このヤンブラのメンバーは、これからの本公演を観てても絶対気になると思う。 全員、身内のようにいとおしいですもん!自分の中で、特別な存在になりました。 これから、コムちゃんが退団して、組替えがあって、大好きな雪組が崩壊する〜と、嘆いていましたが、大丈夫、こうやって下級生は変わらないじゃないか。それに彼らにしっかり雪組気質が身についているじゃないか。 この公演を見て、そう思えるようになって、そう言う意味でも、本当に行って良かったと思いました。 もう隅から隅まで、雪組大好きだ!雪組最高!
と、まあ、よく書いたなあ! これで、ご覧になってない方にも良く分かっていただけるのではないかと思います。 気合入れて書くために、昨日今日と、禁酒しましたもん!酒飲んじゃうと、思考回路が鈍っちゃうんですもん。ハァ〜偉いよ自分(自己満足)!
さて、思い出はこの公演だけでなく、沢山のお友達に会えたこともですよ。 1日目のは、最初の11時公演を、某サイトの管理人の某Rさんと初対面し、ご一緒させていただきました。 ピチピチの女子大生ですよ〜(鼻息荒め)(危)。とても可愛らしい方でした。ネットでお話していた期間がとても長い方だったので、お会いできて、嬉しかったです! 次の公演は、関西のお友達のみいやんと。お茶も出来て嬉しかったです! そして、夕飯は、Big eyes doll2の管理人シバっち(タメ)と。 テキトーに選んだイタリア料理屋でしたが、めっちゃくちゃ美味かったね!私は最後のイカのやつが美味かった(私信)!ビールに最高だった(1人で飲んでてスマン)。 2日目は某Kさんと観劇。あの公演を観て思ってたことが殆ど同じで嬉しかったです。やっぱり「斎藤、ここに座れ!」ですよね(笑)。
と、この辺で、ムラ日記を終えたいと思います。 長くなってごめんなさいね!読んでくださったそこのアナタ!ありがとうございました〜!
2006年07月08日(土) |
雪組Young Bloods!!第一部(超ネタバレ&長文) |
7/8、9、雪組ヤンブラを観て来ました。 実は、私にとってウレシハズカシのバウ初体験だったんです。しかも2日間で、3回観劇。折角ファントムやってんのにそれを観ず、ヤンブラのみ! 私、どれだけかなめ好きなんだよ? 当初、かなめ目当てで行くことを決めた公演でしたが、結果的に、雪の下級生1人1人を良く見るいい機会となりました。この公演出演の下級生たちは、名前と顔は一致するものの、どんな声してんのかとか、何が得意なのか、又、どんなキャラなのか分からない子ばかりだったので、それをガッツリと知ることが出来て、私的に本当に大収穫な遠征となりました。
では感想を書きます。物凄くネタバレします。ラストとか思いっきり触れます。 でも、ご覧になるご予定のない方も多いと思いますので、あらすじも同時に書きつつ、なるべく詳しく書きます。
【Young Bloods!! Act1−雪の血漿(けっしょう)−】 舞台は戦前、戦中、戦後の日本。 アメリカ人の父と、日本人の母を持つ、ハーフの野球少年、ロバート(凰稀)と、兄ウィリー(大湖せしる)の物語。
一言で言えば、時代背景が被ることもあり、『愛しき人よ』の台本スッキリ版か?って感じです。 今まで観て来たの斎藤作品(芝居)の中では、一番まともかもしれません。 花ヤンブラはギャグテイストだったので、雪のもそうなのかと思ってたのですが、ところがどっこい、全くのシリアスでした。 しかし、重い時代背景を扱ってるのに、中身が…相変わらず薄っぺらいです。斎藤だし仕方ないんですけどね。 彼は、この時代背景がただ単にカッコいいとか、軍服萌え〜とか、憧れとか、そう言うもんだけで描いてるんだろうな。 こう言う台詞がを言わせたい、とか、この格好をさせたい、とか、こう言う絵ヅラが見たい、とか、役柄やストーリーを掘り下げるとか以前に、形とかビジュアル重視なんですよね。だから、「えっ、ここでこの人物だったらこんなこと言わないよ(しないよ)」と言う違和感を感じることも多々ありました。 でも、見た目や、演出に拘ってるから、その面ではいいと思ったところもたくさんありました。
第1場「終戦−1946春−」 ・戦後の東京。暗めの照明で東京の男女たち(かなめ以外全員)が静止しているシーンから始まります。幕が上がりきると、照明が明るくなり、『東京ブギウギ』『カンカン娘』など明るい歌を歌います(ここで東京ブギウギ歌ってなかったかも)(汗)。男はスーツにソフト帽、女はレトロな派手柄のワンピ。 ここはね…真波そらちゃんのソフト帽の被り方かっこいいんですよ。それと、せしる君の客席へのアピールが凄かった。超眼光飛ばしまくってニヒルに笑ってたよ!こんな狭いところで釣るな!(褒めてます)
・そして、舞台後方の高くなっているステージから背中を向けて立つ、アメリカ軍の軍服を着たロバート登場。日本に帰ってきたと言う設定。 振り向き、主題歌を歌いながら階段を下りてセンターに来て舞台前方まで来ます。 いやーかなめなんですが、真ん中が可笑しい位似合うんですよ。ファンの盲目的な感情で言ってるのではなく。妙な落ち着きっぷりと堂々さ、まだ研7なのにありえないです。心配していた歌も(全ツワンダーランドの悲劇)、凄く上手くなっていて驚きました。声量もあって、実に伸びやかな歌声で安心して聞けました。
第2場A「ベースボール−大昭和−」 ・ロバートが戦前の幸せだった時代を回想すると、野球少年だった頃の自分が出てきます。 無邪気に野球に夢中になる少年時代のロバート(沙月愛奈)と、兄ウィリー(紫いつみ)。そして、外交官の父アーネスト(大凪真生)、女優の母恭子(やすこ)(森咲かぐや)の幸せな家族の図が繰り広げられます。 お父さんの大凪君…まだ下級生なのに、全く無理なく立派なオヤジっぷりでした。又、お母さんのかぐやちゃんが、赤いスーツにつばの広い帽子で、凄く綺麗なんですよ。喋り方も優しげで大人っぽくて、素敵なお母さんでした。この家族が暖かに見えるのは、この両親役のお陰と言えるくらい、優しく、愛に溢れたいい演技をされてました。大好きこの両親。
・野球の話になると、熱狂的野球ファンの男たち(東京の男)も出てきて、皆で野球観戦に大盛り上がり。皆で歌って踊ってチアガールたちまで出てきて楽しい幸せな時代。 素直に楽しいシーンでした。野球ファンの男役たちが、皆オッサンくさくてな(笑)。
第2場B「ベースボール−大昭和−」 ・少年時代のロバートとウィリーが袖にはけると、大学時代の2人が歌いながら出てきます…がっ!この時の衣装…! ロバートは『KEIO』と胸に書かれたグレーのユニフォーム、ウィリーは『WASEDA』の白ユニフォーム。 絶対着せたかっただけだ…!くぉら斎藤! ちなみにかなめが泣きそうなほど似合ってなくてね(笑)。 ああ、兄弟早慶対決と言う凄いベタさ! どうせなら、マウンドに立つのをやりゃよかったのに。2人が下手と上手に立って、弟が投げて兄が打って。それで、「ワー!」って言う歓声流して…それだけで違うと思うんだけどな。 なのに陽気に歌いながら出てきて肩組んで歌い続けるだけ。凄く薄っぺらでアホっぽい。ちなみに後にも野球をやるシーンは皆無。話全体に野球への情熱が根底に流れるって設定なのに、こんなだから、中途半端なんですよね。 そこに、「お疲れさまv」と、タオルを差し出すヒロイン小百合(ロバートの恋人。華族出のお嬢様。/大月さゆ)と、愛美(あゆみ)(ウィリーの恋人。出版会社の一人娘。/愛加あゆ)。 ここもベタですよね。斎藤ドリーム炸裂です。さゆちゅわんがきゃわいいのなんぬぉって(ちゃんと喋れ)。 さゆちゃん、良かったですよ。クラシカルなお嬢様の雰囲気が良く出てて、落ち着いていて凛としていて、上品で。又、あゆちゃんが喋ってるのを初めて聞いたのですが、この子は演技が凄く上手い。見た目は中学生みたいに幼いのですが、喋るとちゃんとしっかり者で大人っぽいのが良く出てるんです。
第3場「THE WAR−生きるか…死ぬか…−」 ・押し寄せる戦争の波は、恋人を悲しくも引き裂く運命に。ロバート一家は、アメリカに戻る事となります。 ロバートとウィリーは、再び戻ってくると、小百合と愛美に誓います。そして、最後に愛するものの名を叫びます。「小百合さん!」と。そう、ウィリーも小百合のことが好きだったのです。 いよいよ、旅立つ日が来ますが、ウィリーは、最後の野球の試合に出たい。だからアメリカには行けないと言います。結局、母とウィリーは日本に残ることとなります。 でも、ウィリーが日本に残りたかったのは、小百合を奪う為でした。 なのに「(最後の試合に出たい)ウィリーの気持ち分かるよ」なんて言う単純な純粋なロバートが可愛そうでたまりません。 ウィリーは小百合に、ロバートから…と、もう戻らないと書かれた嘘の手紙を渡します。信じた小百合に「僕は日本からも貴女からも離れません」と、弱った心に入りこむのです。
・赤い照明の下の日本兵VS米兵の戦場ダンス 戦争の描写はこのダンスで終わらされてます。でも、私も現代っ子だからなのでしょうか、その時代の重さを理解していないからなのですが、スミマセン、凄くかっこよかったです。 米兵のロバート、日本兵のウィリー、2人は敵同士となり、各軍の中央で踊ります。 いやー、ここね、各軍の上官に当たる人たちが兵を率いて、左右のブロックに分かれて踊るんですけど、その上官がかっこいいんですよ。超キチク。 米軍の少佐の、テリー織田(真波)の、斜めに被った帽子の下から見える無表情の冷たい瞳にゾクゾクしました。米軍の登場の音楽が、エレキっぽいのがまたいいんですよ。 そして、日本軍の部隊長、今迄ちゃんと見たことがなかったごまちゃんこと愛輝ゆま君。この公演で凄く気になる存在となりました。日本軍の軍服に、日本刀をかざすのたまんないんだよ。斎藤もこれ好きなんだろうなあ…斎藤の萌えどころとシンクロしちゃったところにサブイボなんですけど、中身なくとも絵ヅラ的な萌えってのはあるよな。そして、このごまちゃん、壮君に激似なんですよ!頬骨が高くてその下が急角度なとことか、鼻とか。興奮しちゃったもんね!
・日米のダンス終わり、全員袖にはけるとき、1人の米兵の少年ジム(梓)が転んで、逃げ遅れます。ここは、南方の日本軍の占領地。彼は日本軍に包囲され、殴る蹴るされ、捕虜となります(見ていて気分悪いです)。ここに、ウィリーの姿が。 日本軍の部隊長に言われ、ジムを見張ることとなったウィリー。 さて、このジムですよ。金髪サラサラヘアーのずるいのなんのってな。そして、体育座りして「マム…」っつった!何それ、卑怯じゃね? ジムは、優しく話しかけるウィリーに段々打ち解け、野球の話で盛り上がります。
・そこに、また部隊長の罵声が聞こえてきます。酒を調達できなかった日本兵、阿川茂(祐輝)を攻め立てます。 超ドSの部隊長と、へっぴり腰で、怯えて肩なんてあがっちゃってて、高い声が震えてる、ヘタレ過ぎな阿川茂。「お前…俺に口答えするのくゎあー!」とビシィバシィ殴るわ倒れた阿川の腹踏むわで滅茶苦茶なド級S…! 又、ヘタレなぐっちょんもいいね。金髪チリパーで、今迄彼も鬼畜のイメージがあったぐっちょんですが、今回のモロ日本人黒髪ストレートヘアが新鮮で、この髪型のせいで、すっかり精気抜き取られ、究極骨抜きヘタレに大変身を遂げてました。いいよいいよ、凄く合う!(嬉しくないだろな) それにしても、ドSと、超ヘタレという両極…好きだな、斎藤も。 部隊長は、ジムと阿川に戦えと、命令します。ジムが勝てば解放、阿川が勝てば今迄のことを帳消しにすると。2人の決闘が始まりますが、ウィリーは見ていられず、空にピストルを撃ち、2人をやめさせます。しかし阿川が、そのピストルを奪おうとし、3人は揉み合いになり、ウィリーは誤ってジムを殺してしまいます。「し、始末しとけよ!」と急に動揺して逃げていく部隊長。急にヘタレに。最後が惜しかったな。
第4場「再会−遅すぎた恋人達−」 ・戦争が終わり、日本へ帰ってきたロバート。 身に着けているのは、米の軍服。彼が帰ってきたのは極東軍事裁判のため。戦争に勝った方が正義だと言う上官テリー織田に、二つの血が流れる自分にはそれは違うと言うロバート。「君は危険な思想の持ち主だ」と、目をつけられる。 このそらちゃんが無表情の大きな瞳が怖くてね。去り際につばを吐き捨て、英語で何か卑下する言葉を吐き捨て、それが凄く嵌ってて、この人はとことん最強Sが似合う。
・その後、母親と再会し、ウィリーが戦犯容疑で捕まってることを知る。 ウィリーを助けてと泣き崩れる母。 それにしてもこのときの母恭子の格好が、モンペ姿で髪も乱れててね。あんなに綺麗だったのに…戦争で苦労したのと、歳を取ったのが良く分かって、悲しくなりました。
・そして、かつての恋人小百合との再会。しかし、小百合はウィリーの妻となっていました。それを初めて知ったロバート。 小百合は、ウィリーを助けてと、懇願します。 かなめには報われぬ愛が似合うとは思いますが、久々に再会した恋人が兄に奪われてて、その兄を助けて欲しいと恋人だった人に言われる…可愛そ過ぎる。 斎藤作品って、大体主人公だけなんですよね、まともな人間って。 周りは裏切ったり、利用したり、ドSだったり、卑怯者だったり。 真ん中だけ、純粋で真っ直ぐ過ぎるんですよね。そう言う形で、主人公をドラマティックに見せるのはどうなんだろう。微妙だな。
第5場「悲しき乙女達」 ・戦争で、生きていくために夜の女に身を落とすしかなかった女たちの物悲しい歌声が夜の街に響く。そしてそれを買う米兵たち。その中にあの愛美の姿も。 ちなみに、このシーンで一番その時代の雰囲気に合ってるなと思ったのが紫いつみさん。ポーカーフェイスのミステリアスな感じが、正体不明の妖しい美しさを醸し出してて。 それにしても斎藤は、娼婦とかに身を落とす女を描くの好きだね。 愛しき人よでも、ゆらさんが凄いことになってた気がするしな。 この商売をしている愛美は、まだウィリーが好き。「体は汚れても心は乙女のままだ」、愛美の商売仲間由紀子(夢華)も言われます。つーか、この台詞言わせたかっただけじゃ…。愛美が別に娼婦になる必要は、話の筋的にまったくないですしね。
・愛美にお客が来ます。戦争で心に傷を負ったヘタレ阿川です。「金がない男に興味はないよ」と、冷たくあしらわれますが、「おまえに惚れちまったんだよォ…」と、半泣きですがりつく、とことんなヘタレっぷり。 あゆちゃんは、本当にお芝居が上手い。以前のお嬢さん口調ではなく、口調もぶっきらぼうになって、声も心なしか低くなって、その変化をちゃんと演じ分けてます。阿川に「アンタ、奥さんいるんだろ。奥さんを悲しませるわけにはいかないよ…」と、自分の境遇と重ね合わせて呟くところに、切なさを滲ませるのが抜群でした。
第6場A「JUDGEMENT−裁く者、裁かれる者−」 ・拘束されたウィリーを尋ねるロバート。 自分の恋人を奪った、兄を目の前にして、いつも冷静なロバートが我を忘れたようにウィリーに殴りかかるんです。 「もっと殴れ!俺は卑怯者だ!」とウィリー。…ベタですなあ。 看守に止めに入られるまで、ロバートは殴る殴る…。
第6場B「JUDGEMENT−裁く者、裁かれる者−」 ・母と小百合に「ウィリーを助けて!」と、懇願されて、「黙れ!」と叫ぶロバート。 憎い兄。だけど、大事な兄。断ち切れない兄弟の絆。 許しがたいけど、大事なひとが助けてと言う。母が泣いている。 入り乱れる、苦悩から耐え切れなくなって、口を突いて出た言葉。 弱くボロボロになって行く男性と言うのは、とても惹かれるものがあるはずなのですが、実は今ひとつだったんですよね。 ここだけに限ったことではないのですが、結構色んなシーンで唐突に歌に入ったりするんですよね。 この後も急に主題歌に入るんですよ「ヤ〜ングブラ〜ッズ…」と。余韻がないですよね。大事な感情表現なのだから台詞で聞きたかったです。
・ロバートは、兄ウィリーを助けることを決意します。 南方で起きた事件を調査していくと、阿川茂がキーマンとして浮かび上がってきました。阿川に、法廷で証言をして貰うよう頼み込みます。 そして、裁判のシーン。 下手奥の高いステージの上に、テリー織田、上手奥の高いステージの上に阿川茂、下手手前に、ロバート、上手手前に阿川の妻、幸子。そして、中央に、兄ウィリー。 ウィリーの周りでは、追い詰められたウィリーの精神状態を表現すべく、赤いターバンに黒シャツ、黒パンツのダンサー達が踊ります。 このシーンの演出は上手いなと思いました。 どんどん上がって行く音楽のボルテージに、緊迫した空気、切り替わる照明と共に、錯綜する台詞と、5人の感情。「真実を!」とロバート、「夫は何も知らない!」と阿川幸子、そして、テリー織田は決意した阿川茂の心をゆるがせるような事をそそのかす。揺れ始める阿川の心。 そして、阿川の証言。「殺しました…三浦が!」と、指差す阿川。心の弱い阿川に言える筈がなかった。
第7場「雪の血漿」 ・裁判が終わり、結果を告げに小百合を訪ねる、ロバート。 判決を聞き、揺ぎ無く真っ直ぐな瞳で「さだめよ」と言う小百合。 真っ赤な夕陽を背景に、背中合わせで立つ、かつての恋人同士。 そっと、小百合の手を取るロバート。背中合わせのまま手を繋ぎ、「私達は擦れ違ってばかりね」と小百合。 ここで、ガバッ!とか抱き合ったりしないんです。ただ手を繋ぐだけ。だからこそ、本当に美しい絵でした。切ない。 「悔いは、ありません」強く、そう言った小百合。 「二度と会うことはないでしょう」と言い、去り行く小百合。そして、銃声が…。そう、小百合が自殺しちゃうんですよ。ここ、納得いきませんよ。 斎藤は、自殺が最高の美学とか、最高の愛情表現だとか思ってるのかな。 何だかやりきれないです。簡単にインパクトを出せる方法なんだろうけど、ちゃんと他の方法考えようよ。 でも、さゆちゃんの小百合は、昔の戦後の映画女優さんのような、正統派で、清潔感があって、それで芯が強い女性。現代っ子でありながら、その雰囲気を出せるところが凄いし、そう言うのが分かるのって、舞台人としてやっぱりセンスがあるんですよね。それに、光り方がやっぱり違うんですよね。本当のヒロインタイプなんだなあと思います。
・呆然と立ち尽くす、ロバートのもとに、テリー織田がやって来て「残念だったなあ」と嫌〜な感じで言ってきます。 そして織田は、「ああ、それから、俺は、お前が、だぁいっきらいだぁ」と、キモ〜くゆっくりねちっこくロバートの耳元でささやき、高笑いで去っていきます(物まねできます)。 そらちゃん、この人なんか凄いですよ!何考えてるんだか分からないような掴み所がなくて、でも凄く危険なにおいプンプンさせられるんですね。キチクで変態が凄く出来るタイプ。 …つーかね、何か、壮君のキャラに似てきたよ。さすがAB型一人っ子の会員だなあと、妙に納得してしまいました。
・ロバートは、ウィリーの最後の面会に行きます。 そして、小百合の髪の束を、ウィリーに手渡します。号泣するウィリー。 あの頃に戻りたいな…と呟く、ウィリーに、戻ろうと言うロバート。 すると、真っ暗な舞台から、背景に真っ青な青空が広がるんです。後ろの高いステージには、少年時代のロバートとウィリー。そして透き通る影コーラス(多分さゆちゃん)。 泣き崩れるウィリーを後ろから抱きしめるロバート。ただひたすら楽しく、美しかった少年時代を思い出して、涙を流します。 そして、訪れた死刑執行。 目隠しをされ、処刑台へと向かうウィリー。 つーか、目隠し好きだな! そして、処刑代でウィリーは叫びます。「小百合!」 ロバートも叫びます。「兄さん!」 …は? かなり納得いかないんですけど。だって、さっきまで少年時代に思いを馳せて、やっと兄弟の絆が戻って、兄弟愛を確かめ合ったんですよ。 なのに、この期に及んで、「小百合!」だ?感情が擦れ違っちゃってるじゃないですか。 そして、幕が下りる。…と、下りきる直前で、信じられないことが。目を疑いましたが、ロバートが…おもむろに、ピストルを出し、こめかみに…。 そして、幕。 えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!! 本当にありえないんですけど!! ロバートが自殺なんてするわけないじゃないですか。 最後には憎い兄を許して、助けようとしてあげるような、優しくて、真っ直ぐで純粋な人がですよ、感情に身を任せて自殺するわけない。 しかも最後の面会で、父さんは、退職してすっかり野球も見なくなった、母さんはすっかり体は弱くなった、なんて言ってるんですよ。そんな話をしておいて、その直後に両親を置いて自殺すると思いますか? まだね、両親も戦争で死んでるのなら、小百合も死んでるし、兄も死のうとしている、自分の周りに誰もいなくなってしまったならそうなっても。 小百合の自殺もそうだけど、自殺で物事を解決させりゃいいってもんじゃない。今回の斎藤君の扱う自殺は唐突で安易なんですよ。 ラストのギリギリまでは良かっただけに、非常に、後味が悪くて、残念です。 見た目の演出の上手さは、素晴らしいなと思います。でも、役に命を吹き込んで欲しい、そう思いました。
【カーテンコール】 11時…「友の会の会員の皆様、ご観劇、有難うございました!」でした。まあフツーだな。 14時半…「祐輝千寿、前へ」と、かなめが一歩前に出させて、「今日は祐輝千寿の誕生日です!」と! そして、高速ハッピバースデートゥーユーを出演者全員で歌いました。 ぐっちょんは「今日、この舞台に出られたことが何よりもの誕生日プレゼントです」と。いい子だNa〜!
長くなりました(汗)。読んでくださった方、有難うございました。明日の日記にて、ショーの話をしたいと思います。
2006年07月07日(金) |
涼しさを貴方にもお届けします |
ちょっと日記書いてないなあ、くらいの気分で、今日日記書こうかな〜と日記を見て愕然! 前回の日記、月曜って…! …いつもこんな書き出しでスミマセン。 こんにちは、管理人です。 明日からムラへ遠征するので、夜は準備などで忙しいので昼間っから日記を書こうかと思います。
まずは、こちらの新聞折り込み広告からご覧下さいませ。
某コー○ンさんのチラシです。 上部の見出しに注目してください。 分かります?
アップにしてみました。
いや、冷房機器とか扇風機とか、そういうものの特集だから、このネーミングなんですよ!当たり前じゃないですか〜。
…でも、やっぱり、きっと…いや、絶対わざとだよな(笑)。
こんなんも載ってました。
チラシ中、もう涼だらけです。
涼さん、ステキすぎです。 多分店内も『涼のカーニバル』とか言うPOPとかいっぱいありそうだ。
そうそう、ヤフオクで、ウメちゃんの池銀のチラシが出品されてたんですが、その出品タイトルが 『陽月華 悩殺ウエットスーツ非売品』 …でした。 …なんか…新しいなー!(笑) アドレス晒すのはマズいので、上記ワードで探してみては如何でしょうか? 明日の23時40分まで大丈夫そうですよ。
…と、ネタばかり書いてましたが、それどころじゃなかった!! 堕天使のポスターが公式にアップされてましたね! やばい、鼻血2リットル零れ落ちましたよ! ポスターのあの赤は、私の鼻血です(やめろキモイ!)。 すっごい綺麗ですよね!人間味がなくて、この世のものと思えぬ美しさ。 (痛いですけどクリスマスイブまで許してやってください) まーちゃんも綺麗ですよね!いやーいいポスターだな! ポスターって買ったことがないのですが、これ欲しいです。 ただでさえ、明日ムラなので、浮かれだっているというのに、このポスター見ちゃったせいで、バッサリ集中力切れてしまいました。へっへ、仕事なんてやってられっか〜(ヘラヘラ)(この人クビにしたほうが)。
それと、オクラホマの写真見ました。あの田舎くささと垢抜けなさとのどかさがたまらなく可愛いんですけど!轟さんが全く似合ってないところも可愛いんですけど(笑)。早くきりやんの大きい写真が見たいです。
と言うわけで、日記はこの辺にしておきます。 つーか日記になってない気もしますが(ほぼネタ提供だったしな)。 では、ムラへロバート凰稀(でたらめ)に会いに行って来まーす!
【拍手レス】 >ついにアルバトロスの高額チケットに手を出してしまいました。家族に内緒です。 …うわ、おめでとうございます(笑)。何気にもうすぐ始まるんですよね!楽しみですね。
2006年07月03日(月) |
今更な話題ですが…。 |
【質問】 エダマメさん、公式の堕天使のコムちゃん、見まして?! 大変です。(コムちゃんが)(というか私が)
【管理人の回答】 見ましてよ!大変ですね!もう脳みそコゲそう! …と、何故かお客様からの質問に答える形式から日記を始めましたが(何のため…)、どうもこんばんは、管理人です。 ええ、ええ見ましたとも! この写真がアップされた日ですよ。 会社で何気な〜く、公式を見に行ったんですよ(仕事中ダメですよ)(い、息抜きだモン)。 そしたらこの写真ですよ。 頭が「ポンッ!」って小爆発しましたよ! 仕事中じゃなけりゃ、ウギャー!とか言ってたと思うのですが、仕事中ゆえ、上がったテンションを周りに悟られないようにするのって大変ですね。 頭からプスプスと煙を立ち上らせながらも、ニヤけた顔を必死にこらえようとして妙な仏頂面になりつつ、しかも見た瞬間ブワーっと、鳥肌立って、涙腺が緩んで、超微妙な顔になってたかと思います。明らかにおかしいとバレバレです。 だって、綺麗すぎるんですもん!おかしい位綺麗過ぎる。 人間味を感じさせないほどに、怖いほどに、冷たくて、あまりに美しくて。 痛くてごめんだよ〜〜! これを期待せずにいられますか!でも、期待してもいいんだもーん♪だって、景子先生とオギーの最強タッグだもーん!最後の最後にして最高の御褒美。今から楽しみで仕方ありません。サヨナラの辛さを楽しみへいっぱい変えさせて欲しいです。
つーか、あらすじ…! 景子先生、なんてお茶目なの…! ホント演出家っていい職業だよなあ。こんなに大々的にやんちゃできるんですもの。 何?時代はコム×ミズなのか?コムカシにうつつを抜かしてた間に時代の最先端はコム水になったのか?つーかまるでROSSOの外伝みたいな話だわね。ステキすぎる。濃すぎる。女の出る幕のない世界すぎる…! …これで、コムちゃん演ずるルシファーに骨抜きになる『新進気鋭の振付家』がハマコだったらウケるわね。も、萌えねーなー! これをコムカシで見たかった…なんて言いませんよ言わないモン(未練たらしいわね!)。
そして、かしちゃん、今日からトップおめでとうございます。 宙組のスターファイルのメンツを見てると、縁遠かったはずの宙が近く見えるよーな気になってきますね。知ってる顔ばっかだ…!ふしぎー!つーか好きな人ばっかだよ!これにみっちゃんも加わるんでしょ?やばいよ、超ドリームチームだ…!
【拍手レス】 >エダマメさん美人さんで大変ですね。白海軍服着てきたら、観念するしかないんじゃないでしょうか…笑 …あ、ちょいと前の日記への反応ですね。つーか美人て(笑)。お礼に君にはここから投げキッスを送りました。海軍制服着てきたら観念ですかね?いや、そのまま軍艦に乗ってもらってどこか遠くへ…(以下略)。
>大好きです! …こ、こんな大勢の前で、なんと大胆な!ありがとうございます〜。 これからもどうぞエダマメ部屋を宜しくお願いします☆
2006年07月02日(日) |
サヨナラは言わないでひたすらおめでとうと言おう。 |
今日は、和央ようかさんと花總まりさんをはじめとする、宙組の生徒さんたちのご卒業の日でしたね。
現地には行きませんでしたが、実況をしてくださった神の様なブログとか、産経 enakを見て、「ああ、本当に退団しちゃうんだ」とやっと現実が見えた感じです。 たかちゃんが、ましてやあのまりちゃんが退団するなんて想像つきませんでしたもの。永遠なんてないんだなあ、終わりって絶対あるんだなあ、って思ってしまいました。 ファンの方々は、今日、最高に忙しくてテンションあがって感情が高ぶって、ワーワーワー!って身も心もめまぐるしい一日を過ごして、そして翌日の朝、何ともいえない空虚な気持ちを味わうんだろうな。 「あ、今日から出待ちしないんだっけ…」とか、毎日当たり前だったことが、全部しなくてよくなってて、楽なんだけど、ぽっかり穴が開いたようにさびしいんだよね。何か思い出してしまいました。 それは、ご本人たちも同じなのかなとも思います。
最後に、今日退団された方々へ…ご卒業おめでとうございます!
拍手&メールレスは明日します。ごめんなさい!
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