ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2007年02月28日(水) ハッピーフィート

監督:ジョージ・ミラー
声の出演:イライジャ・ウッド(マンブル)
      ブリタニー・マーフィー(グローリア)
      ロビン・ウィリアムズ(ラモン、ラブレイス)、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
南極に住む皇帝ペンギンにとって大切なのは「自分だけの心の歌」を見つけ、歌う事で生涯の伴侶と結ばれる事。ところが美声で鳴らした夫婦から生まれた「マンブル」は、音痴で歌が全く歌えなかったのだ。マンブルは歌えない代わりに得意の足技を駆使してダンスのステップを踏んで自己表現をしよう試みるものの、彼のダンスが長老ペンギンの怒りに触れ「南極が魚不足になったのはお前のダンスのせいだ」と、群れから追放されてしまったのだ。


【感想】
今年のアカデミー賞・長編アニメ映画賞受賞作品。
ハリウッドメイドのアニメーションは声の出演が本当に豪華!主人公のマンブルをLOTRシリーズのイライジャ君、マンブルの両親はその歌声の素晴らしさも定評の高いヒュー・ジャックマンとニコール・キッドマン。
マンブルの意中の彼女グローリアをブリちゃん、そして名優ロビン・ウィリアムスやらヒューゴ・ウィービング等、とにかく豪華ハリウッドセレブが総出演して映画を盛り上げて行きます。

予告編を見た段階で相当期待していましたが、とにかく映像が恐ろしい程美しい!
「なんだかんだでピクサースタジオのクオリティには遠く及ばないでしょー」とタカ括ってたんだけど、これは子供だけに楽しませるには余りに勿体無い・・・いや、子供にこの素晴らしい映像技術が判ってたまるかいっ!と鼻息が荒くなる、とにかく美しくてリアルを追求した、本当に素晴らしい映像でした。

映画中何度も(ってか映画の殆どと言ってもいいかも)登場する「ペンギン集団のダンスシーン」はスゴイ!
しかも映画中に使用される楽曲が、ぴよには涙モノのダンサブルなヒットメドレーの数々。特に卒業式でグローリアが熱唱するクイーンの「Somebody To Love」には、思わず映画見ながら自分も歌っちゃったじゃんかよーう!←フレディ信者

この手のハリウッドアニメは「親子愛」「子供の成長物語」「そして主人公の心温まる恋愛」がお約束。
予告編を見る限りでは「映像はキレイだけど、内容はどーせいつも通りの『頑張れば報われるシリーズ』よね」と当たりをつけていたのですが・・・本作は勿論それもあるんですが、単なるお子向け一辺倒にはせずに一味違ったアプローチでグッと鑑賞年齢を大人向けに引き上げて来たなーという感じがしましたね。

簡単に言うと「ドリームガールズ」が「不都合な真実」を演じる、と言った感じ?←逆に判り難くなった件(苦笑)

まず大きな柱として、子供のマイノリティを大切に育てるという事。
更に子供自身も自分のマイノリティに自信を持って、それを天賦の才能だと自覚して精進する事。
・・・ここまではまだ既存のハリウッドアニメで何度も語られているテーマなので驚きはありませんが、この作品は映画の前半と後半でテーマが大きく変わるのが特徴的です。
正直、映画を見ていて途中から意外な方向に進んで行ったので「え・・・マジ?」と、かなり驚きました。

このテーマの方向転換が「説教臭くて面白くない」「テーマに一貫性がない」と言う人もいるかと思います。
でもぴよは本作の後半の展開はなかなか面白い試みだったと思いますね。そしてこのテーマを子供にも判り易く、大人には納得させられるだけの説得力を持って、うまく消化出来ていたんじゃないかと思います。
子供にもこのテーマについて考えてもらいたい・・・いや、子供の頃からこの手のネタの話を身近に与えて考えさせ、常に意識して生きていけるように育てる事が今の時代に必要だろうと思いました。

この作品なら今年のアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞しても納得です。
何しろ長編ドキュメンタリー映画賞が「不都合な真実」でしたし、正に旬の話題を持って来たのが功を奏しましたネ。






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2007年02月27日(火) ダニエラという女

監督:ベルトラン・ブリエ
出演:モニカ・ベルッチ
    ベルナール・カンパン
    ジェラール・ドパルデュー、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
地味で彼女もいない中年男フランソワは、宝くじが当たって大金を手にしてある飾り窓の前に立った。フランソワはそこで美しいイタリア人娼婦「ダニエラ」に「金が続く限り一緒に暮らして欲しい」と懇願、ダニエラは「優しくして」と言い、フランソワに買われて一緒に暮らす事になった。心臓に持病を持つフランソワにはダニエラは刺激的過ぎると親友の医師アンドレは忠告するが、快楽的で幸せな日々を過ごすようになった。ところがある日突然ダニエラが姿を消したのだ。


【感想】
フランス発、モニカ・ベルッチが世にも美しい娼婦を演じる大人のラブ・コメディ。
そもそも「モニカありき」で製作された映画のようで、モニカ・ベルッチの神々しい程の美しさに惚れ込んだベルトラン・ブリエ監督が、美しいモニカの為に作った映画・・・らしい?
モニカの為にブリエ監督は、脇を固める役者もフランス映画界の名優達をずらりと揃えてお出迎え♪本国フランスではきっとこのキャスティングだけで映画館は満員御礼になった事でしょうなぁ〜。

んな訳で、モニカ嬢のおっぱい♪おっぱい♪おっぱいがいっぱい♪
トーゼンですが日本の良い子は見ちゃダメです。R-18指定になってます。

ところで本作のモニカ嬢。撮影中がちょうど出産直後だったそうで、撮影現場にBabyちゃんを連れて来て授乳をしながらの撮影だったそうです。どうりで乳輪がデカくて乳がバンバンに張ってる訳だ!(笑)
「元々乳のデカい女だとは思っていたが、これ程とは・・・!」と思っていたのですが、授乳中ならさもありなん。
言われてみれば、腰の辺りも出産直後の女性にありがちな柔らかく丸い脂肪がたっぷりと乗って、日本の若い女性に多いガリガリ信仰なんてクソ食らえ!な豊満な肉体を惜しげもなく晒してくれています。

ジャンルとしてはコメディなんですが、日本のラブコメとは一味も二味も違う・・・恋愛に精通した大人の為のコメディ。
恋愛は楽しい事ばっかりじゃない。
相手の浮気を疑ったり、自分の心持ちや性格ではなくてバックボーン(収入・貯蓄等)に惚れられているのでは?と疑心暗鬼になってみたり。(と言うか、本作のダニエラははっきり金目当てだと言ってますが。苦笑)
そういう「恋愛の苦悩」を一度は体験した事のある大人が「俺の方がマシだったな」と密やかに笑う、という感じ(苦笑)

でも金目当てのダニエラのハートを掴むフランソワの飄々としたやり方には快哉を叫ぶ!・・・とまでは言わないものの、なかなか面白い展開だったなぁ〜と思いましたよ。(宝くじのネタばらしシーンなんてギョッとしたワ)
それからフランソワの隣家に住む女とダニエラのやりとりは笑ったな!ここまで突き抜けてるとステキだわ♪
フランソワの会社の同僚も、どこかネジが1本抜けてるようなマヌケなキャラ達がこの映画によくハマっている。

正直言って、日本人には余り肌に馴染まない系統のコメディだとは思うのですが・・・
たまには「おフランスらしいタッチの皮肉った大人のコメディ」をモニカ嬢の豊満な肉体(とパンパンの巨乳)を愛でながら楽しむのもまた一興ですなぁ♪という作品ですね。

イタリアの宝石・モニカ嬢の為に、本作は音楽もふんだんにイタリア・オペラの名曲を使用しています。
ブリエ監督はよっぽどモニカ嬢に惚れ込んだんですね。そんな監督の熱烈な愛に溢れた作品でした。






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2007年02月26日(月) アルゼンチンババア

監督:長尾直樹
出演:役所広司
    鈴木京香
    堀北真希、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
仲の良かった父・母・そして高校生「みつこ」の3人家族だったが、大好きだった母が病死した。ところが母が亡くなった日から父が失踪してしまった。半年後、父は奇妙な女と町外れの草原に建つ屋敷で暮らしている事が判った。その女は、昔はタンゴやスペイン語を教えていたらしいが、その後頭がちょっとおかしくなって怪しい呪文を唱えている等と噂されている、近所で「アルゼンチンババア」と呼ばれている女だった。父奪還の為に遁走するみつこだったが・・・


【感想】
よしもとばなな氏が2002年に発表したベストセラー同名タイトル小説の映画化。
世界30ヶ国に翻訳されて世界的にも評価の高い作品なんだそうです・・・という書き方でお判りでしょうが、またしてもぴよは本作の原作未読です。実はお前は本なんて全く読んでないんだろ?と思われそうですが、たまたまぴよが読んだ本が映画化されないだけなんだろうと思います。・・・そう思いたいです。(苦笑)

タイトルは「アルゼンチンババア」ですが、内容は家族の再生物語。
仲の良かった家族が母親の死をきっかけに崩壊し、アルゼンチンババアの元に身を寄せる父親と再会した娘と父がババアを介して再生して行く・・・まあ、そんなお話です。

まず、原作では「アルゼンチンババア」は推定何歳だという設定なんでしょうか?
本作のアルゼンチンババアは鈴木京香さんが演じていらっしゃるのですが、髪の毛こそ白髪バサバサの「あみだババア」みたいなヅラを被っているものの、シワ一つなく輝かしい程の美しさを見せ付けてくれます。
更に「アルゼンチン」と付くくらいだし、タンゴ踊ったりちょこっとスペイン語喋ったりするシーンがあるのですが、誰がどう見ても日本人以外の何者にも見えません。でもお美しいから許す!←何なんだよ(^-^;

ところで、話をもう少しストレートに判り易く見せてはもらえないだろうか?
ぴよは本作の予告編を一度も見ずに本編鑑賞したのですが、後から公式サイトで予告編を見たら「コレは見せ過ぎ?」と言うよりも「映画本編よりも感動出来る編集になってるやんか」という感じがしましたがね(苦笑)

例えば、上のあらすじにも「仲の良かった家族」と書きましたが、映画の設定では母親の死以前はとても仲の良かった家族だったという事になっているようですが、予告編や公式サイトを見ずに本編を鑑賞すると(←ぴよが正にコレ)、それ程仲の良かった家族だという印象を受けないんです。
母親が元気な頃、家族3人でイルカを見に行ったというのが重要なネタになっているのですが、本編ではみつこが見る夢の中でこの思い出ネタがサラリと登場するだけで印象が非常に薄い。
後に父子が本音を吐露し合う大切なシーンに絡むので、この「親子で仲良くイルカ鑑賞シーン」は何度か引用するなり、エピソードを膨らます等してもう少し観客にアピールをして欲しかったなぁ〜と思いましたね。

それから父親が「愛した妻の死を受け入れられずに逃げる」事が「=ババアと恋愛」って陳腐過ぎないか?
まあ、実際世の中ってのはそういうものなのかもしれないけど、ここでも「それでババアは一体何歳なのさ?」という疑問符が飛び交う訳ですよ。まあ世の中ギネスに挑戦!みたいな艶っぽいニュースもありますけどねぇ(溜息)

最終的にはとっても優しい気持ちになれるいいお話なんです。
だけど何かアピールが足らないと言うか、親子が再生して行く過程がチグハグな印象を受けると言うのか。
もっと父親やみつこの心情を掘り下げて見せてくれれば入り込めるのに・・・という気がしましたね。
「アルゼンチンババア」のキテレツなキャラに頼り過ぎてるような?これはこれで悪くはありませんが、本作の主題である家族の再生物語としてはインパクトが今一つ足りない気がして勿体無いと思いましたよ。







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2007年02月23日(金) 龍が如く 劇場版

監督:三池崇史
出演:北村一輝
    岸谷五朗
    夏緒(子役)、他
オススメ度:☆


【あらすじ】
犯罪渦巻く不夜城・神室町に伝説の極道「桐生一馬」が10年の刑期を終えて戻ってきた。桐生を出迎えるかのようにこの夜も次々と犯罪が起こる。行員を人質に立て籠もる2人組の銀行強盗、強盗を企てる若いカップル、最愛の女と恩人の失踪、謎の韓国人の出現、そして消えた100億・・・そんな折、この街で働いている母親を探す少女・遥と出会い遥の母を捜す桐生の前に、宿敵・真島が立ちふさがる。


【感想】
プレステ2の同名タイトル人気ゲームソフトの映画化。
最近ゲームは全くやらないので、このゲームを知りません。何でも恐ろしくウレウレなゲームらしく、昨年末には同シリーズのPart.2も発売になったらしいですね。
監督は「着信アリ」等を手掛ける三池崇史氏。ちなみに着信アリが全然面白くないと思ってるぴよですが、本作は割りと好きな役者さんが結構出演しているのでちょっぴり楽しみにしていました。

あー、もー、どーしたらいいんでしょう?


絶望的につまらん!


ゲームファンじゃないと多分全く面白くないんじゃないの?コレ。
映画見てて全然キャラクターの背景が見えないんですよ。どうやら主人公の桐生は何かやらかして、刑務所に10年入ってて出所したばかりだというのは判るんです。で、この「遥」という少女とはいつ出会ってどうして一緒にいるんすか?
真島はどうやら兄貴分らしいんだけど、過去に何があって真島は執拗に桐生を追い掛けるの?
失踪した風間と謎の韓国人の関係は?風間失踪と消えた100億って結局絡んでたの?・・・なーんも判んねー。

映画化するのに時間稼ぎのつもりなのか?はたまたゲームにもこういうキャラが登場するのか?全く話に絡まないマヌケな銀行強盗とさっぱり訳の判らないバカップル強盗のエピソードが挿入されているのですが、何もかもが空回りしていて全く面白くなくて退屈な時間が延々と過ぎるだけ。

「消えた100億」と「ガキのママ探し」ネタが映画の柱になってる?と思うんだけど、2つのエピソードの繋げ方も雑過ぎてインパクトゼロでつまらない。
多分アクションシーンがウリ?なんだろうと思うのですが、コレも大した事なくてあくびが出る。
きっとゲームファンでゲームの内容を熟知した方だったら「おぉ!このシーンはゲームの・・・」等と楽しめるんだろうと思うのですが、ゲームに興味がなくて映画として楽しむつもりで鑑賞する人には相当キッツイ作品だろうと思われますね。

見ドコロは岸谷ゴロちゃんの余りにもオチャメで破天荒な真島のキャラクターくらいか?
最初は「なんじゃ、こりゃ」と思ってたんだけど、ずーっと見てる内に何だか愛着が湧くキャラ。ハチャメチャやってるんだけど意外にモラルを守る(謎)結構いいヤツ?銃撃戦中に遥が飛び出てくると、ちゃんと銃撃を止めさせて「オカーチャンが見つかるとええなぁ〜」なんて語りかけるトコロなんか案外可愛い(笑)

ところで韓流スター?(全く知らない)の「コン・ユ」という役者さんが出演していて、しかもクライマックスに絡んで遥ママの計画をある意味台無しにしてくれているのですが(苦笑)、このキャラは登場する意味があるんですか?
韓流ブームなんてとっくに終わってるでしょ。日本語もロクに喋れない、しかも全く不必要な韓流役者を強引に出演させる意図が全く判りませんね。韓流スター出せばまだ観客呼べると思ってんの?そういうあざとい技は不快に感じますよ。

試写会で鑑賞したのですが、無料(葉書代くらい?)で見ているにも関わらず、途中退席した人までいましたよ。
気持ちはよーく判る。これはゲームファン以外の人には絶対に薦めませんね。ぴよはアクション映画は大好きだけど、純粋にアクション映画としても完全に終わってるダメ映画ですよ。

「2007年最低映画」の候補筆頭間違いなし!!







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2007年02月22日(木) ゴーストライダー

監督:マーク・スティーヴン・ジョーンズ
出演:ニコラス・ケイジ
    エヴァ・メンデス
    ピーター・フォンダ、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
親子バイクショーで稼いでいたジョニーは、17歳の時にガンに冒された父親を助ける為に悪魔メフィストに魂を売り渡す取引きをした。メフィストは「いつか時が来たら代償を頂く」と言い残しジョニーの前から姿を消した。時は流れてジョニーが30歳になり、かつての恋人ロクサーヌと再会を果たした頃、メフィストが再び現れて「自分に逆らい新しい地獄を作ろうとしている反逆悪魔を退治せよ」とジョニーに命令するのだった。


【感想】
またしてもマーベル・コミックの映画化。アメコミの映画化って何本作られたんだろう?
予告編を見て「ニコちゃん(ニコラス・ケイジ)が!つ、つ、遂にヅラ被ってやがるぅー!」と思わず絶句。
ヅラでも好きだもん。おっさんでも好きなんだもん。でも彼って絶対にアメコミキャラじゃないと思うんだけどな。

と、予告編から波乱含み?だった訳ですが・・・

まー、コレはどーなんでしょうか?(^-^;
いわゆる「金の掛かったトンデモB級作品」な訳ですよ。←またしてもいきなり結論攻撃
予告編見た段階であんまり期待してなかったんだけど、本当に期待しなかった通りのしょっぱい作りの作品で、これはわざと客を苦笑させようという意図なのか、それとも大真面目に作って失笑の嵐なのか、ちょっと判断に苦しむレベルです。

そもそもどうしてニコちゃんがこの仕事を引き受けたんだろう?
ニコちゃんはこの作品の「ジョニー」というキャラクターをとっても気に入ってるらしいのですが、どう考えてもニコちゃんにお似合いのキャラクターだと思えないんですよ。
上半身裸になって鏡に自分の姿を映すシーンがあるんだけど・・・ニコちゃんの筋肉モリモリ、コレCGだろ?(苦笑)

バイクの疾走シーンが多分一番金が掛かってる部分なんじゃないかと思うんだけど、確かにバイクシーンは映画序盤のスタントショー部分も含めてなかなか見応えがあっていい感じ。
でも「スパイダーマン」シリーズ以下、数々作られたアメコミ映画のCG・VFX等に目が慣れた映画ファンが、今改めて度肝を抜く程のものではありません。バイク好きさんなら多少楽しめる程度。

それにしてもゴーストライダー君、攻撃技が既存のアメコミキャラの中でも群を抜いてショボい!(笑)
必殺技は「罪人と目を合わせ、罪人が犯した罪によって苦しんだ人の気持ちを体感させる」というモノなのですが、この必殺技自体も絵的にどうなんでしょう?というレベルなのですが、他にも香ばしい攻撃技を持っていて「自分の歩いた後に火の粉が落ちるので、その火の粉で焼けた土くれを投げる」というどうしようもない技が・・・意外に有効だったりして悲しい。
これじゃー檻の中からテメーの糞を投げつける猿と同レベルですよ!いくらニコが猿顔だからってヒド過ぎるわいっ!

・・・等と、トンデモB級映画ファンをウキウキさせるようなシーン満載(苦笑)
意外とB級映画が好きなぴよなので「ちょっとぉー!ある意味オイシ過ぎるだろーがよぉー!」と苦笑交じりにも結構楽しませてもらえた訳ですが、真面目なニコファンや「超大作アメコミ物!」と期待に胸躍らせて劇場に足を運んでくれた観客を、微妙な空気で包み込んでくれる事は間違いないです。

本作も「もしウケたらシリーズ化しちゃおっかなー♪」という色気を出した終わり方をしているのですが・・・
まあ、コレは絶対に続編はないでしょうなぁ。ニコちゃん、君は絶対にアメコミキャラじゃないからネ!(^-^;







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2007年02月20日(火) さくらん

監督:蜷川実花
出演:土屋アンナ
    安藤政信
    木村住乃、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
8歳で吉原の遊郭「玉菊屋」に売られた少女は「きよ葉」と名付けられて、高級花魁「粧ひ」に預けられた。何度も脱走を繰り返すきよ葉だったが、粧ひに諭されて吉原一の花魁になる事を決意する。17歳に成長したきよ葉は、その類稀な美貌と鼻っ柱の強さで一躍売れっ子に。そんなある日、ウブな客「惣次郎」に出会い、初めて本気の恋をするのだが・・・


【感想】
安野モヨコ原作・蜷川実花監督・土屋アンナ主演、予告編もバンバン流れているこの春話題の一作。
「蜷川実花」と言えば、今日本で一番売れっ子のフォトグラファー。鬼演出家の名で知られる蜷川幸雄氏のご息女だという事でも有名な美女ですよね。彼女の写真はぴよも大好きです♪
そんな蜷川実花サン初長編監督作品ですもの。期待せずにはいられません!

予告編を見た段階で「おぉ・・・映像やっぱすっげーキレイだぁ♪」と思ったものですが、映像の美しさに関しては予告編を裏切る事なくとぉーってもキレイ♪
やっぱり吉原のテーマカラーは、エロチシズムを駆り立てられる燃えるような赤色でしょうか・・・本作も赤を強調する映像を駆使してきらびやかな吉原・遊郭を美しく描いています。実際には有り得ないサイケな色彩の障子の彩りも、着物の柄として有り得ない幾何学やゼブラ模様も、一枚の写真だと思って見ている分には目に美しく華やか♪

・・・で、肝心の内容が何ともなぁ〜(薄涙)
ホントにどーでもいい話です。原作を知らないのでこの映画の内容が原作とどれくらい違うのか判らないのですが、少なくとも映画として成功しているとはとてもじゃないけど言えません。

オチは映画冒頭で判ります。←いきなりのネタバレ?(^-^;
基本的にはきよ葉の半生を中心に、吉原の遊女達の日常や恋愛模様をまったり見せるのが主題?よく判んないゾ
要するにキャラが立ってないし人物の描き込みが乏しくて、話に厚みもなければ共感も得られない。何となくキレイな映像を見ながら所々に出てくるセックスシーン(でも絶対に乳出してくんない!涙)にちょっぴりワクワクして、オシャレで可愛い土屋アンナちゃんのお色気たっぷりな流し目を見ながら(でも絶対に乳出してくんない!号泣)なんとなーく話が終わる。

ってか、土屋アンナちゃんが全然江戸時代の花魁に見えないんだけど。彼女の声色が余り花魁向きじゃない?活舌が悪いのか聞き取り難いセリフも多々ありましたね。菅野美穂ちゃんの花魁さんの方が色っぽかった気がする。
それに木村佳乃さんなんてかなり迫力あったけどなー。絶対に乳出してくんないけど。←しつこい

映画見てると言うよりも「イメージビデオ」を見てるよーな感じ。
キレイな女優さんがキレイなおべべ着てキレイな風景の中にいっぱい出てる、とってもおキレイなPVですねー♪だったら評価高いと思うんだけど、映画としては正直言って「クソ」の部類なんぢゃ・・・(あわわ)

・・・まあ、そんな感じで。
予告編以上のモノは取り立ててありません。内容な無きが如し状態ですので「キレイな映像」だけを楽しみたい方には申し分のない作品だろうと思いますね。逆に言えば「予告編で全て見ちゃった」って感じですか(苦笑)







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2007年02月19日(月) パフューム -ある人殺しの物語-

監督:トム・ティクヴァ
出演:ベン・ウィショー
    アラン・リックマン
    レイチェル・ハード=ウッド、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
18世紀フランス・パリ、悪臭漂う魚市場で1人の赤ん坊が産声を上げた。母親に見殺しにされそうな所を一命を取り留めた赤ん坊「ジャン=バティスト・グルヌイユ」は、自身に体臭が全くないものの数キロ先の匂いまで嗅ぎ分けられる天才的な嗅覚を持っていた。成人したグルヌイユは「究極の香り」を永遠に封じ込める方法を求めて老調香師に弟子入りする。やがて彼はかつて1度だけ嗅いだ究極の香りの保存方法を求めて、香りの都「グラース」へ旅立つのだったが・・・


【感想】
45ヶ国で翻訳され、1500万部以上出版されたパトリック・ジュースキント著の同名タイトルベストセラー小説の映画化。
何でも本作の映画化権を巡ってスピルバーグやスコセッシも争ったそうだ。そんな素晴らしい原作を未読のぴよはやっぱり頭が悪過ぎるんだろうか・・・いや、海外小説はなかなか手が出し難いのだ。←軽く言い訳

全く予備知識なしでの鑑賞でしたが・・・個人的には結構好きなネタです。
オカルトっぽくてサスペンス色が濃い。グルヌイユが香りを求める姿はどことなく官能的で、映像を見るだけでは想像も付かない「究極の香り」とは一体どんな香りなんだろう?と想像力を駆り立てられる「大人向けの映画」という感じ。

それに本作は音楽もいいし映像も物凄くいい!
映画見ながら「コレ、どこでロケってるの?見に行きたいっ!」と熱望していたのですが、公式サイトで調べたらメインの屋敷や大聖堂等はスペイン・バルセロナにセットを組んで撮影したらしい。グラースの全景やあの美しい階段の街並みはCGとセットなの?それからグラースの街を一望出来るラベンダー畑や美しい山並みのロケ地はどこだよー!誰か教えてー!

話はとても興味深かったのですが・・・これはぴよに問題があったんだろうと思う。
主人公のグルヌイユがどんなに内容に集中して見ようと努力してもナイナイ岡村にしか見えなくて、自分の中では必死に「映画に集中しろー」「岡村から離れろー」と言い聞かせて見てるんだけど、言い聞かせれば言い聞かせる程岡村にしか見えない、の悪循環(^-^;
恍惚の表情で口を半開きにして匂いを求めるグルヌイユなんて、岡村のアホ面にしか見えないんだもーん!(涙)

後、これは原作ファンか原作未読か、それから単なる好みの違いで評価が違ってくると思うのですが。
クライマックスの「処刑シーン」からの展開が・・・ぴよにはどうにもノレなかった。
ちょっとこの展開はやり過ぎなんじゃないの?ファンタジー過ぎない?って思ったんですが。だってグルヌイユはそもそもパリの街角で出会った赤毛の女性の匂いにシビれて「究極の香り」を模索するようになったんでしょ?
彼が人としての禁を犯してまで作り上げた「究極の香り」は、この女性の体臭がベースのハズ。だとしたらグルヌイユが最初に街角で出会った女性は、もう少し周囲に評価されていてもいいんじゃないか?

それから「究極の香り」を利用して一命を取り留めたものの、その後故郷の魚市場に帰って来てどうしてそうなる?
彼が「究極の香り」を求めて人の禁を犯すまでは理解出来ても(いや、明らかにコイツはキ○ガイですが)、その後の彼の取った行動理由が映画を見ていてもサッパリ理解が出来なかった。

・・・ナイナイ岡村、とか言ってる段階でぴよがダメだったんですか?(薄涙)
ネタ的にはかーなーりー好きな部類だっただけに、お笑い好きのぴよの脳味噌が激しくこの美しい作品を台無しにしてしまった可能性が高いな、と悔やまれてなりませんね。

全くエロくない話なのに、ここまで官能的な作品ってスゴイです。
スゴイんですが・・・ぴよの感想で「ナイナイ岡村」と洗脳されないで、何もかもリセットしてご覧下さい(^-^;






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2007年02月18日(日) Gガール-破壊的な彼女-

監督:アイヴァン・ライトマン
出演:ユマ・サーマン
    ルーク・ウィルソン
    アンナ・ファリス、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
設計会社に勤めるマットは、地下鉄で引ったくりに遭った女性のバッグを取り戻した事がきっかけでその女性・・・画廊に勤めるメガネ美人「ジェニー」と付き合う事になった。ところがジェニーはスーパーパワーを駆使してNYの街を守る正義のヒーロー「Gガール」だったのだ。ジェニーの積極的なアプローチに感激するマットだったが、やがて彼女の異常なヤキモチや猜疑心に悩まされるようになる。そこにジェニーの高校時代の同級生「ベッドラム教授」が現れて・・・


【感想】
ユマ・サーマン主演の新作ラブ・コメディ。
監督は「ゴーストバスターズ」シリーズを手掛けるアイヴァン・ライトマン氏。脇を固める役者は日本では映画好きさんにはお馴染みだろうけど、年に数本しか映画を見ないという人にはいささか微妙な顔触れ、かな?

実は本作は予告編も見た事がなくて、映画館のポスターだけを見て「ユマ主演のラブコメね」程度の知識で鑑賞。
映画冒頭のGガールの活躍シーンを見てぶっ飛びましたな。ってかぶっ飛んでたのはユマ嬢だったんですが(苦笑)

簡単に言っちゃえば「スーパーマンのパロディ」ですね。
普段はメガネ掛けて地味に生きてるんだけど、有事が起こると一変してスーパーパワーで街の治安を守る。恋人と夜間飛行のデートを楽しんだかと思えば、弱点は「謎の岩」だという所も思いっきりスーパーマンをパロって観客を楽しませようという憎い心遣いだと思います。

思いっきりパロった所で、大真面目にやってる「スーパーマン」シリーズでは絶対に表現出来ない「下世話な部分」をよりクローズアップして笑わせちゃいましょうという・・・要するにエロネタですね。エロですよ♪(笑)
かなりベタベタなネタのオンパレードでぴよは大ウケだったんですが、真面目なスーパーマンファンが見たら、もしかしたら訴訟問題に発展しかねない下品度です。って、「真面目なスーパーマンファン」って何だよ?(^-^;

話自体はどーでもいいですね(きっぱり)
イカれた女がたまたまスーパーパワーを持ってたから、付き合う男はシャレになんねーよ!みたいな話なんですが、オチはなかなか気持ちのいい展開で「結構ウマくまとめてるじゃん♪」って感じです。

コレは誰もが1度は考える事だと思うけど・・・
コミックや映画の世界ではスーパーパワーを手に入れたら正義の為にしか使わないけど、生身の人間がある日ある時もしも超人的なパワーを手に入れたら、いつもいつも正義の為だけに使う訳ないよね?
腹の立つヤツがいればスーパーパワーで仕返ししたいと思うだろうし、スーパーパワーでセックスライフが充実するなら誰もがフル活用したいと思って当たり前(笑)

本作はそーいう「既存のスーパーヒーロー物のタブー」を思いっきり映像化して楽しみましょう♪という作品。
B級コメディとしては微妙に金も掛かってて(サメのぬいぐるみはショボいけどサ)、世界共通で笑えるお下劣ネタでお軽く笑い飛ばして楽しみましょう!という手合いです。

下ネタが大嫌い!という方には決して薦めませんが、ネタはエロくて下品でもカラリとしていて楽しい作品です。
「大人の笑い」を楽しめるユーモアセンスのある方でしたら誰でも楽しめますよ♪






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2007年02月17日(土) ドリームガールズ

監督:ビル・コンドン
出演:ビヨンセ・ノウルズ
    ジェイミー・フォックス
    エディー・マーフィ、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
1962年、アメリカ・デトロイト。この街でスターを目指して日夜オーディションを受けるエフィー、ローレル、ディーナのコーラストリオはある日カーティスという男に声を掛けられて、デトロイトで人気の黒人スター「ジミー・アーリー」のバックコーラスを務める事になった。3人の才能を見抜いたカーティスがプロデューサーとなり「ザ・ドリームズ」としてデビュー。次々とヒットを飛ばし一流アーティストの仲間入りをするのだが・・・


【感想】
今年のアカデミー賞レース独走の呼び声も高い?話題の一作。
ダイアナ・ロス&シュープリームスの実話を元に発表されたブロードウェイミュージカル「ドリームガールズ」を映画化したというのは皆さんご存知でしょう。映画化に当たり、脇を支える製作陣もミュージカル畑では知らない人はいない!というビッグネームがズラズラと名を連ねています。

デトロイトで埋もれていたコーラストリオの少女達が「ザ・ドリームズ」となってBIGになり解散するまでの軌跡と、彼女達が生き抜いた60〜70年代のアメリカ白人社会で黒人アーティストが花開くまでの苦労、栄枯盛衰、人間ドラマ等を豪華絢爛な衣装と音楽で見せるミュージカル・・・実はミュージカル、ちょっと苦手ですよー(^-^;

セリフを歌で唄われちゃうとどーも乗れないと常々思ってたんですが、世間でも話題になっていますけどエフィーを演じた新人のジェニファー・ハドソン嬢、彼女は本当に恐ろしい程のオーラをビンビン発してましたね。
「歌に魂が宿る」というのを、もしかしたら生まれて初めて体感したかもしれません。彼女がドリームズをクビになり、それでもカーティスに女性として捨てないで!と唄いながら切々と語るくだりには涙がこぼれそうになりましたよ。
・・・でも、カーティスが退場した後は1コーラス程度に短くした方が良かったかも?ちょっと長過ぎたかな。

そんな訳でエフィーばっかり目立っちゃって肝心のディーナは?って感じなんですが、映画序盤はエフィーがリードボーカルなので全く目立たないディーナ演じるビヨンセ嬢、メジャーデビューを果たしてからは本来のカリスマオーラビンビン☆
ってか、この子本当に可愛い!実はビヨンセ嬢には全く興味がないのですが、あの時代のメイクや髪型・衣装がハマり過ぎてて怖いくらい。しかもすっごく洗練されててオシャレ♪

それからちょっと忘れられた感のあったエディー・マーフィ、ちょっと彼はいいですよー!
ジェイミーの方が出番多いし、演技は折り紙つきだから客の視線の大半はジェイミーに行くだろうけど、本作のエディーの演技は本当に良かったと思いますよ。かつてエディーファンだったぴよにとっては、本作で彼の完全復活を目にする事が出来て本当に嬉しく思いましたね。

豪華なエンターテイメントショーを見せてもらえるので満足感はあるのですが、正直言って話が進んで来てから後半の展開は失速気味の感は否めません。エフィーが退場してからの展開は少し冗長過ぎる気がしました。
「これじゃービヨンセのプロモ映画じゃねーか」と思う人も多いんじゃないかと危惧しますね。
でもラストのライブシーンはジーンと来ましたよ。事実もこの映画のようだったらどんなに救われたか・・・

エンターテイメントとしては超一流でしょう。こういう作品はハリウッドだから作れる、正に真骨頂ですよ。
是非音響のいい大画面スクリーンで楽しんで欲しい「ハリウッド・ミュージカル映画」だと思いましたね。







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2007年02月14日(水) ホリデイ

監督:ナンシー・メイヤーズ
出演:ジュード・ロウ
    キャメロン・ディアス
    ケイト・ウィンスレット、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
LAに住むアマンダとロンドン郊外に住むアイリス。共にクリスマス直前なのに恋に破れて傷心した2人はインターネットで知り合い、何もかも忘れる為にお互いの家や車を2週間交換して過ごす事になった。お互いの家に辿り着いた2人は、そこでそれぞれ運命的な出会いをする。


【感想】
「恋愛適齢期」等を手掛けるナンシー・メイヤーズ監督のハート・ウォーミング・ラブストーリー。
それより出演してる役者が超豪華!殆どの人はキャメロン嬢とジュード・ロウに目を奪われると思うけど、ぴよの場合は上の出演リストに書かなかった「JB」こと「ジャック・ブラック」がお目当てですよ!

世の中には、条件が見合ったモノ同士がお互いの家を交換して休暇を過ごすという「ホーム・エクスチェンジ」というシステムが存在するらしい。
映画見てる時は「こんなシステム有り得ないだろ。相手が泥棒目的だったらどーするねん」と思ってたんだけど、どうやら本当に存在するそうだ。世の中善人が多いんですねぇ・・・

そんな訳で、
ホーム・エクスチェンジした2人の女性がそれぞれの土地で新しい出会いをして、色んな事があって・・・って話です。
ま、予告編見た段階でオチ見えてるので、この先は何をや言わんやって感じなんですが(苦笑)

正直言って、こーいうお話大好きだぁー!
オチ見え見えだって好きだよー!涙腺が詰まって腐って臭ってるぴよだけど、こーいう話はうるん♪と来ちゃうよー!

4人のキャラがしっくり来る。それぞれの役柄がイメージ通りの配役になってる。
もしかしたらこの4人を起用する事が決定してから脚本書いたんじゃ?と思える程ハマってる。
JBなんて相変わらずオチャメで憎めないイイヤツなんだよぅ♪キャメロン嬢も「アンタ、素だろ?」って感じだし、ジュード様の眼力は今も健在!あの吸い込まれそうな瞳で「I love you」なんて言われたら、婦女子の9割はパンツ脱ぐ!←をい

でも1番良かったのはケイト・ウィンスレット嬢ですなぁ。
彼女、前にも書いたけど「タイタニック」の頃は「華のないポッチャリ女優だなぁ」という印象しかなかったんだけど、本当に素敵な女優さんになりましたよね。
映画冒頭の失恋するシーンのあの言葉に出来ない微妙な表情、アレ見て「やられたー!」と思いましたよ。
長く片思いをした事のある女性なら、彼女のあの表情に込められた複雑な思いを察して涙ぐんじゃうんじゃない?

そんな訳で、ぴよはキャメロン・ジュード組よりもケイト・JB組のエピソードの方がお気に入りでした。
でも好きだったのは肝心のJBとの遣り取りよりも、かつてオスカーも手にしたハリウッドの名脚本家「アーサー」との遣り取りの方ですね。アーサーがまた凄くいいんですよ。お陰でJBとの恋愛エピソードが希薄になって惜しい気がするけど、余りにもステキな爺様だったのでとりあえず許す!

本作はクリスマス・ムービーなので、今の時期日本で公開するのは凄く勿体無い気がしますが(公開は3/24)
設定が「クリスマス休暇をホーム・エクスチェンジして過ごす」というだけで、内容自体はいつ見ても楽しめるので問題はないだろうと思いますね。

デート・ムービー系ですが・・・恋に破れて何もかも忘れたいお疲れな方に是非推薦したい1本!






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2007年02月12日(月) 不都合な真実

監督:デイビス・グッゲンハイム
出演:アル・ゴア
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
二酸化炭素等による温室効果ガスによって、地球の温暖化は深刻なものとなっている。地球温暖化に伴う氷棚の氷解と海面の上昇、異常気象と巨大ハリケーンの多発、生態系の変化といった事態が既に起こり始めているのだ。このままで行けば植物・生物そして人類、地球自体が危機的状況を迎える事は必至である・・・長年環境問題に取り組んできたゴア元米国副大統領は、パネルディスカッションを通じて世界中に地球温暖化の危機を唱える。


【感想】
本年度アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートされ、日本でも注目度の高い作品。
ゴア元米国副大統領は日本でもお馴染みの元政治家だし、ブッシュとの大統領選でのフロリダ州のイザコザは今もかなりの人が記憶に新しい出来事の1つでしょう。

ジャンルとしてはドキュメンタリーなのですが、基本的にゴア氏が世界中で講演している「地球温暖化」についての講演内容をそのまま映画で見せて、その合間に彼の生い立ちや「何故地球環境保護に意欲的に取り組む事になったのか」といった横顔を独白形式で挿入している「講演会ビデオ」といった風情です。

ゴア氏が現役政治家時代、正直あまり好きな政治家ではなかった。
他国の政治家を「好き・嫌い」言うのも変な話ですが、ぶっちゃけ先の大統領選の時には「ブッシュは死ぬ程嫌い、ゴアは胡散臭そうで好きじゃない。どちらもイヤだけど、ゴアは日本に対して強硬派だから日本政府としてはブッシュが大統領になった方が都合がいいんだろうな」くらいの認識しかなかった。

今の世界情勢(特にイラク)、そして地球環境を鑑みるに・・・ゴア氏が大統領になった方が良かったんだろう。
この映画を見た人のほとんどがそう思うんじゃないだろうか?正直言ってぴよもそう思ったクチ←調子のいいヤツ

講演内容は比較的日本では知られた事が多いんだけど、アメリカでは未だに「地球温暖化なんて政治家の戯言でしょ?」と本気で思ってる人が結構いるそうだ。
これだけインターネットが普及し、情報が垂れ流し状態になった今現在でも、地球温暖化についてほとんど何の知識もない米国人が意外に多いという事に驚かさせる訳です。それだけ米国の情報操作は巧みだという事でしょう。

ぴよ自身、地球温暖化については人並み程度には知識があるつもりでいたのですが、それでも本作を見て初めて知って驚いた事がいくつかありました。
その中でも1番驚いたのは、北極海の氷が全てとけたら・・・今のまま地球温暖化が進めば約50年後に北極の氷は全て溶けてなくなるというのは知っていましたが、氷が全て溶けた後の北極海が、今度は蓄熱の役割をする等という事までは思いもよらなかった。いい勉強をさせてもらいました。

ゴア氏の講演の様子がそのまま映画で流れるのですが、流石に米国の元副大統領まで登り詰めた政治家だけあって、人の関心を集めて飽きさせないように、時にユーモアを交え、そして中学生以上くらいの年齢の人だったら誰が聞いても理解出来るように平易な言葉で、簡潔に、説得力のある素晴らしいトーク技術を披露していました。

まあ、本作は「映画」として評価する類の作品ではありませんね。
ドキュメンタリーというカテゴリにするのもどうかな?という感じがしなくはないですが、事実を実在する人物が実名で報道しているという事を考えれば、やはりジャンルとしては「ドキュメンタリー」なんでしょう。
映画の構成だの脚本だのをアレコレ評価する類ではありません。

でも見るべき作品です。と言うか、地球人なら知らなければいけない内容です。
映画ラストのスタッフロールに流れるメッセージも全部読んであげてネ♪







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2007年02月01日(木) 守護神

監督:アンドリュー・デイヴィス
出演:ケビン・コスナー
    アシュトン・カッチャー
    ニール・マクドノー、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
アメリカ沿岸警備隊に所属するレスキュー隊員ベン・ランドールは、最も困難な救助もこなし「伝説」と呼ばれる程だったが、ある任務中に親友でもある相棒を目前で亡くし、心に深い傷を負ってしまう。上官はベンの気持ちを慮り、しばらく現場から離す為にレスキュー隊員を養成する「Aスクール」の教官の職務を与えた。そこで高校水泳チャンプで自尊心の強い訓練生ジェイク・フィッシャーに出会う。ジェイクもまた、ベンと同じ心の傷を持つ身だったのだ。


【感想】
ケビン・コスナー&アシュトン・カッチャーのダブル主演(なんだろうな)最新作。
舞台は沿岸警備隊の訓練学校。新人訓練生の過酷な訓練の様子、訓練学校のある街で出会った女性との恋。訓練生仲間との絆を深めたり、教官に反発しつつも次第に深い尊敬と深い信頼関係が出来て・・・
って、そりゃーまるまる「海猿」だろー!ハリウッドも遂に邦画パクっちまったんだなー!

と、予告編を見た時に思ったものですが、実際に映画を見てみたら本当に「海猿・ハリウッドバージョン」でした。
ハリウッドの既存の作品で考えると「愛と青春の旅立ち・海版」とも言えなくもない。
要するに、本作は設定がまるまる「海猿」と同じだっただけで、この手の話ってのは大昔から何度となく飽きる程映画やドラマになっていて、特に本作が「海猿」にインスパイアされているという訳でもないんでしょう。

まあ、それでも日本人ならやっぱり「海猿」と比較しちゃう訳ですが・・・
本作の方が当然だけど「海猿」よりうーんと金が掛かっているので映像に迫力がある。それに演じる役者の格も演技力も圧倒的に本作の方が上なので、臭い演技に鼻白むというストレスもない。
しかも本作は「教官vs訓練生」の人間関係をクローズアップさせていて恋愛色が薄いので、「海猿」よりもうんと骨太な内容になっているし、訓練の様子、実際の救助任務の様子等も非常にリアルに丁寧に見せてくれるので、「沿岸警備隊」という危険で崇高な職業に対する畏敬の念は本作の方が強く感じます。

本作の冒頭で海の底に住む伝説の「守護神」の話がサラリと語られ、その後そのネタから離れて本編に入る。
最初のネタ振りはどーなったんだろう?(ってか、本編に入ったらすっかり忘れてた)と思っていたら、映画の最後で冒頭ネタに戻るという憎い演出になっていました・・・まあ、これも使い古された手だと言われればその通りですがネ(苦笑)

そんな訳で結構いいお話&作りだったんですが、印象は非常に薄い感じ。←ん?また難癖か?
特にどうこう言う程悪い部分はないのですが、良くも悪くも「古き良き王道映画」の域を出ない。既に語られ尽くしたネタの焼き回しでしかなく作りもスタンダードなので、「誰もが感動出来る」と言える一方で「見飽きた話」と言われる危険性もはらんでいるという、正に「諸刃の刃」的な作品だったなぁ〜という感じです。

個人的には、ジェイクの恋愛部分は全部バッサリ切って上映時間を2時間以内に収めた方が良かったんじゃ?と。
この手の「スポ根」ちっくな作品は「若いおねーちゃんがいないと絵が汚くなる」と思っているのか?やたらヒーローの恋愛模様を挿入したがる傾向がありますが、本作の場合は教官と妻の丁々発止が平行して語られているので特に若いヤツの恋愛まで見せる必要はなかったように思いますね。
それに、ラストは「守護神」のエピソードで締めた方がずっと感動的だったのに・・・と思ったんですがね。

正直言って、日本では大してウケないだろうなぁ〜と思いますね。
でもぴよは少なくとも「海猿」よりは本作の方が好きですよ。日本のTVドラマの映画化に比べたら、質も内容も断然本作の方がレベルは高いです。←比べるのは映画の都・ハリウッドに失礼か?(^-^;
アンチ・海猿の方だったら大満足、愛と青春の旅立ちファンの方は「もうええっちゅーねん」という感じですか(笑)








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