ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2006年06月24日(土) M:i:�掘淵潺奪轡腑鵝Εぅ鵐櫂奪轡屮�3)

監督:J.J.エイブラムス
出演:トム・クルーズ
    フィリップ・シーモア・ホフマン
    ミシェル・モナハン、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
婚約者ジュリアとの結婚を控え、スパイを引退して教官となったイーサン・ハントは、自分の教え子・リンジーが捜査中に闇組織に捕らえられたとの報を聞き救出に向かった。辛くもリンジーの命を救えなかったイーサンは、リンジーの後を継ぎ「ラビットフット」という謎の暗号の正体を探るべく、闇組織のボス「オーウェン・デイヴィアン」と対決する事になる。


【感想】
ドル箱人気スパイアクション「ミッション・インポッシブル」のシリーズ3作目。
本作のメガホンを取ったのは、人気TVドラマシリーズ「エイリアス」を撮ったJ.J.エイブラムス。
どうやら「エイリアス」を見てトムがエイブラムスに本作の監督オファーを掛けたらしいですが、ぴよはこの監督さんを全く知りませんでしたね。もちろん「エイリアス」シリーズも未見です。

そんな訳で、エイブラムス氏のフィルモグラフィをちょっと調べてたら、この方「アルマゲドン」の脚本書いてるんですね。
本作を観てなるほどなー!と思いましたよ。愛する者の為にヒーローは全力を尽くして自己中心派を貫く、と(笑)

いきなり意地悪な書き方をしましたが、アクションシーンは凄かったですよー!
このシリーズに陳腐な小技アクションなんて許されません!ってな訳で、とにかく金の掛かった大掛かりなアクションと爆撃シーンがこれでもかぁー!と矢継ぎ早に繰り出されて忙しいったらありゃしない。
いかにも「スパイらしい」ミッションシーンもふんだんで、絵を見る限りは飽きてダレるなんて事は絶対にない。
「あれ?この作品ってブラッカイマー製作だったっけ?」ってアクション好きさんなら勘違いしそうです。

そんな訳で、見せ場の連続なので息付く暇もない。
映画冒頭のパーティーシーンからラストまでがいいとこ一週間程度の間に起こった出来事なんですが、どう考えても数日でこなした出来事だとは思えないくらい超モリモリのてんこ盛り。
特に妻を人質に取られてからの48時間の行動なんて、どう考えてもあり得ない。IMFを逃げ出してから上海に移動するのにどれくらいの時間が掛かってるんでしょうか?飛行機のチケ手配して搭乗して移動するだけでも確実に24時間以上は掛かると思うんですが、もしかしたらIMFの本部は青島か広州辺りにあるのかもしれません(苦笑)

とにかく急げ!急げ!でご都合主義の畳み掛け。
でもコレはコレで「あり得ねーって!」とツッコミ入れながら楽しめるし、そもそも話の筋自体は陳腐で世の中にごまんと転がってる「スパイヒーロー物」なので、観客に内容を咀嚼させるだけの時間的余裕を残してはいけない手合い。
だから「派手派手アクション大好きー♪」なハリウッド好きさんや、映画を余り見ない「話題作らしいから見てみる?」程度の感覚の人も、広く楽しめる娯楽作品になっていたと思いますネ。

どーでもいい事かもしれませんが・・・この映画、上海市民が見たら怒るんじゃないですか?(^-^;
クライマックスのシーン、あれは錦渓か蘇州辺りで撮影してるんじゃないかと思うんですが・・・あの鄙びた水郷地域の絵を堂々と「コレが上海です!一般的上海市民の生活です!」なんて見せられたら、上海市民ババ怒りでしょ。
京都の先斗町や高山の古い町並み辺りで撮影した絵を「渋谷109前」って表示してるようなレベルですよ(笑)

まあ・・・ツッコミまくりですが、間違いなく次回作も見に行きますヨ。何だかんだでこのシリーズは楽しめますワ








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2006年06月23日(金) ロシアン・ドールズ

監督:セドリック・クラピッシュ
出演:ロマン・デュリス
    オドレイ・トトゥ
    ケリー・ライリー、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
スペイン・バルセロナで様々な国から来た留学生達と共に過ごした学生時代から5年後。30歳になったグザヴィエは小説家になる夢を持ちつつもTVドラマの脚本や他人の自叙伝のライターとして生計を立てていた。元恋人のマルティーヌとは煮え切らない関係が続き、特定の彼女も作らずに一夜限りの恋を楽しむ日々。そんな時、かつての留学仲間ウェンディと一緒に仕事をする事になり、お互い次第に惹かれ合って行くのだが・・・


【感想】
2004年に公開になって、短館モノにしては結構話題になった(よね?)「スパニッシュ・アパートメント」の続編。
続編と言っても、登場してるキャラクターが同じなだけで、話自体にはほとんど繋がりはありませんね。だから前作を見ておかないと訳わかんない・・・なんて事はありませんのでご安心を♪
タイトル「ロシアン・ドールズ」ん?どーいう意味?と思ったんですが、そのままでした。「マトリョーシカ」の事です。
映画中で「唯一無二の恋人」を求めるグザヴィエが、彼女探しの事を「マトリョーシカ」に例えるシーンがあります。

前作は、一応主人公はグザヴィエだけど、あくまでも「青春群像劇」というスタイルを取ってましたが、本作はグザヴィエの恋愛模様ONLYと言っても過言ではない。ってか本当に単なる「グダグダの恋愛ドラマ」でしたな。
ぴよは前作「スパニッシュ・アパートメント」の方が断然好きです。

前作からあっちのねーちゃん、こっちのねーちゃんと、フラフラと女を渡り歩くグザヴィエでしたが、5年経ってもこの男には全く成長というモノがありません(苦笑)
特定の「恋人」が欲しいみたいだけど、1人の女に絞り込めないらしく(もっといい女がいるかも?と思ってんだろうか)ナンパしてみたり、誘われれば彼女がいてもイソイソと他の女とベットインしちゃうトンデモ兄ちゃん。
しかも浮気がバレると逆ギレする阿呆。30歳にもなってなーにやってんでしょうか?コイツは。(^-^;

イマイチ「納得出来んなぁ」と思って見てたのが・・・
小説家希望のグザヴィエ君、結構周囲から「せっかくの才能が勿体無い」と何度も言われているのですが、それほど才能のあるヤツに見えないんですよね。ってか、とてもじゃないけど才能のあるヤツに見えない(笑)
グザヴィエ君が書いたTVドラマのシナリオの展開を、絵で見せてくれるシーンが随所に挿入されてるんですが、コレがまたどうしようもなくつまらないんだ。
一応自分ではもっと高尚な脚本を書いたんだけど、プロデューサーサイドから「もっと俗っぽくしろ」とダメ出しを食らって腐るシーンが出てくるんですがね、それにしても大まかな筋は変わってないんでしょ?つまんないってば。

今作もオシャレな絵作りと見せ方で、衣装や小物も可愛いのはステキなんですが、まあそれだけかなーって。
結構見ててダレましたね。アホ男の恋愛話なので共感も出来ませんでしたし。
前作のよーな群像劇にして、他の留学生達のその後にもスポット当てて欲しかったなぁ〜・・・残念。







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2006年06月22日(木) 着信アリ Final

監督:麻生学
出演:堀北真希
    黒木メイサ
    ジャン・グンソク、他
オススメ度:☆+


【あらすじ】
修学旅行で韓国を訪れる事になった高校生「えみり」は、日韓手話交流会で仲良くなったメル友青年「アンジヌ」との再会を楽しみにしつつも、校内のイジメによって首吊り自殺をし、一命を取り留めたものの修学旅行に参加出来なかったクラスメートの「明日香」の事を思い、複雑な心境だった。そんな修学旅行中にクラスメートの携帯からあの不気味な「死の予告電話」の着信音が鳴る。メール転送すれば死の予告を回避出来ると知ってパニックに陥るクラスメート達だったが・・・


【感想】
2004年に公開され、「携帯電話から死の予告電話が届く」という新しい趣向で大ヒットし、そして2005年に柳の下の2匹目のドジョウ狙いで何故か舞台を台湾に移して軽くコケて(をい)、今回「Final」と銘打ってようやくこのシリーズもネタ打ち止めにするらしい?という、日本発の新感覚ホラー「着信アリ」の最終章(なのか?)

前回台湾を舞台にして「アジア進出」を果たした本作は、かなり強引に舞台を「韓国」にしています。
全く韓国を舞台にする意味はないんですが、既に終焉期を迎えた「韓流ブーム」に巻き返しを図りたいのか?ぴよは全く知らない若手韓流スターの「ジャン・グンソク君」を迎えて、更に日本語が全く出来ない彼の為に用意した設定は「聾唖者にして日本語を読唇術で理解出来てしまう達人」という、何とも「はぁ?」な役回り。
ここまで強引だと、逆に滑稽過ぎて笑って許したくなっちゃいますね。いや、全然許せませんけど(をい)

このシリーズ、何だかんだで実は全部見ちゃってる自分が呪わしいんですが(だって何故か試写会が当たるんだもん)、もし試写会が当たらなかったら絶対に本作は見なかった。少なくとも金払って見る気はなかった。
1作目はそれでも苦笑交じりでも割と楽しんで見れたけど、それが2作目になるとツッコミまくりの凡作。
そして「Final」と銘打った本作に到っては、ツッコミ入れる気力すら湧かないクソ映画に成り下がってましたよ(溜息)

前作で「死の予告電話を回避出来る方法がある」というのを仄めかしておいて、本作がその「回避編」な訳ですが。

メールタイトルがアレ(ネタバレにはならないだろうが、一応書かないでおきますよ)ではダメだろーって。
最初っから「回避方法」が提示されちゃってるので、単なるパニックムービー状態になっちゃってる。自分の命が危険に晒された状態での「究極の人間関係バトル」が主題になってるみたい?なんですが、どーもピントがズレてるよ。

そもそも本シリーズの1作目の主題はどこかに行っちゃって、ただ「死の予告電話」だけで話を作ってる。
前作(着信アリ2)ではそれでも強引に1作目との繋がりを見せてくれたものの、本作に到っては唐突に「美々子ちゃん」を登場させた上に何の繋がりもない。中村由実がそもそものキーパーソンだったハズなんだけど、もう彼女の存在はどーでもよくなったらしいです(苦笑)

安い予算の邦画ですから、大して怖い絵でもないですしね。
作り物ミエミエの絵ではあるものの、まあそれでも女子中高生辺りなら「チョー怖〜い!」くらいは言いそうな、ジャパニーズホラーらしい「溜めシーン」で心理的に恐怖を煽ろうという作為は多少の効果を上げているだろうとは思います。

それにしても恐ろしくつまらない。
本作は「携帯」に加えて「ネット電話」という新しいツールも用意していますが、これがまた何とも寒い。
美々子ちゃんが乗っ取ってるPCをフリーズさせようと日韓の「2ちゃんオタク達」が力を合わせるんですが、多少でもPCの知識のある人間が見たら滑稽としか言いようがないですよ。こんなアホな展開は、今時ネット環境がダイヤルアップ以下の国の人達が見ても溜息モノの陳腐さですよ。

まあそんな訳で、どーしよーもないクソ映画だった訳ですが。(苦笑)
本作を唯一評価するとすれば・・・それは「着信アリ Final」というタイトルだけですよ。
「Final」ですからね。もうこれ以上クソ映画の続編が作られる事はない!という事ですからネッ

これで「宇宙戦艦ヤマト」みたいに「着信アリよ永遠に」とか言って舞い戻って来たら、マジで暴れますよ!えぇ!!






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2006年06月19日(月) オーメン

監督:ジョン・ムーア
出演: リーヴ・シュライバー
    ジュリア・スタイルズ
    ショーン・フィッツパトリック、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
6月6日午前6時に我が子を出産するも、子供は死んでしまった若き米国大使館員ロバート・ソーンとキャサリン夫妻は、たまたま同じ時間に生まれた赤ん坊を我が子として育てるように神父に頼まれて、「ダミアン」と名付けて引き取った。ダミアンが5歳の誕生日に乳母が謎の死を遂げ、ロバートの元に神父が訪れてダミアンは「悪魔の子」だと告げるのだったが・・・


【感想】
1976年に公開されて大ヒットしたホラー「オーメン」のリメイク。
1000年に一度の「666並びの日(06年6月6日)」にちなんで、全世界06年6月6日同時公開!
ぴよは何度も書いてますが、子供の頃からホラーが苦手。だから76年版は見ていないです。自分で見ていないけど余りにも有名な話なので、大体の話のあらすじと結末は知ってました。

既にホラーに耐性が出来た事を自分でも悟ったので、それほど気負わずに気軽な気分で見に行きましたヨ。

んな訳で、リメイク版ですが。
思った通りぜーんぜん怖くなかったです。ってか本作はホラーよりもサスペンス色がかなり濃いですね。
76年版にかなり忠実に作られているそうですが、当時も全然怖くない「サスペンス色が濃い」作品だったのかな?
イメージだけで「オーメン=めっちゃくちゃ怖いホラー」と思ってたので、結構拍子抜けしちゃいました。

ときどき「ワッ!」と驚かすよーな映像で観客をビビらせるんですが、基本的に惨殺シーンは「おぉ!お見事!」と言いたくなるような技アリで「キレイ」な死にっぷりです(をい)
首切りシーンは76年版と違うらしいんですが、ぴよは本作の首切りシーンは結構好き♪映像も鮮やかでキレイでした。

どーして全然怖くないのかなぁ?と考えてたんだけど、ホラーお約束の「わざとらしい溜め」が全くないんだよね。
サクサクッと皆さん昇天して下さるので、「来る、来る、来る・・・キターッ!」っていう「これから怖がる準備」が全くなくて、更に言えば妙にCG技術が進んじゃったからなのか?映像もとってもキレイで、それが逆に「恐怖心」を煽らない原因になったんじゃないか?って気もします。

でもサスペンスとして見ると、なかなか良く出来た展開だと思いますよ。
この展開が76年当時にほぼ忠実だったなら、ホラーとしては傑出した「練られた脚本」だったんじゃないですか?
伏線の張り方やネタの出し方も巧みですし、キリスト教(ユダヤ教)系宗教観を絡めながら、クライマックスに向けて少しずつロバートを心理的に追い詰めていく部分は、大いに評価したいですね。

昔からのホラーファンで、76年版に大いに思い入れのある方には物足らないのかな?って気もしますが、76年版をよく知らないぴよのような「にわかホラー耐性者」には、そこそこ楽しめる「サスペンスホラー」になっていましたよ。







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2006年06月16日(金) カーズ

監督:ジョン・ラセター
声の出演:オーウェン・ウィルソン(ライトニング・マックイーン)
      ポール・ニューマン(ドック・ハドソン)
      ボニー・ハント(サリー・カレラ)、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
カーレース最高峰「ピストン・カップ」の優勝決定戦に向かう若きレーサー「ライトニング・マックイーン」は、移動中のトレーラーからはぐれてしまい、後を追い掛けようとして迷い込んでしまったルート66沿いの田舎町「ラジエーター・スプリング」で気が動転して道路を破壊してしまう。道の舗装工事を命ぜられて足止めを食らったマックイーンは、そこで気のいい田舎町の住人と交流する事となるのだが・・・


【感想】
ピクサースタジオ製作最新作。本来なら「ディズニーと契約した最後の作品」と紹介するハズでしたが、その後のすったもんだの末にピクサーはディズニーの傘下に収まる事になり、結局は単なる「ディズニー×ピクサーの話題の新作」って事になっちゃいましたね(ちょっと残念な気がしなくもないですが・・・)
本作の制作・声優も担当している「ジョー・ランフト」氏が、本作の完成を見ずして不慮の事故(しかも自動車事故)でこの世を去ったというのも、何か因縁めいている気がするのはぴよだけなのか・・・本作のラストに「ジョー・ランフトに捧ぐ」という一文が添えられています。

そんなピクサーの新作は、キャラクターが全て「自動車」
オモチャを主人公にしたり、モンスターを主人公にしたり、魚を主人公にしたり、子供が喜びそうなキャラクターを次から次へと考え出すピクサーですが、車は流石にキツいだろー・・・と思ってたんですが(苦笑)

ひとまず映像に関して文句垂れる場所は1つもありません。
とにかく素晴らしい!相変わらず素晴らしい!
実写と見紛う程のクオリティの高い映像に、実写ではあり得ない車達のリアリティ溢れる感情表現の映像化。
CGアニメーションの最高峰は「やっぱ俺達ピクサーだゼ!」という事を、これでもかと見せ付けられた思いです。

話も相変わらず磐石。
新人ながら優勝候補まで昇りつめて鼻息の荒い「天狗状態」のレーシングカーが、ひょんな事から田舎町で気のいいヤツらと微妙に関わりながら「スローライフ」の素晴らしさを知ってしまう、という話。
鼻持ちならない「天狗野郎」なので今までロクに友達もいなかったマックイーンは、お人良しの田舎者と交流する内に友情の大切さを知ったり、他人を思い遣る事を知ったり、本当の意味での心の豊かさや愛を知ったりする訳です。

見せ方も構成も映像も相変わらず上手いので「大人も子供も楽しめる」クオリティの高い作りではあるのですが・・・正直言うと本作は余りぴよの好みではありませんでした。
そもそも本作のキャラクターが、どーにも「ピンと来ない」んですよ。
単純に「車」というキャラに対して「可愛い♪」と思えない。感情移入がし難いし「愛でる」対象にならない。
メッセージ的にはかなり「大人向け」だと思うんだけど、この「車キャラ」にどこまで大人が着いて来れるか・・・

後コレは作品のせいじゃないので感想として書くのはどうかと思うんだけど・・・本作は試写会で観たんですが、「字幕版」の試写会なのに明らかに字幕が読めない幼稚園児クラスのガキが大挙して「親子連れ」で来ていましてね。
当然のように字幕の読めないガキが「なんでレースしないのー?」「何言ってるのー?」って大声で騒ぐ、ぴよの隣のオヤジは映画中に何度も携帯のメールチェックをして明るい液晶画面でスクリーンの絵をジャマする(コレは流石に注意した)

映画鑑賞マナーの守れない、映画を普段見慣れない「クソガキ親子」が場内に多数いると、気が散って映画に集中する事が出来なくなるんですよね。いいシーンなのにガキはギャーギャー騒ぐは、隣のオヤジが携帯の液晶画面をパカパカ開いて明るくしやがって、あともう1回やったら「会場の外に出ろ!この薄らハゲ!!」って言いそうでしたよ(怒)

そんな訳で、著しく環境の悪い状態で見たので本作を正当に評価出来ません(涙)

「宇宙戦争」をパロッたり、愛と友情だけではなく「時間短縮」が命のように生き急ぐ現代人に「スローライフ」の大切さを嫌味なく提示してくれる、かなり大人向けのメッセージ性の強い秀作なのですが・・・「アニメ=子供向け」と決め付けて、字幕版に堂々とロクに文字も読めないガキを連れてくるバカ親の神経に腹が立って(そーいう非常識な親ってのは、やっぱり本人にも常識がないんだ!怒)、どーにもこーにも映画に乗れませんでした。

一般公開されたら、今度はガキのいないレイトショーの回でもう1度鑑賞しようと思います。くすん。







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2006年06月13日(火) ホワイト・プラネット

監督:ティエリー・ラゴベール、ティエリー・ピアンタニダ
声の出演:ジャン=ルイ・エティエンヌ(ナレーション)
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
地球上のもう1つの惑星「北極」。マイナス50℃の中で産まれた我が子を命懸けで守るホッキョクグマ、生まれてたったの3週間で親元を離れて大洋に向かうアザラシ、エサと繁殖地を求めて1,000Kmもの旅をするカリブー、氷河期の生き残りジャコウウシの壮絶な縄張り争い・・・氷の大地に息づく命は、めまぐるしく変化を続ける北極で逞しく生きているのだ。


【感想】
ここ数年、大自然に息づく動物ドキュメンタリー物が人気ですね。
ぴよが見ただけでも「WATARIDORI」「ディープ・ブルー」「皇帝ペンギン」と当たりドキュメンタリーが続いていますが、本作もそんな「動物ドキュメンタリー」人気にあやかって登場?

地球温暖化が声高に叫ばれるようになって既にかなり経ちますが、今北極はその存在の危機に晒されているそうです。
北極はヨーロッパ、ユーラシア、北アメリカの3つの大陸を繋ぐ海です。大陸じゃないです。
だからこのままどんどん地球温暖化が進むと、本当に北極は消滅してしまうかもしれないのです。実際、今現在でも毎年北極の氷は薄くなって「氷の大地」の面積はどんどん減っている状態だそうです。
冗談抜きで、このままのペースで北極の氷が溶けて行くと、70年後には北極は完全消滅してしまうそうです。

マズいですよ。
もし北極の氷が全て溶けたら、日本の地図は随分形を変える事になるでしょう。
先日見た「日本沈没」も冗談では済まされなくなります。そしてモルディブ辺りは確実に国自体が消滅するでしょう。

そんな訳で本作ですが(最近前振りが長過ぎるっちゅーの<自分)

とってもマジメで、そして極々フツーでオーソドックスな作りのドキュメンタリーでした。
動物は時として可愛く、時として残酷で、そして時として壮大で神秘的。
北極の大自然を俯瞰する映像も、夏に北極の氷が溶けて行く映像も、ブリザード映像も、とっても迫力がある。
ナレーションもしつこくなく、ドラマ仕立てにした安っぽい作りでもなく、至極マジメでさりげない。

・・・んー。この手のドキュメンタリー、ちょっと見飽きて来たかなぁ?(^-^;
決して悪くないです、ってか相当いいです。でもNHK特集で3夜連続特別企画程度でええんちゃう?くらいの感覚。
撮影クルーの苦労が偲ばれる、すんごい迫力ある映像の数々ですが、正直「見慣れちゃった」んでしょうねぇ(苦笑)
後コレ言うのは禁じ手かもしんないけど、多分相当な望遠で撮影していたんであろう(野生動物相手ですから)、望遠撮影した映像をアップに切り取っているシーンが多いので、多少映像が荒い感じがします。

ラストシーンで「北極の危機」をさりげなく訴えているのですが、むしろこの作品はもっとうーんと臭い演出で、地球温暖化に伴う「北極の危機」をアピールしてもよかったんじゃないか?という気がするんですけどね。
あまりに真面目に作り過ぎて、観客にアピールするポイントが強調されなかったのは痛い気がしますよ。

まあ、でも見て損はないです。
上記の「あらすじ」には書かなかった、北極で生きる様々な動物の生き様を見る事が出来ます♪
北極に生きる「陸・海・空」の動物と大自然、コレを見るだけでも価値はあるでしょう。夏にオススメの1作です。







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2006年06月07日(水) 僕の大事なコレクション

監督:リーブ・シュライバー
出演:イライジャ・ウッド
    ユージーン・ハッツ
    ボリス・レスキン、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
ユダヤ系アメリカ人ジョナサンは「家族の物を片っ端からジップロックに入れて保存する」という変わった収集癖がある。ある日臨終間際に祖母から手渡された新たなコレクションは、「今は亡き祖父と見知らぬ女性」が写った1枚の写真だった。その写真の裏に書かれた「アウグスチーネとトラキムブロドにて」という言葉を頼りに、その見知らぬ女性に会いに行こうと、祖父母の故郷ウクライナに向かったジョナサンだったが・・・


【監督】
「スクリーム」シリーズやブロードウェイの舞台でも活躍している役者「リーブ・シュライバー」氏の初監督作品。
と言うよりも、映画ポスターをご覧になれば判るトーリ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのフロド役、イライジャ・ウッド君の新作だと言った方が日本人には判り易いでしょう。
原作はジョナサン・サフラン・フォア氏が2002年に発表したベストセラー小説「EVERYTHING is ILLUMINATED」
ちなみに本作の主人公と同じ名前です。ってか原作者が自分の名前をそのまま役名にしたんですな。

あ、「主人公の名前と一緒」って書いたんですが・・・
映画を見ていると、イライジャ君演じる「ジョナサン」よりも、ジョナサンがウクライナで通訳兼ガイドとして雇ったインチキ英語を話す兄ちゃん・アレックスと、彼の爺さんで「自称・盲目」のドライバー・ボリスの2人の方が、明らかにキャラクターが立っていました。イライジャ君のキャラも雰囲気いいんだけどネ。

で、この全く噛み合ってない3人+「爺さんの盲導犬」というフレコミの凶暴な犬という組み合わせのロードムービー。
ちなみに犬の名前は「サミー・デイビスJr.Jr.」、しかもメス(笑)この「Jr.Jr.」がいい仕事してます。
予告編や映画冒頭の雰囲気だけだと「まったりヒューマン・コメディ@ロードムービー仕立て」だな、とほとんどの人が想像すると思うのですが(ぴよもそう思ってた)、意外な事に話が展開して来るとかなり重たいテーマの作品でした。

確かにほのぼのした雰囲気で随所に「ププッ」とさせるシーンが盛り込んであるものの、話が進んで来るとウクライナが背負っている・・・ウクライナで暮らしていたユダヤ人達が背負っている「悲しい歴史」に直面して行きます。
それはジョナサンの家族のルーツを辿る旅であり、そしてアレックスの家族のルーツを辿る旅になっています。

何故アレックスの爺さんは「ユダヤ人相手の『故郷探し』ガイド」を営んでいるのに、執拗にユダヤ人蔑視するのか。
そして「アウグスチーネ」のその後を知った翌日、何故爺さんはああいう「人生の選択」をしたのか。
・・・これこそが、この映画の最も奥深く、そして最も訴えたく、更に「日本人には理解し難い」部分だったろうと思います。
ぴよは、爺さんの悲しく苦しい過去とその後の人生、それからあの選択をした気持ちを思うと、胸が締め付けられました。

だから、ラストでアレックス家族があの服装(特にアレックス帽子に注目)だったのは、とても嬉しかったですね。
爺さんの思いが報われた、アレックスが自分のルーツを知って受け入れたのだ、と判ってしんみりしましたよ。

日本人には余り馴染みのない「ユダヤ人の歴史」がテーマになってますので、イライジャ君目当てで見に行くとちょっとアテが外れるかもしれないし、「途中まではコメディっぽくて面白かったのに、後半が訳わかんないしぃ〜」くらい言いそうな若い人も多いかもしれません。

でも、もし見て判らなかったら・・・この映画をきっかけに「ユダヤ人の歴史」を調べてみてはいかがでしょう?
そうすれば、この映画の心に沁みる後半部分が、益々奥深いモノとして刻まれるだろうと思いますね。







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2006年06月04日(日) ナイロビの蜂

監督:フェルナンド・メイレレス
出演:レイフ・ファインズ
    レイチェル・ワイズ
    ダニー・ヒューストン、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
ケニア駐在の英国外務省一等書記官のジャスティンは、スラム街の医療改善の救済活動をしている妻テッサが、トゥルカナ湖畔で死体で発見されたとの報を受ける。医師アーノルドと共に飛行機でロキに向かった筈なのに、何故彼女は全く違う場所の湖畔で殺害されたのか?・・・妻のPCや書類、ありとあらゆるデータが持ち去られ、更に自分の友だと思っていた男からの不可解なラブレター?を見つけたジャスティンはテッサの死に疑問を持ち、独自に彼女の足跡を追う事を決意する。


【感想】
今年のアカデミー賞でレイチェル・ワイズが助演女優賞を受賞した作品。原作はジョン・ル・カレ氏著の同名小説(邦題)
ちなみに映画の原題は「THE CONSTANT GARDENER」、直訳すると「誠実な庭師」って感じでしょうか?
この原題では流石に日本人は見る気しませんわネ。邦題は原作本の邦題タイトルと同じみたいですが、この邦題の方がずっとこの映画の雰囲気が伝わっていいですわ。

予告編を見る限り、猛烈な感動恋愛モノっぽい空気が漂っているんですが、ネタは極めて真面目な社会派サスペンス。
ぴよは恋愛モノよりも社会派サスペンスの方がジャンルとしては好きなので、予告編なんてどーでもいいや♪

それにしても、物凄く重たい話でした。
あくまでも本作はフィクションですが、この映画の中でつまびらかにされる出来事が、実際にアフリカの地で行われているという事を・・・一部先進国の富裕層の医療は、多くの有色人種の貧困層の命を踏み台にして成り立っているという事を、私達は知らなければいけないと思う。
知らない事は「無知」ではなく「罪」である、と自覚しなければいけない事が世の中には沢山あると思う。

と、堅苦しい事を書きましたが、

映画見てて、この夫婦の恋愛部分がすごく希薄な感じがしましてね。
テッサなんて「コイツ、外交官だから利用しようと思って近付いただけなんぢゃねーの?」くらいにしか見えないんですよ。
だからずっと違和感を感じながら見てたんですが、コレはわざとこういう希薄な感じに描いているんだろうなぁ、と話が進んで行く内に納得出来た。(ってか、勝手に納得した。笑)

観客が思ってるのと同じくらい、当の夫のジャスティンも思ってる訳ですわ。
「アイツ、俺の妻という立場を利用して、アチコチで男はべらせて楽しくやってやがったんぢゃねーのか?」
「正義感が強い妻が生甲斐にしているボランティアだからと思って認めてやったのに、浮気の隠れ蓑だったのかよ」

テッサの事情を知る友人に「アナタを巻き込みたくなかったのよ」なんて言われて納得出来るわきゃーない。
でも浮気の挙句に痴情のもつれで殺されたんじゃーシャレにならない。それに妻が何を隠していたのか気になる。本当に俺は愛されていたのか?アイツは何を俺から隠していたんだ?・・・誰だって調べたくもなるでしょ。

だから、イギリスに戻ってテッサの従兄弟の家で、彼のPCにテッサからメール送信されたビデオデータをジャスティンが見入るシーンには、心が鷲掴みにされたような気がしましたよ。
それは何でもない・・・テッサがジャスティンの寝姿を撮影しているだけのモノだったけど、屈託のない声を上げて笑うテッサの音声に「本当に彼女はジャスティンを心の底から愛していたんだな」と、ようやく行き当たった。
その後、ジャスティンがテッサの住んでいた家の前に佇んでむせび泣くシーンは、見ていて本当に辛かった。

最初の内は「全然この夫婦に感情移入出来ねーよ」と思ってたのに、映画が終わってみると「よく出来た脚本だったなぁ」と唸ってしまいましたね。
「テッサが僕の帰る家だ」と言ったジャスティンに、本当に心が震えましたよ。
単なる社会派サスペンスだけではなく、予告編のコピーに嘘偽りのない、静かで情熱的な愛の物語でもありました。

ただ、判りにくい作りではあるから、正直「一般ウケするタイプの話ぢゃねーなー」とは思いましたネ。
ツボにハマれば最強です!超オススメの1本ですが、見てつまらなかったからってぴよを責めないで下さい(苦笑)







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2006年06月03日(土) 間宮兄弟

監督:森田芳光
出演:佐々木蔵之介
    塚地武雄
    常盤貴子、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
ビール会社の開発員の兄・明信と、小学校の教務員の弟・徹信の「間宮兄弟」は、都内のマンションで2人暮らし。スコアを付けながらの野球観戦、テーマを決めて楽しむビデオ鑑賞、2人でお散歩したり紙飛行機を飛ばしたり、夜は「反省会」も開く仲良し兄弟だ。ただ「恋人」がいればもっと楽しいかもネ・・・と、徹信は兄の為に小学校の同僚教員「依子先生」と、行きつけのレンタルビデオ屋の店員「直美ちゃん」の2人を誘って「カレーパーティー」を企画するのだが。


【感想】
江國香織氏著の同名タイトル小説の映画化。お約束通り「原作未読」でーす(苦笑)
予告編を見た時から「お♪コレは最近流行りのゆるゆる癒し映画ですネ♪」と期待してた1本。でも実は森田監督の作品とはあまり相性が良くない(単にぴよの好みじゃないんだろう)ので、一抹の不安もあったのですが・・・

予想通りのドンピシャ「ゆるゆる癒しモノ」でしたね。
いわゆる「何も展開しない系」で、ずーっとどうでもいいエピソードと小ネタが積み重なって、何となくほんわかした優しい気持ちになれる、かも?・・・というヤツです。 ←微妙な表現ですな(^-^;
先日同様のタイプの作品「かもめ食堂」を絶賛しましたが、本作は「かもめ」とはちょっとまた違うな、という印象。

主人公の間宮兄弟は、簡単に言っちゃうと「30代独身キモオタ兄弟」ですね。←コラコラ
世間の婦女子から思いっきり「OUT OF 眼中」な手合いです。よく「すっごくいい人なんだけど、ちょっとねぇ〜・・・」と言われるような「お友達にはなれても、それ以上の関係は金貰ってもムリ」という手合い。
イマドキの若い乙女達なら、もしかしたら「こんなおっさん兄弟、友達すらなれねーよ!」くらい言いそうです(苦笑)

で、このキモオタ兄弟なんですが、そもそも2人で充分幸せにやってるんですよ。
時には落ち込む事があっても、それを兄弟が慰め合って非常に楽しく暮らしている訳です。
映画では「でも彼女がいたらもっといいよねー♪」と迷走するものの、やっぱりオネーチャンには全く相手にされない、相手にされなかったけど今までだって幸せだったから別にいーじゃん♪と自己完結・・・という話になってます。
むしろこの兄弟のどちらかに彼女が出来たら、今の幸せがぶち壊しになるんじゃねーの?と思いますけどネ(笑)

「かもめ食堂」と大きく違うと思ったのがこの点ですね。
元々充分幸せで、それ以上のモノは何もなく、スタート地点から一歩も動かずに話が終わる訳です。
ダレるかダレないかギリギリのタイミングで「プッ」と笑わすネタを挿入して行くんだけど、間宮兄弟はやっぱり間宮兄弟のままで(当たり前だけど)成長もなければ後退もない。
すごく好意的に受け取れば「何も変わらない事の幸せ」を噛み締める、という感じでしょうか。

「だから何が言いたいん?」と聞かれるとぐうの音も出ない・・・でも「こんな兄弟、羨ましいな♪」くらいは思える。
羨ましいな♪と微笑ましく見ているものの、冷静に考えると「30代独身キモオタ兄弟」という微妙なキャラ(笑)

でも、この間宮兄弟のキャラクターのいいトコロは「落ち込みはしても卑屈にはならない」という部分でしょ。
彼女にフラれても「どうせ俺なんて・・・」というベクトルには向いていない。開き直って「俺達今だって幸せぢゃん♪」で満足していられるという部分に、きっと観客はホッと出来るんでしょう。
生々しい「30代独身男性の嘆き」なんて聞かされたんぢゃー心穏やかでいられません。あり得ないくらいに世間ズレしてなくておっとりした兄弟の様子が、「ファンタジー」として成立し得るんでしょう。

変わらない事がいい事なのかどうかはさておき、微妙にノスタルジック感をくすぐってくれる小道具が冴えてます。
ぴよは「癒されるぅ〜♪」とは思わなかったけど、きっと本作を観て癒される独身男性は多いでしょう(笑)






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2006年06月02日(金) 嫌われ松子の一生

監督:中島哲也
出演:中谷美紀
    瑛太
    伊勢谷友介、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
福岡から上京して一人暮らしをしている「川尻笙」の元へ、ある日父親が骨壷を持って現れた。聞くとその遺骨は、先頃荒川河川敷で何者かによって殺害された父の姉(笙の叔母)「松子」だと言う。父とは家族の縁を切っていて、今までその存在すら知らされていなかった「松子叔母さん」のアパートに、父から頼まれて後片付けに向かった笙は、松子の壮絶にして悲劇的な一生を知る事となる。その転落の人生は、松子が福岡の中学教師をしていた時代から始まるのだった・・・


【感想】
山田宗樹氏著の同名ベストセラー小説の映画化。
普段なら「原作未読でーす♪」と書くトコロだけど、本作は映画化が決まる前に読んでいました。珍しい事です(笑)
・・・って言うか、映画化が決まる前に原作読んだ人なら、初めて本作の予告編を見た時ぶっ飛んだでしょ?
ぴよは初めて予告編のあのポップでエラい楽しそうな映像を見た時に「ま、マジかよ・・・あの恐ろしく暗くて全く救いようのない内容の作品が、どーこねくり回すとこーいう絵になっちゃうワケ!?」と思いましたよ。

そんな訳で本作ですが。
一言で言うと「ウマいなぁ〜!」と思いましたネ。
多少内容が変更されている部分もありますが(例えば笙と彼女のくだり等)、概ね「松子の辿った人生」に関してはほぼ原作通りの「どーしよーもなく暗くて救いようのないズンドコ人生」を、比較的忠実になぞっていました。

本当に出来過ぎなくらいの転落人生なんだけど、それを妙にポップで軽快な調子で明るくスコーン☆と見せてくれる。
あの原作の調子をそのまま映像に再現してしまうと、多分見た人の半数以上が気分が悪くなって途中退場してしまうトコロだろうと思います。それをミュージカル仕立てにしたり、カラフルでキュートな映像を使って「敢えて踏み込んで表現しない」事によって、観客を楽しませながら(謎)松子の悲劇の人生を見せてくれる。

もっとも、踏み込んだ表現はなくてもツボはきちんと押さえてある。だから松子に共感出来る人も結構いそうな気はする。
ぶっちゃけぴよは原作を読んでる段階から、「松子」という女の人生に全く共感を持てなかったんですが(をい)、少なくとも松子が「愛されるより愛する人生」を選んだ事、ただ「ただいま・おかえり」が言える相手が欲しかった松子の切なさには、同じ女性なら誰もが何かしら考えさせられるモノはあったと思う。

という訳で、中盤までは「想像してたより結構いいやんか♪」と思いながら見てたんですが・・・
正直言うと後半の「松子の晩年」シーンが長過ぎた。全部いらないとは言わないけど、少なくともぴよには「光ゲンジ」云々のくだりはいらなかった。ありゃークド過ぎますよ。

予告編でも流れていた伊勢谷クンの「松子は俺が殺しましたぁー!」の熱演シーンの後は、サラリと松子のその後の人生を見せるか、もしくはその前に沢村アスカとの会談シーンで、松子の死の直前までのくだりを全部見せちゃった方がスマートだったんじゃないかなぁ・・・正直ダレましたね。「まだ終わらんのかい!」って思っちゃった(苦笑)

予想していたよりはずっと面白かったけど、本作の1番の疑問は「どうしてこんなに暗い話を敢えて映画化したの?」

もっとこの映像のテイストに似合う話はいくらでもあっただろうに、何故わざわざこんなに救いようのない話を敢えて選んで明るく作ったのか、本当に理解に苦しみます。
何もこんな難しい題材を選ばなくても、ポップでカラフルでキュートな映像を活かせる話はいくらでもあっただろうに・・・

原作のトーンを知っているぴよには、カラフルでキュートな映像が延々続くのが少々鼻に付いてしまいました。
すごく勿体無い気がするんだよね。もっとストレートに楽しめる話にこの映像を被せて欲しかったなーと思いますよ。







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2006年06月01日(木) インサイド・マン

監督:スパイク・リー
出演:デンゼル・ワシントン
    クライブ・オーウェン
    ジョディ・フォスター、他
オススメ度:☆☆+


【あらすじ】
マンハッタン信託銀行が武装した強盗団に襲われ、店内にいた50人が人質となった。犯人グループは人質全員に自分達と同じ服装・覆面をさせるという陽動作戦に出て、誰が犯人で誰が人質なのか見分けが付かないようにした。犯人側から型通りの要求はあったものの、交渉は千路として進まず膠着状態に。そこへマンハッタン信託銀行のオーナーからの直々の依頼で、敏腕女性弁護士が現場に現れた・・・


【感想】
社会派作品をずっと撮り続けているスパイク・リー監督最新作。
とにかく出演している役者が目もくらむ程豪華。上記の3人は説明するまでもなく、他にも名優クリストファー・ブラマー、ウィレム・デフォー等々、映画ファンなら誰もがうなるようなすんごい役者がバンバン出演してます。
予告編見てキャスティングを知った段階で、期待値がバビューン☆と跳ね上がりましたネッ!!

そんな「バビューン☆と跳ね上がった期待値」をあざ笑うかのような微妙〜な作りです(苦笑)

予告編を見た段階から派手なアクションを楽しませるタイプではなく、会話のキャッチボールによる心理戦を楽しませるタイプの作品だろうと当たりを付けてて、少なくともそれは決して間違いではないんだろうけど・・・
正直言って、本作は役者を揃え過ぎたのが逆にミスキャストになってると思うんだけどな(苦笑)

敏腕捜査官フレイジャー役、デンゼルが演じる意味あるんだろうか?むしろ彼じゃない方がよかったんじゃないか?
犯人グループのリーダー役を演じたクライヴ・オーウェンはすっごく良かった。でも彼と対峙する刑事役のキャラクターを考えると、デンゼルが演じるのでは「出来過ぎ」な気がして、正直言って微妙な違和感がありましたね。
更に女性弁護士役のジョディ・フォスター、彼女の役回りが映画を見終わった今も「よく判らない」んですよ。

かなり緻密に伏線を張り巡らせているにも関わらず、見ている観客に「コレは一瞬たりとも気を抜けないゾ」と思わせるような緊張感を持たせてくれないのがすっごく痛い。
むしろダラダラと間延びした展開の連続で、観客は緊張の糸切れっぱなしでどうにもこうにもお手上げです。
話のプロット自体はすごく良く出来てると思うのに、物凄く残念な作りでしたね。見せ方次第ではもっともっと面白くなるだろうと思えるだけに、脚本・演出の悪さが目に付いてガックリですよ。

この作品の一番の見せドコロは、多分「事件が終わった後の種明かしシーン」だと思うんですが、コレがどーにもこーにも判りにくくて説明不足。種明かしを聞いても「なぁんだ!そーいう事だったのかぁー!」というスッキリ感がまるでなくて、尻がむず痒いったらありゃしない!(^-^;
種明かしシーンを見ても「で?結局誰が何だったの?」って人が結構いると思いますヨ。

これだけいい役者使って、プロットだってかなり緻密で、もっとずっといい映画になる可能性が無限大にあると思うのに、どうしてこんなスッキリしない小品になっちゃったんでしょー(涙)
スパイク・リー監督には「遊び心」がちと足りませんネ。もー少しエンターテイメントしていればよかったのに・・・






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