ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2005年06月30日(木) 恋する神父

監督:ホ・インム
出演:クォン・サンウ
    ハ・ジウォン
    キム・イングォン、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
神父を目指す品行方正なカトリック神学生ギュシクは、ミサの最中にいい加減でお調子者の学友ソンダルのせいでとんでもない失敗をしてしまう。罰として田舎の教会に精神修行に向かった2人だが、そこへアメリカ帰りの神父の姪っ子ボンヒがやって来た。破天荒なボンヒのせいで散々振り回されるギュシクだったが・・・


【感想】
TVドラマ「天国の階段」で日本でもブレイクしたクォン・サンウ主演のラブコメ物。ヒロイン役は韓国では映画やドラマで大人気(らしい?)国民的アイドル女優ハ・ジウォン嬢←よく知らないっす(^-^;
なんでも脚本は監督のホ・インム氏と共同で「冬ソナ」を執筆したユン・ウンギョン氏もクレジットされてるそーだ。

韓流ラブコメは「真面目青年vsすっ飛びキャラの女の子」という組合せしかウケないんでしょうか?←いきなり
第一印象は極悪な破天荒キャラの彼女。だけど色々絡んでいく内に彼女の意外な一面が見えたり、彼女のふとした仕草や笑顔に少しずつクラクラ来て、最終的には二人はステキなラブラブカップルに♪・・・ってさ、もういい加減にここら辺りでパターン変えませんか?(苦笑)

主人公のギュシクは型通りのマジメ青年君なので、コレと言って面白味はないんですが(をい)、ギュシクの相棒で一見不真面目でいい加減なんだけど、実はハートの熱いソンダル君のキャラはなかなかいい味を出してたと思う。
もっとも「マジメな主人公と彼の周囲にいるギャグキャラ」という組合せもありがちなコンビなんですがネ(^-^;

先の見えた話だから、所々でお笑いシーンを挟みながら主人公とヒロインがどういうきっかけで恋に落ちていくのかが見せドコロだと思うんだけど、この肝心の恋愛部分が全然ピンと来なかったんだけどなぁ・・・いつの間にクォン君は彼女が好きになっちゃったんだろ?(笑)
恋愛臭のしないラブコメって、コメディタッチなプロモーションビデオと変わらない気がすんだけどナ。

ただ、なかなかウマいなぁ〜と思ったのが、予告編でも流れる「デオ グラシアス」というラテン語。
直接の意味は「神様に感謝します」という事らしいんですが、この言葉を映画中でどー扱うかというのがミソな訳でして、この言葉に絡むエピソードは唯一ぴよが本作を見て「いいねぇ♪」と思えた部分でしたネ。

まあ・・・クォン君ファンが楽しめればそれでいいんじゃないかなぁ?←いい加減なコメント(笑)
歌ったり踊ったり、着ぐるみ着たり涙ポロポロこぼしたり、色んな事やってくれますから♪







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2005年06月29日(水) 宇宙戦争

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ
    ダコタ・ファニング
    ティム・ロビンス、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
港湾労働者として働くレイは、空が暗くなり稲妻が走る様子を見て明らかに異変を感じ、別れた妻から週末だけ預かっていた我が子達を部屋に残し町に出てみた。すると地表が割れて下から巨大な三本足のマシンが現れて、手当たり次第に人間を抹殺し始めたのだ。息子ロビーと娘レイチェルを車に乗せて安全な場所に避難しようと走り出したものの、巨大な物体は同時に到る所で出現していて逃げ場がないのだ・・・


【感想】
「マイノリティ・リポート」に続く、スピルバーグ×トムのコンビが送るSF超大作!
通常日本では映画封切は土曜日が基本ですが、本作は「全世界同時公開」という事で、本国アメリカと同じ6月29日が公開日になった事も話題になりましたよネ。マスコミの規制も厳しかったよーで、事前に情報がほとんどないというのも映画ファンをワクワクさせるぢゃーないですか♪

本作はH.G.ウェルズ著の古典SFアドベンチャースリラー小説「世界と世界との戦い」を元に、1953年にジョージ・パル氏によって製作された映画「宇宙戦争」のリメイク版らしいです。

さて、1953年版「宇宙戦争」が未見でウェルズ氏の小説も未読のぴよですが。←いつもの事(苦笑)
一言でこの映画を語るとすると

「物凄く金の掛かった鬼ごっこ」 ←かくれんぼかも?(苦笑)


確かに映像はスゴい!
映画序盤、地割れがして(←予告編で流れてるシーンね)タコロボット(謎)が現れるまでの、次々窓ガラスが砕け散って建物が崩壊して行くシーンなんて「CGなんだろーけど・・・それにしてもスゴ過ぎる!」と息を呑みましたもの。
その後も「CG+人海戦術」であろう、住人達がパニックに陥って逃げ惑う様子とか、とにかくスピルバーグが最も得意としてる系統の凄まじい「パニック・スペクタクルシーン」の目白押しには拍手喝采ですわっ!

まあ、それだけでして。(^-^;
結局なす術のない人間達(つーかレイとそのご一行)は、離婚した妻が住むボストンに行けば何とかなると思ってるんだかよくは判らないけど、とにかく行くアテもないのでとりあえずボストン目指して逃げまくる訳サ。

一応見せ場は、途中でティム・ロビンス演じる危ないおっさんに助けてもらうものの、そこで繰り広げられる息詰まる宇宙人とのかくれんぼシーンだったり、「親子の絆と再生(←多分作りとしてはコレがメインネタ)」というヒューマンだったり、やられるばっかりが脳ぢゃないんだぜぇー!by主役のトムが大反撃、だったりするんですが

どーやらちょっと調べてみたら、本作のオチは1953年版をかなり忠実に踏襲しているようでして。
これがどーにもいただけません。つーか、ここまでそっくりそのままオチ使っちゃったらリメイクする意味ありません。
このオチは1953年だったから許される(と言うか驚かれる)ネタだと思うんですよ。散々素晴らしい最新CGを駆使した映像見せておいて、更には1953年版にはなかった「お涙頂戴な親子モノ」に作り変えたクセに、最後の最後で取ってつけた言い訳のよーなこのオチって・・・21世紀の今新しく製作されて、一体誰がこのオチで納得するというのだ(怒)

どーせ1953年版から変更するなら、思い切ってオチ自体を変えちゃった方が意外性があって面白いと思うんだよね。
オチだけは変えられないと言うなら、せめてペラペラ〜っと口頭で説明したオチを映像化してくれてもよかったと思う。

まあ、彼女が出ると毎回同じような事を書くので恐縮ですが・・・
ダコタ・ファニングちゃんの演技1人勝ちでしたねぇ。彼女のヒステリックな叫び声のリアルな事と言ったら!
トムだけじゃなくて、見てるぴよまでイライラしちゃったじゃーないか(をい)
お前ウマ過ぎなんだよ!本当は50歳のベテラン女優の魂が体に憑依してんじゃないのかぁ?(^-^;

スピルバーグの真骨頂「めっちゃくちゃ金がかかってて緻密でリアルな宇宙人襲撃シーン」にビビりまくりながら、ダコタ嬢の相変わらずの「主演俳優@大物」を食ってしまう鬼気迫る演技。
この2つを楽しめるという意味では充分映画好きさんを満足させられる一作だとは思いますが・・・


あのオチ、もーちょっと何とかヒネれなかったんかいな?(薄涙)







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2005年06月27日(月) 氷雨

監督:キム・ウンスク
出演:ソン・スンホン
    キム・ハヌル
    イ・ソンジェ、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
ウソンは尊敬する先輩ジュンヒョンと彼の仲間達と共に、念願のアラスカ・アシアク登山に参加した。ところが途中で猛吹雪に襲われて仲間とはぐれ、ウソンとジュンヒョンの2人が取り残されてしまう。足を負傷して動けなくなったジュンヒョンは、失った今も尚愛し続ける過去の女性の事を語り出した。ところがその女性は、ウソンが幼い頃からずっと思い続けて来たギョンミだったのだ。


【感想】
「秋の童話」「夏の香り」等の「四季シリーズ」に出演して大ブレイクしたソン・スンホン出演作品。
ちなみに四季シリーズは「冬ソナ」しか見てないぴよは、ソン・スンホン君を全く知らないと言っていいですわ。言わなくてもいい事だけど・・・彼に関する情報で知ってる事と言えば、兵役逃れが発覚して現在兵役中だという事くらいか(^-^;

話は1人の女性を巡って2人の男が絡む「三角関係」ネタなんですが、映画の柱としてアシアク登山中に遭難するという状況が展開しながら、所々でウソンとギョンミがそれぞれ回想するシーンが入り込むという見せ方をしています。
本作のような時系列をバラバラにして回想シーンを挿入する事で、登場人物の背景や人間関係を見せるという手法、最近すごくよく目にするんですが・・・わざわざ判りにくくする事で映画の演出としてより効果的な場合と、逆にやらなくてもいいのに手の込んだ演出をしたが為に話の流れがブチブチと切れてダレてしまう場合がありますよね。

まあ、ぶっちゃけ言うと本作は後者の部類でしたわ(苦笑)
映画がかなり進むまで3人の関係が見えない。判らない。お互いの置かれた立場も現在の状況も見えない。
もっとも現在何故この2人がアシアク登山をしているのか?というのは、この映画のキモにもなると思うので説明がなくて当たり前なんですが、それにしても見せ方が稚拙と言うか判りにくいと言うか・・・

どこでロケしたんでしょうか?かなり過酷な雪山で撮影されているみたいなんですが、肝心の超危険ゾーンのシーンでバックがカキワリ(絵で描いた背景)みたいなショボいCG?だったので軽く萎えましたがな(^-^;

結局何が言いたいんだか判んない話で、でも無理矢理ファンを泣かせよう!ってシーン繋いでて、ヒロイン役のキム・ハヌル嬢が初めてベッドシーンに臨んだ!ってネタが話題だったらしいんですが、「儒教の国だから露出はホドホドにネ♪」てな具合で「絶対に乳だけは出さねー!」という心意気だけが伝わるベッドシーンで(←何言ってんだか。苦笑)

何が切ないんだか見終わった今もさっぱり判らないんですが、きっとファンの方が見たら何かが切ないんでしょう。
ファンでも何でもないぴよは、切なくも悲しくもなく、そして面白くもなかったっす(^-^;







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2005年06月26日(日) HINOKIO ヒノキオ

監督:秋山貴彦
出演:中村雅俊
    本郷奏多
    多部未華子、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
事故で母親を亡くしたショックからリハビリを拒否して引き篭もりになってしまったサトル。事故から1年後、不登校への新しい取り組みとして遠隔操作のロボットによる「代理登校」が始まり、サトルの父親・薫は自分が開発したロボット「H-603」をサトルに与えた。H-603を使って代理登校を始めたサトルだったが、他人とコミュニケーションを取ろうとしないロボットにガキ大将ジュンらは執拗にイジメまがいのイタズラを繰り返すようになる・・・


【感想】
「FINAL FANTASY」等でオタク心を存分に刺激してくれた「日本が世界に誇るVFXの大家」秋山貴彦氏が原案・脚本・監督・VFX監督と何から何まで自分の思い通りにやっちゃったお子向けファンタジー。
なんと秋山氏は本作の構想を20年間も温めていたそーだ。

少なくとも20年間温めたのは成功していると思う。
20年前に思いついた頃では、ここまでリアルなロボットの動きを映像化する事はムリだっただろうし、ASIMOやAIBOなどのロボットが広く世間的に認知されるようになった今だからこそ、「代理登校をする遠隔操作のロボット」という設定が微妙にリアリティを持って受入れられるんじゃないかと思う。

映画のタイトルはロボット「H-603」に付けられた愛称「HINOKIO」ですが、話自体は引き篭もり少年と周囲の人々との心の交流と親子関係の再生がテーマのヒューマン・ファンタジーになってます。

ヒューマンでもファンタジーでもいいんだが、ぴよには「ゲームと現実のシンクロ」ってのがどーにもこーにも受入れられませんでしたねぇ・・・つーか異常に手の込んだ劇中のゲーム画面だけどさ、ここまで作り込む必要あんのか?
まあ・・・秋山氏ですから(←コレが全てですか。そーですか。はははっ)

ゲームとシンクロさせる必要なんてないと思うんだよな。それよりもジュンとサトルの心の交流部分をもっと掘り下げたり、父親の心の葛藤やサトルと父親の親子関係の掘り下げに時間遣って欲しかったですよ。
ジュンがどんなに呼び掛けても、父親がどんなに語り掛けても、拒絶しかしなかったサトルが遂に心を開く!という肝心のエピソードがあーいうファンタジーってのがどーもなぁ・・・もっと生身の人間との交流でサトルの中に決定的な変化をもたらして欲しかったんだな。

結局最後までサトルは自分の力で答えを出そうとしない訳ですから・・・しかも父親の存在なんてまるで役立たず(^-^;
更に言えば中村雅俊氏の父親役がここまで違和感があろーとは。とほほほ

実際に今のお子達がこの映画を見たら、どういう刺激になるんだろう?
映画制作者側が訴えかけたい(んだよね?)人と人の心の交流や再生部分が、きちんと伝わるんでしょうか?
子供達がゲーム・ジャンキーになるくだりばっかりに刺激されちゃったらヤバいよねぇ・・・つーか、もしかしたらこの映画がヒットしたら「映画HINOKIO中に登場するゲーム、PS2で商品化!」みたいな話になったりするんちゃうん?(笑)

多分本作は世間ウケが良さそうな気がするんですが・・・ぴよはあまりピンと来ませんでしたねぇ。
ただ、この映画を見て唯一ぴよがピン☆と来たのは

ジュン役の多部未華子ちゃん。彼女は素晴らしい!今後超期待したいっ!!







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2005年06月25日(土) スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐

監督:ジョージ・ルーカス
出演:ヘイデン・クリステンセン
    ユアン・マクレガー
    ナタリー・ポートマン、他
オススメ度:☆☆☆☆☆


【あらすじ】
アナキンとパドメの結婚から3年、強大化していく分離主義者勢力と共和国の争いは絶える事がなかった。共和国内ではジェダイの騎士とパルパティーン議長の確執が深まり、パルパティーンと強い信頼関係を結ぶアナキンはジェダイの騎士達との板ばさみに悩む。そんな折、シスの暗黒卿ダース・シディアスはアナキンの高い能力に目を付け、邪魔なジェダイの騎士を一掃する為に巧みにアナキンを誘いダークサイドに引きこもうとする・・・


【感想】
祭りだ!祭りだー!スター・ウォーズ(SW)シリーズついに完結編だぁー!!
最初に言っておくけど、ぴよはこの作品を冷静に見る事なんて出来ません!小学生の頃に劇場で見て、震えるほど感動したエピソード4からこの時まで、SWシリーズの完結をどれだけ夢に見て待ち望んだ事か・・・!!
「早く続きが見たい」「でも終わって欲しくない」、この2つの葛藤で常に揺れ続けた28年。嗚呼!

まずスクリーンに「STAR WARS」のロゴと共にあのテーマソングの冒頭「ジャーン!」が流れた瞬間、全身を稲妻のように駆け抜ける鳥肌と興奮と言ったら!!
・・・こんなもん、冷静に感想なんて書いてる場合ぢゃねーぞっ!!←コラ

映画冒頭からSWファンをワクワクさせる戦闘シーン、オビ=ワンも「やっぱり飛ぶのは苦手だ」って言ってるYO!
ヨーダとダース・シディアスの頂上対決、アナキンとオビ=ワンの師弟対決、どのシーンも何もかもがSWファンを魅了して興奮させて、そして震える程の感動を与えてくれる!!

SWファンにとって、やっぱり一番の興味は「どうしてアナキンはダークサイドに落ちたのか?」だったと思う。
ぴよも映画を見る前に「パドメ絡みなのは間違いない!」とは思ってた(かなり具体的に展開考えてたし)けど、映画を見ながら正直言って「ま、まさかこーいう理由ですか!!」という驚きは禁じ得なかった。
確かにこの理由ならダークサイドに落ちるのは仕方ない、と言うか必然だったと思う。
むしろジェダイが言う「失う事を恐れるな」という言葉に、「それって人としてどーよ?」って思っちゃったもんね。

EP1の時には「このボクちゃんがオビ=ワンなんですかぁ(涙)」と思ったユアン君も、本作ではすっかり落ち着いてその後のシリーズのオビ=ワンにキレイに繋がる風格あるジェダイ・マスターになってたし、ヘイデン君の演技もEP1当初の硬さはすっかりなくなって、本作はアナキンのキャラクターを演じる事に関してほぼパーフェクトだったんじゃないかと思う。

今まで散りばめられて来た様々なネタの全てが、本作でキレイに着地して行く。
映画ラスト、懐かしいタトゥイーンの荒涼たる砂漠に佇むルークの育ったあの家がスクリーンに映し出させた時、それまでこらえ続けた涙が止まりませんでした。
「風と共に去りぬ」すら髣髴とさせる感動のラストシーンを目にした時、本当にこの素晴らしいシリーズが完結してしまったのだと、そしてルーカスに「こんなに素晴らしい作品にしてくれてありがとう」とつぶやいていました。

この感動を分け合えない「アンチ・スターウォーズ派」の皆さんが気の毒で仕方がない。
もしこの感動が「スターウォーズ派」の人だけのモノだったとするならば・・・

ぴよはスター・ウォーズが好きで本当によかった。本当にありがとう!スター・ウォーズ!!







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2005年06月24日(金) マラソン

監督:チョン・ユンチョル
出演:チョ・スンウ
    キム・ミスク
    イ・ギヨン、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
20歳の青年チョウォンは、自閉症という障害を持っていて5歳児程度の知能しかない。母親は他人とのコミュニケーションを取る事が困難なチョウォンの為に20年間ずっと側に着いて来た。チョウォンが走っている時だけは楽しそうにしているのに気付いた母は、彼にマラソンをする事を勧めた。ハーフマラソンに出場して3位入賞をした事で、今度は42.195kmフルマラソンに挑戦しようと、かつて名ランナーと言われたチョンウクにコーチを頼むのだが・・・


【感想】
韓国で公開されるや、並み居るハリウッド大作を押しのけ観客動員数520万人超えという驚異的な記録を作った作品。
本作が話題になったのは事実を元に作られているという点も大きく、この映画の主人公母子は勿論実在、この映画のヒットがきっかけなのか?ノ・ムヒョン大統領との会談もしたそーで、それが更なるヒットの起爆剤になったのかも?

事実の感動物語の映画化でしかも障害を持った青年の話と言うと、過去にも沢山作られていますよね。
「感動の実話の映画化!」「○万人が涙した!」・・・散々使い古されたキャッチ・コピーだなと思いながら見ましたが、この作品の見せドコロは、主人公のチョウォン自体よりも彼を取り巻く周囲の人間模様、とりわけチョウォンの母親の心の葛藤が中心になっていました。

この子は自分が死んだら1日だって生きていけないだろう、と全てを捧げて全力で我が子に向かう母親の姿はとても痛ましく切なく目に映るものの、コーチが投げかける「アナタの愛情はエゴでしかない。チョウォンが母親なしで生きられないのではなく、母親のアナタがチョウォンなしでは生きられないんだ」という言葉も「確かに!」と膝を打ちたくなる。

まあ・・・ココら辺りがこの映画の一番ツボになってるんだろうと思います。
世の中のお母さん達は、どんな思いでこのシーンを見るんでしょうか?

この作品に登場する人達はみんながそれぞれ心に傷を持っていて、それがぶつかり合いさらけ出しあう事で、少しずつ昇華されてお互いの理解を深めて再生して行く。
その中心にチョウォンの存在があって、チョウォンの純粋な笑顔が登場人物全てを癒していく。

この作品を見ると「自閉症=清く美しいモノ」という記号で描かれているように感じます。
それがいいのか・悪いのか?という事はぴよにも判りませんが、少なくとも「自閉症」という障害を知らなかった人に、自閉症の理解と寛容を深める意味では非常に効果的な作りになっているんじゃないかと思うのですが・・・何だか「微妙だなぁ」と思うシーンが無きにしも非ず。

例えば、チョウォンの「自閉症」特有の行動や言動や所作をコミカルに見せるシーンが多々あるのですが、当然だけど会場内はこれらのシーンで大笑いする訳ですわ。製作者側も勿論「ココはウケるだろう」と想定して作っているんだろうな、というのは誰が見ても明らか。
・・・コレって本当に笑っちゃっていいんだろうか?と、散々笑った後に(←笑ったんかよ)思ったんすけどね。

まあ、あんまり難しい事考えないで素直に感動した方が良さそうです。
少なくとも「泣き映画好き」「感動モノ好き」さんには大絶賛の予感・・・確かに泣けますヨ。
周囲大号泣の中でいつもシラーッと見てるぴよですらウルウル来ましたから。泣きたい人は思いっきりドーゾ!






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2005年06月23日(木) 彼女を信じないでください

監督:ペ・ヒョンジュン
出演:キム・ハヌル
    カン・ドンウォン
    ソン・ゼホ、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
刑務所で服役中の詐欺師ヨンジュは、その天才的なウソと演技力でまんまと仮釈放にこぎ着けた。列車でたまたま向かいに座った真面目な青年ヒチョルと一騒動起こすものの、彼が持っていた指輪をスられる瞬間を見咎めたヨンジュは犯人から指輪を奪還する。ところがヒチョルと自分の荷物を乗せた列車に乗り遅れてしまったヨンジュは、指輪を返して自分の荷物を取り戻す為にヒチョルの実家を訪ねて行くのだが・・・


【感想】
2004年製作、韓国発の「笑って笑ってホロリとさせるラブコメディ」
真面目な青年と破天荒なキャラの女の子が絡む韓流ラブコメと言えば「猟奇的な彼女」が代表的ですが、本作も猟奇的〜の大ヒットに乗じて製作されたんであろう「雨後のタケノコ」的な作品。

真面目な青年ヒチョルを演じるのは、韓国では(今は日本でもですか?)大人気で「2004年・彼氏にしたい男No.1」にも選ばれたカン・ドンウォン君。ですが本作では「田舎で薬剤師をする真面目な青年」という役ドコロなので、敢えて物凄く野暮ったい風貌にしてるみたい?です。
ヒロインのヨンジュ役を演じたキム・ハヌル嬢も本来は物凄い美女なんだろうけど、仮釈放になったばかりの女詐欺師という役だからなのか?やはり古臭い&恐ろしく悪趣味な服装のオンパレード(^-^;

話は文句付けようのないくらい磐石な「韓国で100万本くらい作られてそーなラブコメ」です。
もっと言うと、日本でも20〜30年くらい前ってこーいう感じのラブコメドラマが作られたよなぁ・・・みたいな、どこかで1度は見た事のあるような古臭〜い恋愛コメディの王道作品でした。

先の見えたコメディなので、味付けエピソードがどれくらい楽しいか、それから主役2人を支える周囲のキャラクターがどれくらい魅力的かというのがキモになる訳ですが。
本作は周囲のキャラクターが秀逸でしたね。「田舎に住むおせっかいだけどハートフルな人々」という設定が実に生きていて非常に好感が持てる作りでした。

なかなか主人公2人が恋に落ちないので「コレ、本当に恋愛モノになるんかいな?」と少々心配だったんですが、この作品は恋愛がテーマというよりもむしろ「田舎の人々との優しい心の交流」の方に重点が置かれている作りなので、ベタベタ恋愛モノが好きな方には物足らないかもしれないけど、ヒューマンコメディとして楽しみたい方にはうんとステキな作品に仕上がっていたんじゃないかと思いますヨ。

お軽く笑って、ちょっぴりハートフルな気分に浸れる・・・余り記憶にも残らないタイプの平凡な作りですが(をい)、見る人を安心して楽しませてくれる良作です。







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2005年06月22日(水) 逆境ナイン

監督:羽住英一郎
出演:玉山鉄二
    堀北真希
    藤岡弘、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
全力学園の弱小野球部キャプテン「不屈闘志」は、ある日校長に呼び出されて野球部廃部を言い渡されてしまう。何とかして野球部を存続させたい不屈は、無謀にも校長に「甲子園出場」を約束してしまった。やる気のない部員達を巧みな屁理屈で操り猛特訓を始めた野球部だったが、野球経験のない監督が就任したり、部員達に次々と襲い掛かる災難、そして不屈の恋と野球との板ばさみ等の様々な「逆境」に晒される。


【感想】
1989〜1991年まで「月刊少年キャプテン」誌で連載された島本和彦氏作の同名コミックの映画化。
原作コミック本は既に廃刊になっていたものの、「隠れた名作コミック」として熱狂的なファンが多く、今回の映画化がきっかけになったのか?また再販される事になったそーですよ。

原作者の島本氏が「これは映像不可能」とおっしゃっていたそーですが、そうおっしゃるのもさもありなん!というハチャメチャで強引な展開の「ウルトラスーパーおバカ映画」でした。
系統としては「少林サッカー」に近いと思うんだけど、ぴよは「野球」「スポ根バカ映画」「コミックが原作」というキーワードでまず思い出したのが「地獄甲子園(2003.8.22鑑賞)」でしたね。

と、いう訳でつい「地獄甲子園」と比べてしまうのですが、個人的には「バカ度」だけで言うと本作よりも地獄〜の方が面白かったと言うか「すっ飛んでた」「突き抜けてた」という気がしました。
きっと本作しか見ていない人だったら、充分「アホくさー!」と喜べるレベルだと思うんだけど・・・

要するに、最近ありがちな「ボケまくりでツッコミ入れる人がいないので、観客の皆さんツッコミよろしくネ♪」的な、ネタ放り出しで収拾つけない事が面白いんだヨ@カルトバカ映画という主旨な訳ですが、この系統も何本も作られて来ると「またこの手のバカ映画ですか」という、ちょっと食傷気味になるのは確かです。
現場もハチャメチャなんだヨ♪だって楽しそうでしょ?・・・みたいな「あざとさ」が透けて見えるんだなぁ(^-^;

この手のお約束で、マジになるトコロは結構シリアスだぜ!な作りも磐石。
そして熱いシーンを更に笑いで落とすというのもお約束。
ちゃんと笑えるし、意外な事に映像が結構凝ってて「バカ映画を真剣に作ってる」っぽい見せ方がまた巧みなんですが、この手の作品を見慣れてない方だったら大ウケ間違いなしだと思うものの、ぴよは既にこの系統には飽きが来ているのか?実を言うと余り笑えなかったんだよネ。

本気で大笑いしたのは「そうだ!校長も誘おう!(←どのシーンかは映画見れば判りますワ)」だけですわ。

てな訳で、残念ながらぴよは「面白いっちゃー面白いんだけど、この手のバカ映画もそろそろ飽きたナ」という気分で見てたんですが(薄涙)、この系統の「埋もれた名作カルトコミックの映画化」は今後もコンスタンスに作られて行くんだろうな、という予感はしますね。

結構酷評してますけど・・・ちゃんと面白かったですヨ。ホントに!←何を今更(苦笑)
きっと他の皆さんが大絶賛するでしょうから、ちょっぴりひねくれちゃっただけです。えぇ(^-^;

・・・この映画見て家に帰ってからまずした事は、「セパタクロー」を検索したって事ですか(笑)






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2005年06月21日(火) フライ,ダディ,フライ  FRY,DADDY,FRY

監督:成島出
出演:岡田准一
    堤真一
    松尾敏伸、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
絵に描いたような幸せな鈴木家がある日一変してしまった。愛娘・遥が殴られて入院したのだ。加害者の高校生・石原は代議士の息子で更に高校ボクシングのチャンピオンだと威圧して来た。刃物を持って復讐の為に石原の高校へ向かった鈴木だったが、訪ねる高校を間違えて「スンシン」という在日高校生に一発でノされてしまう。鈴木の事情を知ったスンシンの取り巻き達は「石原を倒すべし!」と提案、スンシンの指導の下で猛特訓を始める事になった鈴木だが・・・


【感想】
直木賞作家・金城一紀氏の同名タイトル小説の映画化。
金城氏は映画化するにあたり、ご本人で初めて映画脚本も手掛けるという気合の入れようです。
ちなみに金城氏が直木賞を受賞した作品「GO」は、窪塚洋介君主演で映画化されましたよね(ぴよは未見ですが)

デビュー作から「青春モノ」を書き続けている金城氏。
本作も勿論青春モノではあるけれど、ちょっと変化球を付けた「ダメおやじとおちこぼれ高校生の交流」がメインになった再生物語になっています。
ダメおやじ・鈴木役に堤真一氏、鈴木を鍛え直す在日高校生スンシン役は岡田准一クンが演じています。

イマドキの高校生とおやじ。絶対に相容れない関係であろう両者が手を組み、そして再生して行く「頑張るムービー」なんですが、そこには多くのメッセージが込められていました。
家族の絆と再生。社会に揉まれて戦う事を忘れた男達の悲哀。在日が故の不当な弾圧。孤独と葛藤。e.t.c.
これらが決して「お涙頂戴」じゃなく、基本的にはコメディ・タッチで見せながらホロリとさせるという、磐石なヒューマンドラマとして上手に料理されていると思いましたネ。

堤サンがダメおやじ役ってどーなのよ?(←かなり好きな役者さんなの♪)と思ってたんですが、これがなかなかハマってて特訓の最初の頃の様子なんて笑った!笑った!!
岡田クンのスンシン役もとってもハマってましたねー♪原作未読なので、原作とどれくらいキャラにギャップがあるのか判らないんですが、少なくともこの映画だけに限定して言えばいい配役だったと思いますヨ♪
スンシンの取り巻き「ゾンビーズ」の面々のキャラも、すっとぼけてるけど決めるトコロはきちんと決める、とっても可愛くて憎めないハートフルな奴らで好感持てましたネ♪

個人的には最初のモノクロのシーンがちょっとダレるなぁ・・・と思って見てたんですが、スンシンが登場してからは文句なく楽しませてもらえましたワ。

きっと本作を見たいと思うのは、岡田クンか堤サン狙いの女子高生〜OL辺りの年層か?
でも、ぴよは中高校生の息子・娘を持ってる世代の元気のないお父さんに是非見てもらいたいと思う。息子・娘達の気持ちを代弁してくれてるし、お父さんの気持ちも代弁してくれてる。
そして・・・お父さんの勇気とパワーと優しい気持ちを感じられる作品だと思いますヨ。

邦画らしい繊細な機微とユーモアに溢れた、秀作ヒューマンコメディ。お父さん世代の方、是非!






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2005年06月20日(月) 50回目のファースト・キス

監督:ピーター・シーガル
出演:ドリュー・バリモア
    アダム・サンドラー
    ロブ・シュナイダー、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
ハワイの水族館に勤めるヘンリーは名うてのプレイボーイ。ある日カフェで知り合った可愛い地元の女の子ルーシーを引っ掛けて、彼女に一目惚れしてしまったヘンリーは、翌日同じ時間に会おうと約束する。果たして翌日もカフェに行くと、ルーシーの態度が一変して冷たいのだ。混乱するヘンリーにカフェの主人がルーシーの重大な秘密を打ち明けるのだが・・・


【感想】
アダム・サンドラーとドリュー・バリモア共演のラブコメ。
ドリュー・バリモアは「チャーリーズ・エンジェル」シリーズですっかりお馴染みになりましたけど、アダム・サンドラーは日本ではまだそれほど知名度が高くないかな?ぴよは結構好きな役者さんですが、余り日本人ウケする大作モノに出演しない役者さんなので(コメディアンだからしゃーないのか?苦笑)

これは予告編でも流れているし、公式サイトでも記述されてるからネタバレではないと思うので書きますが、上記のルーシーが持つ重大な秘密というのは「一晩寝ると前日の記憶を全て失ってしまう」という短期記憶障害があるという事です。
「短期記憶喪失障害」をネタにした作品は過去沢山ありますが(メメント等はその代表)、1日は持つけど1晩寝ると前日の記憶がなくなるという記憶障害があるのかは謎。
多分この映画の設定として必要なので作った架空の症状なんじゃないかと思いますわ。

とにかく楽しい作品でしたねー♪これは面白かったっす(^-^)

キャラクターの作り方もいいし配役もバッチリ。
「1日しか記憶がもたない」ルーシーに恋をしたヘンリーが、何とか自分を彼女の記憶に刻み付けようと、毎日手を替え品を替えてアプローチするくだりなんて大笑いですよ!
周囲のキャラも秀逸。ヘンリーの友人ウーラを演じるロブ・シュナイダーは最高ですワ♪

ヘンリーが水族館に勤務しているという設定もいい。きちんと芸達者な動物達をエピソードに加えて楽しませてくれるし、場所がハワイだというのが生きる設定だったと思いますネ。
もっともハワイが舞台というのは、ルーシーの記憶障害を設定上成立させる為には季節感のない場所が舞台じゃなければいけない、という必要に迫られての事だとは思いますが。

どんなに愛し合っても翌日には自分の存在すら忘れてしまう彼女。
だから毎朝彼女と新しく出会って、毎日彼女と恋に落ちる。
「恋は障害があればあるほど燃え上がる」と言うけれど、これほどの障害がある話は未だかつてなかったでしょう(笑)

そんな彼女に少しでも自分の事を思い出してもらいたくて、ビデオに撮って毎朝彼女が起きたらまず見せるという工夫をするようになりますが、ここら辺りからまたグッと話がおセンチになってステキになります♪
ハッピーエンドがお約束なのがラブコメですから、どーせ最後はこーいうオチよネ・・・と予想しながら見てたんですが、これがぴよの思惑に反して「え?この状態でアリですか!?」という着地点でした。  
ちょっと予想外のラストでしたが、逆にこの方がこの作品のカラーとして「最高のハッピーエンド」になってる。
 
問題があるとすれば(あるのかよ。笑)、アダム・サンドラーは絶対に「名うてのプレイボーイ」に見えない事、それからベタベタにロマンティックな恋愛映画が見たい!というタイプの方には、メインの恋愛ネタに絡まないエピソードが多過ぎてダレると感じる事くらいか・・・(^-^;

ま、でもお軽く楽しむラブコメとして必要な条件は全て満たしてくれた上に、今までにない設定にワクワクする。
数限りなく作られるラブコメ物の中でも、頭一つ抜きん出たお楽しみ溢れる作品ですヨ♪








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2005年06月19日(日) リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

監督:ニルス・ミュラー
出演:ショーン・ペン
   ナオミ・ワッツ
   ドン・チードル、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
1973年、サム・ビックは別居中の妻マリーとやり直す為に事務機器の販売員として職を得た。しかし不器用で正直に生きる事が信条のサムは、口先だけで客にウソを付いてまで売り上げを上げるやり方に納得が出来ず苦悶する。そんなある日裁判所から婚姻解消通知が届き、更には新ビジネスの為のローン申込みの却下通知が届く。自暴自棄になったサムが連日TVで目にしていたのは「正直者がバカを見るアメリカ」を作ったニクソン大統領の姿だった・・・


【感想】
1974年に実際に起こった「ハイジャック・テロ未遂事件」を元に作られた作品。
微妙な言い回しですが、本作は実際の事件の背景と全く同じという訳ではなく、実際に起こった事件をヒントに作ったもののあくまでもフィクションの人間ドラマという事らしいです。
監督は本作が初メガホンのニルス・ミュラー氏。製作にはレオナルド・ディカプリオやアルフォンソ・キュアロン、アレクサンダー・ペインと言った錚々たる顔ぶれがクレジットし、更に主演はオスカー俳優ショーン・ペン、妻マリーをナオミ・ワッツ、サムが信頼を寄せる友人ボニーを「オーシャンズ12」で日本でも知名度のグッと上がったドン・チードルが演じています。

実際に起こったテロ未遂事件自体を描くのではなく、どうしてサム・ビックという小心な1市民がこんな大それたテロ事件を起こそうとしたのか?・・・という「事件に到るまでの犯人の心情」を見せて行くという作りです。

まあ簡単に言っちゃうと「被害妄想の激しい社会の底辺にいる、ちょっとキチ入ったおっさんの話」なんですが(笑)
決してこの作品はおっさんを悪者にしていません。むしろ何とも切なく悲しい男として見せてくれます。かと言ってテロリストやテロ行為自体を擁護している訳でもなく、実に淡々と「おっさんがテロに走るまで」を見せて行く作りになっていました。

サムの「自分にも他人にも常に正直でありたい」という考え方は、決して完全否定出来るものではないと思う。
でも「正直ではない」は決して「相手にウソをついている」とイコールではない事を普通の人なら知っている。それは通常なら誰でも「商売上の駆け引きだ」と認識しているハズだ。

それを商売の駆け引きがうまく出来ない(理解出来ない)自分は悪くない。悪いのは駆け引きをしなければ商売が成功しないという社会構造とそれを作った国家と政治家なんだから、それをぶち壊す事が正義なのだ・・・という考えに思考が展開していく訳ですが(世の中のテロリストは本気でこう思っているんだろうか?)
サムは自分の内側に問題があるとはこれっぽっちも思っていないという部分で既に破綻していると思うのだ。

映画はサムが崇拝する指揮者「レナード・バーンスタイン」に肉声テープを送り付ける為に、延々と一人語りしているという形でナレーションを入れているんだけど、これが非常に効果的だと思いましたネ。
サムの独白を聞きながら彼の行動を見て行くと、この被害妄想の激しい頭の回線のぶち切れた男の事が、小心で正直に生きたいと願いながらもそれが叶わなかった・・・愚かなのにとてつもなく悲しく切なく哀れな男に思えてくるのだ。

愚かで悲しく切ない男だと同情しても、彼を心底支持出来る人はおそらく少ないだろう。
サムの考え方が全く破綻していると、誰もが判る。それでも彼を「悲しい男」だとどこか好意的に見れたのは、やっぱりショーン・ペンの演技が際立っていたからなんだろうなぁ・・・本当に彼はウマいですわ。
かなり政治色の濃い話ですし(反ブッシュ派には大ウケ?)、話自体が暗く救いようがないので万人ウケするとは言い難いですが、役者の巧みな演技を楽しませてくれる秀作として、映画好きさんには是非オススメしたい一本です。

それにしても本作、見事なまでにリベラリストが寄り集まって作ってますが(それも当然な内容ですがね)、この作品を見てただちに民主党支持に走るアメリカ国民が増えるとは到底思えませんて(^-^;
むしろ逆効果なんじゃないの?コレ・・・ま、どちらにも興味のないぴよが言っても無意味ですけどネ(笑)








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2005年06月18日(土) 炎のメモリアル

監督:ジェイ・ラッセル
出演:ホアキン・フェニックス
    ジョン・トラボルタ
    ジャシンダ・バレット、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
新米消防士のジョンは先輩達からの強烈な洗礼を受けてボルチモア消防署に迎えられた。ポンプ隊に配属されたジョンは署長マイクの指導の下、緊迫する初出動を迎える。使命感と正義感に燃えるジョンは、やがて美しい妻を娶り子供も出来て順風満帆だった。だがジョンは常に命と隣り合わせの職務をこなし、過酷な運命を背負う事になるのだった。


【感想】
「9.11アメリカ同時多発テロ」で、その勇気と正義と使命感を人々に見せてくれた消防士。
彼らの真摯な姿や彼らが背負う苦悩等を、等身大のリアルな姿で見せようというヒューマンドラマ。主人公ジョン役をホアキン・フェニックス、そして彼を見守るお茶目で周囲から信頼を寄せられる人格者の消防署長マイク役はジョン・トラボルタ@顎が割れてるおっさん(をい)が演じています。

この作品、3月に行ったモルディブの機内上映でやってたんですよね・・・んで、実言うと最初の30分くらいで余りの睡魔に撃沈し、そして次に目が覚めた時に画面に映っていたのはラストのトラボルタのスピーチシーンだったのさ(^-^;
よーするに、内容はほとんど判らないけどオチだけは知っているという「ほぼ最悪」な状態だったんですが(笑)

まあ、オチを知ってても全く問題のない「直球ド真ん中なヒューマンドラマ」でした。
いかに消防士が過酷な仕事をしているのか、消防士は日々どんな事をしているのか、消防士ってどんなにハートフルで正義感が強く使命感に燃える素晴らしい人々なのか・・・そーいう取って付けたよーな「消防士万歳!映画」です。

見せ場の火事シーンは、最近流行りのCG処理を一切しないで全て実際にガンガンに燃やして撮影してるそーでして、それはそれは物凄い迫力と緊迫感のある映像になっています。
緊迫感を感じさせるのは実際の炎で撮影しているからという面と、実際の炎の前で役者も演技しているから当然だけど彼らも命懸けで撮影に望んでいるという「本気の緊張感」とが絡まってという事もあるでしょう。
消火活動のシーンを見るだけでも充分価値のある映像だと思いますねー♪

クライマックスシーンの導入部から映画が始まって、怪我をしたジョンが切れ切れに自分の今までを回想する事でエピソードを繋げるという形式。まあありがちな展開ですが、特にひねる必要も感じないジャンルなので。

回想シーンが多少もたつく感もあるものの、それらはみんな「消防士ってこんなにいいヤツら♪」というのを観客に示すためのモノばかりなので、特に端折る必要もない気がするし・・・ちゃんと間を持たせる為に笑わせるシーンを所々に挿入してますし、友情や家族愛もソツなくキッチリ見せてくれたりクライマックスへの布石も万全ですし。
基本的に文句垂れる箇所のない作品だと思いますねぇ。

でも・・・ぴよは「消防士モノとしてはバック・ドラフトの方が好きだな」というのが正直な感想でしたね。
バック・ドラフトと本作を同じジャンルとして考えてはいけないのかもしれないけど、もし本作が最初から「ヒューマン」というジャンルだと知っていたら、もしかしたら見なかったかもしれませんワ(^-^;

でも「コレは消防士万歳!ヒューマンドラマだ」と知った上で見れば、本作はなかなかの秀作でしょう。
この作品を見て「オレも消防士目指すぞ!」という若者が今後増えるかは???ですが(笑)、少なくとも見て損はない出来になっていたと思いますネ・・・そしてヒューマン好きさんには文句なくオススメ出来ますヨ♪







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2005年06月16日(木) スカーレットレター

監督:ピョン・ヒョク
出演:ハン・ソッキュ
    イ・ウンジュ
    ソン・ヒョンア、他
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
刑事課長のギフンは、愛妻スヒョンが初めての子を妊娠し仕事は順風満帆、更には美しい愛人カヒとの情事を楽しむ日々を送っていた。ある日写真館の主が撲殺される事件が発生。被害者の妻で第一発見者のギヒョンを容疑者として取り調べるものの、ギヒョンの怪しい魅力に惹かれるギフン。捜査が難航する中、カヒから妊娠したと告げられて動揺するギフン。ところがその後ギフンの想像も付かない驚くべき真実が明かされるのだった。


【感想】
2月22日に24歳という短い生涯を終えたイ・ウンジュの遺作となってしまった作品。
巷では本作の脚本や彼女の肌の露出が原因で自殺した、なんていう噂もささやかれていますが、少なくとも映画配給側は彼女の自殺を最大限利用して宣伝してますよね。何ともやるせない気分・・・と言いながらも、結局宣伝に踊らされて見に行ってるぴよってば。本当にどーしよーもないです(薄涙)

「エロティック・サスペンス」と銘打ってるだけあって、確かにしつこいくらい濡れ場シーンを挿入しています。
しかしながら肝心な部分は絶対に見えないよーに撮ってますので、乳の出ないエッチシーンなんて何度も何度も執拗に見せられたからと言ってそそられるモノはありゃーしません(コラ)
結果的にイ・ウンジュ嬢の遺作になってしまったので書きにくいですが、もしこの作品が彼女の遺作でなかったら、そこまでして乳出すのがイヤだったらこの仕事最初から引き受けるなヨ!とツッコミ入れたくなるトコロですよ(^-^;

話は写真館主人の殺害事件から始まり、殺人事件の犯人探しというサスペンスと、それに並行して事件を捜査するギフン刑事の三角関係を見せていく形を取っていますが、話の主軸は殺人事件ではなくて三角関係の方。
予告編等の作りだと、殺人事件の容疑者(被害者の妻)とギフンも何やら事を起こしそうな雰囲気を漂わせるものの、ムダにエロいシーンを挿入したい為だけに用意したエピソードをキャラを散りばめているだけで、映画冒頭でインパクトを与えた割りにこの殺人事件はまるで生かされていません。

話の核になる「ギフンとスヒョンとカヒの三角関係」ネタですが、この部分に関しては「スヒョンが過去に中絶していた」というネタ振りが後のオチに上手に繋げてあるなぁ、とは思いましたね。
ただ、中絶した理由があのオチに繋がるとすると、どうして今回は産む気になったのか謎なんですが(苦笑)
ここはエロシーンをもう少し省いてでも、スヒョンとカヒの過去に対する伏線を丁寧に見せて欲しかった気がするな。

それにしても・・・結局この作品の一番見せたかったモノがさっぱり判らなかったんですが(^-^;
ギフン、スヒョン、カヒ、この3人の誰に一番力点を置いていたんだろう?やっぱり本作が遺作になってしまったイ・ウンジュ嬢演じるカヒに肩入れする方が多いと思いますが、展開を考えるとギフンの心の動きが主軸だろう。
そう思うと、この「ギフン」という主人公のキャラクターが余りに中途半端です。

やたら血生臭い描写にこだわってるし、車内で恐慌を来たすシーン等は圧巻ですが、何だか煮え切らないっつーか納得行かないっつーか・・・ギフンの本心がどこにあるのか判らんっつーか。

もしかしたら「イ・ウンジュの遺作だから!」というのが頭にあって、それでこの映画を「カヒ」の視点ばかりで追ってしまっていたのが原因かもしれません。
彼女の事なしで先入観なく見ていれば、もう少し違った見方も出来たかもしれないけど、「遺作」「遺作」と先に騒がれてしまったせいで、肝心の主人公に目が向かなかったというきらいはある。

どっちにしろ、この作品がイ・ウンジュ嬢の遺作になってしまったのは返す返すも残念ですね。
もっともっと素晴らしい作品に出れる可能性が沢山あったと思うのに・・・







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2005年06月14日(火) 戦国自衛隊1549

監督:手塚昌明
出演:江口洋介
    鈴木京香
    鹿賀丈史、他
オススメ度:☆+


【あらすじ】
陸上自衛隊東富士駐屯地で極秘実験中に事故が発生し、的場一佐率いる実験中隊が忽然と姿を消してしまった。調べる内に460年前に的場達がタイムスリップした事が判明するが、その後何もかも飲み込んでしまう「ホール」が出現する。それが的場達の過去への過干渉が原因らしいと判った自衛隊は、かつて的場率いる特殊部隊の精鋭だったが今はしがない居酒屋の雇われ店長をする鹿島をメンバーに加え、再度タイムスリップする事にしたのだが・・・


【感想】
1979年に映画化されて大ヒットした半村良氏原作の同名作品のリメイク・・・だと思ったら、どうやら本作はあくまでも半村氏の原作の「戦国時代にタイムスリップする自衛隊」というテイストだけを「原案」という形で頂いて、「戦場のローレライ」「亡国のイージス」の著者として知られる福井晴敏氏が本作の原作を書き下ろしたようです。

てな訳で、リメイクじゃないとは知ってたけど・・・恐ろしい程マンガちっくな世界でした(今日も吠え)
もう何もかもがツッコミ入れたくてうずうずする、笑って笑って泣けて来るじょー!!←どっちだよ

そもそも、どうして江口クン演じる鹿島は退官して居酒屋店長なんでしょう?
日本の(地球の?)一大事に、どんな理由があろうが絶対に退官した人間を起用するなんて考えられない!極秘実験での失敗の尻拭いだから、更に「超極秘指令」のハズなのに、どーして退官した人間使うかなぁ〜?
どーせなら、かつては的場率いる精鋭部隊の有能な部下だったものの、何か個人的事情で今はしがない自衛隊の事務職員になってるとか・・・その程度の設定の方がまだ納得が出来る。

それから鈴木京香嬢はとても好きな女優さんなんだけど、彼女は全く必要がない。
彼女の役自体が必要じゃないんじゃなくて、あの役を彼女が演じるのはリアリティに欠ける。
なんだかんだ言ってもまだ自衛隊は男社会の典型みたいなもんだ・・・というのが一般的な感覚だと思うんだけど、彼女の演じているような重要なミッションを背負う役割を女性が演じると腰が砕ける(苦笑)

何故富士山の麓で原油が採れるのか?
たかだか数年でどーやってあの原油プラントを作ったのか?
そしてあれだけのシステムを誰がどーやって構築したのか?
どうして信長の人妻となった濃姫の寝所に夜オトコが尋ねて行けるのか?
勝手に実在する(予定の)人物の名前を語らせて、後々歴史に齟齬を来たさないのか?
歴史を歪めない為にタイムスリップした自衛隊の戦車やヘリを、どうして1549年に置き去りにしてしまうのか?

・・・まあ、コレらはぴよが映画を見ながらツッコミを入れていた一部ですが(一部かよ。苦笑)
その後も何から何までツッコミ入れずにいられる箇所がないくらいの、とにかくハチャメチャな設定のオンパレード。
「タイムスリップする」というネタ自体にリアリティがないんだから、これくらいは面白くするって事で許されるよね?くらいに思って作ったのか、
それとも最初から「こりゃーB級〜ウルトラC級映画ファンは泣いて喜ぶぞぉ♪」と思って作ったのかはさだかではありませんが、少なくとも見てる限りはどーやら本気でリアルを追求して作ってるように感じるから怖いんですよ(笑)

中途半端に爆破シーンとかリアルを追及するんだったら、もーちょっと設定を考えて欲しいよぅ〜
これじゃー「宇宙戦艦ヤマト」の「波動砲」の方がよっぽどリアリティを感じますって(^-^;

妙に金の掛かったセットや、妙に金の掛かった爆撃シーン、そして陸上自衛隊の全面協力で実際の自衛隊機を使用したという鳴り物入りの大道具(←って言っちゃっていいのか?)、コレらがなかったらとてもじゃないけど見てられない・・・どーしてあの名作が21世紀になるとこんな駄作になってしまうのか?と思わずにはいられなかったっすヨ(涙)








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2005年06月12日(日) テッセラクト

監督:オキサイド・パン
出演:ジョナサン・リス=マイヤーズ
    サスキア・リーヴス
    アレクサンダー・レンデル、他
オススメ度:☆


【あらすじ】
タイ・バンコクのとあるホテル。303号室の客ショーンは麻薬の運び屋で、マフィアのシア・トウを待っている。同時刻の同じホテル203号室には、女殺し屋がシア・トウから奪われた麻薬を取り返そうと待ち伏せていた。そしてその時刻に客の荷物を漁るホテル従業員の少年、ホテルにチェックインしている女性心理学者・・・それぞれの運命が複雑に絡み合う。


【感想】
2003年製作のイギリス・日本・タイの合作作品。
どうして日本が製作に参加しているのかよく判らないけど、劇場公開時(日本では2004年)に予告編を見てものすごーく楽しみにしてたのに、それほどウケなかったのか?いつのまにか見逃してしまったという作品(^-^;

タイトルの「テッセラクト」とは『四次元立方体』という意味だそーだ。
では「四次元立方体とはなんぞや?」というと、映画冒頭に「一次元は二次元の展開図である。二次元は三次元の展開図である。三次元は、四次元の展開図(テッセラクト)となる」てな説明があるんですが、何だか面白くなりそーな予感を抱かせる説明だなぁ♪と思いつつも意味はさっぱり判らない(爆)

本作は同名タイトルの原作があって、それによると「同時刻に進行していく3つ話の関連を神の視点で楽しむ」という画期的にして斬新な実験的試みをした作品だという事で、非常に評価も高いんだそーだ。


さて、前振りが非常に長くなったトコロで本作。
・・・すいません。余りにつまらなくて途中で寝てしまいました(涙)
マジ寝ぢゃなくてウトウト程度なので話の筋くらいは勿論判ってますが、それにしてもコレは明らかに予告編の煽り方がウマ過ぎるとしか言いようのない「駄作」でしょう。

時間を前後させて別々の場所の出来事をアトランダムに見せ、最終的にバラバラだった3つのネタが1つにまとまるという手法は、今では手垢まみれになって何の驚きも意外性もありません。
加えてアクションシーンは「マトリックスがそんなに好きか?おまへら」と言いたくなる・・・好きなら好きでいいんだけど、後追いするならせめてマトリックス以上の絵を作らなくちゃ〜客は納得しない。
マトリックスを超えられるだけの技術も予算もないなら、無駄な抵抗はしないで正統派で通せばいいのに。

それよりラストのラスト、この映画の一番のオチとも言える部分が・・・
コレは超ネタバレになるから書けないのが残念ですが、「コレやっちゃったら何でもアリになっちゃうでしょ」な、最も卑怯でズルくて脱力系のオチ使ってやがった(怒)
コレをオチにしちゃったらサスペンスとしては全く成立しない。ただ思わせ振りに伏線張ってるだけで無意味。
んでコレが「四次元立方体なんですぅ〜」ってか?はぁ?(←魔邪のパクリ?苦笑)

途中でうたた寝したぴよが言うのもおこがましいんですが・・・全く面白くなかったです(涙)







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2005年06月10日(金) バンジージャンプする

監督:キム・デスン
出演:イ・ビョンホン
    イ・ウンジュ
    ヨ・ヒョンス、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
1983年、大学生のインウはある雨の日に出会った美しい女性テヒに一目惚れする。同じ大学に通うテヒに一途にアタックし、やがて2人は深く愛し合うようになる。その後インウが兵役に行く事になり「必ず見送りに行くから待ってて」というテヒの言葉を信じて待ち続けるが、遂に彼女が現れる事はなかった・・・それから17年後の2000年、インウは国語教師としてある高校に赴任して来た。ところが自分の受け持ったクラスのある生徒の行動がインウの心を揺さぶる事になるのだ。


【監督】
2001年製作の韓国映画ですが、何故か今頃になって日本で公開。
ビョン様(イ・ビョンホン)の人気にあやかってという部分も大きいと思うけど、何と言ってもヒロイン「テヒ」を演じたイ・ウンジュが自殺したという事が影響しているんだろうと思われ。
「一応チェックしておかなくちゃなー」とは思ってたものの、どーせオバ様が大挙して押し寄せるんだろうから落ち着いてから見に行こう、とのんびり構えていたら・・・公開終了日に駆け込み鑑賞になっちゃいました(^-^;

話は1983年の大学生時代のインウとテヒの関係から始まり、一旦話がブチッと切れて2000年に飛ぶ。
話が2000年にいきなり飛んだ段階では何がどーなってんだかよく判らないんだけど、2000年のインウのエピソードを見せながら折々に1983年当時のテヒとのやりとりや関係、そして別れを小出しにして見せて行って、それがどうして2000年の話に繋がるのか?という種明かしをして行くという「変則純愛モノ」といった趣でした。

ビョン様が「ウブな大学生」を演じるというのは余りに違和感がありますが、彼はなかなか芸達者だな。
「キラースマイル@おば瞬殺」というイメージのビョン様ですが、もし彼を全く知らなければ違和感を感じる事はなかったであろう・・・ウブな大学生と成熟した大人の男性、そしてテヒの面影を見つけて動揺する純情な男という顔を巧みに使い分けていたと思います。

もっともヨン様が詰襟着て雪だるま作っても(by 冬ソナ)許されるんだから、大学生のビョン様なんて全然OKでしょ(笑)

本作に関して全く情報を仕入れずに見に行ったので、「どーせありがちな韓流純愛モノでしょ」とタカくくってたんですが、話が進んでいくと「はぁ!?」という驚きの展開が待っていました(^-^;
どーしてよりによってコイツなんですか・・・他の子だっていいぢゃんか・・・(←1人つぶやきながら鑑賞するぴよ)

ネタ的には確かに「究極の(そして永遠の)純愛」がテーマなんですが、ここまでヒネらなくてもいいんじゃないの?と思ってしまったんですよ・・・
だって「どうしてお前は俺を判らないんだ!?俺はこんなにお前を感じているのに!!」とビョン様が慟哭するシーン、めちゃめちゃ切なかったですよ!めちゃめちゃ切ないんだけどぉ〜、そこにいる「お前」のビジュアルが・・・ぴよに軽く拒否反応を起こさせていますけど(苦笑)

映像全般、特にテヒと不器用にワルツを踊るシーン等は物凄く美しい。岩山に上って手を広げて辺りを見渡すシーンも、ラストの鳥のように大空を羽ばたくがごとくカメラが景色を舐めて行く撮り方も、ノスタルジックで切なく美しい絵作りがされていて非常に好感が持てます。
話の展開自体も、エピソードの見せ方もよく出来た「秀作」だと思うんですが・・・どーも違和感が(^-^;

テヒを演じたイ・ウンジュ嬢、終始地味で抑え目ながら儚げな美少女を演じていてとてもよかったですネ。
ようやく手にしたと思ったら、するりと指の間からこぼれ落ちてしまう・・・そんな儚さを感じさせるのは、もしかしたらぴよの中で彼女が自殺してしまったという事実が頭の中にこびりついて、勝手に彼女の切なく儚い人生をテヒに重ね合わせてしまっているからでしょうか・・・

先の楽しみな才能溢れる美しい女優さんだったのに・・・本当に本当に残念です。
改めて心より彼女のご冥福を祈りたいと思います。







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2005年06月09日(木) 大統領の理髪師

監督:イム・チャンサン
出演:ソン・ガンホ
    ムン・ソリ
    イ・ジェウン、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
1960年代韓国。軍事クーデターの後、新政権が誕生した。大統領官邸のある町に住む理髪師のソン・ハンモは、ひょんなきっかけで大統領の理髪師という大役を仰せつかる。緊張しつつも誠実に仕事をこなし、やがて町で一目置かれる立場になった。ところが北朝鮮武装ゲリラ侵入事件が起きた事で町は恐慌に陥るのだ。彼らが下痢をしていたために同じ症状を訴える者は「マルクス病」とされ、スパイ容疑で次々と逮捕されてしまったのだ。そんな折、ハンモの息子も下痢を訴え・・・


【感想】
韓国で公開されるや、わずか1ヶ月で200万人の観客動員数を叩き出したメガヒット作。監督は1969年生まれの若き韓国の巨星となるか!?本作が監督デビュー作となるイム・チャンサン氏。
主人公ハンモ役を「JSA」「殺人の追憶」等の名作に次々出演している名優ソン・ガンホ、ハンモの妻役を「オアシス」での鬼気迫る演技で記憶に新しいムン・ソリが演じています。

1960〜70年代の韓国は、軍事クーデターで幕を開け、1979年10月に暗殺されるまで独裁者として君臨し続けたパク・チョンヒ大統領の軍事政権だった。
その間ベトナム戦争派兵があったり、北朝鮮武装ゲリラ事件があったりして町は戒厳令が敷かれ、長きに渡りこの時代を映画化するのは韓国ではタブーだったそうです。

通常この時代を映画化するというと、どうしても政治色が濃くて小難しい(又は殺伐とした)カラーになってしまうだろうと誰もが思うトコロですが、本作はそんな暗い時代を「大統領官邸のある町」に住む「大統領の理髪師」という大役を仰せつかった町の1市民の視点から語る事で、とてもコミカルに楽しく時代を見せてくれています。

息子の生まれた背景と時代の事件を絡めてエピソードにしている辺りで掴みはOK!
その後も基本的にコミカルなエピソードを綿々と連ねて行くんだけど、かなり時代に対する風刺を効かせています。

劇中で話が大きく動く(時代も大きく動く)「北朝鮮武装ゲリラ侵入事件」の見せ方も、相当緊迫するハズなのにものすごくコミカルで笑わす!笑わす!その後国民を苦しめた「マルクス病」という謂れのない奇病の犠牲者達も、殺伐となるギリギリのラインで「切ない」に留めて→親子愛に転化させていく妙技。
とても本作が初監督作品とは思えない、素晴らしい監督の力量!今後のイム監督の新作が楽しみです。

日本人として韓国の歴史を見ると「パク・チョンヒ大統領=とんでもねぇ軍事独裁者」というイメージしかなかったのですが、本作は「大統領官邸のある町に住んでいる→何となく大統領を身近に感じて盲目的に慕っている」という立場の人達の視点で見せる事で、かなりパク・チョンヒ氏を好意的に描いていたように思います。
実際のトコロはどうなんでしょう?韓国の国民にとってパク・チョンヒは恐ろしい独裁者だったのでしょうか?それともこの映画で描かれているような好意的な人物だったのでしょうか?

少なくとも一人息子が逮捕された挙句に不具にされてしまったのにハンモは恨み言一つ言わないし、どう考えてもオヤジのせいでそんな目に遭ってしまった息子も、グチ一つ言わずに父親を全面的に信用して愛している。
見ていてこの部分は違和感があったのですが、でもハンモの息子に対する愛と「必ず治す!」という執念に心打たれたぴよは「こんなに麗しい親子愛なんだから違和感持ってもしゃーないかー(をい)」と妙に納得させられちゃいました(^-^;

韓国の暗く不遇(だとばっかり思っていた)時代が、見せ方一つでこんなにハートフルでコミカルな作品に出来る。
この時代の韓国の事をあまりよく知らないぴよには、きっと痛烈な風刺?ブラックユーモアとして見せているんだろう部分のいくつかはよく理解出来ませんでした。それがちょっと残念です。
本作をご覧になる方は、60〜70年代の韓国の歴史を色んな側面から調べてから鑑賞した方が、よりこの作品の深い部分や背景まで楽しめるんじゃないかな?と思いますね。







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2005年06月08日(水) フレンチなしあわせのみつけ方

監督:イヴァン・アタル
出演:シャルロット・ゲンズブール
    イヴァン・アタル
    アラン・シャバ
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
自動車会社に勤めるヴァンサンは、不動産仲介業をする妻と小学生の息子の3人家族。無邪気な妻ガブリエルを心から愛しているが、夫婦は少々倦怠気味。昔からの友人は、年中妻と激しい喧嘩が絶えないジョルジュと独身貴族で常に女性にモテモテのフレッドの2人。3人で集まっては語る事と言えば相変わらず女性の事ばかり。ふとしたきっかけで浮気を始めたヴァンサンだが、それに気付いて悩みつつもどうする事も出来ないガブリエルだった・・・


【感想】
「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール(2003.9.22鑑賞)」でバカップル振りを散々見せ付けて本国で大当たりしたイヴァン・アタル氏の新作は、またしてもシャルロットと夫婦役で登場する「大人のちょっぴり切ない恋愛・夫婦模様」
映画好きな方なら説明はいらないと思いますが・・・イヴァンとシャルロットは実生活でも夫婦ですから。

映画は2組の夫婦とモテモテ独身男性が中心で、それに喧嘩が絶えないジョルジュ夫婦の隣家に住むラブラブ夫婦とヴァンサンが浮気する独身女性を加えて、それぞれの大人の恋の事情をエピソードを散りばめながら、時に笑わせて時に共感させて時にホロリとさせて見せていく・・・という趣向。

個々のエピソードはなかなか面白いモノもあって、特に夫婦として倦怠期を迎えたヴァンサンとジョルジュの吠えっぷりは世の既婚男性諸氏の共通見解でしょう(きっと同調する方も多いんじゃないかな?苦笑)
そしてグチを垂れる妻帯者の友人達に、「どんなにうるさい妻だろうが1人で飯食って1人で寝る孤独よりはマシ」と語る独身貴族フレッドの言葉が身に染みている人も多い事でしょう。

また男性側だけではなくて女性側、特に夫の浮気を確信しつつもその事実をヴァンサンにぶつけられずに悶々とするガブリエルと、当の浮気相手のエステシャンの心理状態の見せ方も巧です。

大人じゃないと同調しにくい・・・倦怠期の夫婦とはこんなもんだ、独身貴族を気取ってみても実は結婚に憧れる、浮気は許せないけど愛しているから弱気になってしまう、どんなに愛しても必ず妻の元に帰ってしまう等、複雑な大人ゴコロ。
・・・逆にそんな微妙な年齢(30代中盤〜40代前半辺りか?)の人なら、この作品中の登場人物の誰かにどこかしら共感したり同調出来るんじゃないかな?と思う。

割と秀逸なエピソードが散りばめられてると思うんだけど、話をまとめ上げるパワーのあるパンチの効いたエピソードがない為に、どーもダラダラとエピソードを並べただけで終わってしまった・・・そんなイメージになっちゃいました。
多分ヴァンサンの浮気ネタが一番の柱なハズなんですが、どーも弱いんだなぁ〜!コレは残念だった。うん。

結局何を持ってして「夫婦の幸せの形」と言えるのか?その答えはまるで見えません。
まあ、幸せの基準なんて人それぞれだし、コレと言った答えがないのが夫婦の形ですから!と言われたらそのとーりなんですけどねぇ・・・だったらこの映画の言いたい事って何よ?
少なくともこのタイトルの意味、映画見てもぜーんぜんわかんなかったもんなぁ〜(^-^;







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2005年06月06日(月) バッド・エデュケーション

監督:ペドロ・アルモドバル
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル
    フェレ・マルチネス
    ハピエル・カマラ、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
1980年マドリッド。若くして成功した映画監督エンリケの元にある日イグナシオと名乗る青年が訪ねてくる。16年振りに会う彼とは寄宿舎で共に過ごした旧友・・・以上の関係だった。イグナシオの余りの変貌振りにいぶかしがるエンリケだったが、彼が持ち込んだシナリオに夢中になってしまう。それは2人が過ごした寄宿舎時代の悲劇と、エンリケを守る為に自らを犠牲にしたイグナシオの本心が綴ってあったのだ。


【感想】
「トーク・トゥー・ハー(2003.8.16鑑賞)」で世界中から大絶賛を受けたペドロ・アルモドバル監督最新作は、監督自身の半自伝的映画・・・と言うよりも、ぴよにとってはガエル君主演最新作!ただそれだけの理由で鑑賞!!(笑)
どーでもいいけどガエル君の作品って何故か単館ロードショーばっかり。まだ日本での認知度低いん?それともハリウッド大物監督が撮らないとダメなん?もうそろそろブレイクしてくれてもいい頃なんだけどなー(ぶつぶつ)

さて。
本作は監督の半自伝という事だそーですが(ぴよは鑑賞後公式サイトを見るまで知らなかった)、この監督さんゲイだったんですか?ち、違う・・・よね?(^-^;
ま、いいや・・・とにかくホモネタだとは知らなかったので、当たり前みたいに登場人物の殆どがホモだったり少年性愛者だったりするのでおったまげました!こりゃー良い子の少年少女の皆さんには見せられない作品ですわなー(笑)

マジメに本作の事について書くと(←って、マジメに映画感想書いた事あったのかよ?<自分)
甘美で切ない少年時代の恋を引きずる映画監督エンリケ。でも16年振りに会えた初恋の人の変貌振りに、「コイツ本当に俺が愛したイグナシオ君なのかぁ?それにしてもこのシナリオの話は確かに当時の俺達の事が書かれてるし」という訳で、わずかな手掛かりを元に「自称イグナシオ君」の真実を探しに出かける訳だ。

まあ、ここら辺を差して予告編で「サスペンス」と謳っているんだと思いますが、はっきり言ってこの作品は決してサスペンスではないと思いますよ。
それよりももっと登場人物の心のヒダや精神世界を描きたかったんだろーと思います。

事が「愛した人」だけに、半ば確信しているけれど真実を知らずにいられない。
真実を中途半端に知ってしまうと、今度は更に相手の真意を確かめたくて繋ぎ止めておかなければ気が済まない。
苦しい恋をした事があるなら、こういう気持ちは誰だって理解出来るよね?
ネタはホモだけど(こらこら)、この作品に登場するホモ男達はみんなそういう苦しい思いに悶えているのだ。

じゃあ「自称イグナシオ君」は何故劇中劇の「サハラ役」にこだわったんだろう?
ここがまた切ないなぁ・・・と思ったんですよね。
映画がクランクアップした直後に自称イグナシオ君は号泣するんですが、訳わかんなくて「はぁ?」と思ってたらその理由はクライマックスで薄らハゲたおっさんが語ってくれました。←をい

ある人は報われない愛の真実の在処を探し、ある人は利用されていると百も承知でも自分の愛する心だけを拠り所にして一途に付きまとい、そしてある人は自分の罪の根源を演じる事でその贖罪を請う。
誰もが切ない、誰もが悲しい、そして誰もが苦しい。

・・・と、思いっきり詩的に(←ぴよにはコレが精一杯だ)書きましたが、
多分この映画を見た人のほとんどは「なんぢゃ、こりゃ」「つまらーん」と思うでしょう(爆)
ま、実際ぴよも映画見ながら「とってもおセンチだけど、とてもじゃないけど万人ウケする作品ぢゃねーな」と思ったし、日本人には絶対にウケない事必至の作りですもの・・・どーも判りにくいっつーか面白味がないっつーか(^-^;

はっきり言って、ガエル君が熱烈に好きかアルモドバル監督作品を盲愛している方以外には薦めません。
ただガエル君ファンなら見て絶対に損はないです!コレだけは保障します!!

・・・脱ぐよ♪ギリギリまで行くから♪ムハーッ! ←バカは放っておいて下さい(苦笑)







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2005年06月05日(日) 電車男

監督:村上正典
出演:山田孝之
    中谷美紀
    国仲涼子、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
電車の中で暴れる中年オヤジから若い女性を助けた男。22歳秋葉系オタク、彼女いない暦22年。やがて彼女からエルメスのティーカップがお礼に届いた事で一気にヒートアップ!某巨大掲示板の仲間にとまどう気持ちと淡い恋心を相談。そして仲間達もこのオタク「電車男」の為に奮闘するのだ。


【感想】
某巨大掲示板(って言うか、今更名前書かないのも不自然なので以後2ちゃんと書きます)で実際にやりとりが起こり、一大センセーションを巻き起こした奇跡の純愛物語の映画化。
まあ、ネットやってる人なら「電車男」の話を知らない人はほとんどいないでしょう。それに昨年秋に書籍化されるや驚異的な大ヒットを記録しましたから、それで知った方も多かったでしょう。

ぴよは書籍版は未読ですが、2ちゃんのスレッドをまとめたサイト(中の人さん編)は友達に教えてもらって徹夜で読み耽って涙しまくったタイプなので、この作品には随分個人的にも思い入れがあると言っていいでしょう。

まずこの純愛物語を映画化するに当たって、一番の難関が「2ちゃんスレの文章の羅列を、どうやって映像化していくのか?そして2ちゃんの住人達の様子やスレの雰囲気をどうやって出していくのか?」という事だと思ったんですが・・・
少なくともこの作品はとても上手にまとめ上げていたと思いましたね。
登場する2ちゃん住人達を限定してそれぞれにスポットを当てる事で、相談する電車男側とそれに本気で激励したり時に皮肉ったりしながらも電車男に肩入れして行く2ちゃん住人達の心情をうまく表現していると思いましたわ。

それから多少作り込み過ぎなエピソードもありましたが、概ね実際のエピソードを膨らませて使っている程度だと思ったし、クライマックスシーンの作り方も映画上映時間を考えるとコレでよかったんじゃないかな?と好意的に見れました。

主演の山田孝之クンの好演が光りましたねー♪
女性の扱いに慣れなくてオドオドしてる様子なんて、本当にこの人オタクなんじゃないか?と思うくらいリアリティがあって良かったっすよ。山田クンの相方が中谷美紀ちゃんってのは、この話を知らない人には「年齢差あり過ぎて違和感あるよー」と言われそうですが、コレは仕方ないですよね・・・実際のスレで「エルメスさんは中谷美紀似」って言われてますから。
そんな訳で、スレを一通り読んだ人ならエルメス役は彼女以外に考えられないでしょう。

どうしても難しいのがエルメス側の気持ちの見せ方ですよね。
2ちゃんに参加してるのは電車男だけだから、彼の書き込みからしか彼女の様子を想像するしかないんですから。
本作では「PCを買いに行こうと約束した(←コレは実際にあった出来事)」エピソードに絡めて彼女の側の気持ちも上手に出していたと思いましたね・・・

ってね、この感想書きながら自分でもよく判らなくなって来ました(^-^;
だってこの話を元々知ってて、映画では表現されてなかったエピソードも知ってるぴよが見てるんですから、映画見ながら自分の頭の中で勝手に話を補完して膨らませながら見ちゃってたと思うんですよ(苦笑)
だから元々2ちゃんスレの事も知らない、書籍も読んでないって人が見たら一体どう感じるのか想像付きません。

少なくともぴよの感想とオススメ度は「このスレの話をあらかじめ知ってる方」限定だと思って下さい。
もしお友達でPCを持ってない、2ちゃんを知らない、電車男?ナンデスカ?という方がいたら・・・その方には是非この映画を見てもらってですネ、どれくらい理解出来たのか聞いてみて欲しいです。

個人的には映画の締めくくり方もよかった。
スレは「卒業」という形で終わっていますが、映画らしいいい味付けがしてあったと思いますね。

・・・そうそう。スタッフテロップが流れても直ぐに席を立たないよーにね!
(このシーンは実際の2ちゃんスレ住人のカキコを踏まえたネタだとぴよは思ったんだけどナ♪)







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