ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2004年11月30日(火) カンフーハッスル

監督:チャウ・シンチー
出演:チャウ・シンチー
    ユン・ワー
    ユン・チウ、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
混沌と不安な時代の中国、こんな時代を闊歩するのは悪の力だ!と信じる町のチンピラ・シンの夢は、人々を震え上がらせる冷酷非道なギャング集団「斧頭会」のメンバーに入れてもらう事。とある貧民街のアパート「豚小屋砦」で「オレは斧頭会のメンバーだぞ!」とうそぶいて恐喝しようとしたシンは、貧民達に散々打ちのめされてしまう。だがこの事がきっかけでこのアパートにカンフーの達人がいると斧頭会の目に留まり、一斉攻撃を仕掛けられた豚小屋砦だったが・・・


【感想】
「少林サッカー(2002.7.1鑑賞)」で大ヒットを飛ばしたチャウ・シンチーの新作。
今作も監督、製作、脚本、主演とマルチに活躍してますが、アクション監督やCG効果は前作を凌ぐ世界&香港の巨匠達を取り揃えて、正に「満を持して」お届けの話題作ですヨ♪
なんてったってアクション担当にサモ・ハン・キンポーの名前がクレジットされてますからねー!それでなくてもぴよは前作の少林サッカーが超ハマッた口ですから、期待はいやがおうにも盛り上がるってー訳です♪

予告編からガンガンに飛ばす「ありえねー!」のコピーですが、確かにありえねーアクションの畳み掛けは今作も健在。むしろ前作の少林サッカーよりもアクションシーンの派手さは上回っていると思います。
結構オイシイ多彩なキャラも用意してて、ほとんどの人が「豚小屋砦」の大家夫人にはホレるでしょう(笑)
あちこちに散りばめられたギャグも前作同様健在。アクションシーンでも笑わせ、下らない会話でも笑わせ、そしてやっぱりお約束のよーにお下劣なギャグ(これは日本人はちょっと引く手合いだけど)もバッチリ☆

だけど、ぴよははっきり言ってあんまり乗れなかった。
いや・・・結構笑ったりしてたんだけど、でも「なぁ〜んかなぁ・・」って気分だった。

少林サッカーが余りに衝撃的過ぎたんだよね。
「普通だったら絶対にウケそーにもないバカスポ根映画」が余りに今までにない斬新な作りで、そのチャウ・シンチーの第二弾だったらもっとスゴイ物が出てくるに違いないって期待し過ぎてたんだと思うんだよね。
って言うか、期待しない人なんていないでしょ?期待しちゃって当たり前だよね?
あの作品を基準にすると、どうしても「なーんかダレるし失速気味って感じぃ〜?」という評価になっちゃう。

大体からして、主人公シンの活躍がほとんどないってのは(この展開では仕方ないけど)痛過ぎる。
逆にヘタレな部分で笑わせようという趣向だというのはよーく判るし、確かに相棒とナイフを投げ合ったりするシーンなんて大笑いさせてもらったけど、クライマックスギリギリまでヘタレだとダレるんだよね。

確かにそれも考慮に入れて、主人公がヘタレな間は脇キャラがちゃんと派手なアクションやったり笑わせたりしてくれるんだけど、それを主人公にやってもらいたいのが観客の心理だと思うんですよ。
いくら脇キャラが笑わせたりアクション見せてくれても、主人公に魅力を感じなければクライマックスは生きない。
ぴよは「チャウ・シンチーの弾ける魅力、そして彼のアクションとギャグの畳み掛け!」が見たかったんだ。

CG処理にマトリックスシリーズのスタッフを起用しているのが話題になるであろう事も、少林サッカーがウケた事で今作も映画館に観客が足を運んでくれるだろう事も、チャウ・シンチーは何もかも見越している。
だから少林サッカーやマトリックスのパロもソツなく入れて、映画好きを喜ばせようという計算もきっちり出来てるし、本当に頭のいい人なんだろうなぁ・・と思う。

それでもやっぱり少林サッカーを基準にすると評価は低くならざるを得ない。







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2004年11月26日(金) ピエロの赤い鼻

監督:ジャン・ベッケル
出演:ジャック・ヴィユレ
    アンドレ・デュソリエ
    ティエリー・レルミット、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
14歳のリシュアンは、父・ジャックが毎週ピエロに扮装して人々を笑わせている事が不満で仕方ない。友達に「お前のお父さん面白いな」と言われるのが屈辱で仕方ないのだ。今日もお祭り会場でピエロを演じる父の姿にうんざりしていると、そこに父の古くからの友人アンドレが声をかけてきたのだ。「君のお父さんがピエロになった理由を教えてあげよう」・・・それはジャックとアンドレの悲しい過去の物語だったのだ。


【感想】
ミシェル・カン氏著の同名小説の映画化。世界15ヶ国で翻訳されたベストセラー小説で(勿論日本でも出版されてます)、本作のリメイク権をいち早くスピルバーグ氏が獲得した事でもちょっとした話題に・・・なってませんか?(^-^;
実はぴよが住んでる名古屋では今日で公開終了で、ギリギリで慌てて見に行った次第。
そんな訳なので、ロクにこの作品の情報も仕入れず(これはいつもの事だけど)映画館に入ると、まずスクリーンに映し出されたのは輝かんばかりの「文部科学省推薦」の文字・・・なんだヨ、つまんなそうな作品だなぁ(をい)

これがね、予想に反してかなり泣かされちゃって!嬉しい裏切りって言うのかしら!?

舞台は60年代フランス(映画中に説明はないけど、キャラクターの年齢考えると結果的にそーなる)、父親がピエロになってる事が恥ずかしくてちょっと呪ってる状態の少年が、どうして父がピエロになったのかという理由を父の親友から聞かされた事で、彼の中で父への見方がガラリと変わるという筋なのですが。
それは単なる映画の大筋の話で、肝心なのは「父親がピエロになった理由」の回想シーンな訳ですわ。

ぶっちゃけ言って、ジャックとアンドレはどーでもいい←いきなり(^-^;
ぴよは元サーカスのピエロだったドイツ兵、そしてジャックとアンドレによって人生を翻弄される事になってしまった老夫婦の姿に涙しましたね。彼らは真の英雄だった。

彼らのような「真の英雄」は、あの戦時下においてきっと星の数ほどいただろう。
彼らは誰に自慢するでもなく信念を貫き、本当の正義と勇気を体現し、そして無残に散り、墓碑にその名を刻む事すら出来ずに朽ち、歴史の中に埋もれて誰もその名を語り継ぐ事もない。
しかしながら、その「真の英雄」達の何と高潔だった事か!
更には彼らは自分の身を呈してまで救った罪深き人達を恨む事無く、彼らの懺悔を受け入れ許そうというのだ。
こんなに素晴らしい英雄達が、今の時代に一体どれくらいいてくれるんだろうか?

フランス映画らしいエスプリの効いた会話と、フランス映画らしいもったりした展開を楽しませてくれて、でもフランス映画らしい難解さはなくて、今の混乱した時代に生きる人の誰の心にもズシンと訴えかけるだけの説得力はある。
映画ラストでジャックパパが「よろこびの歌」を歌うのはやり過ぎだろー!と思いつつも、この曲がまた泣かせるからニクイんだよなぁ・・・少々泣かせを演出し過ぎだとは百も承知でハマってる自分が悔しいし!(^-^;

それにしても、主人公のジャックとアンドレに肩入れ出来ないのが本作の欠点とも言うべきか。
決して悪者ではないけど、彼らの所業を鑑みると息子の「ブラボー!パパ!」というセリフは弱い。
英雄に出会って己の所業を心から反省し、自分のせいで犠牲になった人への贖罪でピエロになって、人々に「あの時の自分」のように「心にいつも笑みを!」という精神を忘れないようパフォーマンスを続けるジャクパパは正しいと思うよ。
でもブラボーなのはパパじゃなくてドイツ兵と老夫婦でしょ?ってツッコミ入れたくなっちゃう人は多いかと(^-^;

見せ方にもう一捻り(もうワンクッション)あった方がしっくり来たかもしれないな。
例えば父子じゃなくて、設定を現代にしてじいちゃんと孫という関係とか、語るのが当事者だった父親の友人ではなくて、彼らから後に話を聞いた母親からの伝聞とか・・・

でも、それはあくまでも映画の構成の話。
この作品が発する切なくも心振るわせる「真の英雄の話」は、誰の心にもストレートに飛び込んで来ますヨ!







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2004年11月25日(木) ポーラー・エクスプレス(吹替版)

監督:ロバート・ゼメキス
声の出演:唐沢寿明(車掌、サンタ、ホーボー、ヒーロー・ボーイの父親、大人になったヒーロー・ボーイ)、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
クリスマスイブの夜、サンタの存在を疑い始めていた少年は突然の轟音にベッドから飛び起きた。パジャマ姿のまま外に駆け出してみると、そこにはもうもうと白い煙を上げる蒸気機関車「ポーラー・エクスプレス」が。車掌は少年に「一緒に来るかい?」と誘う。半信半疑で乗り込んだ少年は、引っ込み思案の少女や知ったかぶりの少年、そして無口な少年達と出会い、その先に何があるか判らない北極点に向けて旅が始まるのだった。


【感想】
ロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演の最新作。
C.V.オールズバーグ氏著の不朽の名作「急行『北極号』」が原作ですが(日本語版は村上春樹氏が翻訳)、30ページ余りの短編をエピソードを膨らませて大人も子供も楽しめるクリスマス・ムービーに仕立ててあります。
トム・ハンクスが5役の声を演じて話題になっていたので楽しみにしていたのですが、ぴよは吹替版の試写会が当たったので残念ながら唐沢クンが声を吹替えたモノを鑑賞。でも彼も頑張って(トムとは吹替えた役が微妙に違うけど)5役の声を使い分けていますヨ♪

予告編を何度も見てて、友達と「コレってさー、予告編見ただけで映画感想書けちゃうくらい先が読めるよねぇ」って言ってたんだけど、本当にそのまんまでした。

そのまんまがいけない訳じゃーありませんヨ。
予告編にはないシーンもいっぱいあるし(当たり前)、スピード感があってダレないし、大人が見ても子供が見てもワクワクするような、そう・・まるで映画見ながらディズニーランドのアトラクションを楽しんでるよーな気分になるんだよね。

今作、アニメーションではなくて「パフォーマンス・キャプチャー」という新技術を駆使して作られていて、マーカーと呼ばれる反射球を役者の全身に取り付けて俳優の演じる動きを動く立体画像として取り込み、更には顔面や頭皮にまでマーカーを装着させて、その微妙な表情の動きまで細部に渡りデジタル映像に再現させたというのも話題になってます。
実際、最初に予告編見た時はしばらく実写だと勘違いしてたくらいですから(^-^;

で、このパフォーマンス・キャプチャーの映像ですが、確かに悪くありません。
人間だけではなく動物達の動きも非常に繊細だし、鷲(鷹か?)が滝を急降下して巣に戻るシーンやポーラー・エクスプレスが暴走するシーン等、実写ではなかなか撮るのが難しい動きやアングル等を絵で作る事が出来たのは、ひとえにこのデジタル最新技術があっての賜物でしょう。

しかしながら「悪くはない」止まりで、まだまだこの技術は進化の過程にあるんだろうな、という感じ。
確かに素晴らしい技術だと思うし美しい映像だとも思うけど、中途半端にリアルで中途半端にアニメっぽいというどっちつかずの映像になっているという印象が強く、正直言うと「これならピクサースタジオのアニメの方が突き抜けた動きを楽しませてくれる分、エンターテイメントとして格が上だな」というのがぴよの実感ですな。
もしかしたら、車掌の絵ヅラがトム・ハンクスご本人そのまんまだったのが原因かもしれない。
これが「中途半端にリアルなのに、実感が今ヒトツない映像」の原因だったんじゃなかろーかと今になって思うわ。

まあでもネ、楽しい映画ですよ。
内容は予告編で予想したトーリの磐石な展開ですし、殺伐としたこの時代に子供にも大人にも持ち続けていたい夢と友情と希望と愛と勇気と力を・・・ご家族お揃いでお楽しみ下さいな♪








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2004年11月20日(土) 透光の樹

監督:根岸吉太郎
出演:秋吉久美子
    永島敏行
    高橋昌也、他
オススメ度:☆


【あらすじ】
番組制作会社の社長・今井は25年ぶりに鶴来町にやって来た。かつて取材した刀鍛冶職人の山崎火峯氏の家をたまたま見つけた今井は、当時高校生だった火峯の娘・千桐が老いて寝たきりになった火峯の介護をしながら借金に負われている事を知る。美しい千桐に魅せられた今井が彼女に援助を申し出ると、千桐は「私を買ってください」と答えたのだ。


【感想】
第35回谷崎潤一郎賞を受賞した高樹のぶ子氏著のベストセラー小説の映画化。
ぴよは一応文学少女だったので谷崎の作品は一通り読んでいる。「痴人の愛」を読んだのは高校生の頃だったが、倒錯した究極の愛の世界は当時セックスのセの字も知らないウブアホなぴよを、随分ときめかせて胸をざわつかせたものだ。
てな訳で、谷崎作品は文庫化された物は全て読んでますが、この作品の原作は未見です。
でも谷崎潤一郎賞を受賞した「究極の大人の愛」をテーマにした話なら、きっとぴよの心をエッチな気分でいっぱいにしてくれるに違いない(こらこら)と、相当期待していた1本。

この映画の舞台挨拶の様子をTVの芸能ニュースでチラリと見ましたが、どーやら映画の内容そっちのけで秋吉久美子の26歳年下の彼のネタばっかり。加えて言えば、本来「今井役」をやるはずが途中降板したショーケンと恐喝騒ぎでモメまくってるよーで・・・この作品の話題ってそれくらいしかなかったよね?(^-^;

それもその筈、ぜーんぜん面白くないんだもんっ(←今日も吠え)
コレが大人の恋愛?究極の純愛?はぁ?ナンデスカ?コレハ・・・って映画っすよ(きっぱり)

そもそも役者のセリフがすんげー浮いてるんだよな。
きっと原作もこういうセリフ回しなんだろうけど、活字にして読むのとそれを耳で聞きながら映像を見るのは別。
時代設定は昭和63年という事になってますが、昭和63年だろーが平成16年だろーがこんなクサい&陳腐なセリフで口説く男なんているわけねーだろ!もしいたら瞬殺決定だろ!笑うよ!つーか思いっきり笑ったよ!!

R-18指定になってる本作、簡単に言っちゃえば「ヤってヤってヤリまくり」なんだけど(笑)、秋吉久美子も頑張って「中年」と呼ばれる年齢になっても尚美し過ぎる姿態を惜しげもなくバンバン晒してるんですけど・・・正直言って「艶かしい」というよりも「白々しい」としか思えなかった。
根本的に「やーらしくない」んだよな。叙情的に美しく大人の性交シーンを見せたいと思っての演出?なのかもしれませんが、はっきり言えば「見ててもソソられないしときめかない」
・・・おじちゃんとおばちゃんのエッチシーンにそんなもの求めるなって言われたら「そーですよネ」と答えるしかないけど、だったら映画の大部分を占めるこの「クソ面白くないエッチシーン」をどう捉えればいいのやら(^-^;

映像美が本作の魅力の重大な要素でもあるハズ・・・予告編では「映像化不可能と言われた名作がついに!」みたいに煽ってありましたしねぇ。
確かに映像には随分こだわっているよーで、金沢の数々の名勝を四季折々に触れて魅力的に見せてくれますし、霧の中に佇む大杉や一面のカタクリの花には監督のこだわった美意識を感じさせますし。
でも「映像化不可能と言われた」と煽るほどすんごい映像とは思わなかったけどなぁ。もしかしてこの映像化が不可能だと言われてた理由って「これだけ裸出しまくってくれる有名中年女優はいないだろう」って事だったのかしら?(爆)

そもそもこの映画の作りが「不倫は美しい」っていう誤解をさせる作りなのは問題だと思うんだよな。って言うか、どうして大人の恋愛がテーマの作品って「不倫」なんでしょうか?夫婦愛って大人の恋愛じゃないの?
もっとも長年連れ添った老夫婦の平凡で穏やかな慈しみ合う日常を描いても、小説や映画として面白くも何ともないからなんだろうとは思うけどさー(^-^;

ま、今流行り?の「熟年不倫カップル」のデートムービーとしてはオススメ出来る1本ですかね(笑)







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2004年11月19日(金) エイプリルの七面鳥

監督:ピーター・ヘッジス
出演:ケイティ・ホームズ
    パトリシア・クラークソン
    デレク・ルーク、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
感謝祭の朝、エイプリルは一緒に暮らしている彼氏ボビーに手伝ってもらって七面鳥のロースト作りを始めた。初めて家族をNYのアパートに招待して手料理でもてなそうという計画だ。家族とは何年も会っていなかったエイプリル、とりわけ母親とはソリが合わずに衝突ばかりだったけど、母親が癌で余命いくばくもない事を知った彼女は、家族揃って過ごせる最後になるであろう感謝祭を、母親が大好きな七面鳥のローストを食べて一緒に過ごしたかったのだ。


【感想】
サンダンス映画祭等で世界の映画人達から満場の拍手を持って大絶賛された作品。監督は「ギルバート・グレイプ」や「アバウト・ア・ボーイ」等の脚本を手掛けて評価の高いピーター・ヘッジス氏が初めてメガホンを取っています。

氏の脚本の手腕は織り込み済みですが、地味な作りながら実に見せ方がウマい!
映画冒頭、エイプリルが感謝祭の七面鳥料理に挑戦するくだりから始まり、場面が切り替わると同時刻の別の場所・・・郊外の閑静な住宅街からエイプリルの家族が車に乗って出かける支度をしているシーンを見せる。
エイプリル側の奮闘ぶりと家族の珍道中(謎)を交互に見せながら話は進むが、お互いの人間関係や家族の歴史・母親の病気の事等の説明は一切なく、見てる内に自然に観客が理解するように工夫されています。

話のネタというか筋は結構シンプルでしてね、
長年仲違いしていた家族(とりわけ母親)と主人公の女の子が、母親が癌で余命いくばくもないと知って、感謝祭をきっかけに和解しようというだけの話なんですが、これが和解する日が母親の誕生日でも両親の結婚記念日でもクリスマスでも独立記念日でもなくて、敢えて「感謝祭」というのがミソ。

映画中に、エイプリルが同じアパートに住む華僑のファミリーに「感謝祭」の由来を説明するくだりが出てくるんだけど、実はぴよも感謝祭の由来を知らなかったんすよね(^-^;
感謝祭というのは、最初にアメリカ新大陸に白人が入植して来た時、ロクに食べ物もなく大変な苦労をして、それをアメリカ先住民の皆さんに助けてもらって必死に頑張り、初めて秋に収穫出来た事を先住民のみんなと共に喜び感謝したという事から始まったそーなんです。

様々なエピソードをバラバラに見せながら、この「感謝祭の由来」の話に呼応するように話は収束していく。
エイプリルはそれまで全く交流のなかった同じアパートの住民と初めてコミュニケーションを取り、アウトローだった彼は彼女の家族を安心させる為にきちんと身なりを整えて花を買い、最大限もてなそうと努力する。
白人をある意味逆差別していた黒人ファミリーも、英語がロクに話せない華僑ファミリーも、そしてエイプリルを否定し続けた彼女の家族も皆、一つになって家族の大切さ・隣人との交流とそこから生まれる「愛」を感謝する。

並行してエイプリルの家族側の話が語られるが、この話のもう一つのキーになる母親の存在が際立ってた。
そもそもエイプリルも相当やんちゃな娘だったんだろうけど(苦笑)、言っちゃ〜なんだが「この母にしてこの子あり」状態の、自分の中の常識に凝り固まってて高圧的で辛らつで相当感じの悪い母親。彼女はエゴイスティックで一片からしかモノが見られず、自分の事しか愛せない人で、そんな母親に育てられたお陰でエイプリルの妹なんて正に母親の生き写し(笑)
妹はハスッパな姉を毛嫌いする事で、母親の愛情を自分のものだけにしようと躍起になっている。
「子は親の鏡」とはよく言ったもんだなぁ・・・

そう。「子は親の鏡」なんだよね。
ずっとエイプリルを否定し続けた母親は、死を目前にした自分の姿が写った鏡を見て考える。
自分を写した鏡の向こうには、母親に見捨てられた女の子が必死になって母親を追いかけようとしている。
目を背け続けた憎悪の塊のようなエイプリルという娘、その娘こそが自分の生き写しではないのか?彼女を許せない自分は、また自分の事すらも許せないのではないのか?彼女を受け入れる事が自分を受け入れる事ではないのか?

ラストは誰もが優しい気持ちになれる。
バラバラに提示されたエピソードは、感謝祭の七面鳥ローストがこんがり焼きあがって食べ頃になった頃、美味しくて切なくて優しくてステキなハーモニーを奏でる。

非常に地味な小品という印象だけど、良質で心温まる秀作です。







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2004年11月18日(木) モンスター

監督:パティ・ジェンキンス
出演:シャーリーズ・セロン
    クリスティーナ・リッチ
    ブルース・ダーン、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
1986年フロリダ。娼婦として生きてきたアイリーンは、人生に絶望して自殺を考えていた。「この5ドルを使ったら死のう」と思って入ったとあるバーで、アイリーンはセルビーという同性愛の女性と運命の出会いをする。彼女は生まれて初めてアイリーンを蔑まずに受け入れてくれたのだ。本当の愛を知ったアイリーンはセルビーと共に人生をやり直そうとするのだが、そんな矢先にたまたま取った客に暴行を受けたアイリーンは、思い余ってその男を殺してしまったのだ。


【感想】
「シャーリーズ・セロン@ミューズ」がアカデミー賞主演女優賞を受賞した本作。セロン嬢の美しさは周知の事実ですが、そんな彼女が13キロも体重を増やし、特殊メイクで日焼けした老け顔を作り、下卑た表情に知性のかけらもない下品な言葉遣いに所作という凄まじい役作りをした事でも話題になりましたよね。

どうして美しい人がわざわざ不細工で下品な役をやるのか納得いかないのですが、こういう「役作り」がオスカー選考委員のお気に入りだというのもまた周知の事実(実際セロン嬢はオスカー取ってる訳だし)
まあそれに・・・美女のセロン嬢がわざわざ演じる事に意味があるんだろうな。この連続殺人犯に対して観客が同情するように仕向けようと思ったら、根っからのブス(コラコラ)が演じるよりもセロン嬢が演じた方が肩入れし易いしな。

と思ってたら、全く見当違いもいいとこでした。
この作品は確かに「連続殺人犯・アイリーン」の独白形式のナレーションで話が語られて行きますが、そこには製作者サイドの意図的な感傷や泣かせを全く差し挟まず、決して観客に迎合しない実にストイックな作りになっていました。

確かに彼女の生い立ちには同情の余地があり過ぎるほどある。
しかしながら彼女のとった行動は、差別発言になってしまうかもしれないけれど「いかにも無教養で育ちの悪い人の思考展開」だなぁと、彼女が第一の殺人の後に次々と殺人を重ねてモンスターになっていく過程には、やはり同情の余地はないよなぁとぴよは思ったんだよね。

ロクに愛情も躾も受けず、夢ばかりが先行してしまった無教養な彼女は、娼婦の自分を救ってくれる誰かが、いつか客の中に現れると本気で思っていたのかもしれない。
彼女の夢物語はいつも子供のように無垢だけど、「無垢」でありながら「無知」だった彼女は、いささか現実認識能力に欠けていたと言わざるを得ない。それが顕著なエピソードは、彼女がまともな職を得ようと就職活動をしている時に、履歴書一つ書かずに手ぶらで弁護士事務所の秘書になろうと面接に現れるくだりだろう。

アイリーンと逃亡を共にするセルビーという女性がまたスゴかった。
「どうしてよりによってこの子と出会っちゃったかなぁ」と思わざるを得ませんが(苦笑)、典型的寄生虫タイプのセルビーは、本能的にアイリーンが自分の絶対的庇護者になってくれる事を嗅ぎ取っていたんじゃないだろうか?
セルビーという女性もスゴかったけど、それを演じたクリスティーナ・リッチはもっとスゴかった!
彼女の演技こそオスカーに値すると思うけどなぁ〜(勿論セロン嬢も受賞してしかるべきの熱演でしたが)

男を呪い、そして自分が女性である事も呪い、唯一無二の愛を信じて罪のない人に次々と手をかけたモンスター。
でもアイリーンは元々モンスターだった訳じゃない。彼女を連続殺人犯に導いたのは紛れもなく寄生虫セルビーで、彼女こそが本当の意味でのモンスターだったんじゃないだろうか?と思うんだよね。
法廷でシレっとした表情でアイリーンを冷たく指差すセルビーを見て、アイリーンは何を思ったのか?

余りに痛ましい。
痛ましいけれど同情には値しないし、同情してはいけないとも思う。

だって、アイリーンによって何人もの罪亡き尊い命が奪われているんだもの。







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2004年11月17日(水) ハウルの動く城

監督:宮崎駿
声の出演:木村拓哉(ハウル)
      倍賞千恵子(ソフィー)
      三輪明宏(荒地の魔女)、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
魔法と科学が混在する世界のとある時代、亡き父が残した帽子屋を切り盛りする18歳のソフィーは、ある日「美女の心臓を食らう」と恐れられている魔法使いハウルと出逢った。実際のハウルはとても紳士でステキな人・・・たちまちハウルに魅了されたソフィーだが、ハウルを追い続ける「荒地の魔女」によってソフィーは90歳の老婆に姿を変えられてしまった。家を出たソフィーが成り行きで辿り着いたのは「ハウルの動く城」、彼女は家政婦としてここに住み込む事になったのだが・・・


【感想】
スタジオジブリの宮崎駿監督が送り出す待望の新作アニメーション。
宮崎氏の監督作品にしては珍しい(魔女の宅急便以来か?)、オリジナル脚本ではなく原作の映画化ですね。

まず本作で一番話題になり、かつ心配されていたのは「ハウルの声をキムタクがやる」事。
先に鑑賞した「2046(2004.10.25鑑賞)」でキムタクのナレーション聞いて腰が砕けたぴよは、ハウルの声がどーにもこーにも心配で仕方ありませんでしたが、これがどーして!なかなかハマっていて全く違和感なかったっすね。
つーか、原作のハウルがどういうキャラなのか知りませんが、少なくともこの映画は最初からハウルのキャラをデザインする段階で「声はキムタク♪」というのを想定して設定したんではないか?と思えるくらいイメージが合ってた。

ソフィーの声がな・・・
18歳と90歳の声を使い分けるのに倍賞千恵子サンは随分苦労されたんじゃないか?と思われますし、実際よく使い分けているなぁとは思うけど、やっぱ18歳にしては声にハリがないし90歳にしては声にハリがあり過ぎる(苦笑)

「原作を映画化する」というと、どうしても原作で語られる全てを映像化するのはムリなので、所々を端折ったり設定を変えたりしなくちゃいけなくなる。
そういう制約が付いてしまう事が百も承知で、何故宮崎氏は敢えて今「既存の小説の映画化」に取り組んだのだろう?

確かにこの作品は、氏が過去に製作して来た数々のオリジナル脚本作品が発し続けてきたメッセージやキャラクターの集大成のような作りになっていると思う。
しかし様々なキャラにまつわる「呪い」や「契約」が、「愛」によってのみ解き放たれるというのは、ディズニーの「お姫様モノ」のパクリっぽいし(そー言えばこの作品はディズニーも提携してるな。笑)、「オズの魔法使い」へのオマージュとも取れるキャラクターまで登場して、宮崎アニメの集大成なんだか既存の全てのファンタジーの集大成なんだか、ちょっとよくワカラナイ混沌とした設定になってますが。

もーちょっと言うと「原作の映画化」という枠に縛られて、脚本が練り切れずにエピソードが説明不足になっている部分を多々感じさせるのは余りに痛かった(>_<)

消化不良気味のエピソードと設定、そしてキャラクターグッズの売り上げ貢献を見越して作られたかのような、愛嬌があるだけでほとんど意味のないキャラクター(犬だヨ!あの犬!!)等のご出演。
「商業作品」「儲け主義」というイメージの色濃い作品になっているなぁ、という印象はぬぐえない。

映像の美しさもジブリの魅力ですが、充分及第点の付けられる素晴らしい映像になっていたとは思うものの、今まで数多く楽しませてもらった「ハッと息を飲む」程の瑞々しさというのは正直言って感じなかった。
空の描写だったら「紅の豚」の方が素晴らしかったし、鮮やかな草木の様子は「ラピュタ」の方がいい。
もっと言うと、CGを使うようになって少々絵に手を抜いてるんじゃないか?とすら思えてしまう。

CG技術によって今までセル画では表現し切れなかったモノを映像化出来るようになった事は素晴らしいけど、ぴよはやっぱりジブリの素晴らしさは「職人さんが手を抜かずに1枚1枚丁寧に仕上げたセル画の木目細やかさ」にあると思っていただけに、今作のキャラや背景の動きには少々がっかりさせられたというのが正直な感想。
ぶっちゃけ・・・今後は5年か6年に1度くらいのゆるやかなペースで全然構わないので、かつての「セル画ONLY」な作品をジブリさんには作ってもらえないだろうか?とジブリファンのぴよは思うんですが。
(CG使ったアニメーションは、どーやったってピクサースタジオには勝てないと思うんだよネ。苦笑)

と、随分酷評してしまいましたが・・・
コレはあくまでも「あの宮崎アニメ待望の新作」という前置きがあっての事ですよ。
(上記のオススメ度の☆の数も、あくまでも宮崎作品としての評価です)
勿論言うまでもないですが、子供が大挙して押し寄せるTVアニメの映画化作品なんかは足元にも及ばない素晴らしい出来になってますし、話も大人から子供まで老若男女誰もが楽しめる作品になっていますから!

それにしても、宮崎駿氏はいよいよ自分の作りたいネタがなくなってしまったんでしょうか?
もう引退なのかなぁ・・・ちょっと悲しいなぁ・・・そんな予感を感じさせる作品なのでした。








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2004年11月16日(火) スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー

監督:ケリー・コンラン
出演:ジュード・ロウ
    グウィネス・パルトロウ
    アンジェリーナ・ジョリー、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
1938年ニューヨーク。突然空からロボット軍団が飛来して町を襲撃し始めた。野心溢れる新聞記者ポリーは、批難勧告の出ている町に繰り出してスクープ映像を狙う。危うくロボットに踏み潰されそうな所を助けたのは、彼女の元カレ「スカイキャプテン」だった。このロボット襲撃が頻発する科学者誘拐事件と関係があると掴んだポリーは、スカイキャプテンと共に真相究明とスクープゲットの為に遁走するのだが・・・


【感想】
全く無名の新人監督ケリー・コンラン氏が、自身の思い入れで製作したたった6分間の短編「The World of Tomorrow」という作品にプロデューサーが反応し、ついにはアンジー姐さん以下錚々たる顔ぶれが集まって映画化に至ってしまったという、正にアメリカン・ドリームな一作。当然だけど、脚本もケリー氏がフルで頑張っちゃってます。

先の6分間の短編を製作するのに実に4年という長い時間をかけたというケリー監督、とにかく映像にはこだわりまくったというのが痛い程判る作りになってます。
舞台を1938年という時代に設定したのも、レトロ感溢れる映像の中に「この微妙な時代から見た近未来」という「古臭いにも関わらず斬新な映像」を見せる為にチョイスされたんであろうというのは、どんなアホでも想像付く見せ方になってます。
最もその見せ方として安直に使われているのは「全編通してフィルムを劣化させたような色抜き」を施している事でしょう。

この色抜き技術に留まらず、「古臭いやり方なのに超斬新」というテイストは全編に渡っていて、映画中に次から次へと繰り出される派手な戦闘シーンは全てCG処理で作っていて、いかにも「デジタル世代」を感じさせる・・・別の言い方をすれば「映画技術の進化と変遷」を見せ付けられる作品だと思いますね。

しかしながら、評価出来るのはそこまでですわ(^-^;
どこかで借りて来た脚本の繋ぎ合わせと、どこかで借りて来たキャラクター。派手な爆撃シーンを繋いで見せ場を絶え間なく作るものの先の見え切った展開。ワンパターンなアクションシーンの連続技でヒネリもない。
正直言ってあくびが出ちゃったもん・・・もっと言うと、実は映画の1/3くらいウトウトしてたもん(^-^;

ただね、ウケる人にはかなりウケる「マニア向けな作品」だとは思いますよ。
むか〜しからのゲーマー、それこそ初期型ファミコンやテープレコーダー時代のPCゲームにハマってた類のゲーマーの皆さんだったら、間違いなく「懐かし〜い!」と声をあげる事間違いなしのワクドキ☆感があるだろうと思うんすよね。
あの時代からゲームにどっぷり浸かった方々が、ロールプレイングゲーム(RPG)に散々ハマって、あのキャラクター達が初めてゲーム内で生き生きとアニメーションとして動き出した時の感動・・・そんなピュアな感動を、既に当たり前のようにゲームが3D化した現代に再び蘇らせた「リメンバー・感動」という作りになっていたと思うんすよ。

だから、マニアが喜んでくれればそれでいい作りだった・・・としか言いようがないんだけどサ(笑)


それにしても、どーしてアンジー姐さんはこの作品に出たんでしょう?
「アンジー姐さん、まだぁ?」って散々焦らされてさ、よーやく出てきたと思ったら「え?コレだけ!?」だもん。
もっと言っちゃうと、ジュード・ロウもグウィネス嬢も相当ぴよのお気に入り俳優なんだけどサ、既にハリウッド・セレブとして誰もが認める彼らがわざわざ総出演する程の脚本だとも思えなかったんだけどなぁ・・・

力量のある新人監督さんだとは認めるけど、今後彼が大成する事を見越した「青田買い」ってヤツなんでしょうかね?






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2004年11月15日(月) ビッグ・バウンス

監督:ジョージ・アーミテイジ
出演:オーウェン・ウィルソン
    モーガン・フリーマン
    サラ・フォスター、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
自分の運気を変える(という言い訳で)ハワイのノース・ショアまで流れてきた小悪党のジャック。何とか建築の仕事にありつくものの現場監督と諍いを起こしてクビになり、空き巣強盗をして小銭を稼いでいた。そんなジャックを地元の名士である判事のウォルターが拾ってくれて、彼の経営するロッジで下働きの職を得た。時同じくして知り合ったセクシー美女ナンシーに惚れ込んだジャックに、悪党の愛人をしているナンシーはとある大儲けの話を持ち込むのだが・・・


【感想】
ぴよのお気に入り俳優オーウェン・ウィルソン主演の新作コメディ。共演が結構豪華で、相方の美女ナンシー役を演じるサラ・フォスターは余りよく知りません(つーか全く知らない)が、判事ウォルター役をモーガン・フリーマン、他にもゲイリー・シニーズやチャーリー・シーン等、過去輝かしい実績を持つ名優達を取り揃えていてなかなか話題に・・・

なりそうなのに、全くマスコミで紹介されている様子がないのは何故でしょう?(^-^;
名古屋では先週土曜日から公開されているのですが、市内で上映してるのはシネコン1館だけで、しかもモーニングショーとレイトーショーの2回だけ。試写会なんてトーゼンやらなかったし、たまたまネットで調べなかったら間違いなく見落としていたであろう。そして公開3日目に見に行って観客はぴよを入れて11人←ちゃんと数えちゃったヨ!
ついでに言うと、日本語公式サイトすら作られてませんもの。配給会社の売る気のなさが伺えます(涙)

それもそのハズ、話がクソでした(爆)
カテゴリとしては「トリック・コメディ」とでも言うんでしょうかねぇ?一応どんでん返しがウリなるハズの作品なんだろうと思うのですが(確かにどんでん返しはありますが)、どんでん返しモノが面白いのは「タネ明かしした時に観客があっと驚く」事、そして「なーるーほーどー!」とスッキリするからだよね?

種明かしされて「は?え?何が?どーして?」というどんでん返しというのはどうでしょう?(^-^;
スッキリするドコロか混乱して何がどーだったのか訳わかんなくなっちゃうってのは・・・コメディだから?(をい)

大一番のネタの展開が完全に破綻してんだよね。それが配給会社にこの作品の日本語公式サイトを作る気を失せさせた理由になったんではないかと推察する訳ですが(をい)、余りにクライマックスのオチに対する説明不足な事に加えて、途中でモーガン・フリーマンに意味深なセリフを語らせるんだけど(オチに絡む重要な意味を持たせたつもりなんだろう)、これが全く生きてない・・・っつーか完全に死んでるし(苦笑)
更に極め付けに、ムダなキャラ(はっきり言うけどボブの事ネ)を差し込む事で余計に説明と辻褄が付かなくなっちゃってるっつーのは、脚本の出来が悪過ぎるとしか言いようがない。

まー・・斬りまくりですがねぇ、
オーウェンはやっぱ憎めないヤツなんですよ。結構シャレたセリフもあってコソコソ笑わせてくれるしさ、彼のイメージに程よく合ってるショボイ小悪党キャラもお似合いだしさ、楽しそうに「オレ様独壇場のコメディ〜♪」と言わんばかりに生き生きと演じてる姿見れただけでも、ぴよは結構楽しかったしさ。

それにしても一番判らないのは「何故、この映画の舞台はハワイなのか?」
特にハワイにする必要性は感じないんですがネ・・・もしかして、モーガン・フリーマン@重鎮にオファーかけたら「出てやってもいいけど、オレその時期はハワイでバカンス休暇の予定なんだよネ。あ、だったら舞台ハワイにしてくんない?それだったら出てやってもいいヨ♪」程度のノリだったんでしょうか?(^-^;

それくらいお気楽な作品って事で・・・ぶっちゃけオーウェンorモーガンファン以外は見る意味ないかも(涙)







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2004年11月14日(日) 砂と霧の家

監督:ヴァディム・パールマン
出演:ジェニファー・コネリー
    ベン・キングスレー
    ロン・エルダード、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
夫に去られたキャシーは、1人亡き父の形見である我が家で無気力な生活を送っていた。ところがたった500ドルの税金未納により大切な我が家が差し押さえられてしまう。それが行政側の手違いだと判明した頃には、既に家はイランから亡命したベラーニ大佐が購入していたのだった。何とか家を取り戻そうとするキャシーだが、ベラーニも国を追われて「新天地・アメリカ」で愛する妻子を幸せにする為に購入したこの家を、みすみす手放す訳にはいかないのだった。


【感想】
アンドレ・デビュース3世著の同名タイトル小説の映画化。本作はアカデミー賞に3部門(主演男優賞・助演女優賞・作曲賞)にノミネートされましたが、結局タイトルは取れなかったよーです。それでも批評家の皆様からはかなり評判が良く、予告編でも「世界中を嗚咽させた!」と煽りまくりの作品です。

そもそもだらしがなくて役所の確認書類をきちんと開封しなかったキャシーに問題があるんでしょうけど、そんな事って誰でもやっちゃうレベルのミスだよね?ぴよも今年自動車免許更新したんだけど、役所から送られてきた「更新手続きハガキ」をDMと間違えて捨てちゃったもんねっ♪←自慢してどーするよ(^-^;
それに話の展開を考えると、たとえ書類を開封していたとしてもやっぱり家はベラーニのモノになっちゃっただろうし。

アメリカに亡命して来て、家族にミジメな思いをさせたくない一心で必死に肉体労働(彼的に猛烈な屈辱だろう)を続けているベラーニにとって、起死回生の一大チャンス!と購入したキャシーの家を、当たり前のよーに「間違いだったから返して」の一言で「はい、ソーデスカ」と引き渡す気になれないのもよーく判る。
どちらもホドホドに感じ悪く、どちらもそれぞれ「この家」に思い入れがあり、どちらも手放したくないと思ってる。
どちらも悪くない、どちらの言い分も筋が通ってる、どちらの気持ちも痛いほど判る。

どちらも「この家」にこだわってはいるけど、それは「この家を取り戻す為なら何を犠牲にしてもいい!」という程の殺伐としたモノではなく、ちゃんとお互いの腹の内が判ってみれば「そんな事情があったなら、この家を諦めますよ」くらいの、ごくごくフツーの良心や良識を持った人同士なのに、何がトチ狂うとここまでの悲劇になってしまうのだろうか?

家族を愛するが故、彼女を愛するが故、「家」こそが自分が求める家族愛の象徴であるが故、少しずつ「小さな悪意」という間違いを犯してしまう。間違いを犯している時にはお互いそれが最良の手立てだと思っているけど、お互いにとって「家」は「愛の象徴」であって、本当に愛すべきものは「家」ではなく「家族」だったり「彼女」のハズなのに、実像が置き去りにされて単なる象徴でしかない「家」に固執してしまったが為に、本当に愛すべきモノを失うハメになってしまう。
こんな悲劇があっていいのだろうか?誰も悪くないのに、どうして「愛」は報われないのだろうか?

物凄く練られた脚本だと思うし、役者の演技もナチュラルでいい。
非常に質の高い作品だなぁと思うけど・・・
「だったら、どちらがどういう対応をしていればよかったの?」と思わずにいられない。
(そもそも間違えた行政に問題がある、って言っちゃったらこの映画終わっちゃうので横に置いて考えましょう)
だって亡き父の形見の家を行政の手違いで奪われたまま、黙ってホームレスになるなんてまっぴらだし、これから進学してお金のかかる息子と妻を養う為には、日雇い労働だけではとてもじゃないけど事足りないし。

「本当に大切なモノの本質を見誤ってはいけない」「相手の立場に立って考えて理解してあげよう」という事が言いたかったんだろう?と思うんだけど、「大切なモノの本質」を守るためにはお互いにとって「家」は必要不可欠だった訳だし、そー考えるとどーしたって結果的にこの悲劇は避けられようがなかったんじゃないの?って気がするんだよね。

「こうすれば双方丸く収まった」という答えが見つけ出せないぴよの思考は、ずーっと堂々巡りを繰り返し・・・もっともこの映画に答えなんて必要ないのかもしれないけど、それでも少しでも救いがあればこんなに鬱々とした気持ちにならなくても済むのに、と思わずにいられない。

作品としては上質な作りだと思います。けどぴよはやっぱり「救いのある話」の方が好き。







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2004年11月13日(土) いま、会いにゆきます

監督:土井裕泰
出演:竹内結子
    中村獅童
    武井証、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
小学1年生の佑司はパパ「巧」と2人暮らし。1年前に亡くなったママ「澪」が、「雨の季節になったら戻って来るからね」と約束してくれた事を固く信じ続ける佑司の様子に困惑しながらも、巧もどこかで妻が戻って来るのを諦め切れなかったのだ。梅雨入りしたそんなある日、森の中の廃墟に遊びに来た巧と佑司の前に本当に澪が戻って来た!ところが彼女は一切の記憶を失っていたのだ。自分の名前も、巧や佑司の事も、そして自分が死んだ事も。


【感想】
市川拓司氏著の同名タイトルの映画化。
「原作→映画化、泣き映画」と言うと「セカチュウ」が大当たりでしたが、本作もセカチュウの大ヒットという流れの中で映画化の企画が出たのかなぁ?(言い替えれば『柳の下の2匹目のどじょう』狙い)という作品。
ちなみにぴよは、あれ程大ヒットした「セカチュウ」未見です。しかも竹内結子がキライです。ならどうしてこの作品を見に行ったのでしょう?・・・答えは「時間潰しに映画館に行ったら、コレしか見てない作品がなかった」(爆)

どうして世間が竹内結子嬢を高評価するのかさっぱり判らないんですよね。
しかも幽霊役ばっかりだし。幽霊役以外この女優さんは演技が出来ないんだろうか?それにしてはその「幽霊の演技」もヘタクソだと思うんだけどなぁ〜・・・と思ってるんですが(ファンの方、この感想の存在は忘れて下さい。大汗)
ぴよは中村獅童クンの事はかなりお気に入りなんですよ♪だからこの映画は「獅童クンは見たいけど結子は見たくない」という1勝1敗の5分なんだよね(何書いてんだか。苦笑)

で、本作ですが。
思ったほど悪い作品じゃーなかったです。つーか「泣き映画好き」には太鼓判オススメ出来る一作だと思います。
もっと言うとなかなかトリッキーな作りになってて、「一旦感動のクライマックスを迎えた後、更に驚きの真相」という2段オチになってるんですが、このオチはなかなか気が利いてて面白いと思ったネ。

普段は滅多にしないんだけど、今回この感想を書く前に市井の評判をちょっと調べてみたんですが、概ね好評・・・というよりもほとんどの方が本作を大絶賛されていらっしゃる様子。
特に多いのは「号泣しまくりでした!」「配役もピッタリ!」「演技もハマっている!」辺りでしたが・・・

ぴよは正直言って、本作の「獅童クン+結子嬢」というカップルがあまりしっくり来なかったんだけどな。
ちょっと人に理解してもらいにくい難しい病気を抱えた「巧」という役を、獅童クンはなかなか工夫して彼らしいキャラに作っていたと思うし、結子嬢はどーせ何やっても同じだし(をい)、たぶん元々彼女に合うようなキャラで設定されていたんだろうから演技でアレコレ文句言う気にもならない。
お互いのキャラには問題がないような気がするんだけど、「2人が6週間で愛し合う」というのに違和感があるんだなぁ。
何がどうだったらしっくり来たのか?と問われると答えられないんだけど、「何かが違う」気がするんだよなぁ(^-^;

違和感を抱えつつも、この映画で一番しっくり来ていたのは子役の武井証クン。
最近の子役は本当に芸達者が多いな。証クンが「ママァーッ」って叫んだだけで場内号泣。そりゃこんな素直なファンタジー坊やが涙ポロポロ流しながら「ママが死んじゃったのはボクのせいなんでしょ?」なんて言った日にゃ〜、どんな冷血漢だって思わずホロリと来るでしょうよ。
何だかんだでぴよもポロリと来ちゃってますから(苦笑)強く言える立場でもありませんが・・・映画って「泣ければ万事OK」ではないよねぇ?泣かせたら勝ちなんですか?やっぱり(^-^;

原作を読んでないので、原作とどれくらい映画のキャラクターや設定にギャップがあるのか判らないんだけど、原作で語られた重要なファクターのいくつかがこの作品では端折られていて、それを端折った事によって今ぴよは違和感を感じているんじゃないだろうか?という気がして仕方ないんすよね。
例えば澪がいよいよ戻ってしまうという時に、佑司が必死になって四葉のクローバーを探しているくだり、この四つ葉のクローバーはたぶん原作では何か重要な意味があったんじゃないか?逆に大して意味もなかったとしたら映画のクライマックスシーンとして弱過ぎるとも思うんですけど。

そういう「どこか何かスッキリしない」モノが全体的にあって、正直言うと「乗れなかった」んですが(^-^;

まあでもネ、泣けますから!
とにかく何が何でも泣かせてやろう!っていう姿勢で作られてますから!
そういう意味では絶賛されるのはよーく判る。親子愛&男女愛&時空を超えたファンタジー、人の涙腺を刺激する要素は動物以外全て網羅されてますから、安心して泣いちゃって下さい(笑)






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2004年11月12日(金) 誰にでも秘密がある

監督:チャン・ヒョンス
出演:イ・ビョンホン
    チェ・ジウ
    チュ・サンミ、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
クラブ歌手をしているミヨンの前に現れた二枚目若手実業家のスヒョン。彼はミヨンの求める全てを兼ね備えたパーフェクトな男で、そんなスヒョンにすっかりミヨンは夢中になった。ミヨンの次姉ソニョンは恋愛経験ゼロの本の虫、だが妹の彼が思いがけず教養深い事を知って、いつしかスヒョンに惹かれていったのだ。そして夫との冷め切った関係に辟易していた長姉のジニョンもまた、スヒョンの魅力の虜になり・・・


【感想】
韓国映画ブームの先駆けが「シュリ」だったとしたら、そのブームを映画好きだけに留まらずに市井のおばさま達にまで深く浸透させていったのが「冬ソナ」だったという事でしょうね。
と言う訳で、市井のおばさま方待望!期待に胸と下っ腹を膨らます(をい)「究極の韓国ラブコメ」の登場っす!

先日「東京国際映画祭」にイ・ビョンホンとチェ・ジウがやって来て日本中大騒ぎしましたが、甘いマスクのビョン様はおばさまが望んだ通りの「パーフェクトな男」を演じ、そしてチェ・ジウ嬢は「冬ソナ」で散々おばさまを泣かせたメロウな演技とはかけ離れた、クソ真面目過ぎるが故にとんちんかんで破天荒な「すっとこどっこいキャラ」を演じるという、なかなか面白い組み合わせのラブエロ・ストーリーです(笑)

ビョン様が美人三姉妹にそれぞれ絡んでいく様子を、基本的には時系列順なんだけど、各々の美女とビョン様が絡むシーンを見せる度に時系列を微妙に前後させて、最終的にクライマックスで集結するという作りになっています。

結構笑わせてもらえて、しかもそのほとんどが下ネタ絡み。
韓流恋愛映画って、今まで「アケスケな表現はタブー」というイメージがあったんだけど、今作は随分こなれてハリウッドのおバカラブコメを意識した作り&ネタのオンパレードになってます。
その下ネタの最も強烈な笑いをカマすのがチェ・ジウ嬢。「27歳処女@白馬の王子様希望」という鉄面皮のよーな女が、正に望んだ白馬の王子様に出会った事で「プチン☆」と何かが弾ける様子を、実にコミカルに演じていて見モノですわ♪

でも見モノはそこまでで、話の展開やオチ自体に面白味は大してなかったし、作りとしては完全な「アイドル映画」
日本のアイドル映画と違って、基本的に韓国スターのみなさんは演技が達者なので、見てて退屈したり余りのクソ演技に吠えたくなったりという害はありませんが、根本的な作りが「ビョン様とチェ・ジウ嬢をカッコ良く可愛く見せれば万事OK」になってますので、物足らなさはどうしても感じますよね。

「冬ソナ」からハマったという「韓国スター好き♪」な方にはオススメ太鼓判な作品ですが、韓国映画の質の高さを評価している一般的な「韓国映画好き」さんには、見ても損はないけどDVDレンタルかTV放映まで待っても充分それなりに楽しめる作品ですよー・・・程度の、お軽いコメディだと思いますわ。

ところで、
ビョン様の満面の笑顔は・・・確かに「原田泰造」に似てる!(爆)







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2004年11月11日(木) ターミナル

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス
    キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
    スタンリー・トゥッチ、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
飛行機に乗っている間にクーデターが起こり、事実上祖国が消滅してしまった東欧の小国クラコウジア人のビクター・ナボルスキーは、アメリカ入国も出来ずクラコウジアに帰る事も出来ず、空港ターミナルから一歩も出れなくなってしまった。英語もおぼつかないビクターは必死に言葉を覚え、仕事を見つけ、友を作り、恋の橋渡しをして、そして自分も恋に落ちた。
そうして9ヶ月もの間、彼は空港で待ち続けたのだ。ある小さな約束を果たすためだけに・・・


【感想】
スピルバーグ監督最新作。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」に引き続きトム・ハンクスとコンビを組んで送るハート・ウォーミング・ストーリー。相方はゴージャス姐さんキャサリン・ゼタ=ジョーンズを起用、既に予告編もじゃんじゃん流れているので大方のあらすじはご存知の方も多いでしょう。

もし実際にこんな事が起こったら、たぶん速攻で「超法規的措置」とやらが取られるに決まってんじゃん?と誰もが思うであろう「9ヶ月空港足止め事件」を描いていますが(笑)、そんなツッコミを入れながらもトム・ハンクスの演技が相変わらずウマ過ぎるので、ついつい先の見えたオチだろーがビクターがどうやってこの後空港内でサバイバルしていくか気になって見ちゃうじゃんね(ノッケから感じの悪い書き出しですか?苦笑)

いやはや、トム上手過ぎるよ。
とりあえず映画冒頭でビクターが自分の祖国が崩壊した事を知って愕然としながら涙ぐむシーンで、既にぴよも軽くもらい泣きしてるし(苦笑)
すっとこどっこいな英語話す様子、空港内で小銭を稼ぐ方法を見つけて嬉々として頑張る様子、我が身を顧みず他人の為に尽力する様子、美貌のスッチーに思いを寄せて一生懸命頑張る様子・・・一つとして違和感を感じさせない、まるで今本当にこんな出来事があって、それをライブで見ているかのような臨場感を感じさせてくれましたね。

この臨場感というのは、トムの演技だけじゃなくて映画全般に言える事で、映画見ながら「これはどこの空港で撮影したのかなぁ?JFK空港が舞台になってるけど、JFK空港とは内部の様子が明らかに何か違う気がするし・・・」と思ってたんすけど、なんとこの空港は全て建物内に作られたセットだと言うから驚きじゃーないですか!!
さすがスピルバーグ!ここまで大物監督になると、製作資金も相当潤沢なんでしょなぁ〜(^-^;

ちまちまとエピソードを重ねながら、ビクターが少しずつ空港内でアメリカという国とアメリカ人を知って、周囲の人々を優しい気持ちにさせて、そして彼もまた周囲の人々に助けられて癒される。
人としていつまでも信じたい、そして持ち続けたい「ゼロからのコミュニケーションのノウハウとそれによって得られるステキな奇跡」を、この映画は「ビクター」という愛嬌のある誠実な男を通じて、観客に静かに少しずつ見せてくれます。
エピソードも魅力的で、コミカルなネタ多めで観客を楽しませながらも締める場所はきっちり締める、いかにもスピルバーグらしい小細工の効いた丁寧な作りになっていたと思う。

ビクターがどうしてもアメリカに入国して果たしたい「かけがえのない小さな約束」を、ゼタ姐演じるスッチーに告白するシーンは実にロマンティックに仕立ててあって、光線の当て具合なんて絶妙でめっちゃ気を遣ってるよなぁ〜!さすがにスピルバーグ、こういう小技は相変わらず磐石だよなぁ〜!と溜息出ちゃうくらいステキでしたネ♪

でもねー・・・
この「小さな約束」、ネタが判ってみてまずぴよが思ったのは「今ゼタ姐にした話をそのまま手紙に書いて送れば、わざわざキミがアメリカに来なくてもたぶん約束は果たせたと思うヨ?だってアメリカさんってこーいう話に乗るの大好きだし」という事だったんですが(爆)
もっと言えば、飛行機に乗ってる間に国が崩壊して入国出来ずに空港足止めくらってる外国人がいるなんて話、あれだけ沢山の空港職員がいたら絶対にマスコミに話がモレて、9ヶ月もいなくても早々に取材が殺到すると思うんだよネ(^-^;

と、「根本的に話の設定が破綻してるな」と思ったものの(をい)、誰もが優しい気持ちになれます。
もっと言えば「あり得ない話だけど、こんな話が本当にあったらいいのにな」くらいは絶対に思う。

そんなステキなちょっぴり切ない話。







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2004年11月10日(水) トリコロールに燃えて

監督:ジョン・ガイダン
出演:シャーリーズ・セロン
    スチュアート・タウンゼント
    ペネロペ・クルス、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
1933年イギリス。貧しい大学生のガイ青年は、その美貌と奔放な振る舞いが学内で有名な上流階級の娘・ギルダとひょんな事で知り合い、たちまち彼女の魅力の虜になった。ところがギルダは突然ガイの前から消えてしまった。それから3年後、大学を卒業したガイの元へパリで写真家になったというギルダから手紙が届く。喜び勇んでギルダに会いに行ったガイは、そのままギルダと彼女のルームメイト・スペイン人のミアと3人で奇妙な共同生活を送る事になったのだが。


【感想】
「モンスター」で念願のオスカー女優になった「シャーリーズ・セロン@恐ろしい程美女」の新作。
共演は今年に入ってよーやくトムと別れてちょっと老けた?ペネロペちゃん&「コール」で共演して以来、そのまま私生活も共演中〜♪のスチュアート・タウンゼント坊や。
この邦題見て、んで予告編で「ペネロペ・クルス、スチュアート・タウンゼントと三角関係」なんて煽られちゃった日にゃ〜これはもう絶対にドロドロエロエロの血湧き肉躍る愛憎劇に違いないっ!って期待しちゃうぢゃんネ♪

ところがどっこい、思ったよりストイックな作りでしてね(^-^;
いや・・・ちゃんとセロン嬢は期待通りおっぱいポロリしてくれるからいいんすけど(おまへはエロおやぢか)、想像してたよーな泥沼愛憎劇には程遠い、どちらかというと「麗しき純愛」「愛こそすべて」的作りだったんだよね。
いや、SMの女王しちゃったり男とっかえひっかえのヤリマンなんだけどネ・・ってどっちだよ(笑)

セロン嬢演じるギルダはとにかく生き急いでて(理由は映画冒頭に出てくるけどちょっと判りにくい)、自分のやりたい放題したい放題の超享楽&快楽主義を気取ってるんだけど、ナチスドイツの台頭と混乱のヨーロッパの時代を生きる彼女は、いやがおうにも「戦争」という魔物に飲み込まれて翻弄されて行く・・ってな感じなんですが。

全体的に「視点のぼやけた大作映画風」という印象が終始つきまといまして。
「大作映画」じゃなくて「大作映画風」ってのがミソなんですが(苦笑)、映画制作者サイドとしては「第二次世界大戦前後のヨーロッパに生きた恋人達の愛の形と、時代に翻弄されていく数奇な運命」辺りを、美しい美術と美しい役者を使って叙情的に表現したい・・てな感じなんでしょうけど、時代の見せ方も主役3人組の愛の形の表現もどちらも微妙なバランスで、つーかはっきり言うとどちらも中途半端で、エピソードだけがただダラダラ流れて行くという軽い印象になってるのは痛い思う。

ペネロペちゃんの使い方はもーちょっと何とかならなかったかなぁ〜?
ペネロペちゃんを妙にいい人にしちゃうよりも、ここはうーんと悪女になってもらった方が面白かったのになーって。
それに、セロン嬢もエッチで奔放な雰囲気はプンプン出ててとっても可愛いんだけど、どうして彼女がこんなに奔放に生き急ぐのか→映画冒頭で提示された彼女が背負っているカルマ故、という繋ぎがうまく行ってない気がするんですよ。

要するに話自体は決して悪くないのに、キャラを肉付けするエピソードがキャラの魅力を引き出し切れてないという事か。

まーでもネ、
セロン嬢は本当に美しい!彼女の衣装も装飾品もヘアスタイルも濃い目のメイクも、そしてスッピンすら実に美しい♪
「眼福にあずかる」という言葉を、この映画のセロン嬢で実感して頂けるのは確実ですわ(^-^)






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2004年11月09日(火) 80デイズ

監督:フランク・コラチ
出演:スティーヴ・クーガン
    ジャッキー・チェン
    セシル・ド・フランス、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
19世紀末のロンドン。発明家のフィリアス・フォッグは王立科学アカデミー長官のケルヴィン卿にけしかけられて、つい80日間で世界一周するという賭けをしてしまった。時同じくして新しく雇い入れた助手の自称・中国系フランス人のパスパルトゥー、実は彼はイングランド銀行から翡翠の仏像を盗んだ指名手配犯だったのだ。フォッグ氏とパスパルトゥー、更に成り行きでパリから同行する事になったフランス人女性モニクの3人の壮絶な旅が始まったのだ!


【感想】
誰もがタイトルくらいは聞いた事あるよね?ジュール・ヴェルヌ氏の名作「80日間世界一周」の映画化。
それより映画ファンなら1956年に映画化されてアカデミー賞5部門を手にした、同名タイトルの名作の方が馴染みがいいのかもしれません。
ちなみにぴよは子供の頃に原作を読んでるハズなんですがほとんど覚えてませんし、このタイトルを聞いてまず思い出したのが1976年に日本で製作されたアニメ「長靴をはいた猫・80日間世界一周」だったというていたらく。
長靴をはいた猫の声をやってたのが「なべおさみ氏」だったという事まで覚えているのに、どうして原作の内容が思い出せないんだか?我ながらお粗末なテメーの脳みその構造がよく判らない今日この頃ですが(苦笑)

さて、話を本作に戻して。
少なくとも原作はフォッグ氏が「謎の大金持ちの紳士」であり、発明家ではなかったという事だけは確実に覚えてます。
その段階で既にこれはもう「80日間で世界一周する」という事だけを借りて来た、全く新しい別の話なんだなーと予想がつきましたが、ジャッキーを相棒に据える為に涙ぐましい努力がなされていました。

いいんです。ぴよはジャッキーが見たい、ただそれだけの理由で映画館に足運んだんですから!

まあ、映画の内容は先が読めるしどーでもいいんですよ。←いきなり吠え(笑)
アクション映画ファンらしく、アクションの話をしましょう!
  ※真面目な映画の感想が読みたい方は、この先を読んでも意味がないかと思われ(苦笑)


ハリウッド製作の映画だと、どうしても制約が多くてジャッキーのアクションにキレがなくなる・・・というのは常々吠えて来ましたが、それより何よりジャッキー自身がお歳を召された事もあって、ここ数年の彼の作品というのはアクションが小粒でCGを多用、本格アクションをなかなか見る機会がありませんでしたよね?

少なくとも本作で最も評価出来る部分は「アクションにCGを使っていない」という事でしょう!
本作のジャッキーは、久し振りにかつての栄華を偲ばせる本格アクションを見せてくれます♪小道具を使った大立ち回りのキレの良さは勿論の事、往年の「○○拳」シリーズを彷彿とさせる手技・足技を駆使したスピード感のあるアクションまで、ジャッキーファン身悶え確実の本格アクションを丁寧に見せてくれます♪

しかしながら、やはり寄る年波はジャッキーを蝕んでいるのでしょう(薄涙)
ジャッキーのアクションシーンが少ないんです!本格アクションシーンが少な過ぎるんですっ!!

でもネ、冷静に考えると仕方ないんですよ。
だってこの作品は「アクション映画」じゃないし、しかも主役はあくまでもフォッグ氏であってジャッキー演じる助手じゃないんですもの・・・逆に言うと、「ジャッキーのアクション映画」にしちゃうとジャッキー的に体力が持たなかったから、敢えて脇役になったのかもしんない(涙)
いいの、いいの・・・ちょこっとだけでも久し振りにCGなしのジャッキーのアクションが見れたんだもの。

んがっ!←なんだ?
この作品の魅力はジャッキーのアクションだけじゃないよー♪
(敢えて言うが、「元々ジャッキーのアクションなんて魅力に感じてない」等とぴよに言わないよーに)

とにかく豪華なメンツのカメオ出演(ちゃんと出演なの?どーでもいいや)が、ジャッキーの足りないアクションシーンを補ってくれているではあーりませんか♪←事前に作品情報を仕入れずに見に行ったから、相当驚いたのヨ
シュワちゃんのキテレツなコスプレと「この風呂には米大統領と州知事も入ったんだヨー♪」には笑っちゃったけど、とにかく一番ぴよを喜ばせてくれたのはサモ・ハン・キンポーを久し振りにスクリーンで見れた事!!
登場した瞬間、思わずシーンとした映画館に響き渡るくらいの声で「懐かしいぃぃぃ〜!!」って言っちゃったヨ♪

他にもネ、ジャッキーとコンビ組んで「シャンハイ・シリーズ」にご出演あそばされてるオーウェン・ウィルソン君も、弟のルーク君と仲良く「ライト兄弟」してくれちゃってるし(でもやっぱりどー見てもオーウェンの方が若く見える。笑)
女王陛下のキャシー・ベイツがご光臨あそばされた時には「ひえぇぇぇ〜」と、またしてもはしたない声を(^-^;
今回は脱がなかった・・・よかった♪←そりゃー「アバウト・シュミット」だろ(ぼそ)

まー・・・ウケないだろうねぇ。
ぶっちゃけ「DVDレンタル」まで待って充分な作りですもの。
これだけ豪華なカメオ出演があっても、1800円払ってスクリーンで見るだけの価値がある作品だとは、さすがにジャッキーファンのぴよだって口に出来ないショボイ作りですよ。えぇ。

だけどね、小粒だろーがダラダラな展開で面白くなかろーが(コラ)、ジャッキーファンとしては充分及第点なんですっ!







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2004年11月08日(月) パニッシャー

監督:ジョナサン・ヘンズリー
出演:トム・ジェーン
    ジョン・トラボルタ
    ウィル・パットン、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
麻薬組織壊滅の為に潜入捜査をしていたFBI捜査官のフランク。ある取引で捕り物になり、犯人の一人が死亡した。実は死んだのはフロリダ裏社会の大ボス・セイントの息子だったのだ。報復の為に息子の死の原因になったフランク一家を皆殺しにしたつもりのセイントだったが、フランクは一命を取り留めていたのだ。それから5ヵ月後、法の下ではセイントが裁けないと悟ったフランクは自らが立ち上がり、そしてセイントに制裁を加える事を誓ったのだ。


【感想】
1974年に発表されたマーヴェル・コミックのダークヒーロー「パニッシャー」の映画化。
マーヴェル・コミックと言えば「スパイダーマン」がお馴染みの王道アメコミ雑誌ですが、スパイダーマンの大当たりに気を良くしたハリウッドが、次々似たりよったりのアメコミヒーローをスクリーン化して2匹目のどじょうを狙おうとしてコケまくる、本作もそんな1つとして埋もれていくのか!?(コラ)
ちなみに本作、1989年に1度同名タイトルで映画化(製作はオーストラリア)されたもののリメイクらしい?

主演の「トム・ジェーン」さんという方をぴよはあまり記憶してなかったんですが、どーやら過去見た映画のあちらこちらにチョロチョロとご出演あそばされていたよーです。(つい最近見た作品だと『クリスティーナの好きなコト』とか)
映画のチラシ等を見ると、どーしてもジョン・トラボルタが前面に出てしまいますが、これがどーして!トム・ジェーン様はなかなかいいカラダしててカッコいいんですヨ♪←いきなり「様」呼ばわりしてるし(笑)
んで、ジョン・トラボルタは歳を食うにつれて悪役が板に付いた顔になって来ている。素晴らしい♪(何が?苦笑)

内容がねー、コレねー・・・B級映画好きにはたまらない作りになってましたねー♪
とりあえずたぶん鳴り物入りの一作なんだろう?派手な銃撃戦や爆薬多用の金かかった作りになってるんですけどネ、もうどーにもこーにも笑って笑って仕方ない・・しかもどーやら大真面目に作ってるらしいからスゴイんですよ!

ひとまずトム・ジェーン様演じるフランク氏、ご本人の言い分として「これは復讐ではない。制裁なのだぁ!」と熱く語って下さいますが、なんのなんの!どー見てもただの復讐劇でしかありませんから♪
(ひとまずここらできちんと笑っておかないと後が着いて行けなくなっちゃうからネ)

その後も「すごーく熱くて、熱過ぎると人間って冷たく感じちゃうんだヨ」的お茶目な拷問←意味は映画見れば判る
全く話の筋には不必要な存在なんだけど、何かコミカルで妙にぴよの気を引くデブと根暗青年のコンビ。
そしてオイシイ1対1の対決は「荒野の決闘」よろしく西部劇チックなガン・ファイト。
クライマックスの車と屋敷が燃えた後の俯瞰映像なんて、爆笑以外のナニモノでもないゾ!
きっとこのマーク(映画見たら判るからぁ〜)、今後フランクのトレードマークになるんだよネ?そーなのネ?(^-^)

更にスゴイのはネ、
「オレをパニッシャー(制裁者)と呼んでおくれー」と自己紹介してシメ。
自己紹介ですか・・・よーするに、この映画ってあくまでも続編作る事を念頭に置いて、まずはパニッシャー君が誕生するまでの出来事をご紹介しましょう♪という映画だという事なんだよね?そーなんだよネ?

言わせてもらうけどね、この映画見た人のたぶん6割以上が酷評すると思うよ(^-^;
でもB級アクションが大好きで、観客のウケ狙ってんじゃなくて「本気で作ってるのに(だからこそ)大笑い出来るバカ映画」が大好きなキワモノ好きなみなさん!
この映画は絶対に見逃してはいけません!久々の大ヒットB級バカ映画(しかもプチ大物)の登場です!!(爆)

ま、褒めちぎった割りに評価が低いのは・・・話自体にはそれ程面白味がなかったから、という事で♪(こらこら)






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2004年11月01日(月) 父、帰る

監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
出演:イワン・ドブロヌラヴォフ
    ウラジーミル・ガーリン
    コンスタンチン・ラブロネンコ、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
母とつつましく穏やかに暮らす兄弟の元へ、ある日突然12年ぶりに父がひょっこり帰って来た。写真でしか知らない父親が目の前に現れた事で動揺する2人だったが、直に兄のアンドレイは逞しく家長然とする父を慕うようになる。だが弟のイワンは父親が胡散臭く見えてどうにも馴染めない。翌日母の提案でキャンプ旅行に出かけた父と兄弟の3人だったが・・・


【感想】
アンドレイ・ズビャギンツェフという舌噛みそうな名前の監督さんの長編映画デビュー作品。デビュー作にしてヴェネチア国際映画祭のグランプリ・金獅子賞を受賞し、映画祭で上映した際には15分間もスタンディング・オベーションが止まらなかったそーだ。そればかりではなく世界各国の映画賞を総なめにし、正に世界が認めたロシア人新人監督さんの作品。

世の中には「踏み絵」のような映画があるとぴよは思う。
非常に格調高く文学的で、映像美も申し分なく、内容はシンプルでありながらメッセージ性が強く、しかもパッと見ただけでは何が言いたいんだかさっぱり判らない。
その映画を見た事でどれだけ感動出来るか否かが、見た人の情緒の豊かさ等の尺になる・・・要するに「この映画見て訳わかんないなんて言ってるよーじゃ人間として底が浅いネ」と言われるような、「映画通」を自認してる人なら絶対に絶賛しなければいけないよーな、絶賛出来なければ人間として劣ってると言われそーな、そんな作品。

この映画が正にそういう「映画好きと言ってるヤツにとって踏み絵のような作品」だと思うんですわ。


さて、
この映画の公式HPのトップに書かれている文章をそのまま書き写してみましょう。

なぜ父親は12年振りに家に帰って来たのか?
なぜふたりの息子を湖への旅に連れ出したのか?どうして何も語らないのか?
なぜ息子たちに辛く厳しくあたるのか?島で掘り出したあの箱には何が入っているのか?
12年もの間どこで何をしていたのか?いったいこの父親は何者なのか?
なんで今さら帰ってきたんだ

これは2人の息子(特に弟のイワン)の心の叫びなんですが、観客も全く同じ事を思うハズ。
で、この話は公式HPでも書かれてるのでネタバレではないと思うけど、上記の疑問に対する答えが全くありません。
要するに、この作品はこれらの疑問点を解決してスッキリさせる事が問題ではなく、これらの疑問というのは「父親」という存在と息子の関係、息子側から見た掴み切れない「父親」という確かでありながら不確かな存在の象徴として描かれているんだろうと誰もが推察出来ます。

で?
どこで感動するんですか?(^-^;

映画はキリスト教的宗教観をふんだんに散りばめ、絶対的な父親の存在と父親に対する理由なき畏怖、複雑な息子の心情を実に美しい映像に絡ませて見事に描き出し、役者のセリフを極力少なくして演技で見せていく格調高い作り。
役者もこの難しい役を見事な演技で応えてくれて、そりゃー世界で大絶賛されるのもさもありなん!でしょう。

で?
見てもちぃーっとも面白くないし感動もしなかったんですけど、ソレガナニカ?(^-^;

大体からして、この父親が好きになれないもん。
12年も家族ほったらかしにしておいて、今更ひょっこり帰って来てエラそーにすんぢゃねーよっ!!
「母親に甘々に育てられたから根性なしだな。オレが男というモノを見せてやる」ってつもりなんだか知らねーけど、今更そんな事するくらいだったらちゃんと帰って来てきちんと子育てに参加しとけってーんだ!(怒)
イワン、おまへはちぃーっとも悪くないゾ。こんな胡散臭い父親の事をムリに「パパ」なんて呼ぶ必要ねーゾ。

この映画を見て感動出来るか出来ないかが「人としての優劣の尺」だと言うなら、ぴよはバカの単細胞で情緒のカケラもないアホの門外漢で結構だ!
どーせぴよはB級バカ映画とアクション見て大喜びする、オツムの程度の低〜い底の浅い人間ですヨ。

まるで「裸の王様」に出会ったような気分だ。
さっぱり目に見えない「素晴らしい衣装」を誉めそやさなければ許されない。
そのタブーを敢えて犯すのには勇気がいる。








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