ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2002年01月26日(土) フロム・ヘル

監督:アレン・ヒューズ、アルバート・ヒューズ
出演:ジョニー・デップ
   ヘザー・グラハム
   イアン・ホルム、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
1888年のイギリス・ロンドンで娼婦が次々と惨殺される。
不思議な予知能力をもつアヘン中毒のアバーライン警部は娼婦メアリの協力を得て捜査に臨むが、彼の前には上流階級の人々が集う謎の秘密結社と強大な大英帝国が立ちふさがっていた・・・
19世紀末ロンドンを震撼させた未解決事件「切り裂きジャック」の真相に迫るサスペンス・スリラー


【感想】
まず、ジョニー・デップはこういう「時代物」に本当にハマっている!!
セクシーなのよ!もうめちゃくちゃセクシーでカッコいい!
ジョニー・デップファンなら決して見逃してはいけない一本ですっ!(力説)

19世紀末ロンドンの娼婦街が全編通して暗い色調ながらも美しくて叙情的に表現されていて、美術性も高いとぴよは評価しましたが。
R−15指定になってるグロい部分も、想像していた程のモノではなかった。
むしろ惨殺された娼婦のむごたらしい姿がこの映画に華を添えると言ってもいいくらい。

この映画はかなり好みに左右されると言っていいでしょうなぁ。
少なくともぴよは好みです♪

ストーリー的にはちょっとご都合主義っぽい感はあるものの、スピード感もあり退屈させる部分もなく2時間の上映時間があっと言う間だったという感じ。
ちょっと残念なのはネタ的に「切り裂きジャック」は余りに語り尽くされ過ぎたネタだったので、犯人の目星はかなり早い段階で付いちゃう。
ただ、どうして秘密結社と絡んで来るのか・・ここの部分は「ほほぉ〜」と思ったけどね。
最初からうまい具合に伏線張ってるな、って感じ。

ただ・・どうしてでしょう?
A級映画になりきれない何かがある。(笑)
映像美も申し分ないと思うし、ジョニー・デップは超ハマってる。ストーリーもテンポがいい。
それなにの、どうしてもB級臭い安っぽさが漂う・・・。
この「何か」が突き抜けた映画だけが後世まで語り継がれるA級映画たらしめるんだろうなぁ・・
そういう意味ではやっぱりこの映画はB級+止まりなのかな、と。(^_^;)





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2002年01月19日(土) アメリ

監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:オドレイ・トトゥ
   マチュー・カソヴィッツ
   クレール・モーリエ、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
神経質な両親の元で学校にも通わず周囲の人との交流を持たず、空想の世界で育って来たアメリ。
22歳になったアメリはモンマルトルのカフェで働きながら一人暮らしを始め、ひょんなきっかけで周囲の人を幸せにする悪戯を思いつき、自分の人生に充実感を覚えるようになる。
周囲を幸せにしても自分がどうすれば幸せになれるのか?そんな混沌の中で青年ニノに出会って恋におちたアメリは・・・


【感想】
フランス映画って言うと「難解」なイメージがあるぴよですが、この映画は本当に心癒される楽しい一本だった!
映像がどこか懐かしい感じのする色彩で、それに淡々と流れるナレーションに乗せてアメリの生い立ちが語られて行く・・・
古き良きフランス映画のエスプリを感じさせる出だしでまずハマっちゃう♪

アメリを演じるオドレイ・トトゥがすっごく魅力的で不思議な少女!!
彼女の可愛らしい悪戯に思わず「ふふふっ♪」と微笑んでしまうのよっ(^-^)
またアメリの周囲の住人や職場のカフェの仲間達もそれぞれ苦悩や小さな幸せを楽しむとても魅力的なキャラクターに仕上がってて、一つ一つの小さなエピソードもとてもオシャレで愛らしい。

ニノ演じるマチュー・カソヴィッツってどこかで見た事あるんだよなぁ〜・・と思いながら見てたんだけど、後で調べたら「クリムゾン・リバー」に出てた地元刑事役の子だったのよね。


って書いておいて、でもなーんか顔がかなり違うよなぁ〜・・と思ってわざわざクリムゾン・・を見直したら、全然違う俳優さんだった(笑)
どこで「クリムゾン・リバー」と繋がってんだぁ?と思ったら、なんとこの人
クリムゾン〜の監督さんなのね(^◇^;)

・・つーか、この若さで映画監督でしかも俳優(更にぴよ好み♪)ってスゴ過ぎるわっ!


とにかく心がちょっと疲れた人にオススメのヒーリング・ムービー!
くすりと笑って、ハラハラして、そしてホッとする・・・
最近のCG凝りまくったハリウッド映画に食傷気味の、そんなアナタにもオススメですぜっ!!





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2002年01月04日(金) バンディッツ

監督:バリー・レビンソン
出演:ブルース・ウィリス
   ビリー・ボブ・ソーントン
   ケイト・ブランシェット、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
監獄を脱獄したキレ易いが行動派のジョーと冷静な頭脳プレーに長けた神経症のテリー。
退屈な日常に飽き飽きした人妻ケイトとひょんな事で知り合い、成り行きで行動を共にしながら銀行強盗を繰り返すハメに。
いつしかケイトを愛するようになったジョーとテリー、そして2人を同時に愛してしまったケイト。
奇妙な三角関係に陥ってしまった3人の行方は?


【感想】
すんごいハードボイルドな映画を想像してたんだけど・・・これはコメディだったのねん(^_^;)
いや、会話もなかなかウィットに富んでてコ洒落てます。
話の展開がまあ・・よくある最後の結末から入って、過去にさかのぼる形式。
ところがどーして!ただ過去の説明では終わってないです。
ちゃんとコメディな大どんでん返しがある。
これは予想してなかったので楽しませてもらったわ♪
んんー。でも正直言って「明日に向かって撃て」のコメディ・リメイク。
「明日に〜」があまりに素晴らしい映画だっただけに、この映画比べちゃうとどうしても「イマドキのアメリカンな映画なのねーん」という感想で落ち着いてしまいがちな所が痛いかも。

「お泊り強盗」という銀行強盗界での新境地?を開いたジョーとテリーのあまりにも痛い変装がまたこの映画をコメディに仕立てあげてると思う。
そして挿入歌がみごとなまでのナツメロ!!
誰もが知ってるあの曲、この曲・・・やっぱこの選曲はコメディならでわだな(苦笑)

でも正直言って、途中の三角関係のくだりはダレたわ。
ちょーっと眠たくなってしまった・・・。
もっと話の展開にスピード感があってもよかったと思う。
救いはビリー・ボブ・ソーントンの演技。
ブルースってばほら・・・どんな役やらせても一緒じゃない?
やっぱこの映画でもブルースはブルース(笑)
それだけに相棒役のビリーの演技は光ったねー!

これも「隣のヒットマン」同様、レンタルでビール片手に・・が一番気持ちよく見られて裏切られない類の映画だったかしらね。





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2002年01月02日(水) 隣のヒットマン

監督:ジョナサン・リン
出演:ブルース・ウィルス
   マシュー・ペリー
   ナターシャ・ヘンストリッジ、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
義父の借金を抱える歯科医オズはお互い殺し合いたいと思う程夫婦仲も冷め切っている。
ある日オズ家の隣に引っ越して来たのは17人も殺した上マフィアを裏切って服役を終えて出所して来た伝説の殺し屋ジミーだった。
付き合ってみると心優しいジミーに惹かれたオズだったが、妻にそそのかされてジミーの首にかかった懸賞金目当てにマフィアの元を訪れるのだが・・・


【感想】
上のあらすじだけ読んじゃうと、すごいハードボイルドな映画かと思うだろーけど、これがどーして思いっきりコメディなのです。
シニカルな会話の笑いあり、いわゆるアメリカンなドタバタギャグあり、その中にもやっぱりハードボイルドだったり友情だったり恋愛だったり、正にモリモリに詰め込んだコメディなのですわ。

気が弱くて、でも正義感の強い「にくめない」歯科医オズ役のマシューペリーが本当に面白い!彼を見るだけでもこの映画は見る価値あるかも!!
緊張したり驚いたりして一人あたふたする姿は思わず「あはは!」と声をあげて笑っちゃう♪
会話も気が利いてて思わずくすりと笑える部分が多い。
ブルース・ウィルスの寡黙だけど心優しい殺し屋役はハマってるね。
つーか、彼ってどんな役やらせても一緒だから(をいをい)周りを固める俳優陣との「あ・うん」の呼吸如何で映画の面白さが決定付けられちゃう感はある。
そういう意味ではこの映画のキャストは成功してると思うな♪

それでも殺し屋とマフィアの殺し合いってのがネタの本流にあるから、思いっきりハードボイルドに人がじゃんじゃん死んでっちゃうんだけど、全体に漂うコメディ感が殺伐とした雰囲気をうまく消してくれて、みなさん気持ちよく逝ってくれてます(爆)
(むちゃくちゃ書いてるなぁ〜<自分)
ラストのまとまりもよかったと思う。
やっぱりコメディなんだから人殺しまくっちゃっても救いがないとみんな気持ちよく見終われないもんね(^_^;)

ぴよ個人的にはオズの歯科医院の助手(でも本当はオズの妻に雇われた殺し屋)役のアマンダ・ピートが気に入ったわ♪
とってもキュート♪そして全裸で派手に人殺す所なんてワクワクしちゃう!
何より銀行でジミーの妻(ナターシャ)とやり合うシーンはいい。彼女の子悪魔っぽい表情があのシーンを本当に魅力的にしていると思ったわ♪

全体的にこの映画に出て来る登場人物ってみんな「にくめない」愛らしいキャラクターを持ってる。
これってコメディの基本なんでしょうかね?(^-^)

基本的に映画館で金出して見るまでもない映画だとは思うんだけど(大汗)、DVDやビデオを借りて来て、おうちでカウチで横になってビール片手に週末見るには超オススメの一本って感じでしょう!





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2002年01月01日(火) トラフィック

監督:スティーブン・ソダバーグ
出演:マイケル・ダグラス
   ベニチオ・デル・トロ
   キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
麻薬を巡る様々な問題、人間関係を浮き彫りにして行く社会派問題作。
メキシコ人警官ハビエールはとある麻薬組織を逮捕した事で将軍と麻薬組織の癒着を知ってしまう。
一方米国では麻薬取締責任者に就任したロバート、そして逮捕されて初めて自分の夫が麻薬王だったと知るヘレーナ、各々が麻薬という大きな輪の中に翻弄されて行く


【感想】
アカデミー賞取りまくってんのよね。アメリカ人って社会派ネタ好きだし(笑)
ようやくビデオ化されたので見ましたわ。

話が大きく分けて3つ(正確に言えば4つか?)に別れてるんだけど
1)メキシコ編:手持ちカメラでの撮影でドキュメンタリータッチな感じ。
  麻薬を供給して行く国の側の問題
2)シンシナティ編:ブルーっぽいフィルターのかかった映像で
 麻薬のかかえる社会的問題と家族関係や麻薬ユーザーの立場の話
3)サンディエゴ編:いわゆるリアルカラーの映像でアメリカ側の麻薬王の話

3つの話が平行して淡々と話が進んで行くんだけど、映像タッチがそれぞれ異なっているから割りと区別が付け易くなってる。
(これって単純なアイディアだとは思うけど、なかなかいい見せ方だと思ったわ)

3つの話が平行してて最終的に一つの話に繋がる・・っていう構成はそんなに物珍しくないと思うんだけど、この映画はちょーっと違う。
確かに3つの話は平行しているものの、それぞれの話は独立していてそれぞれのパートに出演している人達はほとんど交わる事はない。(ニアミスはあるけど)
ただ3つの話が全て「アメリカ−メキシコ間(もしくは米社会の)麻薬問題」という事だけで共通点を持っているというだけ。
簡単に言っちゃえば3本の映画をまとめて同時進行で見せちゃってるって感じ。
それなのに、ちゃんと話はまとまって行くから面白いんだ♪

麻薬ネタって言うと、どうしても「撲滅啓発」みたいな正義振りかざしたお説教映画じみた印象を持ちがちだけど、この映画はただただ見せているだけで全然そういう「お説教臭さ」がないところがいい。
むしろかなり辛辣にシニカルにアメリカの麻薬社会を淡々と浮き彫りにさせてる。
「救いがない」って言っちゃうと厳しいかもしんないけど、でも見た人に言葉じゃ語れない何か「問題」を突き付けられる感じ。
こーいう映画はぴよ個人的に好きですわ♪

この映画で賞取ってるけど、B・デル・トロの演技は秀逸!
この役者さん、ぴよはぜーんぜん知らなかったんだけど・・いいんだわぁ〜♪
「熱血」と言う程正義感に熱くない、でも泥臭くてまだどこかで正義を信じてる人間味のある警察官役を本当にうまく演じてたと思う。
どーでもいいけど、B・デル・トロって赤井英和と古谷一行を足して2で割ったよーな顔してると思っちゃったんだけど・・・(笑)
この映画見て「同感!」と思ってくれた方、ご連絡待ってます!!(爆)





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