Sotto voce
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2006年05月27日(土) 君に逢いたい。

ほぼ一年ぶりに、
私が心の底から姉と慕う女性と会う。
その人と、共通の友人の墓参りに行った。

半年振りに足を踏み入れるその場所。
相変わらず、オートメーション化された
墓地のシステムに味気なさを感じつつも、
墓前に手を合わせ、彼の思い出を語る。

こんなことを言っても
彼は還って来るわけないけど、
何でこんなにも早く、
彼は天に召されてしまったのか。
結婚式に来てくれるって
いつか私の地元に来てくれるって
約束したじゃないか。

それよりも何よりも
こころがすさんでくると君の存在を
無意識に求めている自分に気づく

何か気の利いたことを言うわけでもない
でも、まっすぐで暖かな君が発する言葉に
心が救われたことも一度や二度じゃない。

今の私を、君は天から見てくれている?
きっと君は
「あ゛ーそれじゃーだめっすよ、Azumiさん」
ぐらい言ってるんだろうなあ。

その日の夜、
彼も私も好きなアーティストのライブへ。
いるわけないとわかっているのに
ひょろりと背の高い後姿を
暗い座席と人の波の中に捜す私がいた。

君がいなくなったことは
どうしようもない現実なのに
まだ心の中では
それをしっかりと受け止めきれない。

逢いたい、君に逢いたい。


2006年05月23日(火) 疑い始めればキリがない、抜けない棘。

好きな人に抱かれるのが
嬉しくない女なんているだろうか?

でも、
でも、
どうしても引っかかる思い。

相手の気持ちがどうしてもわからなくて
相手の態度からそれを察知できなくて

相手の都合に合わせて
呼び出されるたびに思う
抱かれるたびに思う


認めたくはないけど
真っ黒い感情だけが脳裏をかすめる
「今の私は金のかからぬ風俗嬢みたいなもの?」


安積 紗月 |MAILHomePage

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