沢の螢

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歳旦三つ物
2007年01月01日(月)

喪中でも、25枚ほどの年賀状が来た。
すでに、目上の人、久しく会わぬ人には、「年賀欠礼」の挨拶状を送ってある。
その人たちからは来ないのは当然だが、中には、挨拶状を送ったのに、例年のように、年賀状をくれた人もいる。
しかし、生前の故人のゆかりの人を除けば、他人の喪中など、忘れてしまっても、仕方がない。
連れ合いとか、子どもなら、喪中は本当の喪中だが、私の父のように充分長生きして、天寿を全うしたなら、家族、近親者以外は、忘れてもいいのだ。
年賀欠礼というのは、こちらからは出しませんと言うことなのだから。
「聞いていたのにうっかり出しちゃって・・」と、メールや電話で知らせてくれた人が3人居るが、つい最近会って、「私、今回は、年賀状出せないのよ」と話したばかりなのに、毛筆の丁寧な年賀状をくれた人もいる。
特に連句関係者は、おおらかというか、あまり緻密でない人が多いので、おかげで、「歳旦三つ物」を愉しませて貰った。
私はこれが苦手で、連句関係者宛にも、普通の年賀状を出すが、送ってくる連句関係者は、ほぼ例外なく、三つ物を書いてある。
「葉書に収まりがいいし、ほかの事書かずに済むから」という人が多い。
今年はイノシシの年。
それに今年の宮中歌会始のお題「月」を入れて、スタンダードに作られた物を披露させて貰う。

引き緊むる三筋の絃や家の春    M
 獅子の楽もて祝ふ新年      M
山笑ふはんなり月を頂いて     M

私より一世代若い人の物はまた違う。

初東風に裳裾たなびく摩利支天   T
 幼の手毬月に弾みぬ       T
ミルクティ銀のスプンでかき混ぜて T 20:45



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