沢の螢

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「SNSって?」
2006年09月14日(木)

昨年あたりから、ネット界で話題になっているソーシャルネットワーキングサービス。
そのパイオニア的存在の mixi 会員数が570万人になったとか。
時代の先端を行く成長産業と言うことで、株式公開し、ニュースになった。
私はまだ参加していないが、会員になるには、すでに会員になっている人からの招待が必要なんだそうだ。
誰でも参加できる、その辺のネットコミュニティとは違いますよと言う、一種の差別化で、逆に人気がでてきたらしい。
人間は、見知らぬ人との関わりを避けたい反面、何処かに自分に合う社会はないかと、追い求める気持ちがあるから、そこを撞いた、うまい商法といえる。


私の周囲で、話題に出ないのは、元々IT 化の浸透していない中高年社会であるから、当然だが、すでに、この世界に足を踏み入れて、6年になる私には、今までにないコミュニティのあり方として、すこぶる興味のあることである。
「招待メールが来ないので・・」と、参加しているヤフーのグループで書いたら、「よろしければ紹介しますよ」と言ってくれる人がいた。
その人とは、ネットグループのメンバーというだけの付き合い。
顔も名前も、どこに住んでいて、何をしている人かも知らない。
ネットの交流には、必要ないからだ。
その人も、顔見知りでもない、ネット上の仲間から、招待メールを貰って、会員になったという。
ミクシイだけでなく、いくつかのSNSに、同じやり方で参加しているらしい。
じゃ、会員はみな知り合いばかりで、安心ですという謳い文句と、ちょっと違うではないかと思うのは、ユーザーの側の危惧で、経営者、あるいは主催者にとっては、参加者の個人情報が分かっているから安心だという意味なのであろう。
ヤフーでも、無料でIDを持っている人には、参加資格がなく、有料利用者のみに、参加を許されている。
有料なら、お金を払い込む関係で、利用者の本名も、そのほかの個人情報も、サーバには分かっているので、どこの誰だか分からない利用者とは、違うと言うことなのである。
連れ合いは、ヤフーの有料サービス利用者なので、SNSに参加できる。
まず、連れ合いに入って貰って、その紹介で、私も会員になれるのではないかと言ったが、「友達の友達の、またその友達と・・と広がっていけば、結局、従来のネット社会と変わらない、知らない人ばかりの集まりと同じだよ。ネットに起こる問題は、そこでも起こるよ」という意見で、敢えて、参加する気はないらしい。
SNSについては、今までに何度か、テレビでも取り上げられた。最近は、爆発的に参加者が増え、学生などはほとんどミクシイあたりの会員になっているという。
学校などでは、あまり自分の考えを発表しないような人が、そのコミュニティでは、積極的に、意見を言い、議論に参加している例があると、大学の先生が言っていた。
「君みたいに、どこでも自由に物をいうような人は、そんなところに入らなくてもいいんだよ」と連れ合いは言う。

ともかく、今までにないネット社会が、登場していることは確か。
参加したい気持ちはあるが、ネット上だけの知り合いの人に、招待してもらうのも、ちょっと躊躇する。
「ブログと同じで、雨後の竹の子のごとく、この種の物が登場し、だんだん淘汰されて、いい物だけ残るだろう。
そんなに遠い話じゃないから、様子を見たらいいよ」という、連れ合いの意見で、静観している。



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