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最初から好きだったわけじゃない 気づいたら好きになっていた 特に理由なんてないけれど ただ一緒にいたいと思った いつも貴方の隣にいたいって思った 小声でも聞こえる距離で 手を伸ばせば触れられる距離で いつも貴方を見つめていたかった ------------------------------------------- やっと手に入れた そう難しいことでは無かったように思える 案外欲しいものは 容易く手に入るものだと錯覚するくらい こうも容易いと 本当に欲しかったのかと疑問に思う ずっと求めてたからじゃなくって 近くにあったから手にしたのかもしれない ------------------------------------------- だけど 失ったって実感したら 途端に欲しくなった いつの間にか 隣にいるのが当たり前になってて 手に入れる前の感情を忘れてしまっていた 「私、あの人のこと好きだったんだ」 失って気づく 再認識 けれど本当に好きだったのかはわからない 最初は好きじゃなかった いつの間にか好きになっていた その後は? 隣にいるのが当たり前すぎて 刺激も感じないから飽きてしまっていたのかも いつも隣にいるから 前は見えなかった汚い部分が見えて 実は嫌いだったのかも ------------------------------------------- 特になんとも思っていなかった対象が 途端にいなくなるととても淋しいもの 気づけば馴れ合いすぎてて もっと愛し合えばよかったと後悔するの でもね この未練の感情は 『貴方』がいなくなったからじゃなくて 隣にあったものが無くなったからってだけかもしれない だってそうでしょ 部屋の片隅で邪魔だって思うもの 例えば数回しか着なかった服だったり 普段は邪険に扱ってる置物だったり 小学生の頃の絵だったり いつ捨てても構わないって思ってても いざ捨てるとなったら容易く捨てられる? どうしても未練が残ってしまうもの そこに在るのが当たり前だったから ------------------------------------------- いっそのこと 忘れてしまえれば楽なのに けれど 忘れられないから 離れてしまうしかないの いつまでもしがみ付いてられないじゃない だから少しだけ手を離すの いつでも掴めるくらいの距離 そのままずっと離してしまっても もう一度だけしがみ付いても 前よりは進んだ気がするでしょ そしてもう一度手を離すの そうしてだんだん離れていけばいい そうしたら 今まで両手で必死にしがみついていたのに 両手が自由になるでしょ そのまま自由にしてても良いけど 違うものを掴んだって良いじゃない これから何でも出来るようになった これで 前とは違うけど 前の貴方との距離になった ------------------------------------------- 最初は好きじゃなかったんだから 貴方のことを好きじゃないって思える距離に いまでもたどり着けるはず ただ どうしても後ろを振り返ってしまうけど。 |
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