| 2002年02月12日(火) |
The La Palca Ru Pu |
よく考えてみたら、まだこの話について何も語っていなかったですね(苦笑)。昨日、設定集制作しながら思い出しました(^^;
最初の「LPRP」が完成したのは約9年前、翠霞が持って来た1つの話からでした。当時の私と翠霞は木根尚登さんの小説「CAROL」が大好きで、私達はそれをモチーフにいろいろな作品を作っていました。それが独立して出来たのが、最初の話でもある「PE」であったり、今回の話の原形になった「ラ・パス・ル・パス」でもあるわけです。
この9年の間に、私達の中でどんどん設定が変わっていきました(いや、私が変えたんだけど/苦笑)。翠霞がストーリーを考え、私がそれを小説化にして、さらに細かな設定を決めて、またそれを翠霞に話してデザイン画を書いてもらう、それを何度も繰り返してきました。が、実はまだ終わっていません(自爆)。でもお互いこいつが終わった時が、きっと最後なんだろうなぁというのを感じている、というのもあるんですけど(って、私だけか、それは??/苦笑)。
そして「PE」も、2年前の12月に封印し、去年からみなさんもご存知の通り「TIME CHIP 〜Prodestanz Earth 2nd〜」が始まりました。が、私の頭にはまだロシニティ達4人が生きていました。それに「TIME CHIP」の設定と話はかなり難しい課題を多く抱えている話で、私もイメージが浮かぶもの、なかなかそれを文章化にするほどの力がありませんでした。なので私は、「TIME CHIP」をしばらくの間封印することにして、他の長編達を創作し始めたのです(その中には、もちろん「No Tears」や「The True Friends」も含まれています)。
では、なぜ今「LPRP」が復活したのか? それは、ある1つの映画のおかげでした。みなさんもよくご存知でしょうが、「The LORD OF THE RING」を見てから、私の中で「LPEP」のストーリーが膨らんでいったのです。 一番に助けられたのは、映画の中に出て来る風景や情景でした。私の頭にはアニメーション的な映像は浮かんできても、実写での映像は何1つ浮かんで来ませんでした。そもそも私が「LPRP」を封印した理由はそこにもあり、私はこの映画に本当に感謝しなければならないと心の底から思っています。
それでからと言うもの、私の中に「LPRP」の設定が一気に浮かんで来ました。国を5つに分けていたのは前からですが、アルカディアがある「音の郷」の存在は今までありませんでした(アルカディアはアルカディアで、1つの王国になってしまっていたので)。その上、「虹の都」についていた法律を全て解除したのが、「PE」の最後の話だったということもあり、今回からはその法律も一気になくしてしまいました(もともとロシニティ自体、あまり髪しばっていなかったということもあるのですが←そうだよね、翠霞!!/笑)。
ただ・・・、1つだけ変えれなかったことは「音の郷」にあるアルカディアと、統治者であるクラーク・マクスウェルの名前。これだけは、小説「CAROL」の物を抜粋しています。そもそもこの2つを変えてしまうと、私の中でも大きく話が変わってしまいそうになって怖いというのもあって、今回この2つだけはそのまま使うことにしました。 そしてもう1つ、忘れてはならないのが、「CAROL」で登場したイーノゥ。彼は元の設定が「翼を持つ大きな犬」だったのですが、高校時代に翠霞が「人間版イーノゥ」を見せてくれて、「このキャラ、いつか使ってやる」と思って、ようやく今回出せたのです。なのでロシニティが時に「もし何かあったら、犬に戻すからな!!」というのは、実はここから来ているのです(直にこの話も更新するのでお楽しみに!)。
その代わり、国の名前はガラッと変えました。頭文字はそのまま「LPRP」なのですが、名前は「ラ・パス・ル・パス」→「ラ・パルカ・ルー・プ」とし、そして新しいタイトルを「The La Palca Ru Pu(日本語タイトル:ラ・パルカ・ルー・プの人々)」として、今までアドベンチャー感覚だった話も含め、この国に住む人々のことを鮮明に描く、華場 椿初本格的ファンタジーとして復活したのです。そして以前まで結構暗い話しか書いていなかった上、平和なLPRPを書いたことがないということもあり、今回の話はとにかく明るく、そして楽しいものを書いていくつもりです(時に悲しい場面もあるかもしれませんが、国全体は明るいので大丈夫でしょう、たぶん/苦笑)。
この話はシリーズ化しており、1つ1つが短編のようになっていて、それぞれにタイトルが存在しています。通常の短編集と違うところは、終わっているようで終わっていないという違和感を感じることでしょう。 すでに「畑荒し」が終わっていますが、実はまだ話には続きがあります。しかし話が一気にガラッと変わってしまうため、あえてあそこで話を切って、そして次の場面へと変わるように設定してあるのです。なので違和感を感じるかもしれませんが、話はちゃんと続いているということで、ずっと1話1話読んでいただければと思っています。
TOPでも書きましたが、この話に関する疑問・質問・感想待っています。私の方からもこれからどんどん紹介して行く予定です。お楽しみに!
「・・・私は、1人じゃ、ないよね・・・?」(From 「PE」)
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