a Day in Our Life


2002年03月10日(日) あたし負けない・木更津8話。(サクツカと嵐)(←いつもの楽屋ネタ)


 生放送の番組を終えて、着替えたりなんだかんだで気が付いたら10時前だった。

 あ、ついでだから俺・キャッツアイ見て行きたい。
 俺が言い出した言葉にそういえば、と頷いたニノと相葉ちゃんも一緒に、一度立ち上がった体をもう一度沈めた。渋い顔をするマネージャーを拝み倒し、迷惑そうな大野くんを無理矢理引き留め、(翔くんは強制連行で)5人肩を並べて楽屋の小さいテレビを覗き込んだ。



 「「「「「……………」」」」」



 エンドロールが流れるテレビ画面を見つめたまま、5人は黙り込んだままだった。俺ら3人はひたすら固まったまま、身じろぎもしないでテレビを睨みつけている。反対に翔くんは居心地悪そうに、大野くんは帰りたそうにモゾモゾとしていた。
 そんな2人がそれでもおとなしくしているのは、残り3人から漂う不穏なオーラを感じ取ったせいで。
 沈黙が流れた。誰も言葉を発しようとしなかった。すっかり次回予告も終わって、テレビは違う番組を映し始めていて。
 「…ねえ、いい加減帰」

 「松潤!」

 しびれを切らした大野くんが言葉を切り出したのに被さるようにして、ニノが短く叫んだ。
 「はいっ!」
 こうゆう時の俺らの意志疎通の完璧さは表彰ものだと思う。まるで脊髄反射みたいに反応して、素早く翔くんに抱きついた。
 「わっ、なんだよ松潤!」
 驚く翔くんのパンツのポケットから携帯を抜き取った。
 「相葉ちゃん!」
 奪った携帯を翔くんが取り返すより先に、相葉ちゃんに向かって放り投げる。ナイスキャッチで受け取った相葉ちゃんが、二つ折りのそれをパカリと開く。
 「おい!返せよ!」
 暴れる翔くんをギュウ、と押さえつけて羽交い締めにした。俺の細腕では手に余る翔くんを、ニノが反対側から押さえつける。その隙に相葉ちゃんが慣れた手付きで携帯をいじり始めた。
 「うわっ、相葉ちゃん?!なに勝手に触ってんだよ、おいやめろって!」
 翔くんの叫びにも相葉ちゃんは見向きもしない。
 「お前らも離せっつーの!!!」
 さらに暴れる翔くん。
 「やだよ!ツカモトくんにメールしなきゃ気がすまない!」
 そんな翔くんをさらに押さえつけながら叫ぶように言った。ポカンとする翔くんをよそに、ニノが続く。
 「そうだよ!バンビが翔くんの分身だとか俺、認めないからね!ぜってー認めない!!」
 「大体なんだよあれ!デレデレしちゃってさー!はじめてのくせに船揺らしてんなっつーの!」
 「しかもうっちーんちじゃん!」
 「不法侵入も甚だしいよね!」
 「童貞と処女のくせにー!」
 「翔くんなんかツカモトくんにめろめろなくせにー!」
 翔くんを羽交い絞めにしながらふたり、至近距離でそれぞれに文句を言った。
 だってホント、なんかムカついたんだよ、バンビ。

 「…お前ら…(超・脱力)」

 力を抜いた翔くんが、呆れたような苦笑いみたいな顔になる。それでやっと俺とニノは腕を離した。
 「バカじゃん、お前ら」
 開放された翔くんが、俺らの方に向き直って。
 「だって…」
 「ねえ」
 「なんかやだったんだよー」
 「なんか面白くなかったの!」
 だって、つまんなかったんだ。
 ドラマの台本は絶対だし、バンビはモー子が好きなのも分かってるけど。なんか世界にモー子しかいないバンビは確かにかわいかったけど、つまんなかった。翔くんも含め、みんながあのキャラクターたちを’自分そのもの’だって言うから余計混同しちゃうんだと思うけど、だからこそバンビがアニそっちのけで(むしろぶっさんもそっちのけだ)お花が咲きっぱなしだったのが不満だった。
 なんでだろう、なんか。
 しょうがないんだけど、なんか。
 気に入らなかったんだよ。
 ツカモトくんを見てない翔くんなんてさ。
 口を尖らせた俺らの向こうで、相葉ちゃんが短く声を上げた。

 「出来た!」

 躊躇うことなく送信ボタンを押して、満足したようにパタリと携帯を閉じた。
 「え、マジ送っちゃったわけ?」
 翔くんが奪うようにして相葉ちゃんから取り返した携帯を開いて、固まった。そのまますごい勢いで楽屋を飛び出して行く。メールじゃラチがあかないと判断したのかも知れない。ツカモトくんに電話を掛けたであろう翔くんの声が、ドア越しにかすかに聞こえた。
 「なんかスゲー慌ててたけど。そんなにすごいこと書いたの?」
 ニノがドア方面に目をやりながら、相葉ちゃんに聞いた。
 「まーね!」
 相葉ちゃんはたまにものすごくこわい(笑)。行動が読めないのだ。
 きっと本当にすごいことを書いたんだろうな、と思った。内容が知りたいような、知りたくないような。
 「ま!でもいいことしたもんね!俺ら!」
 いつもメールばっかみたいだしさ、たまには声を聞くのも嬉しいじゃん?
 感謝して欲しいくらいだよね、俺らにさ。ホント。
 ねー、と3人顔を見合わせて笑った。


 「ちょっと、もう〜。いい加減帰るよ〜」

 今までひたすら黙って傍観していた大野くんが、そこでやっと口を開いた。
 そう言えば大野くん、いたの。
 いたのっていうか、今までのやりとりの間、無言でなにしてたの。
 そんな俺の思いを知ってか知らずか、言うが早いかさっさと立ち上がって出て行こうとする。
 「え、翔くんは?」
 聞くとサラリと言い放たれた。

 「いいのいいの。どうせこのままツカモトくんのところだよ」

 …なるほど。読みが深すぎるよ大野くん(笑)。
 「ん、そうだね帰ろうか〜」
 それで翔くんを除いた4人は鞄を手に、ゆっくりと楽屋を後にした。
 出て行きがてら、帰り際にチラリと横目で見やった翔くんはまだ電話をしているようだった。誤解(?)はすっかり解けたようで、ツカモトくんと話す翔くんの横顔は、確かにすっかりデレデレだった。



 …お幸せに。





■■■翔くんとバンビ��

バンビアニ的には終わりでも、サクツカはあたしを裏切らないわ〜!と負けない気持ちで書いた8話感想…。すみませんすみません。自分的・正直な気持ちを風組に代弁して頂いた結果、こうなりました(なっちゃったか…)。だって!サクライ的にどうなの中込、とか思うわけですよ。あたしサクツカなので。おたくなので不平不満がありまくるのです。おたくのためを思うなら、バンビの筆おろしの事実は事実として描いて欲しくなかったわクドカンさん…。バンビ絡みのカプを取り扱ってる人みんなの予定が狂ったに違いないです。あたしだって狂いまくりだっつーの!とか不満ばかりが出てくるのでキャッツアイはもう、ふつーに楽しもうと思いました(弱)。残り1話。楽しみなような寂しいような。

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