うなごと
nyauko



 【泣かないでくれよ】のコト。

仕事中の 1本の電話。
「もしもし、●●サンですか?あの私・・・」
「ハイ?」 「あの・・・私△△ですけど」

忘れかけてた声。
遠慮がちな 口調の理由は わかってる。

半年位前に うちの会社に来た、
コピー機代理店の 営業サンだ。
コピー機を 変えるつもりのないボスと、
大モメにモメた方。

「えぇと、だいぶ時間が経ったので、
考え直して頂けたかと」
「はぁ。あのもうですね、
(ボスは)変える気はナイと 言ってるんですよぉ」

「だいぶ・・・安くなったとしてもですか?」
「申し訳ないんですケド。
大変・・・言いにくいんですケド・・・
△△サンからのお電話は、
取次がないように 言われてるんですよ
本当に スミマセン・・・」

半年前の 飛び込みでの営業。
「ご挨拶だけでもと 思って」
丁重にお断りして、一度 お帰りに。

そして 何分後かに
「見積もりを 持ってきました!」
お客と打合せ中のボス
「変えるつもりないから、ゴメンね」

更に何分後
「先程と少し 見積もり変えました!」
断って、帰って、汗かいて来訪しての繰り返し。
その日の内に 何度も。

「もう、いらないって。
頼むから帰ってよ!」
滅多に怒らない 穏和なボスが
怒鳴るのを 久々に見た。

「・・・ボクのせい ですか?」
「ホントにスミマセン、ゴメンナサイ」

「・・・」

電話口で、しゃくりあげてる!?

「あのですね、なので、
本当に 申し訳ナイんですケドも、
うちは リストから外して頂いですね、
他の会社サンを あたられたほうが、
いいかと思うんですね・・・」

必死で なだめる私。なんでだよー。
泣くコトないじゃんか。男子よ−。
新人クンでもないだろーに。

営業サンの 大変さはわかりますよ。
わかるケドね?

引き際を 見極められなかった、
アナタは×でしょ。
相手 本気で怒らせたんだから。

必死さと しつこさは 紙一重。
押せば 何とかなるって ワケじゃない。

電話を切ってから しばらく
なんだかなー でした。

アナタのすべてを 否定したワケでは無いケド、
結果的に そういう風にとられても
しょうがないね。

売る相手と売り方を 見極めて欲しいなーと
思いつつ。

強くなって下さい。お願いします。

2002年05月10日(金)
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