劇団桟敷童子の『博多湾岸台風小僧』を吉祥寺シアターにて観覧。
最近寝不足でフラフラなので、もしかしたら本番中に居眠りしちゃうかも?と心配だったが、開演と同時に舞台のパワーにグイグイと力強く引き込まれ、最後まで瞬きもせず喰い入る様に観てしまった。 (↑ちょいと誇張有り・・・瞬きは何回かしました(^^ゞ)
この物語で周囲から理不尽に差別されている墓陰長屋の人達を象徴している『曼珠沙華』は『忌華』『死華』『毒華』と呼ばれ嫌悪されているが、飢饉の時には根を水に晒して毒を抜き食用になる、 「最後の最後に人間を救う華」として描かれる。 酷なラストでは有ったが、主人公雑魚部の哀しい生き様に却って励まされ勇気付けられた。
たとえ心無き者達に蔑まれ虐げられ様とも、決して優しさを失わず、夢や信念を捨てずに頑張って生きなければ・・・と強く感じた。
内容もさる事ながら曼珠沙華が咲き乱れる美しい舞台美術や最後の屋台崩し等の仕掛けも素晴らしく、かなり度肝を抜かれた。
劇団桟敷童子の舞台は本当に物凄い。
今、ワタクシのイチオシ劇団である。
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