Monologue

2007年08月07日(火) てふてふ

『てのひらの蝶』(小笠原慧著)を、ようやく読了。

予想外に読むのに時間が掛かってしまった。
明日急いで某区立図書館に返却しに行かなければ・・・
(こんな私でスミマセン(^^ゞ)

『犯罪』を犯す人間は、先天的(或いは後天的)に脳や遺伝子に異常が有ると云う説に基づいて書かれた猟奇ミステリ。

たとえどんなに優しい心を持っている人間だとしても、身体内を流れる邪悪な黒い血が彼らを殺人へ駆り立て、犠牲者の血を啜らせる。

吸血鬼の弱点は『鏡』だが、この小説の哀れな殺人鬼は『鏡』に写った血濡れの自分自身の姿に戦慄し破滅して行く・・・
(ミステリなので、あまり詳しく内容を書けません。判り辛い文章で、すみません)

また作者の小笠原氏が現役の精神科医だけあって、ある生物の遺伝子が人体に及ぼす影響や変化の描写が専門的かつ説得力が有り、それが迫り来る恐怖にリアルな拍車を掛けていた。


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