| 2006年09月11日(月) |
鐵面(『仮面ライダーカブト』32話感想) |
今週はあまりにも急な、 そして哀しい展開に観ていて胃が痛くなってしまった。
今までと違ってワーム=即、殲滅!と云う訳には行かなくなってしまったから、 坊ちゃま始め、 『人間』の意識を持つワーム達でも、 迷わず殺そうとする天道君と加賀美君はおそらく対立する事になるのだろう。
だが、もしそうだとしたら「カ・ガーミv」を親愛なる友と慕うカワイイ坊ちゃまは意外と最後まで生き残れるかもしれない。
だが逆の可能性も有る。 自分自身が愛する姉の敵だと知ったら、 加賀美に自分を殺してくれと頼んだりするのかも……
「オレを殺せるのは、親愛なる『友』であるだけだ」とか言いそう。
嗚呼!死なないで坊ちゃま!じいやの為にも!
「ひよりを護る為ならオレは人間もワームも全て倒す!」と言う天道君と、 彼に対峙する加賀美君の姿に、 暴走する王蟲(クラピカ)を止め様とするナウシカ(レオリオ)を連想してしまった。 (瞳の色が逆ですが・・・)
まるでアナキン・スカイウォーカーの如く、 一途で純粋過ぎる故に 正しい道を踏み外してしまうであろう天道君を止められるのは加賀美君以外にいない。
だから、きっと命賭けで止めるのだろう。 どんな手段を駆使しても、 例えば殺してでも……
先々週辺りから、 天道君と加賀美君の関係がこうなるかも?と『妄想』したりしていたのだが、 今の展開は幾つか脳内で考えていた中で、 最も観てみたい、 最も結末が気になる、 そして最も実現して欲しく無かったシュチエーションである。
話は変わるが、今回の話を観ながら、ふと想った。
視聴者の子供達は主人公である天道君の行動を観て、どう感じているのだろう?
一見正義の味方に見える天道君の最近の行動が、 「もしかして何か間違っているのではないか?」と気付いた子供達が、 自分も加賀美君と同じ様に天道君を止めたい!と考えたりするのだろうか?
もしそんな教訓(?)を含んで、 この物語が作られているのだとしたら、 とんでもなくスゴイ事だ。 もし、そうだとしたら『仮面ライダーカブト』は子供向けでは無く、 全年齢対象で製作されているのだろう。
そして、現在 ゴールデンで放映されているドラマの多くが、 あまりにも薄く軽い内容で、碌な教訓も含んでいない低俗なモノが多いのは、 対象となる年齢層の視聴者に(いわゆるF1層) きちんと物語を理解したり、 提起された問題を読み取り、 そこから学習したりする能力に欠けていると製作者側から想われている からなのだろうか?
もちろん私もその一人なので、 もし本当にそうならば心から恥ずかしいと想う。
(相変わらず熱苦しい感想で大変申し訳ありません(涙))
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