「ちゃんと願い事をしながら吹いたか?」
たった今、吹き消された蝋燭の芯から薄い渦を巻いて白煙がゆらめき立つ。
バースディ・ケーキの向こう側からレオリオが尋ねると“ああ”とクラピカは肯いた。
「で、今年はどんな願い事をしたんだ?」
「別に・・・去年と同じだが?」
「へ?」
レオリオは不思議そうな顔で蒼味がかった黒い瞳をキョトンと丸くする。
「去年と同じって事は叶わなかったのかよ?その願い事・・・」
「いや、ちゃんと叶ったぞ。 やはり効くのだな、このまじないは・・・」
レオリオの問いに対して、 ふわ・・・とクラピカは嬉しそうに微笑った。
私の願い事はただ一つだけ
瞳の前にいる大切なあなたが、
また来年もこうして私のバースディ・ケーキに熱い炎を灯してくれます様に
来年も、再来年も、そのまた先も、
願わくば、ずっと・・・
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